最後に言い残す事は(第二部開始)   作:かりん2022

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面談

回収された一行。

まず、順平は贖罪のために呪専に入学、就職も呪専、監視付きという事になった。

夏油、灰原については、急に姿を消したので諸々の手続きと家族への連絡。

美々子と菜々子、利久は当たり前に入学。

ついでに、注射などをしてないので、硝子に美々子、菜々子、利久、雄人、勝、渡を預かってもらい健康診断。

順平は日下部に預け。

そして、取り急ぎの手続きを済ませると、五条と夏油、灰原と七海だけになり、深いため息をついた。

 

「……あのさ。悪かったよ、傑」

「さ、悟……」

 

 悟の言葉に、夏油はほっと安堵の息を吐いた。早計だった。

 

「あの占い師はマジだった。そうなんだろ?」

「うん。そうなんだ。それで、いろいろあって」

「でも言えよ。相談しろ。無関係じゃないだろ」

 

 優しく言われた言葉に同意を返すと、低い声で叱責される。

 

「き、君を死なせたくなかったんだよ……」

「なおさら言えよ。東京近郊で呪霊狩ってたの、お前らだな」

「うん」

「あと、今のうちに吐いとく事ある?」

 

 これ以上の爆弾は許さない。今吐けという事だろう。

 

「黒飴は両親の因子の強化。白飴は呪霊を閉じ込めてお腹の子の因子にするやつでね。雄人は呪霊としての記憶や知識、人格がかなり残ってるかな。呪霊らしさは完全に抜けてて、いい子だけど」

「3人とも、俺が我が目を疑って3度見するくらいめちゃくちゃチートだったけど、飴は複数あったよね」

「そうだ、私達が負けたら日本が滅ぶからって、かなり無理してくれたんだよ、占い師さん。振込先を教えるから、悟からも少し援助してもらえないかな? 私はほら、今一文なしだから。あ、飴なら渡せるよ」

「分かった。飴の買取とは別に、五条家の当主候補養育にふさわしい金額を出す」

「ありがとう」

「それと、子供達だけど。2人は俺の養子にするから」

「覚悟してる」

「……傑、例えばなんだけど。飴もう一回食える?」

 

 人手不足の呪術界。

 これほどのチートを生み出せるならやらない手はない。

 しかも、子供達の誕生に伴い呪霊のスケールアップがされていない。

 これは法則の埒外の奇跡である。

 だが夏油は心配しない。その事については聞いているからだ。

 

「生涯で黒飴か白飴、どっちか一個しか駄目なんだって。それ以上は負担が掛かりすぎるって。あと、二代続けても駄目だって。だから私と灰原だけじゃなくて、勝達も食べられないよ。体は作り変わってるからやればできるし、2人目ぐらいならまだ僅かに影響受けるかもらしいけど、もう十年も経ってるし、ほぼほぼ通常の出生率に戻るんじゃないかな。次の子は作っても猿…おっと、非術師かもね」

「そっか」

 

 夏油はこれだけ言っておけば作らされることはないだろうと安心顔である。

 だが五条にとってはやらない理由はない。

 悪くて通常の出生率ならば十分である。成功例があるなら、後押しされこそすれ、反対はされない。絶対に。夏油が嫌がっても。

 それほどのチートなのだ、勝も渡も。だが、夏油は五条の暗い決意に気づかず、全力で話を逸らしに掛かった。

 

「そうだよ! そんな事より! 君、クリスマスイブに宿儺に殺されちゃうって占いが出てるんだよ! 七海はハロウィンに漏瑚って呪霊!」

 

 虎杖の笑顔が頭に浮かぶ。彼はさぞショックを受けるだろう。受肉して仕舞えば意識もないのかもしれないが。20本食べさせる気はないため、限界が来たということか。それにしても。

 

「そこで子供ねぇ……いや無理あるでしょ。いずれ僕より強くなるにしてもね。今、9歳かそこらでしょ?最低10年、出来れば20年は欲しい。悠仁への封印は失敗って事かな?」

 

 五条のコンディションを考えれば、十年後が総合的にベストだろうか?

 二十年後だと、自分が衰えてしまう。どちらがベストだろうかと少し悩む。

 

「いや。伏黒恵を器に乗り換えるって占いで出てるって。後、宿儺復活を目論む黒幕が総監部に根を貼ってるって。それで私達は君の派閥が生まれるまで身を隠してたんだよ」

「なるほどね……。支払いの際に占いの詳細は聞くよ」

 

 どうやら、占いもまたチートのようだ。

 調べる事が多岐に渡りそうである。

 

 

 

 

 

「灰原。雄人ですが、両親はまさか」

「俺と君だよ!」

「ちょ、貯金というのは」

「俺、今無一文だからね。生活費しばらく貸してもらえると嬉しい。できるだけ早めに稼ぐけど」

「いえ。あなたは補助監督でお願いします。資金援助もします。が……うわあああああああああああああ」

「体は作り変わったままだし、も1人作る?」

 

 にぱっと灰原が笑う。誤魔化し笑いである。一応灰原も戦闘直後に襲った事を、直後にチケット使うほどには恥ずかしいと思っているし、逃げ出した事を悪いなーとも思っているのだ。

 

「灰原ぁ!!」

 

 血反吐を吐くように叫ぶ七海だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、白飴も五条が責任持って預かる事になったのだった。

 後、白飴の実験で五条直々に2人目を作るように依頼された灰原と七海だった。

 

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