じゃしんに愛され過ぎて夜しか眠れない   作:ちゅーに菌

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どうもちゅーに菌or病魔です。

今回はとある人の黒化をちょっとだけ後押ししてみました。遺影☆

ところで話は変わりますが、アストラ直剣でカンストロードランを行くと言う動画がニコニコにありましてね。その結晶洞穴編の最初の方で侵入してくる銀騎士がいるんですが。

あれ、私です。

まさかシースの脱税調査に来たらホモ扱いされるとは思わなかった(驚愕)。ちゅらいね。

最近はそこの隊長の闘技場の生放送で伝導者で踊りつつ、KOTYeのクリスマスソングこと冬のロンド(ED)をリクエストしたりしてました(オイ)。

冬のロンドのEDの"白い輪舞曲"は神曲だと思うので是非聴いてみると良いですよ。


後、なんか今回は本編と後書きで14000文字ぐらいになったので地味に長いです。

Q:ならなんでそもそもリックくんはタッグデュエルをしたの?
A:そこにデュエルがあったから


真・制裁デュエル2

 

 

 

試合終了のブザーと共に遊城十代と、丸藤翔が、観客席を隔てる壁に激突する。

 

ラーの翼神竜は真っ直ぐに二人を見つめた後、ひと鳴きの声をあげると静かに消滅した。後に残るのは二人のプロデュエリストと、微かな熱風のみだ。

 

そんな最中、ノーフェイスと、ナイトメアが揃って恭しく一礼をしたことで、観客席の生徒や教員に試合が終了したことを告げる。

 

「二人を医務室へ連れて行け」

 

「きひひ……」

 

顔も向けずに彼がそう呟くと、ノーフェイスは即座に壁際で気絶している様子の遊城十代と丸藤翔へと迫り、その細身からは想像が付かないほど軽い動作で二人を肩に抱え、何処かへと走り去ってしまった。

 

「さてさて……」

 

彼が指を鳴らすと金髪の男性教員の手にあるマイクが、弾け飛ぶように彼の手中に引き寄せられ、マイクを握り締める。

 

《えーと、あー、あー、これより制裁デュエルへと移ります》

 

制裁タッグデュエルの勝者の奇妙な発言により、会場中の生徒と教員に疑問符が浮かぶ。

 

「な、何を言っているノーネ…?」

 

特に驚愕の色を浮かべたのは遊城十代らの敗北に小躍りしていた実技担当最高責任者のクロノス・デ・メディチだ。

 

クロノス教諭の小さな呟きを聞いていたのか、彼はそちらに身体を向けると再び口を開いた。

 

《そもそもこう言った制裁デュエル等は学校長、教員、そして倫理委員会の三つの決定の多数決によって最終決定が下される事は、クロノス教諭は特に良く理解されていると思います》

 

「そ、そうナノーネ! 決定は絶対でスーノ!」

 

最後のクロノス教諭の言葉を聞いた彼の口角が微かに上がったように見えたが、定かではない。

 

《実はですね。タッグデュエルの前に、倫理委員会が制裁タッグデュエルの決定を取り下げ、妥協案を提出してきたのをすっかり忘れてデュエルをしてしまいました。いやー、失敬失敬。俺の不手際です。これで制裁タッグデュエルに賛成が1、反対も1となりこの制裁タッグデュエル自体が成立していない》

 

要するに…と彼は句切り、頭を掻いてからハッキリと呟いた。

 

《無効試合です》

 

「マ、マンマミーヤ!?」

 

《後は鮫島校長が、この倫理委員会の意向に賛同、或いは変わらずに反対してくれれば済むのですが…? あ、勿論さっきのデュエルは私たちが倫理委員会の意向を汲み取らず勝手にしてしまったモノという事でノーギャラで構いません》

 

「勿論です…………後でサイン等を貰えませんか?」

《それぐらい幾らでも。さて、鮫島校長の同意も得られた事ですし、クロノス教諭も異論はありませんね?》

 

「ま、ま、待つノーネ! そんな急……な、何でスーノ?」

 

すると彼がクロノス教諭の隣りまで移動し、手の中にある何かをクロノス教諭だけに見えるように見せながら小さく耳打ちする。

 

その直後、みるみるうちにクロノス教諭の顔が青く染まって行き、最後には身体まで震わせ始める始末である。

 

彼は特に気にする様子もなくデュエルリングの中央に戻ると、笑顔を作りマイクを構えた。

 

《ありませんね…?》

 

「わ、私もそれで良いノーネ! こ、今回の件は少しやり過ぎだと思っていたところナノーネ!」

 

《では中継を繋ぎますね》

 

彼がそう言うとデュエル場の照明が一時的に落ち、スクリーンに映像が写される。そこには老年男性の姿があった。

 

《影丸理事長です》

 

『彼の説明の通りだ。では改めて制裁デュエルの内容を発表しよう……』

 

柳の大木のような枯れながらも確かな力を宿す老人の口から言葉が紡がれる。

 

『旧校舎へ侵入した遊城十代、丸藤翔、前田隼人、天上院明日香。それと…"藤原雪乃"、"リック・べネット"の計6名から代表を一人選出し、デュエルアカデミアで最も実力のある生徒とデュエルを行う。勝てば不問、負ければ実技担当最高責任者に処罰の内容は委託しよう』

 

それだけ告げると映像は止まり、デュエル場に明かりが戻った。

 

《との事です。実は俺も昨日、興味本意で侵入してしまいましてね。まさか、校則違反だったとは……露知らず》

 

やってしまったと言わんばかりに恭しく表情を作る彼。その様子を見ている観客席の紫髪の少女がひとりでなにやら身を震わせているが、この場で彼女の状態に気を向ける者は居ないだろう。

 

《それでクロノス教諭》

 

「ひょ?」

 

《代表者が敗北した場合、オシリスレッドの遊城十代、丸藤翔、前田隼人。オベリスクブルーの天上院明日香、藤原雪乃。そして、俺の処遇を直々に決定できる権利を得たわけですが……どうするおつもりで?》

 

「ナポリターナ!?」

 

既に逃走せんばかりの様子だったクロノス教諭に思わぬ重役が回ってきた事で奇声が飛び出す。

 

《もし、敗北すれば甘んじて受け入れましょう。ね? クロノス教諭》

 

後で本人が漏らした話だが、薄く開かれた目蓋から覗く彼の視線は、蛇に睨まれたかのような感覚だったらしい。

 

クロノス教諭は冷や汗とも脂汗ともつかないモノを滝のように流しながら絞り出すように口を開いた。

 

「は、反省文の提出でどうナノーネ…?」

 

《ではそうしましょう! 次は6人の内から代表者を選出しなければなりませんね。ですが、残念な事に遊城十代と、丸藤翔は現在医務室にいるので立候補出来そうにありません。とすると…》

 

「私がやるわ!」

 

彼の言葉を遮り、観客席でひとりの女子生徒が立ち上がった事でここにいるほぼ全員の視線がそちらに注がれる。

 

見れば名前を上げられていたひとり、オベリスクブルーの天上院明日香という女学生だ。

 

皆の注目がそちらに向いている中、彼はそっとマイクを下ろすと小さく舌打ちを鳴らしてからポツリと呟いた。

 

「行け、藤原…」

 

『君に決めた!』

 

その数秒後、天上院明日香が紫髪の女学生に後ろから口を塞がれ、凄まじい速度で何処かへと連れ去られて行くのが彼の目には映った。

 

「後でなんか要求されるんだろうな…」

 

『モテる男は罪ですねぇ…このこの!』

 

彼は誰にも聞かれぬように小さく呟いてからマイクを再び口元に寄せる。

 

《仕方がありません。俺が立候補しましょう。残りの方も異論はありませんね?》

 

実質、候補者が2名。それも片方はオシリスレッドの生徒のみとなった中で反論など出るハズも無かった。

 

彼はマイクを鮫島校長に渡すと、首を鳴らしながら自分とノーフェイスが立っていた場所の中間に移動し終える。

 

懐から取り出したデッキを既に刺さっているデッキと差し替え、ライフ版に瞳の装飾がされた青銅器のようなデュエルディスクを展開した。

 

「さ……誰でも来なよ。極上のデュエルをしようぜ」

 

彼の呟きの後、会場が完全に静まり返る。観客にすら有無を言わさない彼の態度はいっそ清々しい程に冷徹であり、豪胆に映る。

 

その最中、鮫島校長の声が響いた。

 

《では、丸藤亮君。制裁デュエルの相手を受けてくださいますか?》

 

「ああ……!」

 

歓喜にも似た呟きと共に、観客席からデュエル場へと背の高い青年が移動する。

 

青年はそのまま彼の対面に立つと、言葉を吐く。

 

「オベリスクブルー3年の丸藤亮だ……君の入学を歓迎する。それと…こんな形にはなってしまったが、早くに君と戦える機会に恵まれて光栄だ」

 

それを聞いた彼の瞳が大きく見開かれ、その後に口の端をつり上げ、笑みを作った。

 

「それはどうも先輩。俺も嬉しいですよ。俺とデュエルをしたいなんて言う生徒が少なくとももう二人も居て」

 

『1度でもデュエルしたプロデュエリストの97%に嫌われてますものね。マスター』

 

丸藤亮が生徒用のデュエルディスクを展開し、互いにデュエルディスクを構える。

 

 

 

『デュエル!』

 

 

 

リック・ベネット

LP4000

 

丸藤亮

LP4000

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

「ドロー」

 

先攻は彼のターンからだった。

 

手札5→6

 

「俺は"天使の施し"を発動。3枚ドローし、2枚墓地へ送る」

 

手札5→6

 

「カードを4枚伏せてターンエンド」

 

リック

LP4000

手札2

モンスター0

魔法・罠4

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

手札

5→6

 

(随分、消極的なプレイングだな。いや、嵐の前の静けさと言うものか)

 

丸藤亮は彼……リック・ベネットにしては珍しく大人しいプレイングに若干の違和感を覚えるが、亮自身それに甘んじるようなデュエリストではない。

 

リック・ベネットあるいはナイトメア。

 

世界ランク4位のプロデュエリストにして、現在王座に輝き続ける伝説の全米チャンプでもある。

 

そして、何よりも特徴的なのは彼のデュエルスタイルであり、それを一言で言うのならば鬼畜。残虐で、如何に嫌われるプレイスタイルであろうと平然と行い、最後には勝利をもぎ取る。

 

だが、彼のデュエルには観客からのヤジが飛ばず、寧ろ観戦チケットが飛ぶように売れるのだから不思議である。

 

亮が彼の事を知ったのは他でもない。実技の責任者のひとりであるコブラ教諭が、ビデオ学習と称してプロデュエリストのデュエルを解説する授業を行うのだが、それに頻繁にコブラ教諭の息子である彼が題材に使われるからだ。

 

最初はコブラ教諭が自分の息子を贔屓しているのかと思えば、蓋を開けてみると様々な高レベルモンスターを召喚することを主軸に組まれたデッキや、ハングリーバーガーさえもエース級モンスターにしてしまう現代の魔術師のような手腕で作られた彼のデッキの数々は、タクティクスのひとつを取っても斬新かつ学ぶ事が非常に多い。

 

自分より2歳も下の人間が、あの場に立っている事も驚きだが、亮にとってはそれ以上に彼に惹かれるところがあった。それは彼と自分がどこか似ている気がした事だ。

 

片やプロデュエル界の悪夢。片やデュエルアカデミアの帝王。肩書きもデッキ構成も大きく違う。それでも彼のデュエルと、自分のデッキは何かが似ていると亮は感じていた。

 

故に亮は確実に罠が張られているにしても自分の出せる最高のカードを切る。悔いの無いように、互いに全力を出し切るように。

 

そして、願わくば疑問の答えが見れるように。

 

「ならこちらから行こう。手札から融合を発動。手札の"サイバー・ドラゴン"3体を融合して、"サイバー・エンド・ドラゴン"を融合召喚」

 

サイバー・エンド・ドラゴン

星10/光属性/機械族/攻4000/守2800

「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」

このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

サイバー・エンド・ドラゴン

ATK4000

 

フィールドに三つ首の機械竜が現れ、その巨体が亮の場の殆どを埋めた。

 

それに驚いた様子もない彼は1枚のカードを発動する。

 

「永続罠カード"デモンズ・チェーン"を発動。対象は勿論、"サイバー・エンド・ドラゴン"。このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される」

 

サイバー・エンド・ドラゴンに無数の鎖が迫る。

 

「させん! 手札から速攻魔法"融合解除"を発動!」

 

サイバー・エンド・ドラゴンが光に包まれ、3体のサイバー・ドラゴンに戻る。対象を失った鎖は虚しく風を切った。

 

サイバー・ドラゴン

星5/光属性/機械族/攻2100/守1600

相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

サイバー・ドラゴン

ATK2100

 

サイバー・ドラゴン

ATK2100

 

サイバー・ドラゴン

ATK2100

 

「行くぞ…! バトル! エヴォリューション・バースト!」

 

3体のサイバー・ドラゴンが彼に迫る。これが通ればLPを削り切られることになるだろう。

 

「リバースカードオープン、"リビングデッドの呼び声"。俺は墓地の"トライホーン・ドラゴン"を特殊召喚する」

 

トライホーン・ドラゴン

ATK2850

 

だが、3本のツノが特徴的な悪魔竜が地面から生えるようにフィールドに現れ、サイバー・ドラゴンらの攻撃は断念を余儀無くされた。

 

(やはり、この程度はお見通しか…)

 

1度も召喚権を行使していないにも関わらず、彼のフィールド場にはサイバー・ドラゴンを越える上級モンスターが1体。

 

その上、全体で見ればターン終了時の彼のフィールドと手札を含めたカード枚数と、サイバー・エンド・ドラゴンを捌き切った上でのカード枚数に目立った変化が無い事が、世界の実力と言うものを痛感する。

 

「ターンエンド…」

 

丸藤亮

LP4000

モンスター3

魔法・罠0

手札1

 

 

「ドロー」

 

手札2→3

 

「手札から速攻魔法"死者への供物"を発動。フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊する。対象は1体の"サイバー・ドラゴン"」

 

「くっ……」

 

3体の内の1体のサイバー・ドラゴンに死者への供物から伸びた白い聖骸布が巻かれ、全身を隙間無く埋めた直後、跡形もなく消滅した。

 

「その代わりに次の自分のドローフェイズをスキップする」

 

更に彼はフィールドに伏せられたカードを開く。

 

「"トライホーン・ドラゴン"を生け贄に罠カード"ナイトメア・デーモンズ"を発動。 相手フィールド上に"ナイトメア・デーモン・トークン(悪魔族・闇・星6・攻/守2000)"3体を攻撃表示で特殊召喚する」

 

「なに…!?」

 

前のターンで得たアドバンテージを自ら放棄し、更に敵に塩を送る。1ターン前の堅牢なプレイングからは嘘のような光景に思わず、亮の口から声が漏れる。

 

ナイトメア・デーモン・トークン

ATK2000

 

ナイトメア・デーモン・トークン

ATK2000

 

ナイトメア・デーモン・トークン

ATK2000

 

トライホーン・ドラゴンが糸が切れた人形のように倒れ、静かに事切れると、それに代わるように亮のフィールドに3体の悪魔が舞い降りた。

 

3体の悪魔は皆何かを嘲笑うかのような笑い声を上げ、相変わらず不敵な笑みを浮かべる彼のフィールドには、トライホーン・ドラゴンの骸だけが転がっている。

 

自暴自棄にでも陥ったかのようなあまりにも異様なプレイングと、自身のモンスターに対する良心が欠落しているかのような姿勢に殆どの生徒は言葉を失う。

 

亮も予備知識として知ってはいたが、それでもひとりのデュエリストとして聞かずにはいられなかった。

 

「君は何とも思わないのか…?」

 

大なり小なりアカデミアの門を叩いたようなデュエリストならば、自身のカードに愛着を覚えている。だが、そうでない下種な人種にしても嘲るような態度を取るだろう。だが、彼にはその様子も見受けられない。つまりは今のプレイングに対し、何の関心すら抱いていないのだ。

 

だが、亮のその言葉を聞いた彼は訝しげな……というよりも呆れたような表情を浮かべている。

 

「俺は自分のカード、引いてはデッキを、精霊達を骨の髄まで愛してる」

 

彼がそう呟いた次の瞬間、事切れた筈のトライホーン・ドラゴンがゆっくりと身体を起こし始める。

 

だが、その過程でトライホーン・ドラゴンの血肉が急激に溶け消え、立ち上がった頃には骨だけが残るがらんどうの姿となり果てていた。

 

「だからこそ、どんなデュエリストよりも刺激的なデュエルをしたいんだ。ほら、カードも笑っている」

 

化石館の展示品のようなトライホーン・ドラゴンの竜骨から骨と骨が擦り合うような奇妙な音が規則的に響く。

 

どこか笑い声にも似た音の中、彼は1枚のカードを掲げ、丸藤亮とのデュエル中に初めて小さな笑みを浮かべた。

 

その笑顔を見た瞬間、亮の背中にぞわりと悪魔に心臓を握り締められたかのような悪寒が駆け巡る。

 

テレビから見える彼はただ、最凶無敵のデュエリストであり、まるで演出のように激しく圧倒的なデュエルは見るもの全てを妖しく魅了する。だが、それはあくまでも客観的な視点でしかない。

 

デュエリストとして対峙し、この微かな笑みを見た瞬間、なぜ彼がナイトメアと呼ばれているのか亮は理解してしまった。

 

彼のデュエルは、演出でも、趣味でも、義務でもない。

 

その瞳に映るのはデュエルに対する異常なまでの恍惚。そして、根底に微かに見えたものは、この瞬間に覚えたであろう愉悦だということに。

 

狩られる瞬間に初めて気が付かされるその譫妄のような狂気は、対戦相手にとって悪夢以外の何物でもなかった。

 

だからこそ亮は理解した。目の前の何よりもデュエルに素直な狂人に自身の何を重ねていたのかを。

 

その瞬間の悦びを亮は生涯忘れることないだろう。

 

「速攻魔法"デーモンとの駆け引き"。このカードはレベル8以上の自分フィールド上のモンスターが墓地へ送られたターンに発動する事ができる。自分の手札またはデッキから……」

 

トライホーン・ドラゴンの竜骨が真っ黒に染まり、元の姿では存在しなかった翼と白銀の鬣が生え、目玉の代わりにぼんやりとしたふたつの光が灯る。

 

「"バーサーク・デッド・ドラゴン"を特殊召喚」

 

いつの間にか骨が擦り合う音は止み、トライホーン・ドラゴンだった何かは、歓喜にも生者を求める死者の嘆きにも似た咆哮を上げた。

 

バーサーク・デッド・ドラゴン

星8/闇属性/アンデット族/攻3500/守 0

このカードは"デーモンとの駆け引き"の効果でのみ特殊召喚が可能。相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃が可能。自分のターンのエンドフェイズ毎にこのカードの攻撃力は500ポイントダウンする。

 

バーサーク・デッド・ドラゴン

ATK3500

 

「それと言い忘れていたが、"ナイトメア・デーモン・トークン"が破壊された時、このトークンのコントローラーは1体につき800ポイントダメージを受ける。攻撃表示の"ナイトメア・デーモン・トークン"1体毎のダメージ量は2300ポイントだ。結果だけ先に言っておこう。あなたの敗けだ」

 

「……………」

 

沈黙する亮に対し、彼は更に続けた。

 

それに合わせるようにバーサーク・デッド・ドラゴンの口に黄昏色の光が充填される。

 

「"バーサーク・デッド・ドラゴン"は相手フィールド上の全てのモンスターに1度ずつ攻撃が出来る」

 

「……!?」

 

彼に無駄な行動などは無かったと言うことだろう。全てが彼の掌の上だが、彼の眼中には確かに亮が映っている。にも関わらず、相手にすらならない。

 

この現実に何れ程のデュエリストが心を折られたのか。そう思い浮かぶのは自然な事だろう。

 

「さらに装備魔法"パンプアップ"を"バーサーク・デッド・ドラゴン"に装備。装備モンスターの攻撃力をターン終了時まで倍にする」

 

バーサーク・デッド・ドラゴン

ATK3500→7000

 

充填された光が一気に数倍に膨れ上がり、その輝きを強めた。

 

「まだだ……フィールド魔法"パワー・ゾーンフィールド"を発動」

 

フィールド全体が赤黒いドーム状の結界に包まれ、身体が重くなったかのような重圧を感じさせる。

 

「フィールド上に存在するモンスターが戦闘によって破壊された場合、その時のモンスターのコントローラーに破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える。これにより、あなたはモンスター1体につき否応なく"バーサーク・デッド・ドラゴン"の攻撃力分のダメージを受ける事になる。つまり……」

 

彼が手を掲げると、バーサーク・デッド・ドラゴンは、首を相手のフィールドへと向け、両手を地面に突き立てながら屈むことにより、身体を砲塔のように見立てる。

 

(ああ、そうか……)

 

亮は敗北を受け入れた今も変わらず、あの悪魔のような眼光から目を放す事が出来ない。

 

 

「総ダメージは"37400"だ……」

 

 

そして、ゆっくりと彼の手が降り下ろされる。

 

(あれこそが……俺の目指す…)

 

薄暗い場所から見える景色がある。悪人だからこそ善人に全力を出させる事が出来る。デュエルを最大に楽しみたいから誰よりも非情になれる。

 

「パニッシュレイ」

 

バーサーク・デッド・ドラゴンから無数の光線が放たれ、5体のモンスターを一瞬にして蒸発させた。

 

 

("理想のデュエリスト"か……)

 

 

丸藤亮

LP4000→0

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

『いやあ、楽勝でしたねー。マスター。これであの二人も釈放されましたし、万々歳です』

 

「そうだな」

 

現在、制裁デュエルも終わり、やっと入れるようになった高級ホテルのスイートルーム並かそれ以上に設備が充実し、清潔感のある自室でのんびりしているところである。

 

ヴェノミナーガさんは早速、部屋のテレビで去年のクリスマスプレゼントで要求してきたPS4を起動し、インターネット環境の設定をしているようだ。

 

ん? このテレビ、家のリビングの奴よりも3インチ大きいな…。

 

…………しかし、あの先輩面白かったな。デュエルが終わった後でやる前よりも清々しい顔をしていた。逆ならいつもの事だが、これは珍しい…。

 

何かあのデュエル中に得るものでもあったのか。

 

『しかし、サイバー流ですか』

 

デュエルには剣道などと同じように流派というものが存在する。サイバー流はそのひとつであり、一大勢力を築いている一門なのだ。

 

名前の通り、機械族のサイバー・ドラゴンを中心とした流派で、相手と己の力を十全に発揮することが出来るならば勝ち負けは関係ないというリスペクトデュエルなるものを信条にしている。

 

『マスターってサイバー流は嫌いでしたっけ?』

 

「別に…」

 

『それにしてはいつもより若干熱を入れて叩き潰してましたよね?』

 

「………………」

 

デュエルに関しては確りしている神様だなヴェノミナーガさん……この人に嘘はつけないか。

 

「好きではないな。ただ、あくまでもサイバー流がだ。リスペクトデュエルと、サイバー・ドラゴンに罪はない」

 

『ほー、理由は?』

 

「まず、リスペクトデュエルは賛成だ。相手と己の力を十全に発揮することが出来るならば勝ち負けは関係ないという事は、要するに互いに最大限楽しめるデュエルをしたいという事だからな。デュエルは遊びだ。遊びを楽しむ姿勢がないのは本末転倒だろう」

 

例えばだ。遊戯王がバトルシティ編ぐらいの生け贄ルールが出来立ての頃を思い出して欲しい。

 

友達の出したデーモンの召喚をブルーアイズで倒すのが楽しかっただろう。究極完全体グレートモスを召喚する事が楽しみだっただろう。冷静に考えると微妙な融合・儀式モンスターを召喚するのが好きだっただろう。

 

だが、それはなぜ楽しかったか?

 

それはフィールドに自分の好きなカードを出せたからに他ならない。

 

ましてや、この世界ではソリッドビジョンがあり、デュエルディスクがある。実際に己の好きなカードが映像として自分だけの為に戦ってくれるのだ。それが何れ程気持ちのいいことかなどということは言葉では言い表せないだろうさ。

 

だからこそ互いのエースモンスターと、エースモンスターがぶつかる光景そのものを見るだけでデュエルをする価値がある。そして、それは決して手加減ではない。

 

まあ、楽しんでデュエルをすることを手加減だと言うのならソイツの中でのデュエルと言うものは詰め将棋のような形骸的でつまらないモノなんだろうな。デュエリストとして生きてて楽しいのか甚だ疑問だ。

 

………………まあ、ここまでは建前。ここからは在りし日の思い出からは外れ、下劣な話になるが、エースモンスターとエースモンスターのぶつかり合いは映像映えする。つまりは見ていて楽しいのだ。

 

プロリーグは実力社会ではあるが、実力こそが一番ではない。プロデュエルはスポーツとゲームを合わせた魅せる究極の大衆娯楽なのだ。観客の為に舞い、踊り、そして散って行く。言ってしまえばプロデュエリストはエンターテイナーであり、ピエロ以下の道化である。

 

故に観客が最高に楽しく、華やかで、魅了されるデュエルをすることが、プロデュエリストの使命であり、存在価値だ。

 

「道化ねぇ……そこまで卑下する必要は無いんじゃないかしら?」

 

「まあ、その辺りは多くの人間は知る必要の無い部分だな。それに俺はそれが気に入っている。別に卑下しているわけではないぞ」

 

「ふーん……。じゃあ、サイバー・ドラゴンは? ワンショットキルの十八番よね」

 

「なんであれデュエルモンスターズに生まれたカードはカードだ。そこに強弱はあるが、それこそ嫌悪する必要はないだろう」

 

「じゃあ、なんであなたはサイバー流が嫌いなのかしら?」

 

「それはな……」

 

互いに尊敬して楽しみたい。

素晴らしいことだ。これ程デュエルを楽しめれば幸せだろう。

 

サイバー・ドラゴンで天下取るぜ。

どんなモノにせよ純粋なテーマデッキは良いものだ。しかも門下生になってある程度すればもれなくカードが貰えるのだから尚良し。

 

互いに尊敬出来る試合が出来ないからこのサイバーのカードは封印する。

………は?

 

「リスペクトデュエルでは互いに全力でぶつかる事に意味があるにも関わらず、態々既存のカードに勝手に制限を掛ける或いは禁止してデュエルをする。それは最早、リスペクトデュエルではなく、手加減のデュエルだ。本来の方向性を見失っているんだよあの流派はな」

 

「ふーん。今の在り方そのものが気に入らないのねあなたは」

 

「ちなみに……」

 

えーと……確かこの辺りに………あった。

 

「これが裏サイバー流のデッキだ」

 

俺が出したのはひとつのデッキ。多少禍々しい力が宿ってはいるが、使えないわけでもない。要は強くて暗い精霊を持っただけのデッキである。

 

「公式戦で数回ブッ飛ばして、果てにキメラテック・オーバー・ドラゴンをハンバーガーに変えてやった1ヶ月後の深夜に、このデッキでデュエルを仕掛けてきたサイバー流のプロデュエリストがいてな。それにもまた俺が勝ったら、叫び声を上げながらデュエルディスクを放り出し、デッキをバラ蒔いてどっかに消えてしまったんだ」

 

「へぇ……サイバー・ダーク……ホーン、エッジ、キールに鎧黒竜……。その人からこれは奪ったのね。相変わらず、ゾクゾクしちゃうわ……」

 

裏サイバー流デッキを見ている藤原は頬を赤らめながら身震いし、そんなことを呟く。

 

『カードは拾った』

 

せやな。

 

「欲しいならやるよ。俺は暇潰しでしか使わないしな」

 

ホーンとエッジにリミッター解除すると強いんだなこれが……ん? キール? ハハハ、何を言っているんだ。裏サイバー流にキールは居ない。いいね?

 

「うーん……折角だけど遠慮させて貰うわ。あんまり可愛くないんですもの」

 

「そうか。まあ、つまり何が気に入らないかと言えば、プロは大衆のためにあり、リスペクトデュエルも大衆のためにある。だが、このデッキは不適格だと烙印を押され、封印されていた。それが気に入らないんだ。この世に存在して困るカードはあるが、存在してはいけないカードなんてモノは1枚も無い。使ってもらえないカードたちより不憫なモノはないよ」

 

そう言い切ると珍しく藤原の目が大きく開かれ、暫く硬直した。そして、いつものように余裕綽々の薄笑いを浮かべると、俺の母親にでもなったかのような優しい声色で言葉を吐いた。

 

「………………ねぇ、リック。あなたは本当にただデュエルが好きなのね。私よりも……いいえ、きっと誰よりも」

 

藤原の言葉に俺は言葉を返さなかった。今更そんな解り切った返答をする必要は無いだろう。

 

『マスターだって私のデッキを禁止に…』

 

「ヴェノミナーガさんを普通に使ったら周囲のビルが倒れるぐらいの実害が出るでしょう?」

 

『チッ…』

 

左腕の蛇で小さく舌打ちしたぞこの神様。

 

……………………さて、そろそろ言うか…。

 

「なあ、藤原?」

 

「なあに? 私の愛しい人」

 

藤原からいつもの5割り増しの笑みが溢れ、俺に真っ直ぐな瞳を向けた。

 

「お前はなんで俺の部屋にいるんだ?」

 

「キッチンの小窓から入ってきたのだけれど?」

 

「方法は聞いてねぇよ…」

 

どうやら俺はこの学校にいる限り、藤原に悩まされる事になるらしい。無駄に美人な女性にダイナミックストーカーされるのは、悪い気もしない自分がいるために最早どうしようもない。

 

『マスターって際物にモテますよね』

 

「鏡を見てください。下手物の間違いでしょう」

 

『毒蛇神より毒舌なマスターって……』

 

何はともあれ俺の学園生活が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

『リックさんリックさん』

 

「ぬ?」

 

手洗い場付きのトイレから出ると、宙にふわふわと浮いたヴェノミナーガさんが声を掛けてくる。

 

『今回、あの2人の処分を撤回させるのに少々高く付きましたが、よかったんですか?』

 

「んー? そうだな」

 

「くひっ……ひひっ…」

 

すると俺の背後から耳に残るほどに妖艶な声色の笑い声が響く。振り向くまでもないが、後ろを振り返ると青い仮面を付けたドレス姿の女性ことノーフェイスが立っていた。

 

言葉で返答が来ることは無いとは思うが、とりあえず声だけは掛けてみることにする。飼っている動物に話し掛けるような感覚である。

 

「"セブンスターズ"のノーフェイスになった気分はどうだ?」

 

「…………………………いひっ!」

 

するとノーフェイスは片手で小さくピースを作った数秒後、壁に背を預けるように傾くと、そのまま壁を抜けて何処かへと行ってしまった。

 

相変わらず、可愛いげがあるんだか、不気味なんだかわからない奴だな…。

 

「まあ、良いんじゃないか。当の本人も楽しそうだしな」

 

『いえ、あの人の心配なんてしてませんよ。寧ろ、私が心配しているのはあの遊城十代という子が勝てる気がしないのですが……だってあの人、生態が生態なだけに"悪魔界で最強格のデュエリスト"でもあるんですよ?』

 

…………………………。

……………………。

………………。

…………。

……ふむ。

 

「………………まあ、なるようになるだろ。まだ、先の事を今考えても仕方ないって」

 

影丸理事長に倫理委員会の決定を覆させるためにノーフェイスをセブンスターズに推したのまではいいが、その辺りの事を考えていなかったとは言えまい…。

 

…………なんだ。とりあえず頑張るんだ遊城十代くん。ノーフェイスは多分、全てのセブンスターズが束になっても敵わないぐらい強いからな。

 

これ結局、俺が助けなかった方がイージーモードだったんじゃないか等と思いつつ、藤原が居るであろうリビングへと足を進めた。

 

 





~第一回蛇道楽(全体攻撃)~


どうもみんなの偶像(アイドル)ヴェノミナーガです。リックさんが構ってくれないのでここに来ました。

今回はリックさんが"バーサーク・デッド・ドラゴン"が出ましたね。

コイツはバトルシティの頃から存在する由緒正しき"全体攻撃"持ちのモンスターです。デスガーディウスさんのちょっと後輩ぐらいですね。

と、言うわけで今日はここで地味に体裁の複雑な全体攻撃について解説する事にしましょう。はい、拍手。

………………まあ、してもしなくても解説はするのでさっさと始めましょうか。


:全体攻撃とは?

広くは相手フィールド上のモンスター全てに攻撃ができる効果の事ですね。

ちなみに2回攻撃できる等の効果を持つモンスターと違い、モンスターとプレイヤーを同時に狙うことは出来ないため、モンスターを一掃した後に直接攻撃! なーんて事は出来ません。

まあ、要するに敵全体を攻撃する攻撃か、1回の直接攻撃かを選んで攻撃出来る効果と言ったところですね。

ちなみに全体攻撃中に新たに召喚されたモンスターにも効果は適用されるため、キモトマトや、仮面つけた龍等のリクルーターをわんこそばにすることは勿論、可能だったりします。

例としては
ジュラック・モノロフ
神機王ウル
バーサーク・デッド・ドラゴン
ヴァリアブル・アーマー
E・HERO ワイルドジャギーマン
究極恐獣
等がこの効果を持つモンスターです。私の治める世界にはジュラック・モノロフちゃんがいっぱい住んでいて、稀に究極恐獣ちゃんが私に体当たりをしてきたりしますよ。…………前者はじゃれてくる程度ですが、後者は私の調子が悪いとリスキルされ続けるので中々心臓に悪いですけどね。

それは兎も角、この効果は多少特殊で"相手モンスター全てに強制的に攻撃するもの"と、"任意の対象にのみ攻撃するもの"の2つがあります。

例の中だと究極恐獣ちゃんだけが、相手モンスター全てに強制的に攻撃する効果を持っています。…………ふと、思ったのですが獣と名前が付いていますから獣狩りの武器で特効が入るんですかね? ヤーナムの狩人さんこっちです。

この2つの効果の違いは読んで字の如くですが、5体モンスターがいれば全てに攻撃しなければいけないのが、究極恐獣ちゃんの効果。5体モンスターがいれば0体~5体を好きに攻撃出来るのがその他の効果です。

単純に考えれば明らかに前者の方がデメリットの塊に見えますが、ちょっと捻った使い方をすると微妙に異なります。

特に究極恐獣ちゃんの方に特殊で、最初に話した敵全体を攻撃する攻撃か、1回の直接攻撃かを選んで攻撃出来る効果を破ることが可能なのです。

どういうことかと言えば、例えば他の全体攻撃持ちが直接攻撃した場合、攻撃権をこの時点で使い果たすため、 ゴースの遺子……もとい冥府の使者ゴーズや、トラゴエディア等の主に直接攻撃を受けた事が特殊召喚の引き金となるモンスターを新たに攻撃する事は不可能です。攻撃権自体は1度ですから当然の話ですね。

ですが、究極恐獣ちゃんは例外で、相手モンスター全てに強制的に攻撃をしなければならないため、なんと直接攻撃した後に特殊召喚された敵に対しての攻撃権を得られるのです。

要するに究極恐獣ちゃんはゴースをカイエンごと刺し違える事が可能で、トラゴエディアは手札が4枚以下ならそのまま潰しちゃう事が可能なんです。

ちなみに究極恐獣ちゃんはバトルフェイズ開始時に強制的に攻撃する効果が適用されるため、そもそもバトルフェイズに入らないか守備表示にしておけば攻撃はしませんよ。

蛇足ですが、攻撃回数が増えるように認識されているキメラテック・オーバー・ドラゴンですが、このモンスターは実は結構なコンマイ語……もといルールの落とし穴があります。キメラオーバーさんはこのカードは融合素材としたモンスターの数だけ相手モンスターを攻撃できる効果です。

要するにキメラオーバーさんは全体攻撃と似たような効果だと言う事です。

あくまでも増やすのはモンスターへの攻撃回数であり、モンスターが居なくなればこの効果は終わりです。実質的に攻撃を続けられるのは戦闘によって破壊されないモンスターが相手フィールド上に存在する場合ぐらいの全体攻撃モンスターだと思うぐらいが丁度いいでしょう。

:まとめ
全体攻撃系のモンスターは一見強力に思えますが、以外とクセが強く、何かとコンマイ語に阻まれる事が多い子たちです。ぶっちゃけ、モンスターを攻撃破壊後に直接攻撃も出来る分、2回攻撃の方が使い勝手がいいと言われる事も屡々です。是非もないネ! まあ、それでもそれらを使ってデッキを組みたい場合は、何でも良いですからデュエルシュミレーターである程度動き方の予習をしてから友達との対戦に望むと良いですよ。


あ、リックさんが呼んでいるのでそろそろ行きますね。

………………また来ますよ。こう見えても私、暇なので。




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