やはり俺が現実でゲームするのはまちがっている。   作:嗚呼津

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今回短いです……


7話 デート⋯⋯?

 いきなりだが、俺は今苦境に立たされている。

 こんな苦境に立たされたのはいつぶりだろうか。そして、これを打開するには俺の決断力が非常に大切になる。

 落ち着け、いったん深呼吸だ。

 

「すー⋯⋯ふぅー」

 

 ⋯⋯何が最善だ、こういう時はどう反応したらいいんだ。

 思い出せ、奉仕部やらあざとい後輩やらで経験してるはずだ。⋯⋯ダメだ、当たり前だが人が違う、ということは模範解答がない。

 いや、誘う文面を考えてるわけじゃない、俺は誘われてるんだ。なら俺が返す答えはほぼほぼ決まっていると言っていい。

 

「いや、どーやって答えを送ればいいんだ。淡泊に答えたらいいのか?それとも返事とともにさりげなく集合場所とかを決めといた方がいいのか?いや誘われておいて集合場所決めるのはおかしいのか?⋯⋯分からん。いっちょん分からん」

 

 ⋯⋯こんなん考えてても埒が明かん、普段の俺がこれを聞かれた時に答えそうなことをそのまま送ろう。

 無駄に考えるからダメなんだ。

 

 そう意を決して、シノンから送られてきた連絡に返信をするために指を動かす。

 

『今日、OSのイベントが開始されるまで一緒に昼食とってから出掛けない?』

『おう』

 

 普段の俺⋯⋯死んでくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「およ、お兄ちゃん出かけるの?珍しいね、いつも家にいるのに。⋯⋯あ、ラーメン食べに行くの?」

 

 俺がシノンの誘いを受けたことで出かける準備をしていると、小町が俺が珍しく外行き用の服を着ていることに気づいて疑問を投げてくる。

 

「違う、日本の首都たる東京まで出かけてくる。夕飯は食ってくるから用意しなくてもいいぞ」

「千葉好きのお兄ちゃんが東京⋯⋯?ほんとにどしたの、実は東京って言っておきながら雪乃さんと千葉の東京ディスティニーランドに行く感じ?」

「行くのは本当に東京だし、雪ノ下じゃない。あとさらっとディスティニーランドは千葉のものって主張したなお前、まったく俺も同感だけど」

 

 ディスティニーランドは即刻名称を東京ディスティニーランドから千葉ディスティニーランドに変更してほしい。これは俺だけの意見じゃないぞ、千葉県民の意見だ。千葉代表である比企谷兄妹はこれを推進する。

 

「マジでどうしたのお兄ちゃん、小町お兄ちゃんの千葉愛だけは冷めないと思ってたのに。⋯⋯ん?雪乃さんじゃないってことは結衣さん?それともいろはさん?」

 

 こいつはこういうときだけ気づかなくてもいいところに気づきやがって。その勘を普段の生活、学習にぜひ生かしてほしい。

 

「東京に住んでるオーディナル・スケールでコンビ組んでる奴に東京のイベントまで出かけようって誘われたから出向くんだよ。だから俺の千葉愛は決して揺るいでない」

「へ~⋯⋯ってお兄ちゃんオーディナル・スケールでソロじゃなくてコンビ組んでるの!?え、もしかして女性?」

「⋯⋯違う」

「何その間。分かりやすーいバレバレな嘘ついてもダメだよお兄ちゃん。んー小町はお兄ちゃんのお嫁さん候補がどんどん増えてくれて満足だよ!」

 

 お兄ちゃんは小町が相手のことを全く考えずにお嫁さん候補と言ってしまう所が心配だよ。

 

「で、どんな人なのお兄ちゃん!美人さん!?」

 

 これは、答えてしまっていいのだろうか。これに答えると小町のこのウザい絡みが加速度的にさらにウザくなるだろうしな⋯⋯。

 てかこれ答えなくても小町どうせ俺が隠したことから美人って事に決めつけてこの絡みは変わんねーだろうなあ。

 

「まあ、美人だろうな。客観的に見て」

「かーお兄ちゃんって最近本当にお嫁さん候補に恵まれてるね!よく見たら小町が監修しなくてもそれなりにファッションに力入ってるし、実は本命!?」

「ちげーよ、俺が女子と出かけるだけでそーゆーのに結び付けるのはやめろ。⋯⋯もう行くからな」

「行ってらっしゃーい!粗相ないようにねー!」

 

 ったく、付き合ってられん。アイツもわざわざ妄想を膨らませるのに力を使って疲れないんかね。

 俺はそう小町に呆れながら話しつつ準備を終わらせたため、玄関に向かい靴を手を使わずすすっと履いて外に出る。機能重視のスケッチャーズ!

 

「あ、小町のヘルメット借りるからな」

「あいあいさー!頑張ってきてね!!」

 

 

 

「───⋯⋯女子と出かけるだけって⋯⋯全然『だけ』じゃないでしょ。お兄ちゃんのくせに何気にカッコよく決まってたし、どこでそのファッションを覚えたんだか」

 

 1人だけになった玄関で小町はポツリとつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やべえ、ピンポンってこんなに押すのに勇気がいるのかよ⋯⋯」

 

 シノンの家にバイクを走らせて向かいに来たのはいいが、普段ピンポンなんて押したことないからすっげー押しにくいんだけど。

 シノンは俺に今日だけでどんだけの試練を与えるつもりなんだ、もしかしてこのまま十二個やらせて俺をギリシアの大英雄にさせるつもりなのかしらん。

 ふむ、ならばこの程度の試練、易々とこなしてみせよう⋯⋯!

 

 ───ピンポン♪

 

 一瞬「ピン⋯⋯ポオン」とねっちょり押してやろうかと思ったがさすがに気が引けて軽やかに押すことにする。綺麗に押すことができてとても清々しい。

 

「こんにちは、エイト。じゃあ早速行きましょうか」

 

 しばらくして、準備ができたシノンが出てくる。

 

「おう。⋯⋯なあ、今日昼食食いに行くところってさ、ほんとにあそこなのか?」

「ええ、ちゃんとお金は持ってきた?エイト?」

「まあそりゃあんなところに行くからには⋯⋯な。おかげで今日からは金欠になるかもな」

「別にいいじゃない。どうせアナタはろくにお金なんて使わないでしょ」

 

 いや普通にお金使うんですが⋯⋯。いつもイベント発生場所に行くために電車使ってるし、ガガガ文庫も買わなきゃいけないから馬鹿にならないんだけど?

 

「というか、女性がせっかく身だしなみに力を入れてるのに最初の一言目が予定確認ってどうなの?」

「え⋯⋯あ、ああ⋯⋯悪ぃ」

 

 シノンに言われて初めてその服装に目がいく。

 少しフリルのついた黒の服の上に淡いピンクの半袖シャツを羽織り、裾を前で結んでいる。そしてそれにデニムのショートパンツを合わしていて、なんか、こう⋯⋯着こなしている。

 

「⋯⋯まあいいんじゃねえの?よく似合ってる」

「ありがとう。⋯⋯アナタも珍しくカッコよくてよく似合ってるわ」

「えっ。⋯⋯あ、ああ。まあな」

 

 びっくりしたこの流れで俺にも来るのかよ。

 いきなり褒められると心臓が撥ねるからやめてほしい。たぶんさっきので寿命が三年は縮んだ。

 見た目でカッコいいなんて言われたのいつぶりだ?てか実は人生で一回もないんじゃねえの?

 ⋯⋯言い知れない嬉しさとともに体がいきなり火照る。病気だな、薬飲まねーと。

 

「ほらヘルメット。⋯⋯なんか恥ずかしいからもう行くぞ」

「ただ褒めただけじゃない、なにそんなに赤くなってるのよ」

「うっせ。俺が褒められ慣れてたら変だろうが。いいから早くバイク乗ってくれ」

「ふふ、確かにそうね」

 

 そう言ってシノンがバイクに跨ったのを確認して速攻バイクを起動してグリップを捻る。

 風に当たったら熱くなった体も冷えるだろ。




感想、評価お願いします!(筆者のモチベが上がったりします。)

作者はなんかあらすじ考えるの苦手で、この作品を書き始めた当初にテキトーに考えたあらすじを今も使ってるんですが、いかんせん雑すぎるというか、心残りがあるので質問です。   あらすじを変えるべき?

  • 変えるべき
  • そのままで
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