ホロライブ・オルタナティブ第二章 feat.“Saber” 〜猛る烈火は誰の為にその命を燃やすのか〜 作:らっくぅ
まぁそんなわけないという事で次話投稿です。
一話一話の文字数少なくして投稿頻度上げた方が良いか?と思い、試しにやってみました。
黒緋に染まった空に、オーガスト達もすぐに気付いた。
「空が……燃えてんのか」
「推理ごっこは終わりみたいだね……残念だけど」
灰色の『スターク』は言葉とは裏腹に、薄笑いを貼り付けたままそう呟く。
見た目では何か変わったようには見えない。
だが、この空間に満ちていた異質な感じは消え去っていた。
『通信システム及び測位システム、復旧しました』
「セト──いや、アイツか」
「おい、これ以上意味のない腹の探り合いしてんじゃねぇよ」
と、抑揚のない声が2人の間に割り込んだ。
「相変わらず君は水を差すのが好きみたいだね」
「互いに殺すつもりのねぇ戦いに何の意味がある」
結翔はオーガストに鋭い視線を向ける。
「順序ってもんがあンだよガキ。実行犯を捕まえただけでテロが防げるんなら苦労はしねぇ」
それはもう1人の『スターク』に向けるものと変わりない、敵意だった。
(やはりあの時、彼は……)
(後にしろスメラギ。場合によっちゃアイツとも……)
「見つけたっ! あぁやっぱり『スターク』がもう1人……頭痛くなってきた……」
三者の視線が交差する中、相変わらずのぼやきと共にかなたがやって来た。
見ると淡い光を纏っている。既に臨戦態勢のようだ。
かなたは結翔を見て少し怪訝な表情を浮かべるが、すぐにもう1人の『スターク』の方へ目を向ける。
「かなただけか。他のガキどもは?」
「そしてやっぱりオーガスト……あの子達はロボ子がお守りしてるよ。『スターク』と戦うなら少しでも戦力は欲しいところだけどね……」
「まぁまぁ警戒しなさんな。ここを最後の舞台にするのは少し味気がなさすぎるだろ?」
対する白髪の『スターク』はあくまで余裕を崩さず、腕に纏っていた
「さっきの推理だけど、答え合わせはしない方が良さそうだ。それと、そこのせっかちな学生の為にヒントをやろう。──ゼノクロスが生まれた場所。それが次にアンタ達が向かう場所だ」
『……』
逃げる。
オーガストはそう直感したが、空間魔法が解かれた今、戦闘を継続するのはリスクが大きい。
(“事後処理”のこともある。ここは逃がしておく方が得策だな……)
「破滅派が尻尾巻いて逃げるつもりか?」
「おいおい考えてみてくれ、メリットがないだろ? 世界を滅ぼすのに場所なんか関係ないのに」
『スターク』はせせら笑い、空間を拳で叩く。
するとそこがガラスのように砕け、吸い込まれるような漆黒が姿を現す。
「お前達は世界を救ったつもりでいるが、ただ存続させるだけが救いじゃないってことを教えてやるさ」
そうして灰色の男は闇に溶け込み、完全に姿を消した──