次の場所…
生命の森である
最近では、獣の動きが変化し
また、それらは強く、並の魔獣に引けをとらぬ強さを誇るようになった
原因不明の変異か、祟りか…
強く美しき生命の森は、目の前でそびえる…
余談となるが、桃太狼が使う技の流儀は主に三つ…
婆の天女流秘技
翁の神兵流剣技
そして婆と翁の生み出した
忌避流である
忌避流は、究極の奥義であったが
覇王の喝を宿した技は、心を従えるものであり
扱える者は居らず、また危険と判断され、禁術とされていた
元より扱うことは桃太狼には不可能であったが、限界を超えた事により、
全知全能及び、全ての理を超越せし『忌避神』となる事でそれらを可能にした
突如、異様に膨れ上がった妖猿の群れ…
『フン、見れば雑魚か…
魔犬よ、貴様の炎は使うな…我々まで危険だ』
そう言い、名刀・桃剣鏡を抜く…脳内の把握イメージは既についていた
1 3 4
2
5
桃 フ
『5匹』口から放つその言葉と共に、5猿の脳天を貫くーーー
その間、実に0.1秒である
と、近くの2猿が殴りかかる…
が、魔犬これを見逃さず
炎が無くとも、天人を噛みちぎる牙がある…2を撃破
近くの、ほぼ同距離の3体が襲い掛かる
『間合いに入った、か…』
剣をしまい、両手を天にかざす…
『天女流秘技・天衝波状
§バースト・ウェイブ§』
しかし、猿は引く。見ると、天より巨大ではないが
何より妖しく
素早く強靭そうな獣の体躯を持つ
魔猿・トウコツが現れる
トウコツに先ほどの波状を放つと、奥から猿が出て盾となり防ぎ…猿が湧き出て攻撃…
ともかく猿が無尽蔵に湧いてくる…しかも個々が強く、逞しい。相手をしていてはとても持つものではない…
『クッ…天女流秘技・富士煙
〜アンデッド・スモーク〜‼︎』
煙幕…それは時間稼ぎだとは分かっている…
煙から外に出れば見つかる。しかし煙が晴れても見つかる…
ならば
トウコツの目の前には、魔犬が一体…
上手い方法を見つけて逃げたのであろう、そう考えた…
突進するフェンリル、猿の盾をへし折り、頭骨を噛み砕き
トウコツの目の前…しかし、その前に数匹の猿がーー
立ち塞がる前、狼の口より全てを断つ閃光が飛ぶーーー
『忌避流・断哭』
その瞬間、トウコツは貫かれる…
トウコツがそもそも最初から出なかったのは、
頭が潰れては統率が乱れるから…そして
敵の動向を伺うためであった
どちらも近距離型、そして予測できる動き、そう推測した…が。
見事、自分の防御によって生じた僅かな隙による誤算をつかれ、敗北した…
『他の猿どもも動かぬか…
貴様も我が技を受けた…
忌避団子の力を放った以上、貴様は我がものだ…』
先へと進む一行、次の目的地は
ーーー今は亡き翁の狩場
今は火輪を冠する魔境
天空山である…