ちなみに無羽先生、魔力だけは多いって設定です。
魔王に匹敵するってわけじゃなく、ただ密度が高いって意味ですけど。
殴ってくるので魔法拳士タイプですね
石仮面出したい(^U^)
最も数の多かった『
「さて、お前のスタンドの名前を付けなくてはな」
『そういえば、俺の名前を聞いていたか?相棒』
「いや、聞いてない」
「なら丁度いいんじゃないか?どんな能力かは分からんが、これから目覚める能力の可能性を考えてみると……」
紅いスタンドが腕組みをして一誠の傍を漂い、一誠に己の名を教えたかを問うた。そういえば、紅いスタンドの名称は定まっていなかった。あくまでも自分のスタンド、だとか紅いスタンドという抽象的な表現を用いていたこともあり、名前まで頭が回らなかったんだろう。
同じ能力者以外には不可視の能力ゆえ、見えなければ見分けもつかないだろうから。
『(赤龍帝を兵士三つで転生させた悪魔か。不死鳥の一族の生まれならば、どうして人間界に?それに無羽うつろってヤツのスタンド、まだ俺自身が俺と同じタイプを見たことがないから推測でしかないが、何故『
「どうした?紅さん」
『いや、ちょっと考え事をしていただけだ。それより相棒、俺を紅さんと呼ぶのはやめろ!俺は
「スゲェ、紅さんより名称としてはカッコいいぞ!?」
『そりゃあ、当たり前じゃないか』
目を輝かせる一誠に誇らしげに鼻息を漏らす、紅いスタンドーードライグは得意気だ。うつろに割り当てられた、部屋で漫才を繰り広げているような二人だが、傍から見ればドライグの姿は視認できない。棚を漁っている宿主の担任教師の様子は上級悪魔の令嬢に啖呵を切った男には見えず、棚漁りが似合うところは学者気質なんだろうか。
「でもよ、ウェルシュ・コネクションってセンスいいよな」
『……貸せ』
ふと、うつろが棚から取り出したCDはドライグの琴線に触れたのを一誠は見逃さなかった。自分の名を誇らしげに名乗るドライグのカリスマがそこで崩れ落ちたのを一部始終見ていた。
宙を滑走するようにうつろの方へと向かい、『不死鳥の小僧、ちょっとそれを見せてみろ』と紅い篭手を突き出せば、うつろは暫く動きが止まった後、ウェルシュ・コネクションのCDが入ったCDケースを渡した。
「これでいいのか」
ドライグがスタンドとしての名前、『ウェルシュ・コネクション』という名を手に入れ、浮かれていたところと自らの主であり師匠である男が気があっているのを見れば少しホッコリしてしまう。
その感情と共にどうしようもない彼らへの呆れが生じる。そんな簡単につられていいのか、お前らはそれでいいのかと。普段は無機質で何も語らず、ただ浮いている『イン・マイ・ワールド』がどこかうつろのように高揚とした感情を表現するように、声の出ない叫びを上げながら、脇を締めて力を溜めているような動作をしているのを見れば、やはり担任教師も笑うのだな、と思った。
※
「あの子は、何をしているんだろう?」
『どうした、相棒?ついに発情したか?』
「やめろっ!何を言ってるんだ!」
その後、うつろと別れて帰宅中の一誠は金髪で修道服の少女を発見する。道に迷っているようで辺りをキョロキョロと見回し、通行人に話しかけても取り合ってもらえないようだ。金髪と言えばグレモリー眷属の木場祐斗と無羽うつろと言い、目に優しくないものだなぁ、と一誠は思うが少女にいたってはお困りの様子なので迷わず声をかけることとした。
紅い相棒はどこまでも茶々を入れるようだが。
「あのさ、君、迷子?」
「!あっ、良かったです、ようやく言葉が通じる人に出会えて!」
『ちゃっかりフラグを立てにいくんだな、さすがはドラゴン』
少女に声をかければ、ドライグが横から茶々を入れる。ニマニマと兜の上からでは分からないものの、声の調子からか一誠にはドライグがからかっているように聞こえた。少し前のドライグがうつろにスタンド名『ウェルシュ・コネクション』と名付けられた際に見せた様子を今のドライグに見せ付けてやりたい、とこれほどリプレイ能力を欲したことはない。
「どうも言葉が通じないみたいで……。教会から出たこともなかったから、迷っちゃったんでしょうね……」
『教会から出たことがない、ねぇ。人の良さそうな顔をしているし、雰囲気もそうだ。こいつぁ騙されやすいタイプだぜ、相棒』
「(黙っとけ)この辺なら詳しいし、送れるよ。それに君の話も聞きたいし」
「本当ですか!?私はアーシア・アルジェントと言います。えっと、そちらの紅い方は何方ですか?」
『!?』
「俺は兵藤一誠!……えっ、アーシア。コイツが見えてるのか?」
ドライグと一誠は戦慄する。
もしかすると、アーシアはドライグの先ほどのやり取りや言葉を聞こえていたのだろうか?だとすればまずい、とドライグは考える。スタンドはスタンド使いにしか見えない、といううつろの言葉を思い出すならば、彼女もまたスタンド使いと言うことになろう。それにしても姿が見当たらないが、ドライグをスタンドとして発現した一誠の精神力はドライグが推し量るほどのものではないだろう。
肉体を喪い、魂だけとなって神器に封じられたはずのドライグを幽体とはいえ、本来の神器の解放されし力、
敵にその姿を視認されず、あくまでも超能力という認識を持たせれば、何らかの力であると悟られない限り、ただの人間から転生した悪魔である一誠にはアドバンテージとなろう。
あくまでも『ウェルシュ・コネクション』ことドライグが視認されなければ、の話だが。
「はい!私が主から賜った『力』と似ているんです」
アーシアが同じ異能を持つ者に出会えた喜びからか、全く悪意の感じられない笑顔は心が表れる。
すると、アーシアの視界には転んで怪我をした幼い男児が目に入った。すぐに駆け寄っていけば、男児に対して他に何処か痛めていないか、と聞くとアーシアが傷口に触れ、緑色の光が放たれる。徐々に塞がれる傷跡、まるでそれは魔法のようで初めて見る各スタンド固有の能力としては優しいものだった。
男児はただ目の前の現象に言葉が出ないが、一誠とドライグには確かに見えた。
ハートの意匠を持つ、そのスタンドヴィジョンが。
「はい、これで大丈夫。あとは絆創膏を張る前によく洗ってくださいね?」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
男児はハッと正気に返ると、アーシアに手を振って去っていった。ドライグと一誠には緑色の光を放ったのと人型のそれが見えていたが、おそらく、あの少年には見えていなかったのだろう。
向き直ったアーシアと流れで何処かを見て回ることは決まったが、ドライグと一誠には未知なるアーシアのスタンドの能力が気がかりでならなかった。
ハートの意匠、そして治癒の力、そのスタンドヴィジョンが優しい性格からは想像もつかないほどに荒々しさを備えていたのだから。
今回は短めです。
文章量が多いときと少ないときの差が激しいなぁ……
◇今回の元ネタ◇
超常現象研究会……原作における、オカルト研究部にあたるもの。元ネタは仮面ライダーWの仮面ライダーアクセルこと照井竜が所属する課の名前だが、この世界にスタンド能力と言うイレギュラーが現れたことでそれを解析する為、という意味合いが込められている。