この作品は、仮面ライダー555とハイスクールD×Dのクロスオーバー作品です。
設定を見て察した方も多いとは思いますが、オリ主は仮面ライダー555の主人公である猫舌たっくんこと乾巧をベースとしているので、結構ガラが悪いです。
作者はネットや他の二次創作から原作知識を得ているので、違いがあれば報告お願いします。
本編ではオルフェノクは多分出ません。そしてカイザとデルタ、サイガやオーガの登場は未定です。
それでもいいと言う方は、どうぞ。
ある日の晩、男性は警備の仕事をしていた。今回もいつもと同じように異常がなく、暇なのでつい欠伸をしてしまった。
「人間、見つけた……」
そんな彼のもとに、異形とも言える化け物が涎を垂らしながら近づいてくる。
「ひいっ!?」
余りの恐怖に腰を抜かしながらも、警備員はこの場を離れようとした。だが、怪物は男の後を追ってくる。
「誰か!誰か助けてくれぇぇぇ!!」
Burst Mode
男が叫んだ瞬間、謎の機械音声がなった。
その時、別方向から誰かがバイクに乗ったまま、銃を怪物に向けて、3発の光弾を放った。
「ぐっ!?」
光弾に当たった怪物はよろめき、膝をつく。その間にバイクに乗った人物は男と怪物の間まで行くと、バイクを止めて降りると、再び化け物に銃を向けて光弾を撃つ。
彼を助けてくれたのは、全身が赤色に光る仮面の戦士だった。
「おいおっさん!さっさと逃げろ!!」
仮面の戦士が怒鳴ると同時に、警備員は慌てて立ち上がり、この場を走って逃げた。
「貴様……赤い光の戦士か……よくも俺の邪魔を……」
化け物は怒りを込めた目で、男を逃す原因となった仮面の戦士に睨みつける。
「うるせぇ。指名手配犯ならともかく、なんの罪もない人間を襲うんじゃねぇよ。あと俺にはファイズって名前があるんだ。いい加減覚えろ」
赤い光の戦士ことファイズは、先ほど使っていた銃、フォンブラスターモードのファイズフォンに装着されているミッションメモリーと呼ばれるカードキーのようなものを取り出すと、ファイズフォンを腰に巻いているファイズドライバーに戻し、ミッションメモリーを今降りたばかりののバイク、オートバジンの左ハンドルにセットする。
Ready
音声が鳴ると、ファイズはハンドルを引き抜いた。すると、ハンドルから光の剣、ファイズエッジが形成された。
「黙れえぇぇぇぇぇぇ!!!」
異形の化け物は、飛びかかってパンチを仕掛けてくる。だが、ファイズは化け物の攻撃を躱し続ける。
「オラァ!!」
ファイズエッジで突き刺すと化け物の体から火花が散り、2、3歩下がる。
そこからファイズはファイズエッジを縦、横へと次々と振り、化け物に斬撃を当てる。
「だあぁ!!」
「ぐぉ!?」
傷だらけの化け物を蹴り飛ばしたことで距離が空いた。
その隙にファイズフォンを開き、市販の携帯電話には絶対にないEnterキーを押した。
Exceed Charge
「はあぁぁぁぁぁ……」
ドライバーからフォトンブラッドと呼ばれる流体光子エネルギーが発生し、それが全身の流動経路、フォトンストリームを通じてファイズエッジへと流れる。
「っらあぁ!」
チャージが溜まってファイズエッジの輝きが増した瞬間、ファイズは剣を下から斬り上げると同時に、赤色の光波が放出される。
「なっ!?」
光波は地面を沿って相手に到達し、拘束して宙に浮かせる。一方、ファイズは拘束した化け物のところへと走る。
「たあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「がぁぁぁぁぁ!!」
化け物のところまで来たファイズは飛び上がり、ファイズエッジで左肩から右腰に向けて急降下するように袈裟斬りをする。
「あ、主と眷族を殺して...…よ、ようやく……はぐれとなった、のに……」
化け物が意味不明なことを言うと、ファイズが斬り下ろしたラインに沿うように、異形からΦのマークが浮かび上がり、爆発する。
「たっく、はぐれってやつになったからって、人殺しをしていいわけねーだろ」
ファイズがそう呟いた後、ミッションメモリーを抜いたファイズエッジをオートバジンに戻し、変身を解除する。そして、その流れでオートバジンに跨ってその場を後にした。
「ここね、はぐれ悪魔がいる場所は」
先程、ファイズが怪物と戦っていた場所に来たのはリアス・グレモリー。表側は駒王学園の三年生で、オカルト研究部部長を務めている。だが、その正体はこの街をテリトリーとしている上級悪魔だ。
「はい部長。この辺りに人を襲うはぐれがいるらしいですわ」
何処か高貴さを感じさせる女性は姫島朱乃。彼女はオカルト部の副部長で、リアスと共に学園二大美女として多くの生徒に尊敬されている。
「...でも、気配がしません」
そう呟くのは塔城小猫。普段からあまり喋ることはないが、マスコットのように思われている。
「まさか、もう別のところに…?」
そう懸念する金髪のイケメンは木場祐斗。リアスや朱乃ほどではないが、彼女達の通う学校では女子から絶大な人気を得ている。
この3人はリアスの眷属、いわば部下なのだ。今日は町で人を襲っているはぐれ悪魔というものの討伐に来たらしい。
「まだどこかに隠れているかもしれないわ。とにかく今は探しましょう」
そしてリアスは眷属である3人の返事を聞くと、手分けして探索を始めた。
「皆さん!こちらに来てください!」
しばらくすると、何かを見つけたのか、朱乃が全員に呼びかける。
「何?朱乃……これは!?」
朱乃が見つけたもの、それは先ほどファイズが倒した化け物だった。そして、この化け物こそリアス達が探していたはぐれ悪魔だったのだ。
「身体を斬られた、というかは溶切された感じですか?」
木場の言う通り、確かにはぐれには致命傷だったであろう斬られた跡があったが、よく見ると傷跡は溶けているようにも見える。
「…誰かに倒されたのでしょうか?」
「でも誰が?それに、この切り傷だけが原因で死んだわけではなさそうだけど……」
だが、彼女達は死体に違和感を覚えた。まるで、斬り殺されたというより、毒に犯されて死んだような、そんなように感じた。
「……やっぱり、あの噂は本当なのでしょうか?」
小猫がボソッと呟いた言葉に周囲が反応する。あの噂。その言葉にリアス達は小猫が言いたいことをすぐに理解した。
赤い光の戦士。この町の住民はファイズのことをそう呼んでいる。
最近、駒王町で流れている有名な噂で、人を襲う化け物や黒の翼を持つ人間、おそらくはぐれ悪魔と堕天使を倒してくれる者がいるというものだ。
その者は主に夜に出てくることが多く、全身に赤く光る線があることから、目撃者は赤い光の戦士と呼んでいる。
「もし、このはぐれを倒したのが噂の赤い光の戦士だとしても、一体なんのために……」
ファイズの目的を探ろうと思考の海に入る木場、だが、その答えは見つかることはなかった。
「いずれにしても注意が必要ですわね。なにせ、敵か味方かもわからないのですから」
実は彼女達はまだファイズに会ったことがない。だから彼女達は今のところ、ファイズのことを敵ではないが、味方でもないと思っている。
「そうね。みんなも注意してちょうだい。もし目撃したら一人で挑まずに、全員で対処するわよ」
リアスはファイズと会った時の対応を告げると、はぐれ悪魔の死体の前に立った。
「流石に死体を放置しておくわけには行かないわね。……消し飛びなさい!」
そう言いながら、リアスは死体へ魔力を撃ち出した。すると、死体は元から何もなかったかのように消滅した。
「じゃあ、不本意だけど今日の部活動は終わり。ここで解散ね」
リアスは眷属に向かってそう言った。
「はい。お疲れさまでしたわ、部長」
「...お疲れさまでした、部長」
「お疲れさまでした。お気をつけて、部長」
朱乃、小猫、祐斗がそれぞれ挨拶して、帰路に着く。
「ええ。みんなも気をつけてね」
リアスは3人を見送りながら、まだ見ぬファイズのことを考える。
「赤い光の戦士……もし実在するのなら、貴方の目的はなんなの?」