あべこべ世界で性別隠しながら無双したかった 作:バグった魔法使い
そのまま闇の大精霊に連れられて冒険者ギルドへと辿り着いたルインは、ホッと安堵する
『ああ、ルイン。お前に教えておく必要がある』
そう言って闇の大精霊はルインの胸元を指でつついた
『私と光がお前と契約をした訳だが、その証はココにある。無闇に見せびらかしたりするなよ?分かっていると思うが、ここは精霊信仰が根強い。
もし、高位の神官にバレたりすれば、お前は人間と魔族の両方から祭り上げられる可能性が高い』
「じゃあなんで僕と契約したんですか」
『精霊は基本的に、自然のある場所しか移動出来ない…
ああ、大精霊となればある程度人の居る環境でも動けるぞ?まぁその中でも私と光が特殊なんだが…
何故契約したかについてだが…ルインも知ってる通り、私と光はそれぞれ『勇者』と『魔王』に契約する必要がある。逆に言えば、勇者と魔王が現れなければ、この土地に縛り付けられる事になっているんだ。
…まー、言ってしまえば自由になりたかったんだ』
そう言って頬を指でかく闇の大精霊
「なるほど…大精霊にも色々あるんですね」
『そうだ、さてと…お前を冒険者ギルドに送った訳だ。私は光を呼んでくる。ルインは冒険者ギルドで色々やりながら、今日の宿とか見つけてくれ』
そう言うと闇の大精霊はふわりと浮いて何処かへと飛んで行った。
「んー…よし、頑張るか」
ルインはそれを見送ると、冒険者ギルドの扉を開ける。
「「こんにちは」」
目の前に、女性が二人居た。
それぞれ白い鱗と黒い鱗を持つ人とドラゴンの特徴を併せ持った…竜人…がにっこりと笑いながらルインを出迎えた…が
「あ、間違えました」
ルインは冷静に扉を閉めて、今一度冒険者ギルドかを確認する。
しかし、ちゃんと冒険者ギルドである。
嫌な予感しかしないのでルインは冒険者ギルドから離れようとするものの
「逃しませんよ!」
扉をぶち破って、二人の竜人がルインへ飛びかかる。
「うわっ!?」
ギリギリで躱すと同時にネックレスがドス黒く輝き、竜人二名に向けて真っ黒なビームを放った。
「なんのっ!」
「これしき」
しかし、ビームを受けても二人はピンピンしている。
「大丈夫です、貴方へ何か危害を加える気はありません。ただ、事実として確認したいだけです」
「その前に名乗る必要があるが…場所を変えよう。ここはとても目立つからな」
2人がそう言うように、冒険者ギルドの周りに人だかりが出来ていた。
「安心してください、確認次第貴方を解放しますので」
そう言うと二人の竜人はルインを挟むように両隣に立ち、軽く指を動かすとその場から消え去った。