最後に言い残す事は(第二部開始)   作:かりん2022

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占い師ルート(ガチBL)
転生者は三つのチートで地球を救う


「そこなもの! あいやまたれい!」

「私?」

「そうじゃ! そこの黒髪コンビよ!! お主ら、このままでは親友の足を引っ張ってしまうぞ!! しかもそれが遠因で、10年後にお主らの親友達は死ぬ! 東京壊滅、日本がピンチ、大変なことじゃ!」

「……聞き捨てならないな」

「僕たちのこと知ってるとかですか?」

 

 怪しげな占いの女の子の所に寄ると、女の子は言った。

 

「でっかい方よ。人間が猿に見えたら即、これを飲んで、なんやかんやしたら、10年身を隠すのじゃ! 良いか、親友が大事じゃったら、幼女2人を確保し、親友を呼んで、絶対に人を殺す前に食べるのじゃ。絶対じゃぞ!!! さすれば10年後にお主の親友を救うものが訪うじゃろう!」

「人が猿に見えたら? 単なる黒飴にしか見えないけど」

「ちっこい方よ! 産土神に狙われたら、この白飴を掲げて飲み込むのじゃ! なんやかんやあった後に、同じく10年後に、お主の親友を救うものが訪うじゃろう! 身を隠すのは10年じゃからな! お主の親友もその間は仕事を変えた方が良いじゃろう。貯金すると吉じゃ!」

 

 それぞれ、飴がいくつか入った袋を貰う。

 

「更に、おまけしてピンチの際に守ってくれるお守りもプレゼントじゃ! 親友にプレゼントすると良い!」

 

 ペンダントを二つ。

 

「身を隠す時はこれを使うのじゃな! この10年チケットを破れば、強制的に10年間身を隠せるぞい! 幼女2人歓迎!」

 

 チケットを2枚。

 

 

 

 

 

「料金はそれぞれ一万円で良いぞ! 本来は一億円ぐらい欲しい所なのじゃが……何、それで東京が救われるのじゃから、安いもんじゃ」

「はい、全部出鱈目ー! お前に術式なし! 呪力の欠片もなし! 毒が入ってるかもだから食うなよ」

 

 そう、悟に言われた。

 

 けれど。

 

 

「いいよ、払うよ。このペンダントデザイン好きだし」

「僕も払います」

「いいのですか、灰原」

「占い、当たってるかもだし。七海の足を引っ張るなんて嫌だからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 灰原が死んだ。遺体も残らなかったらしい。

 相手は、産土級で。

 七海は放心状態だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人が猿に見える。

絶望と諦めを宿した幼女2人。

殺しを決意した瞬間、占いが頭をよぎった。

人を殺す前に飴を。なんとか機械的に飴を口に運ぶ。

 

私はガリリと黒飴を食らった。

 

びっくりするほど媚薬だった。

 

私は悟に助けを求める電話をした。

 

 

 

 

 

「だから食べるなって言ったろバァカ!!! でも呼んでくれたのはありがとう!!!」

 

 幼女を安全な場所に確保し、私を一目につかない場所に避難させた悟は叱責した。

 死ぬほど情けない。

 その後、何度精を吐き出しても治らず、悟を受け入れてようやく治った。

 悟には何度謝っても謝りきれない。

 情けなくて恥ずかしくて穴を掘って埋まりたい。

 

 あのままでは、私は呪詛師になる所だった。

 あの占い師はなんだったんだろう。

 

 目の前にはチケットがある。

 

 10年間身を隠す。

 

 それが、悟の為に必要なら……。

 

 私は幼女2人を連れて、チケットを破った。

 

 

 

 

 

 

「夏油さん! 夏油さんもここへ!?」

 

 誰もいない、箱庭みたいな街で、灰原が大きなお腹を抱えて困り顔をしていた。

 

 あ、訪うってそういう……。

 

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