人生ずっと迷子、この小説もずっと迷子!!!!!   作:柳芽帆奈

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僕は〇〇〇〇に自信を持っている、長い間、ひとりで練習したからね。
(ウディ・アレン)


第九話「僕は〇〇〇〇に自信を持っている」

「……ふっ、ふっ」

 

 とある家の部屋。そこでは登が何やらパソコンの画面を見ていた。そこに映し出されていたのは彼が狂わしい程に愛する少女、そよの裸の画像。勿論本人から直接手に入れたわけではない。そんなことをすれば言い終わらないうちにミンチカツが完成してしまうだろう。しかしAIが発達した今の時代、AIの手にかかれば写真や絵から衣服を取っ払う『剥ぎコラ』なるものもお手の物、彼はそよの裸をこの目に収めるために必死にソースコードを勉強していたのだ。素晴らしい脳細胞の無駄遣い……ていうかもはや犯罪レベルである。

 

「やべぇ、そよ、すき……」

 

 ……当然、そんな剥ぎコラなんて作って何をするのかはお察しである。『一応』全年齢向けでやらせてもらってるので何をやってるのかはぼかして伝えるしかないのが悔やまれるところ。でも、この描写のためだけにR18にするのは正直面倒である。

 

 そんなことを地の文で駄弁っているうちに、登は最頂点Peaky&Peaky!!に達した。弓なりに身体を反らせ、心待ちにしていた歓喜に震える。

 

「……ふぅ」

 

 彼の頭の中では幸せな虚無感が支配していた。今の彼には仏のごときおおらかな心が備わっていた。よし、そのまま逝こうか。

 

 ピンポーン

 

「えっ!?」

 

 しかし、そんな時間も突然のインターホンによって終わりを告げる。今の状態で外に出ると確実にタイーホされちゃうので最低限の身なりは整えて玄関へと足を向かわせる。

 

「はいはい~どちらさn……なんだ祥子か」

 

「や、やっと開きましたわ……」

 

 やってきたのは祥子だった。しかし、全身汗だくで服はその汗で半分透けてしまっていた。息も切れていて結構ヤバそうな状態である。

 

「どうしたんだよそんな汗だくで」

 

「いいから家に入れてくださいまし!」

 

 この剣幕にさすがの登も困惑していたが、そんなこともお構いなしに祥子は吸い込まれるかのように家の中へダッシュしていった。登も慌てて家の中に戻ると、そこにはリビングに備え付けられたガンガンに冷えたエアコンの前で両手を広げながら冷風を一身に受け止める祥子の姿があった。しかも「あああああああああああ涼しいですわああああああああああああああ!!!!」と叫んでいる始末である。

 

「お前……涼みに来ただけかよ」

 

「いいではありませんの。こんなにいい家に住んでいるのですから。そもそも、うちエアコンないんですのよ」

 

「すっかり貧乏根性が染みついたなぁオイ。今のお前、完全に庶民だぞ」

 

「失礼な!いつか栄転した時に備えて、ちゃんと豊川家の令嬢としての風格は保つように心がけていますわ」

 

「じゃあ飲み物を買う時にはどうすんだ?」

 

「まず自販機の下を覗き込みますわ!」

 

「どこか『風格は保つように心がけていますわ』だよ!しかもよく見たらスカートちょっと汚れてんじゃねえか!お前さっきやっただろ!」

 

「今朝500円玉を見つけましたの!お水が大体10本も買えますわ!」

 

 そう自信満々に豪語する祥子。最早、庶民の癖が染みつきすぎていて逆に貧乏臭さが抜けなくなってしまっていた。これでは土井津仁が美少女転生した姿と言われてしまうぞ!いいのか祥子!

 

「しかもお水10本?1本50円じゃねえか、どこにそんな自販機あんだよ」

 

「自販機?何を言ってますの、お水は蛇口を撚れば勝手に出てきて、それでいて安全な水道水に限りますわ!自販機で飲み物を買うなんて言語道断ですわ!あれはただのぼったくりマシーンですのよ!冷静になってみてくださいまし!ただ温めただけで値段は変わらないのに量が半分になってしまうのですよ!?」

 

「お前自販機に親でも殺されたのかよ!?でもさっき自販機の下を覗き込むって言ってたんじゃ」

 

「自販機の下を覗き込んで手に入れた小銭を手にスーパーに向かうのでしてよ!何を勘違いなさってますの?あなたご自分の事しか考えていませんのね」

 

「ぼかぁ何で逆ギレされてるんでしょうか」

 

 あまりの理不尽さに登も頭を抱えてしまう。こないだは祥子の方が頭を抱えていたはずなのだが、どっちがツッコミ役でどっちがボケ役なんだろうか。わけがわからないよ(QB談)

 

「てか、そんなびしょ濡れで冷風なんて浴びてたら「へっくしょん!」ほらやっぱり。服なら乾かしてやるから風呂入ってこい」

 

「い、いいんですの?」

 

「いいよいいよ、風邪ひかれても困るし。そこに風呂場あるから」

 

「……ではお言葉に甘えて」

 

 そう言って風呂場に行った祥子。登はそれを見届けてから、控えていた使用人に服を洗濯させ、代わりの服を用意させる。

 

「坊ちゃまもだいぶ俗に染まっている気がしていますが……」

 

「うるせー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「登さん!これは一体どういうことですの!」

 

「おっ、出てきたか」

 

「おっ、出てきたかじゃないですわ!代わりの服ってこれですの!?年端もいかない女子にこれはあんまりですわ!」

 

 登が用意した服、それは緑地に白のラインが入った昔ながらのジャージだった。確かに没落貴族とはいえ、服装はちゃんとしていた彼女からすると怒るのも仕方ないだろう。

 

「だめ?」

 

「だめですわ!こんなこと言える身分じゃないのは分かってますけど、普通の服を用意してくださいまし!」

 

「えー、まあいいけど」

 

 言って登は近くにあったクローゼットから服を何着か取り出して祥子に渡した。こんどはちゃんとした服である。

 

「あるなら最初からこっちを出してくださいまし!」

 

「いや、芋ジャージを着た女子ってなんか見てみたかったから」

 

「貴方の変な趣味につき合わせないでくださいましぃ……(泣)」

 

「……」

 

「……あら、涙舐めませんの?」

 

「馬鹿じゃねえの?何が悲しくてお前の顔をぺろぺろしなくちゃいかんのだ」

 

「」

 

 即答した登に祥子は絶望した表情を見せる。でも君だいぶあたおかな質問してるからね?

 

「とりあえず、もう体調は大丈夫か?」

 

「ええ……ご迷惑をおかけしましたわ」

 

「……あんまり、家庭の事情には突っ込まねえが、辛かったらここに来な。飯ぐらいは用意してやらあ」

 

「登さん……恩に着ますわ」

 

 そう言うと、祥子は使用人から渡されたもともと来ていた服を携えて家路についていった。それを見届けてから登もまた自分の部屋に帰っていく……が。

 

「ふぅ、飯の時間まで何しy「ハロー」」

 

 登が部屋を開けると、そこにはそよが立っていた。しかも、手には彼女の剥ぎコラの画像が映し出されたパソコンがあった。

 

「そ、そよ?ど、どうしたんすか」

 

「これはなに?」

 

「え!?な、なんですかそれは」

 

「しらきるの?」

 

「ふぇぇぇ!?えーっと、えーっと……すませんしたぁ!」

 

「私の服を剥いだんだから、次は君の皮膚を剥いであげなくちゃね。覚悟はいい?」

 

「ああだめだ!くそぉ、このままでは違う意味でR18になってしまうぞ!」

 

「自業自得だよこのエロガキ!」

 

 反省の色を見せない登にそよがついにブチギレた!隠し持っていたサバイバルナイフ片手に登に襲い掛かる!生命の危機を感じた登は負けじと徒手空拳で応戦しながら間をとって、おいてあったリリードライバーを腰に巻く!

 

「こんなとこで使うなんてなぁ……しょうがねえ!力借りるぞ!」

 

『高松燈!』

 

『千早愛音!』

 

「変身ッ!」

 

『ガッチャーンコ!』

 

 登が二枚のカードを挿入し、レバーを引いて重ね合わせる。登の両側には愛音と燈が現れ、それぞれピンクと青の装甲となって登の身体に装着される。仮面ライダーCP、フォームを変えてまさかの再登場である。

 

『ともあの!』

 

(の、登くん!?)

 

(あれ?また変身してるの?……ああ、なるほど。そよりんを止めてほしいってことね)

 

(あのちゃんすごい!分かるんだ!)

 

(へっへーん)

 

「悪いな、力借りるぞ!」

 

(オッケー!)

 

(うん!)

 

 CPは窓から家を飛び出し、近くにある公園で追いかけてきたバーサーカーそよを迎え撃つ。サバイバルナイフを急所に的確に繰り出すそよの攻撃は厄介で、何とか愛音のベースを変形させた銃の銃身を使って攻撃をいなしていくが、その繰り返しが続き、膠着状態になりつつあった。

 

「そよりん!今日はどうしたのさ!」

 

「あぁ、愛音ちゃん……」

 

 このままでは埒が明かないと登に変わって主導権を握った愛音はなんとか説得しようとそよに話しかける。そよはナイフをいったん納めて事のあらましを話し始めた。すると、二人の様子が変わる。

 

(のぼる~、さすがに剥ぎコラはまずかったんじゃない?)

 

「ええっ!?」

 

(うーん、そよちゃんすごく嫌がってるから……)

 

「燈まで!?」

 

 なんと、二人が一気にそよ側に回ってしまった。形成大逆転である。おまけに、二人が装甲から外れてしまい登の素体だけが残されるという事態に。この状態だと、電王のプラットフォームや鎧武の素体のように無防備に!ピンチだ登!

 

「あわわ……」

 

「さて、登?」

 

「ひぃっ!」

 

「覚悟は良い?」

 

「ぎゃああああああああああああああああああああああ!」

 

 

 

 




とりあえず表現の限界を攻めてみた。怒られたら直すから許して。
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