真剣で私に恋しなさい+ ~ある侍の新たなる人生~   作:黒猫大佐

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第6話 侍 in 風間ファミリー

―――SIDE:百代

 

「・・・う~ん・・・あれ?わたs!?痛!!」

 

「お~百代、気が付いたかネ?」

 

「いたた。」

 

う~、体が痛い。

 

え~と、どうなったんだ私は。

 

「え~と、確か・・・そうだ!」

 

「百代は負けたネ」

 

「私は負けたのか・・・」

 

確かに、小次郎が何かの技を出したあとから記憶が飛んでる。

 

「(でも、あの技は何だったんだ?)」

 

斬撃を一つ防いだと思ったら、同時に二つの衝撃に襲われた。

 

それに、小次郎には私の攻撃をことごとく捌かれた。

 

途中で気が付いた、小次郎は私の"上"にいると。

 

でも、

 

「(・・・悔しいな。)」

 

小次郎は私が才能に振り回されてると言っていた。

 

私ももっと鍛えれば、勝てるようになるかな。

 

いや、絶対にリベンジして見せる。

 

向こうでジジイと小次郎が何か話している。

 

お。話が終わったみたいだ。

 

ジジイが小次郎を連れてこっちに来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・というわけでルーにモモ、小次郎が川神院に住み込むことになった」

 

なんか私が少し気を失ってる間にそういうことになったらしい。

 

まあいいけど。

 

「私は鉄心様がよいのでしたら、異存はありませン」

 

「私も構わないぞ」

 

「それならば、ルー殿、百代殿これk「百代だ」む?」

 

同じ年くらいのやつに「百代殿」何て呼ばれると背中がかゆくなる。

 

それに・・・

 

「おまえは私に勝ったんだから、私のことは"百代"でいい」

 

「―――――ク。承知した。では改めて、ルー殿に"百代"、これからよろしく頼む」

 

「こちらこそ、よろしク」

 

「ああ!よろしくな」

 

ははは。小次郎がここに住むなら、また勝負ができる。

 

「小次郎!!次は負けないからな」

 

「ククク。ああ、次を楽しみにしている」

 

私の宣言に小次郎は余裕然とした微笑を浮かべながら言った。

 

 

―――――――――それが嫌味なほど似合っていた。

 

 

―――SIDE OUT

 

 

 

 

―――SIDE:鉄心

 

小次郎にあるものを取ってきてほしいと頼まれ、言われた場所に来て林の中を探してみると、

 

「・・・これかのう?取ってきてほしいモノとは。」

 

そこには五尺という規格外の長さを持っている太刀があった。

 

「これは・・・備中青江か?かなりの名刀じゃのう。それにしてもこの長さは・・・ふむ」

 

 

―――――――――物干し竿―――――――――

 

 

ワシがこの刀を見て思った事じゃ。

 

「燕返しに物干し竿か・・・」

 

ますますあの小僧に興味が出てきたぞい。

 

「しかし、何でこんなものを持っとるんじゃ?」

 

後で聞いてみることにするかのう。

 

 

―――SIDE OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――SIDE:小次郎

 

川神院に世話になることになった次の日。

 

朝早くに目を覚まし、生前からの日課である鍛錬を行うために借りたままである模造刀を手に持つ。

 

前は他のサーヴァントの目が在ったので、自らの手の内をさらす様なこともできぬので鍛錬も碌にできなかった。

 

「(もっとも、あの仮初の生ではそもそも技術が向上したり、劣化したりもなかったがな。)」

 

これから過ごすことになった部屋より外に出て、目についた庭へと移動する。

 

まだ早朝である所為か、空気が澄んでいる。

 

息を整えるため深呼吸を行うと、寝起きのために残っていた眠気が消えるように霧散してくれた。

 

見上げると、白い雲と共に真っ青な快晴が広がっている。

 

私の新たな生で始めての朝は、真に清々しい空が迎えてくれた。

 

「(ふむ・・・・・やはり布団は良いな。)」

 

サーヴァントであった時は睡眠を必要としなかったため、久々の布団での睡眠はやはり良いものであった。

 

「さて、始めるか」

 

気持ちに区切りをつけるために呟き、刀を抜刀し、そのまま自然体に構える。

 

私に定められた構えは無いが、如何なる体勢からでも振るえなくばあの規格外の長さを誇る太刀は使いこなせぬ代物だ。

 

一切の予備動作も無く只管に刀を振るっていく。

 

また、重心は常に揺らがせず、刀を振るうと同時に次の動作へと最短で動けるように足捌きにも気を配る。

 

 

 

 

 

 

 

 

どれだけの時間そうしていたかは分からぬが、一息ついた時に空を見上げてみれば、朝という域は出ぬが随分と太陽が昇っていた。

 

ふと気づけば、院内でもあちこちで人が活動している気配が感じられる。

 

中には私と同じように鍛錬を行っているような気配も感じられる。

 

「流石は武術を教えている場所ということか。ふむ、そろそろ切り上げるとするか」

 

私は鍛錬を終わりにして部屋へと戻った。

 

 

 

 

ルー殿に朝餉であると呼ばれ食事場へ向かい、そこで私について説明がされた。

 

初めは戸惑っているものも何人かいたようだが、すぐに受け入れられた。

 

流石は武術を教えているところだけあり、一角の者たちがそろっているようだ。

 

ただ、私が百代に試合で勝ったという鉄心殿の言葉に皆が信じられぬものでも見るような眼を向けてきたのが印象的であった。

 

そして、私が席へと着き朝餉が運ばれてくる。

 

朝餉は白米、味噌汁、納豆、焼き魚に漬物というものである。

 

睡眠と同じで食事も必要としなっかったので久方ぶりに食べる食事であるが、生前もここまで充実していたものを食べた記憶は数えるほどしかない。

 

「いただきます」

 

皆と同じように挨拶をしてから食べ始める。

 

「・・・美味い」

 

心の底から感嘆の声が漏れた。

 

やはり、食事は良いものだ。それが美味いものであるなら尚更である。

 

「いやはや、斯様に美味い飯がこれからも食べられるとは」

 

この時代の者は、これが普通の朝餉なのだろうが私にしてみれば馳走とかわらない。

 

私は味わうようにしっかりと咀嚼し食べ進めていく。

 

久しぶりに食べる満足いく食事に、しばしの間舌鼓を打った。

 

 

 

 

 

 

私が朝餉に満足し部屋へと戻りしばらくすると、

 

 

 

 

―――――――――ドドドドドドド

 

 

 

 

「ん?」

 

何やら慌ただしくこちらへ誰かが向かってくる音がする。

 

私が怪訝に思っていると、

 

 

 

―――――――――ズバァァァン

 

 

 

部屋の戸がこれでもかというくらいに勢いよく開けられる。

 

「小次郎!!出かけるぞ」

 

「何?」

 

やってきたのは百代で部屋へ入ってくると同時に私に言ってくる。

 

「いいから!来い」

 

「む、何をする!」

 

百代が私の襟を掴み引っ張る。

 

「はははは!それじゃあ行くぞ」

 

「ま、待て百代。ぬぉ!」

 

私は百代に引きずられるように出かけていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百代に連れられて着いた場所は私が最初に目覚めた原っぱであった。

 

何故ここに連れてきたのだろうかと思い、原っぱの中ほどに目を向けると何人か人がいるようだ。

 

「あ!モモ先輩だ」

 

「ホント!お姉様が来たわ!」

 

「みんな~」

 

どうやら、百代の友のようだ。

 

百代は声を掛けられてそちらへと向かっていく。

 

 

―――――――――ズルズルズル

 

 

・・・・・・無論、私を一緒に引きずるように引っ張って連れていく。

 

「ん?モモ先輩、そいつ誰だ?」

 

「僕も気になった。すごい恰好してるね」

 

「ああ、こいつはな・・・」

 

百代に前に出るように促されて、脇腹を突かれる。

 

どうやら挨拶をせよとのことだろう。

 

ふむ、では名乗らせてもらうとするか。

 

「私は佐々木小次郎と申す者だ」

 

「なはははは!しゃべり方面白いな」

 

「ホントね!」

 

「いや、もっと先にツッコムところがあるからね!」

 

「細かいことは気にするなモロロ」

 

「細かくないから!全然細かくないから!」

 

「佐々木小次郎か・・・」

 

「皆は・・・」

 

「俺達は風間ファミリーだ!」

 

「ふぁみりー?」

 

私は百代に疑問を投げかける。

 

「まあ、気の合う仲間たちのことだ」

 

確かにこの者たちからはそれぞれに対して気の置けないといった感情が感じられる。

 

ふむ、仲間か・・・

 

「なあ姉さん。ここに連れてきたってことは」

 

「ああ。小次郎をファミリーに入れたいと思うんだが」

 

「何?」

 

「いいぞ。入れよう!」

 

「早!もっと悩まないのか?」

 

「いいじゃんかよ~。なんか面白そうなやつだし!」

 

「・・・皆はよいのか?」

 

他の者を見回してみれば、

 

「アタシはキャップとお姉様がいいならいいわ!」

 

「俺様も別にかまわないぞ」

 

「みんながいいなら、いいんじゃないかな」

 

「ふう、俺だけ反対ってわけにもいかないだろ。それに姉さんの推薦なら尚更だ」

 

「じゃあ決定だな!小次郎は今からファミリーのメンバーだ!」

 

こうして私に新しい"友"ができた。

 

 

―――SIDE OUT

 

 

 

 

―――SIDE:大和

 

姉さんが連れてきた時代劇にでている侍のような格好をしたやつは佐々木小次郎と言った。

 

佐々木小次郎ってあれか?巌流島で宮本武蔵と決闘したっていう剣各のことか?

 

・・・うん、きっと親が熱狂的なファンだったんだな。

 

姉さんの推薦とキャップの一声で小次郎のファミリー入りが決まった。

 

まあ、姉さんが自分から連れてくるくらいだから悪い奴じゃあないんだろう。

 

入ると決まったならしっかりと歓迎しないとな。

 

「よし! 新メンバーを歓迎するためにまずは自己紹介だ!」

 

キャップが宣言をしてみんなを見た。

 

「そうだな。まずは自己紹介をしないと何にも始まらないだろう」

 

キャップの言葉に俺は頷く。

 

「まずは俺からだ!この風間ファミリーのリーダー、風間翔一だ!キャップと呼んでくれ」

 

キャップの自己紹介に他のみんなが続く。

 

「私もファミリーのメンバーとして改めて自己紹介をしておこう。川神百代だ!」

 

「えっと、アタシは岡本一子!よろしくお願いします!」

 

「俺様は島津岳人だ! これからよろしく頼むぜ!」

 

「僕は師岡卓也。よろしくね」

 

「直江大和だ。軍師的な役割を任せてもらっている。・・・あと姉さん舎弟もやってる。これからよろしく」

 

最後に俺が自己紹介をする。

 

「ふむ、キャップ殿に岡本殿、島津殿に師岡殿、それに直江殿か」

 

「なんだよ~、呼び方が変だぞ!同じファミリーなんだから、いきなりあだ名とまでは行かなくても名前の呼び捨てで行こうぜ」

 

キャップの言葉に、

 

「はっはっは。そうか、ではキャップ、一子、岳人、卓也、大和、そして百代」

 

小次郎は愉快そうに笑って俺たちに言ってきた。

 

「風間ファミリーの皆、これからよろしく頼む」

 

俺たち風間ファミリーに"佐々木小次郎"が新たに加わった。

 

 

―――SIDE OUT

 

 

 

 

翔「そういえば小次郎って何年生なんだ?」

 

小「何年生?」

 

卓「学校の学年のことだよ」

 

小「学校?ああ、寺子屋のことか。」

 

大「(寺子屋?確か昔の学校の呼び方か?まあいいや。)そうそう」

 

小「すまぬな。私は学校とやらに言ったことがないので答えることができぬ」

 

百「学校に行ったことがなかったのか?」

 

小「あ~うむ。田舎で自給自足、その日暮らしで暮らしていたのでな」

 

翔「自給自足でその日暮らしか~。なんかカッコイイな!」

 

卓「じゃあ何才なの?」

 

一「お姉様を呼び捨てにしているってことは、お姉様と同じ年なの?」

 

小「(最初に考えていた歳でよいだろう)ふむ。確か今年で"十"になったところだ」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

翔「ということは俺たちと・・・」

 

岳「俺様達と同い年(タメ)だと!!」

 

一「ホントなの!」

 

百「おまえ、年下だったのか!」

 

卓「うそだ~!」

 

大「でも姉さんを呼び捨てに・・・」

 

百「それは、こいつが昨日の試合で私に勝って、私が小次郎を認めたからだ」

 

「「「「「は?」」」」」

 

―――ギギギ

 

「「「「「真剣(マジ)?」」」」」

 

小「うむ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「え~~~~~~~~!!!!!」」」」」

 

 




百代の強化フラグが建ったような気もしますが、私の小説ではここから鍛錬を頑張って原作の強さになる設定です。

やはり瞬間回復を覚えて防御が雑になります。
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