S.H.I.E.L.D.長官のボディーガードは魔女   作:LemoИ

1 / 8
アベンジャーズやMARVELのあまり多くない二次創作を読んでて、自分好みのを作りたいなという思いから生まれました。
更新速度はだいぶ遅いかと思いますが、期待して頂けたら幸いです。
ちなみに筆者のカルデアの陛下は通常は宝具2でLv100です。水着は宝具5でLv120です


プロローグ / アベンジャーズ①

四次元キューブの研究を行っているNASAとS.H.I.E.L.Dの極秘研究施設。

そのキューブが突如変動し、時空の向こう側からアスガルドのロキが現れた。

彼は研究者としてその場にいたセルヴィグ博士と、ホークアイことクリント・バートン他数名を杖で洗脳し、キューブを持ち去った。

フューリーや、マリアたちは奪還しようとしたが健闘空しくキューブは持ち去られ、キューブのエネルギー波によって施設は瓦礫の山と化した。

 

「長官、フューリー長官聞こえますか?」

 

陸路で避難をしたエージェントの1人、フィル・コールソンが自身の上司にトランシーバーで連絡した。

 

「四次元キューブが敵の手に渡った、死傷者数名。ヒル。」

 

その連絡を受けてニック・フューリーは四次元キューブが強奪された事を告げた。続けて今度は、副長官のマリア・ヒルに被害状況を尋ねた。

 

「大勢が下敷きになってます。生存者が何人いるか……。」

 

彼女自身も崩れる瓦礫に巻き込まれ、頭から血を流しながらではあったがフューリーに返事をした。

 

「全員に指令を出せ、救助活動中の者はケースの探索にあたれ。」

 

「…了解。」

 

「コールソン、基地に戻れ。レベル7を発令する。現在我々は戦争状態に入った。」

 

「…どうすれば?」

 

コールソンのその言葉を受けフューリーは彼らを集めることを決断した。

そして、とある直属の部下に、キューブが奪われたことを連絡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        MARVEL’S THE AVENGERS

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女はS.H.I.E.L.Dの要塞空母ヘリキャリアが、海面から上昇する様子をブリッジの片隅で壁に寄りかかって眺めていた。その視線の先には、忙しなく動く何人ものエージェント、そして2つの青色が広がっていた。

だが彼女は、他のエージェントの様にモニターやキーボードを前にして作業するわけでも無く、本当にただ片隅にいるだけだ。

その場にいる理由。それはただ、自分の直属の上司が同じ場所に居るから。

プライベートな時を除き、基本的に彼の傍に居るのが己の任務だからだ。

要するに、何もして無さそうに見えるが、実際は絶賛勤務中というわけだ。

なんなら、戦争状態に入ったことで、ここ数日は休み無しだ。

だが、特にその労働環境に対して思うことは無い。

このS.H.I.E.L.Dという存在自体が、彼女の家であり、居場所となっていたからだ。

オーダメイド黒のスーツに身を包み、真っ黒のタブレットを持つ姿は戦闘員ではなくOLにも見えなくないが、彼女もれっきとしたエージェントの1人だ。

人形のような美しい容姿と、艶のある絹のように美しく、腰にも届く長さの銀髪の美女だ。街中で見かければ二度見してしまっても仕方ないだろう。

 

その彼女は内心、後悔に包まれていた。四次元キューブが奪われた時、その場に居れば返り討ちに出来たのではないかと。被害は最小限に出来たのではないかと。その日は彼女は別の任務を長官直々に言い渡されていたため居合わせていなかった。

 

そんな彼女の居るブリッジにシールドのエージェントとは全く別の服装に身を包んだ2人の男性がエージェント・ロマノフの後に続いて入ってきた。

見慣れないヘリキャリアの内部にキョロキョロと辺りを見回している。

彼女は、彼らを品定めするかのように視線を向けた。

 

「全エンジン作動中、これよりシールド緊急プロトコル193.6を実行!」

 

ブリッジ中に、彼女の良き友でもある副長官マリア・ヒルの声が響き渡った。

 

「順調です。長官。」

 

「よし、では消えるぞ。」

 

「逆反射パネル起動。」

 

ヘリキャリアのステルス機能が無事に稼働した後、フューリーは2人の男、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースと、ブルース・バナーの方を振り返った。

彼は一瞬だけ壁際の彼女の方を一瞥した後に2人の方に歩み寄った。

 

「ようこそ!!」

 

すると、スティーブは尻のポケットから札を取り出すと、すれ違いざまにフューリーにそれを渡した。

後から知った事だが、彼を招集した時に、ヘリキャリアを見て驚くかの賭けをしたらしい。

 

「博士、良くいらした。」

 

バナー博士にフューリーが挨拶していたが、彼の嫌そうな様子は眼を使うまでも無く明らかだった。

 

「御丁寧なお誘いどうも…で僕はいつ帰れるのかな。」

 

「キューブが我々の手に戻れば直ぐにでも。」

 

「で、現状は?」

 

「地球上のあらゆるカメラの映像をチェックしている所です。携帯電話、ラップトップ。衛星経由で繋がるものは全て見ることが出来る。」

 

バナー博士の問いに対してコールソンが返答した。

 

「そんな探し方じゃ遅い。」

 

モニターの1つの前でしゃがみ込んだナターシャが自身の同僚の画像を見てそう言った。

 

「……では、私が見つけ出しましょうか?」

 

時間のかかる虱潰しのやり方では時間がかかると思い、ある意味キューブの関係者でもある彼女が名乗り出た。

その提案に対して、すぐさまナターシャが反論した。

 

「あなた1人でも、直ぐには見つからないわ、それに負担が大き過ぎる。後あなた寝てないでしょ?化粧してもバレバレ。」

 

ナターシャは立ち上がって右手で彼女の頬を優しく撫でた。化粧で隈を隠したのも一瞬で見破られてしまった。

 

「……この一件が終わり次第休暇を申請する予定です。あの厄災にも等しい物体は嫌いですが、仕方ありませんし。」

 

「はぁ……」

 

ナターシャは彼女のその献身ぶり?に呆れたのか額に手を当てため息をついた。

 

「範囲を狭めよう。使えるスペクトロメーターの数は?」

 

「幾つあれば?」

 

「あらゆる研究室に連絡を取ってスペクトロメーターを屋上に設置させる。光線量子ポッドタッチアルゴリズムは僕が作る。ある程度は場所を絞り込めるだろう。」

 

専門外の内容に、彼女やナターシャにはちんぷんかんぷんだった。ただ、彼に任せれば大丈夫だろうという事だけは理解出来た。

 

「何処で作業したら良い?」

 

「エージェント・ロマノフ、バナー博士をラボにご案内しろ。」

 

「きっと気に入るわよ。おもちゃがいっぱい。あぁ、それと…長官、彼女に仮眠取らせた方が良いわよ。ここ来てから何回か欠伸してるし。」

 

「?!」

 

そう言い残してナターシャはバナー博士を連れてブリッジから用意した研究室に向かった。

フューリーはそれを見届けると、今度は彼女の方を見て口を開いた。

 

「君に、3時間の休養を言い渡す。本当はもっと休んでもらいたいがこんな状況だ……何かあったら連絡する。」

 

「……承知しました。」

 

不服そうな表情をしてハイヒールの音を立てながら彼女はブリッジを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロキが見つかった。」

 

仮眠を取っていた彼女は、コールソンからのその連絡で一瞬で目を覚まし、身なりを整えブリッジへと向かった。

 

「キャプテン……出番だ。」

 

ブリッジに着いた時、同時に彼が出動しようとしていた。

彼女は入れ違いでキャプテンとナターシャを見送った。

 

画面の表示を見ると、ロキはドイツのシュトゥットガルトに現れたようだった。

彼女はさりげなく己の上司の方を見た。

フューリーもそれに気付いたようで目を合わせるが、軽く首を横に振るだけだった。

その反応に彼女は、大袈裟にため息をついて自身の不満をアピールしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、キャプテンとナターシャ…そして途中から合流したトニー・スターク、つまりアイアンマンによってロキは拘束された。

ヘリキャリアまで道中、ロキの義兄のアスガルドのソーが現れ、小競り合い(と呼べるかは怪しいが)は起きたが、無事にロキをヘリキャリア内の円柱の特徴的な独房に放り込むことが出来た。

本来の用途とは違うし、異星の存在相手だと、これでもまだ不十分かもしれないが…

 

「一応忠告しておくが……逃げられはしないぞ。そのガラスを引っ掻きでもしたら…」

 

彼女は、フューリーとロキのやり取りを端の方で静かに見守っていた。

フューリーはロキに向かって脅しながら独房の近くの機器に触れた。

すると、独房の下がぽっかりと口を開け、風が舞い込んできた。

強い風でフューリーに同行していた彼女の長髪も大きく揺れた、

 

「その穴から真っ逆さまだ。ここは高度1万メートル。どうなるか分かるよな?」

 

そして再度ボタンを押し、穴を閉じた。

 

「蟻と……象だ。」

 

何故かフューリーはパワーバランスを動物に例えていた。

その言葉にロキは笑い声を漏らした。

 

「よく出来た檻だ。だが私用では無いだろう?」

 

「お前よりもっと強い者のために作った。」

 

「あぁ、あれか…」

 

ロキは何かに納得したのか、監視カメラに視線を移した。

まるでその先が見えているかのように。

 

「あのケダモノ。人間のふりをしている。あんたもどれだけ必死なんだか。あんなバケモノどもを掻き集めて身を守るとは。」

 

「どれだけ必死かだって?お前は戦争を仕掛け、制御不能のエネルギーを盗み、安らぎと言いながら面白半分で人を殺す。我々としても必死にならざるを得ないだろう。自分のした事を後悔させてやる。」

 

「おぉ………後ちょっとだったのに惜しかったな。もう少しで四次元キューブの力が手に入った。無限のパワーがな。だが何に使う?全人類を照らし、暖めるためか?パワーは王が持ってこそ価値があるのだ。」

 

「ではその王とやらが雑誌でも読みたくなったら教えてくれ。」

 

フューリーは冗談を言い残して踵を返した。

彼女もその行動に倣い、後ろに続いたが……

 

「おいお前」

 

ロキのその呼び声に、その場を後にしようとした彼女は足を止めた。

後ろを見ずとも、誰に向かって言ってるのかは明白だった。

 

「………何でしょうか?」

 

ほんの少し後ろを向いた彼女から、人を突き放すような冷たい口調の言葉がロキに返された。

 

「何故お前はここにいる?」

 

「質問の意図が分かりかねます。」

 

「その力、その気配……お前は本来こちら側に居るべき存在のはずだ。」

 

「……私のこれまでの歩みを考えれば確かにそうなってもおかしくは無いですね。」

 

「だったら…「ですが、出生はどうあれ、私を拾ってくださった彼に報いたいと思うのは必然かと。」

 

「……」

 

「正直、私は今の環境で既に満足していますので…復讐心等を煽った所で無駄です。その辺の感情は、もう己と向き合い折り合いが付いています。」

 

そう言って微笑み、彼女は独房のエリアを後にした。

 

「大丈夫か?」

 

「えぇ、もちろんです。少しお腹は空きましたが。」

 

「ふっ…何か口に入れてこい。」

 

上司と部下という間柄ではあるが、ある程度冗談や軽口を叩きあえる仲ではあった。

 

 

ブリッジに戻ると、アベンジャーズのメンバー達が何やら会議らしきものを行っていた。

昨日居たメンバーに加えて、ソーとスタークも同席していた。

 

「バナー博士はキューブを追跡するためにお呼びしたんだ。君も協力してくれ。」

 

「ロキの杖を調べたら?魔法だが、ヒドラの武器とよく似ている。」

 

「そこまでは分からんが、あれはキューブから動力を得ている。何故我々の優秀な仲間2人がロキに従順な空飛ぶサルになったかも謎だ。」

 

「サル…何のことだ?」

 

「分かった!……オズの魔法使いだろ!」

 

彼女はブリッジの端で肩を震わせながら声を堪えていた。記録を見たが、第二次世界大戦頃の文化や芸術しか知らない彼からしたら仕方ないのかもしれない。カルチャーショックの上位互換だ。

 

「行こうか博士。」

 

「あぁ、こちらへ」

 

スタークとバナーは、ボケですら無いキャプテンの言葉をわざとスルーしてラボへと向かった。その姿を見届けた彼女も、自分なりに1人でロキの企みや計画に対して思いを巡らすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦いはこれからだぞ。」

 

夜空を眺めながらのソーとコールソンの会話に、フューリーが口を挟んだ。

 

「ロキからキューブの在り処を聞き出すことは出来るか?」

 

「分からない。ロキはただ力を手に入れたいだけじゃない…復讐がしたいんだ…俺に。どんなに痛めつけられても吐かないだろう。」

 

「あぁ、吐かないかもな。真の痛みを味わうまでは。」

 

「俺に何をしろと?」

 

「君にはどこまでやる覚悟があるのかを聞きたい。」

 

「捕虜に手は出せない。」

 

「どうかな。ロキは自分から進んでこの船に来たように思えるが…」

 

 

ブリッジで夜空を眺めつつ、いつ襲撃があっても良いように備えていると、ウイルス感知の警告がモニターに表示されてた。

ヒルが直ぐにそれに対応する。

フューリーは眉間に皺を寄せ、不機嫌なオーラを放った。

そしてどこかに向かおうとしたので、彼女も一緒に行こうとするが…

 

「大丈夫だ。お前は念の為こっちにいろ。何かあったら呼ぶ。」

 

 

だが、嫌な予感がした彼女はフューリーの後を追った。すると、フューリーの向かった方向から数人の言い争いが聞こえてきた。彼女は、直ぐにその原因となっている部屋に足を進めた。近くを通るエージェント達は差異はあれど、その状況に気まずそうな表情をしている。

 

ドアが開いたままの部屋に入ると更にうるさかった。聞こえてきた内容から察するに、騒動の原因は、フューリーが極秘でキューブを用いた兵器を作っていたこと。

メキシコでの一件を考えれば必然かもしれない。

だが、キャプテン・アメリカからすれば、ヒドラと同じ事をしているように見えてしまうだろう。

彼女も、自身の忌み嫌うものがこうして扱われていることに嫌悪感はあった。

だが、それで争いが…自身と同じ被害者が出るならと割り切り、見て見ぬふりをしていた。

だが、今目の前にいる彼らも同じように考えられるわけでは無かった。

そして、キューブが発見されると、今度はその扱いについての内容に移っていた。

そんな彼らに対して彼女は……

 

「幼子のようにうるさいですね。廊下まで響いてますよ。せめてドアを閉めてから楽しんで下さい……それにこの状況、ロキの思う壷かと。あとマスター、そんなイライラしていたら血圧が上がりますよ。後でサプリを用意してもらいますね。後一緒にエナジードリンクかコーヒーも……「そんなもん俺には要らん。それよりブリッジに居ろと言ったのに何でこっちに来た?」

 

フューリーは煽り混じりの彼女の言葉を遮り、命じておいた仕事を確認した。

 

「…申し訳ありません……嫌な予感がしたので…」

 

「そうか……当たり散らかして悪かった。それと、後でコーヒーを貰おう。」

 

「承知しました。」

 

そう言って彼女は退室しようとしたが…

 

「そういえば君は?フューリーの事をマスターと呼んでいたが。」

 

キャプテンがシンプルな疑問を彼女に投げかけた。

ヘリキャリアに来てから、何度か目にしているわけだ。更にフューリーの近くに常に居るわけだ。気になるのも当然だろう。

キャプテンからすれば、ブリッジで数回にしているから尚更だ。

彼女は一瞬考えた後に、笑みを口に浮かべた。

 

「あぁ、申し訳ございません。自己紹介が遅れました……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして皆様。私の名はモルガン・ル・フェイ……S.H.I.E.L.D長官ニック・フューリーの秘書兼ボディーガードをしております。以後お見知りおきを。」

 

 

 

 

 

 




主な戦闘に加わることは多くないかもしれないです(正直分からん、バリバリ前線出るかも)
どちらかと言ったらサポートポジションかなと思っています。見守ってる側なので、絡みが多いのは基本SHIELDメンバーです。今回は特にそうだったかも…
特に、マリアやナターシャ、クリントとは仲良くして欲しい。立場やアクセス出来る権限はモルガンの方が上でも、2人ら辺からは色々心配されて面倒見られる側。複雑な立場故に、可愛がられて欲しいなと。
容姿はFGOのブリテン出身の最強バーサーカーの一角を担う彼女のまんまです。性格は周りのお陰か、水着寄りの丸さというか穏やかさがあります。要するに、多少狂化は取り除かれたと思って頂けたらと。
FGO二部6章を履修してなくても楽しめるように努めます。

そのうち閑話でナターシャとマリア・ヒルら辺と女子会みたいな場面を書きたいです。

モチベにも直結するため、感想お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。