あべこべ世界で性別隠しながら無双したかった   作:バグった魔法使い

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逃げたら偽ロリに挟まれた話


逃げたらロリに挟まれた日

 

「はぁ…絶対に関わらない方がいいでしょ…光と闇が合わさったら最強に見えるけど、周りからすると厄ネタ扱いされるって…」

 

転移して逃げたルインは認識阻害の魔法がしっかり発動しているのを確認して人混みに紛れ込む

 

そのまま行く宛もなくフラフラしていたら、周りの人混みが一人、また一人と離れて行く。

 

離れた人々は何かを探すように辺りをうろつき始めた。

 

「えぇ…もしかして洗脳?こわっ」

 

恐らく光か闇どちらかによる物だが、人々が一糸乱れずに探し物をする姿は少々シュールだ。

 

視界に入らないように道を歩いたルインは、足元に違和感を感じた。

 

「ん?」

 

下を見れば、エルフとドワーフの幼い少女が両足をガッチリと掴んでいた。

 

「コラコラ、離してくれ」

 

そんなエルフとドワーフをひょいと持ち上げたルインは

 

「ほう?魔法の素質を持つ男とは珍しい。お前が今代の新たな勇者か」

 

「へぇ、魔法の素質に、少しだけど剣の素質もある。鍛えたらもっと強くなるね?今代の新たな魔王さん?」

 

こちらをじっと見つめてそう言うエルフとドワーフに驚き、思わず手を離す。

 

するとエルフは眩い光に包まれ、ドワーフは暗い闇に包まれる。

 

それぞれ収まって現れたのは

 

「話しかけたら離すとは、意外とシャイな男の子なのか?」

 

背が高くボンッキュッボンッな体型の麗しいエルフが腕に体を密着させ

 

「むぅ、ちょっと乱暴…でもそそる…」

 

背が伸び、たわわな胸を揺らして抱きついて来るドワーフ

 

「いや待って、どうやって僕が男だと見抜いた?」

 

そう問いかけると二人はケロリと答える

 

「「女の勘」」

 

「あそっかー」

 

そのままルインは離脱する為に転移魔法を使用するも

 

「ん?ダメだが?」

 

「逃さない」

 

二人がぎゅっと密着すれば、練り上げていた魔力を奪われる。

 

「!?」

 

その事実に驚くルイン

 

「どうやら魔法使いだというのに知らないみたいだな」

 

「エルフとドワーフは魔力に対する親和性が高い、魔力を奪い取るなんてすぐに出来る」

 

そう言って二人は舌なめずりをする

 

「本当なら今すぐドワーフと共にお前を持ち帰ってしまいたいが、光の大精霊様が呼んでいるからな」

 

「連行して、契約してもらった後に…ね?」

 

シュルリとロリに戻ったエルフとドワーフは、ルインをガッチリ掴んで連行する。

 

その見た目に反した力強さに、ルインはされるがままだった。

 

 

 

 

そうして連行されたルインは、光と闇の大精霊の目の前に突き出される。

 

「光の大精霊様、連れてきました」

 

「闇の大精霊様、連れてきました」

 

『ふふふ、よろしい』

 

『やっとこれで契約が出来る』

 

二人の大精霊がルインに近寄ると、その頬に両側からキスをする。

 

『ふぅ…これで契約は成立しました』

 

『お前の魔力、中々に甘味だな…』

 

光と闇の大精霊はそう言ってルインの頬を撫でて見つめる。

 

「あの、光の大精霊様」

 

「闇の大精霊様」

 

『どうかしましたか?ルミナ』

 

『お前が何か言うとは珍しいな、ルビー』

 

「「この方、持ち帰っても?」」

 

二人してルインを指す。

 

『良いですよ、褒美として持って行きなさい。私も混ざります』

 

『おい光の大精霊だろお前』

 

そんな事を言う光の大精霊に闇の大精霊が突っ込む。

 

すると、母さんが持たせたネックレスが黒々と輝く

 

『なっ、これは先代魔王の…!?』

 

『まずい、防護結界!』

 

そしてネックレスを中心に真っ黒な魔力の波動が広がり、辺りを包んだ。

 

『はぁ…はぁ…流石は元魔王…全力で結界を張らなければ街が消し飛んでいました…』

 

『ちっ…息子は逃げたか…マーキングはしてあるし、追うぞ』

 

「「お供します」」

 

こうして入国早々に追っ手が出来上がったのだった。

 

 

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