ホロライブ・オルタナティブ第二章 feat.“Saber” 〜猛る烈火は誰の為にその命を燃やすのか〜   作:らっくぅ

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今回、結翔組との調整のため長めになってます。


第四話 じゃあさ、ゼノクロスはどうやって封印から目覚めたの?

──都市アイゼオン。

 

「はぁ…契約できたはいいものの、住めるのは再来月からなんて…」

 何とか彼女達3人の協力──というか、ほぼAZKi達に任せきりで、彼女達の膨大な知識量と会話スピードを前に、スメラギはちんまりとするしかなかった──により、スメラギは寸でのところでホームレスを免れた。

『簡易寮は今月末に撤収しなければなりませんから、丸一月はホテルで寝泊まりしなければなりませんね。1ヶ月以内の期間で借りられるマンションもありますが、いかがなさいますか。』

「いや、どうせそんなに帰る事もないしビジネスホテルとかでいいよ。また契約するの面倒だし…」

 しかしまさかその日に住めないなんて。傭兵になってから依頼以外のことなど殆ど触れてこなかったスメラギは、想像だにしなかった。

「そういえば、高校を卒業した直後もこんな感じだったな…」

『その時のマスターを、私は知りません。私のサポートなしで、マスターはどのように生活を送られたのでしょうか。』

「そっか、APRILと会ったのはアルヴィアスに入って何年か経った後だもんね。まぁ…友人の協力で、何とか…」

『マスター?』

 その歯切れの悪さに、APRILはヴヴッとデバイスを鳴らす。相変わらず、AIのくせによく気づく。

「…大丈夫。懐かしいなって、思っただけさ。仲間が託してくれた“願い”は“呪い”なんかじゃない……最期に“ありがとう”って言ってくれてたこと、今では分かってるから…」

 生きていればこそ、いや例え生と死が永遠に分とうとも絆は繋がれている。そんな事に気づくのに、随分と時間がかかってしまった。

「でも…今はまた一からだ。平和なこの時に、廊下を出れば会える訳でもない今、僕はどうすればいいんだろう…」

『仲間達との関係の希薄さに嘆いていらっしゃるようですが。』

「それ、刺さるなぁ…」

 スメラギは力無く笑う。

『表面上はそう見えるかもしれませんが、少なくとも私には、マスターと彼女達は互いに、かけがえの無い仲間と認識し合っていると。そのように見えます。』

 その回答に、スメラギは少し目を見開いた。慰めで言っているようには思えなかったからだ。

「だって、僕たちはたった数日感行動を共にしただけで…お互いの事なんて全然知らないのに…」

『相手のことを知ることで結ばれる絆もありますが、そうでない絆も存在します。あなた達の関係は後者であると、私は思います。現に、マスターは彼女達の事を信じたのでしょう?』

「うん…彼女達も僕の事を信じてくれた。だから僕達は今こうして生きていて、繋がりを持つ事ができている…」

 そうとは分かっている。

「でも、僕がどれだけ仲間を増やしても、この世界に何年いようと、僕はこの世界の住人じゃない。“異物”が馴染むことなんかできるのかな…」

 それでもなお、スメラギは現状に不安がないなんて言えない。それを取り除くには、あまりに数奇な経験をし過ぎた。

『頑固ですね、貴方という人間は。』

 ヴヴッとAPRILはデバイスを小さく震わす。まるでため息をついているかのようだ。

『しかし“異物”である事から逃れることはできないのは確かです。私がどう足掻いても心を持つ人間にはなれないように。』

「APRIL…」

『ですがそれで構わないと私は思います。人間にはなれなくても、人間を支え共に生きることはできます。あなたも同様ではないでしょうか。』

 この言葉を、今は理屈でしか理解できない。しかしそれでも、壁を乗り越える為の目標は見えた気がした。

「僕も同じ、か……」

 

『あ、あ〜……もしもし? もう大丈夫?』

「ッえ…⁉︎ろ、ロボ子さん!?」

 唐突な第三者の声に、スメラギは声が上ずる。何だかこんな事が午前中にもあった気がする。

『も〜! もうちょっと早く連絡を取る予定だったのに、2人が問題を解決するまで待ってたんだからね⁉︎本当は僕だって君のこと心配してたのを我慢してたんだよ!』

「ご、ごめんなさい」

 思わずスメラギは謝罪する。しかし、こうやって自分を心配してくれる人がいるというのは、申し訳ないと思うと同時に、暖かくもあった。

「──というか、何だか今日はやけに来客が多いな…」

『すみません、こういうのは1日にまとめた方が良いかと。マスターはご多忙ですので。』

「OK出したの君かAPRIL…」

 せめて事前に教えておいて欲しいものだが。これもAPRILなりの気遣いなのだろうとスメラギは思うことにした。

「っと、ロボ子さん、何のご用なんですか?」

『うーんとね、こっちまで来てもらえるかな? 通信じゃ話せない事だから』

「…?」

『今はとりあえずこれだけ。じゃあ…っととそうだスメラギ。君にとってこの世界は残酷なものかもしれない。でも僕は、君が笑って生きていける事を願ってるよ。今度はちゃんと言葉通り受け取ってよね?』

 ロボ子は悪戯っぽく笑う。そんなロボ子に、スメラギもつられて笑みをこぼす。

「努力しますよ。僕だって、この世界が好きですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──都市ゼボイム郊外。

 大昔の遺跡が残る以外は何の変哲もない平原に、彼女『達』はいた。

「ゼボイムなんて、随分遠かったですよ……って」

「ごめんごめん。彼がどうしてもって言うから」

 にへ、と笑いながら謝罪するロボ子の隣には、

 

『急に呼び出してすまないスメラギ・カランコエ。どうしても確かめなければならない事があるんだ』

 かつて自分を殺す為世界中で騒乱を引き起こした張本人の姿があった。

「ヘーミッシュ…いや、セトか? 君はアルヴィアス本部にいるはずじゃ…」

『あれくらいのセキュリティを抜けるのは、私にとってはくるぶし程の高さのハードルを飛び越えるよりも簡単な事だ』

 言い終えると、セトの操るアンドロイドは首を傾げる。

『いや、すまない。ユーモアというのは中々どうして習熟できないものだな。──さて、君達を呼んだのは訊かなければならない事があるからだ』

「訊くって…何を?」

 どうやらロボ子も詳細を聞かされていないようだ。

『その前に確認をしておこう。数ヶ月前の出来事──私とスメラギ・カランコエを中心とした一連の騒動のことだ』

「……」

 数ヶ月前、この世界の創造神リヴァイエラから事の真相をスメラギ達は聞かされた。

 曰く、ゼノクロスはスメラギの『力』に反応し目覚めた。そしてスメラギを人類敵と認定し、彼のいる世界ごとスメラギを殺す事に決めた。しかし、このままスメラギが本当に滅びてしまえば、次は別世界の『力』を持つ者を狙い、その世界もまた滅んでしまう。ヒステラルム全体で被害が出る事を憂慮したリヴァイエラは、スメラギとゼノクロスを終わらない円環の中に閉じ込め、スメラギをゼノクロスの生贄にする事にした。

「…あれ?」

 そこまで聞き、ロボ子は首を傾げる。

「どうしたの? ロボ子さん」

「セトはスメラギの『力』に反応して目覚めたんだよね?」

「そうだね。あの時、僕は『力』を使ったんだ。それがゼノクロスの元へ届き、彼が起動することになった──」

「でも、ゼノクロスは封印されてたんでしょ? 何をしても起動しなかったって」

 これはルーナ姫が言ってた事だ。ある日突然、ゼノクロスは起動しなくなった。否、できなくなった。まるで物理法則を歪められたように。

「じゃあさ、ゼノクロスはどうやって封印から目覚めたの?」

「あ…」

 当時、ゼノクロスは動力はもちろん、外界を捉えるセンサー類の一切が機能を停止していた。もしスメラギの『力』がゼノクロスの元へ届いたとしても、それを察知する事などできなかったはずだ。

 なのに現実はそうではない。ゼノクロスは『力』を、世界の危機を察知し、動き出した。

『更に言えば、目覚めた時、私の記憶が失われていた理由についても解明できていない。私の疑問にたどり着いたようだな。私はそれらを問い正すべく、この地を訪れたのだ』

「問い正す…って、まさか」

 セトは天を仰ぐ。

『今から神に会う』

 

 

 

 

 

「──んで、わざわざ俺を叩き起こしたってわけか」

「怒ってるの? ごめんって。でもあの子を呼べるの、君しかいないんだよ」

 スメラギは不機嫌そうに呟く──否、スメラギではない。現在表層に現れている『人格』はオーガストだ。

 オーガストはスメラギの別人格である。自身に眠る『力』の存在に気付き、それを持つこと、明かされることの重圧に耐え切れずに生み出された人格で、スメラギの代わりに『力』を持つ存在だ。口が悪く、粗暴な性格だが、これはもう1人の自分であるスメラギを守ろうとした結果であり、ある意味彼はスメラギの守護者とも言える。

「思い切りやっていいんだな?」

「どうぞ。そうでもしないと天に届かないでしょ?」

 その言葉に、オーガストはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。

「じゃあ遠慮なく……滅べやクソ神がァァァッッッ!!!!!!!!」

 

 

 轟ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!! と。

 天に向かって放たれた滅紫の波動は瞬時に雲を裂き、天を薙いだ。

「わーお、これでも拘束術式が施されてるなんて思えないね〜」

『相変わらず出鱈目な『力』だな。この身体のあらゆるセンサーが警報を鳴らしている。対策はしてあるのか?』

「たりめぇだろ。半径10kmに“ROOM”を張ってある」

 それは“彼”から教わったものだ。任意の空間に『力』の膜を張り、その空間に対して『奪う力』の影響を与えるといった技で、これを用いて気配や、『力』を使う事で人々に与える根源的な恐怖といったものも『奪う』ことができる。守ることに特化した彼なりの応用だと、当時は感心していた。今では、オーガストはすっかり自分のものとして使っているが。

 

 絶対悪である邪神の力。それを宿す者、『スターク』。自分がそうであると分かった時、スメラギは抱いた。自分が殺されるかも知れないという恐怖と、簡単に人を殺せてしまうという恐怖を。しかし、どんな力だろうとそれ自体に善悪などない。使い方次第で人を助け、世界を救う事だってできる。それを長い旅の中、仲間から教えられた。

「これだけすんごいの飛ばしたんだから、じきに来るはずだけど──

「テメェバッッッッカじゃねぇのッッッッ!!!!!!!???? 天界滅ぼす気かアホ『スターク』ッッ!!!!!!」

 ロボ子が言い終わらぬうちに、これまた大地を揺るがすほどの怒号が天から降り注いできた。

「あり、ちょっと強すぎた?」

「この程度で壊れるようなヤワな創りする奴じゃねぇだろ、アイツは」

 セトのコンピュータが判断するに、怒号の主──天音かなたは本気でキレているようだが、対する2人にはその温度感はイマイチ伝わっていない。

「ったく…何なの? その卑小な脳みそを粉砕して欲しいってお願いなら喜んで叶えてあげるけど」

『我々を創造神リヴァイエラの元へ案内して欲しい。できるか? 天の御使』

「…………あのさ、依頼って対等な関係の下で行われるものなんだよ?」

『理解している。それが何か──

「いきなり『力』ぶっ放して呼び付けるのが対等なわけねぇーだろうが!!!! おととい来やがれ下民ども!!!!!」

「まぁまぁ落ち着いてかなたん。こっちに戦う意志も世界壊す気もないから。どうどう〜」

「おい天使。俺はな、待つのは嫌いじゃねぇ。だが自分の意志が通らねぇのは大がつくくらい嫌なんだよ。分かるよな?」

「全然ある! 敵意剥き出しじゃねぇか! お前らグルで来たなら意思疎通くらいしろよ!!」

「ちょっと〜! もう少しでいけそうだったのに、水差さないでよオーガスト〜!」

「別にもう少しでもないわ! 最初の1発目からずっと信用0の横ばいだよ!!」

 このままでは本当に平行線のまま日が暮れてしまいそうだ。どうにかなる気配が全くしないが、自分が出るしかないか…。スメラギがそう思った時、

『よい。彼らを通せ』

 静謐な声がかなた達の間に響いた。

「ですが主神様…! このバカどもを天界に入れたくないです!」

『彼らには使命がある。我はそれを明かさねばならない。そして天音かなた。汝にもだ』

「え、僕も…?」

「フン…使命、ね…」

 意味ありげなその言葉に、オーガストは冷ややかな視線を天に向ける。スメラギもまた、何か一波乱の予感がし、心構えをしておく事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まずは我々の要求を満たしてもらおう。』

 神界。その最奥の虚ろな白の空間。そこに1つ、“白い影”が佇んでいる。

 創造神リヴァイエラ。この世界──ターミナル02 haを創り出し、“暴走”したゼノクロスをヒステラルムから隔離する為、世界とスメラギを生贄にした張本人だ。

『構わぬ。我が汝らに対して言わんとするところは、まさにそれに関するものであるのだから』

 空間と全く同色の神体だが、不思議と背景に溶け込むことはない。むしろ、リヴァイエラこそが白そのものであり、空間の方が彼の影にすら、スメラギには思えた。

『我々がここへ訪れたのは、先の事件──その真相を知る為だ。単刀直入に訊こう。あなたが私に封印を施したのか?』

 セトは初めて会う神に臆する事もなく、淡々と用件を述べる。

 突然、どんなに内部を見直そうとも、外部から干渉しようとも、起動できなくなったなんて明らかに不自然だ。当時の先進的な科学技術をもってしても、原因を特定する事すらできなかった。こんな事ができるのは神くらいしかいない。セトはそう推測していた。

『然り。ゼノクロスはヒステラルム全体の脅威であった。故にあのような処置を施した』

 でも、とロボ子は一歩前に出る。

「セトは良心を持っていた。彼とカララト少尉なら悲劇を起こすことはなかったはずだよ。なのに封印するだけじゃなく、メモリーまで奪うなんて…」

 そしてメモリーについても、長い間眠っていたセトには何の損傷も劣化もなかった。にも関わらずメモリーが失われていた──後にスメラギによってそれは奪われていたのだと判明したのだが──のは不自然だ。

『今なら汝の言葉に賛同するが、昔の我はそう判断しなかった』

 その言葉に、スメラギは少しの引っ掛かりを覚えた。

(昔の…?)

『だが、我はセトのメモリーを奪ってはいない』

「えっ…」

 しかし2つ目の疑問の答えは、リヴァイエラではなかった。リヴァイエラはあくまで無機質に語る。

『彼のメモリーを奪ってしまえばより純粋な暴力に成り下がる。先の事件が正にそれだ。それは我の望むところではない』

 その主張はもっともだ。セトはあえて未完成のAIとして造り出された。それはカララト・ハウワーによる対話をもってして「平和の使者」に相応しい倫理観を身に付けさせる為であった。故に、ハウワーに関する記憶を失えばセトは再び未完成の──すなわち戦時中の、破壊することしか出来ないただの兵器に戻ってしまう。

「つまり…セトは別の誰かにメモリーを奪われたということ?」

『更に言えば、彼の封印が解かれたのも自然的な理由からではない。ここまで言えば分かるだろう』

 つまり記憶喪失も突然の起動も、何者かの仕業だと。そしてスメラギ達を呼び寄せたのはまさにその事なのだと。

「あなたは真相を知っているんじゃないのか?」

 スメラギは尋ねる。

 先の“ゼノクロス事件”の時といい、リヴァイエラは自ら行動することを嫌う。

 ──もし、その時に対処していれば。

 もう自分の中で消化したはずなのに、彼と話しているとどうにもそう思わずにいられない。

『汝の言わんとする事は理解している。だが、我は既にこの世界を汝らヒトの手に明け渡した。真実を知っているとて、神が人の世に干渉すべきではない』

「……」

『──話を戻そう。この真実を知る事は過去をのみ暴くものではない。未来──否、今まさに起ころうとしている事への防止にもなる』

「今起きようとしている事…? それってどういう…」

『ここから先は己が目で確かめるといい』

 

 

 

 

 

 気がつくとそこは、先ほどかなたと言い争いをしていた場所だった。

「本当に僕も下界に降ろされてる!?」

「わーい! またかなたんと旅が出来るんだ〜!」

「いや、あの時はそこまで長居してなかったけど…」

 じゃれつくロボ子達を横目に、スメラギは考える。

(クソ神が…また訳のわからねぇ事言い出しやがって)

「これから起こること…と言われてもね…」

 そしてそれがゼノクロスの件と関係がある、などと言われても、ピンと来るはずがない。

 何かが起きるまで待つしかないのか。

 そう思っていた時、

『マスター。着信があります。』

「………もう何も言わないよ…」

 ヴヴッ─ヴヴッ─と、APRILとは異なる規則的なバイブ音を鳴らすデバイスを見ると、それは辺境の国の王女、姫森ルーナからだった。

「もしもし?」

『あースメラギ? 今すぐこっちに来るのら!』

 突然用件だけ聞かされたスメラギは面を食らう。

「えと…どういうこと?」

『この前ゼノクロス関連の遺跡が見つかったって言ったでしょ? その遺跡に何かいるっぽいのら! 怖いからスメラギとっちめて欲しいのら!』

「…君の騎士達は?」

『ルーナイトじゃ手に負えないのら! というか、ルーナのルーナイトを危険な目にこれ以上遭わせられないのら』

 自分なら良いと言うのか。その清々しいまでの傲慢さに、むしろ感心すらした。

『このままじゃ怖くて昼しか寝れないのら‼︎今から1時間で来ること! あ、ルーナこれから朝の支度があるから1時間より早く来ないでね、じゃあ』

 このお姫様は不幸にも昼夜が逆転してしまっているらしい。確かにこのままでは彼女の健康に被害が出そうだ。しかし相変わらず人の都合を聞かないお姫様だ。

「…というか、今起きたんだね」

 いつの間にか隣にいたロボ子が苦笑いを浮かべる。

「やれやれ…一難去ってまた一難だな…」

『しかし、無視できない単語があったな』

 ゼノクロス。

 つまりは、リヴァイエラの“予言”は『これ』を指しているのだろう。

 

「それが主神様の御告げなら、行ってみるきゃないね。……話を聞く感じあんまり重要じゃなさそうだけど」

 ──イマイチ緊張感がないというのはさておき。




今作品では設定集ではなく、毎回あとがきにて設定を書いていきたいと思います。


拡散・段階式邪神拘束制御術式「ヴェロク(veroc)」→スメラギの邪神の力を抑える為に紫咲シオンと天音かなたが開発した魔術。西暦時代のとある世界にて使われていた魔術“拘束制御術式「クロムウェル」”をベースとしている。
この術式はスメラギにかけられた拘束と、その鍵となる解除術式の2つで構成されている。解除術式は複数存在し、第三者が保有する。また、3段階に分けて『力』が封印されており、解除も段階に応じてする必要がある。解除にはそれぞれ、術式の発動と固有の詠唱が必要。

ただし、この強固な術式を持ってしても邪神の力を完全に封じることはできない。
機械に、人間の完璧な管理ができなかったように。
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