どうも、ラブコメの女神の彼ピです。取り敢えずそこの友達以上恋人未満でイチャイチャしてるお前らっ!さっさと付き合いたまへ!! 作:錦恋
『なんで君は、上から落ちてきたの⁉︎非常識でしょ!』
ぶつかった頭をさすりながら怒っている彼女の声を聞きながら、僕は心の中で頷く。本当にその通りすぎて申し訳無い。僕は何も言わず黙って土下座のポーズを続けた。
『キミは落ちたの?落とされたの?』
落とされましたね、間違っても恋的な奴じゃなくて。
『ふーん、誰に?』
えっと……。そう言えば名前を知らない、異世界転生担当とか言ってたっけ。そう伝えると……
『あぁ……!彼女か。彼女なら面白半分で人を落としかねないね』
納得される程あの人は普段から問題児だったらしい。可哀想……。と言うか、此処はラブコメ担当の場所で合っているのかな?先ほどの場所は、地面が雲で壁は無く見渡す限り空だった。ココは、何と言うか……ハートで溢れている。ハートの風船がそこら中に宙に浮いているし、会話している彼女はハートのソファに座っているし。
『此処はラブコメエリアだよ、キミはきっと、異世界転生エリアから落とされたんだね』
どうやらラブコメエリアで間違いない様だ。だが、どうするか。僕は土下座のまま考える。頭がぶつかった。つまりチートスキルの体が触れたら、何チャラかんチャラになってるかもしれない。
《君の体に触れたら君の名前が、相手の脳内にサブリミナル効果の如く焼き付けられるスキルだよ!》
突然俺の頭にそう響いた。この声、異世界転生担当か?
《あったり〜!いや早速スキルを使ってくれるなんて108個も考えた甲斐があったもんだよ〜》
108個?何が108個だ?嫌な予感がする。パッと思いつくのは、煩悩の数だ。
《君のスキルだよ!だってスキルシリーズ名が『108の煩悩』だからね、そうそう。言い忘れてたけどね!ステータス!もしくは,煩悩解放で、君の全スキルと今発動中のスキルが確認出来るからやってみてね〜!いやぁそれにしても、半信半疑で送り出したけどもう墜ちたみたいで良かった、良かった!》
なぁ、落ちると堕ちるの意味の違いって知ってるか?堕ちるは人の道を外して人を傷つける外道の方を指すらしい、僕は人生が終わって人を辞めたけど、外道にまで堕ちるつもりは無い。
《まあ頑張って!ゆっくり観察してるからさ!じゃ、またね!》
『そろそろ顔をあげてよ、そんなに怒ってる訳では無いしさ。確かに驚きはしたけど君は被害者なんだろ?なら怒りはしないさ。だから顔を上げて目を合わせて話してくれないか?それが人と会う時の礼儀じゃないのか?』
この人は何て事を言うんだ、目を合わせたら……あれ?どうなるんだっけ、ゴチャゴチャ言ってたからなぁ。
『煩悩解放』
《現在発動中のスキルは、貴方の半径5メートル以内に人がいると誰かが持ち物を落とすスキルと貴方の体に触れたら貴方の名前が、相手の脳内にサブリミナル効果の如く焼き付けられるスキルの二つが発動しています》
クソスキルめ。まあ無視しよう。えっと全スキルは……多いな。ザッと確認するだけにしとこう。
あっ、あった。目が合ったら絶対服従スキル。コレがジョーカーであって欲しい。もしコレが氷山の一角で、こんなスキルがゴロゴロしてたらヤバいぞ。
『……こっちを見ろッ!』
全く反応をしなかったせいで怒らせた様だ。無理矢理身体を持ち上げられ目が合ってしまった、チクショウ。