ブルアカ 妄想置き場 作:匿名
ユウカ「…なんですか、この缶コーヒーの山は」
“いやぁ…”
“あはは…”
ユウカ「愛想笑いで誤魔化さないでください!
なんですかこの量!30本入りの段ボール箱が50…1500本!?1箱…2700円で135000円!?」
ユウカが唖然とした表情で電卓を眺める
“で、でも、これでも安くて…”
ユウカ「どこが安いんですか!この値段ってことは1本90円、普通に高い…!
そもそもコーヒーならそこにコーヒーメーカーがあるじゃないですか!
大体先生は…2ヶ月前に買ったハンドドリップセット、2回使ってから1回も使ってませんよね?」
“いやぁ…そんなことは…”
ユウカ「ノアが昨日当番に来た時に、「37日前の位置と一切変わってなかったし、埃も少し積もってたから…」って言ってましたよ!」
“早瀬さんはモノマネが上手いね!”
ユウカ「……」
“ご、ごめん…”
ユウカ「大体、飲み切れるんですか?1500本って単純計算で4年以上かかりますよ?」
“あ、それなら大丈夫”
ユウカ「?」
“1日に5本は飲むから!”
ユウカ「……全ッ然大丈夫じゃありません!これのカフェインは…100mlあたり65mg…つまり、185mlの1缶で126.75mg、1日に摂取していいカフェイン量は通常400mgほどです!
つまり、飲んでいいのは3本までです!」
“もう計算できたんだ、すごい”
ユウカ「…先生?今日は随分と話を逸らしたがりますね?…さては、他に何か…」
“ギクッ”
“デスクの引き出しに視線を送る”
ユウカ「見せてください」
“ナニモ、カクシテナイヨ”
ユウカ「もう!そんな嘘が通じる訳ないでしょう!?」
抵抗虚しくユウカに領収書を見られてしまった
ユウカ「……なんですかこれは」
“領収書です…”
ユウカ「そうじゃなくて!なんで
カフェインは十分足りてるでしょう!?」
“い、いや…”
“毎日コーヒーだと飽きるし…”
ユウカ「だったらこんなに買わなきゃいいじゃないですか!!」
“ご、ごもっともです…”
ユウカ「……はあ…」
ユウカが缶コーヒーを一つ取り上げ、栓を開けて口をつける
“は、早瀬さん…?”
ユウカ「まあ、私もコーヒーは飲みますし…少しくらいはコーヒーの消費に付き合ってあげますよ」
ユウカ(…流石になんの考えもなく買ったとは思えないし…誰かがコーヒーで商売をしようとして失敗したのかしら?)
“あ、ありがとう…”
ユウカ「セミナーで仕事する時にも飲みたいので、何ケースか貰いますよ」
“えっ”
ユウカ「…ダメなんですか?」
“いや、そんな事ないよ、でも単に引き取ってもらうのも悪いから…私も持っていくの手伝うね”
ユウカ「お願いします」
ユウカ(…普通の缶コーヒーね……そう言えば先生は微糖派だっけ)
“このコーヒー、美味しいよね”
ユウカ「…ふふっ、そうですね、こだわらなければ1本70円くらいで買えるのに、わざわざ20円も高い高級缶コーヒーですからね」
“うっ…ごめんなさい…”
ユウカ「先生…普段から私も口を酸っぱくして言ってますけど、10円20円の出費に気を使っていかないと、降り積もれば大金になるんですよ?」
“そうだね…気をつけるよ…”
ユウカ「その言葉、27回目です」
“えっ”
ユウカ「どうです?ノアぽかったですか?」
“…うん、ビックリした、本当に覚えてるのかと…”
ユウカ(覚えてられないほどこのやり取りを繰り返してるのも、問題なんですけどね…)
ユウカがコーヒーを飲み干し、缶を流しで洗ってゴミ箱に捨てる
“洗うんだ、偉いね”
ユウカ「まあ…マナーみたいなものですよ、ここに虫が湧いたりしたら困るのは先生ですから」
“わざわざ気を使わなくてもいいのに…”
ユウカ「そんなこと言って…先生はだらしないですし、それで本当に虫が湧いたら私達も嫌ですし」
“あ、あはは…”
ユウカ「…さて、これで私の分の仕事は終わりです」
“お疲れ様、すぐ帰る?”
ユウカ「…まあ、帰りますけど」
“送っていくね”
ユウカ「なっ!?…な、なんでですか!?」
“ほら、コーヒー…”
ユウカ「……ああ、そうでしたね」
“(あ、あれ…機嫌が…)”
ユウカ(忘れてたのは私だけど…ううん…ううん…!)
ユウカ「ここで大丈夫です」
“いや、セミナーまで行くよ、それにヴェリタスにも寄りたいし”
ユウカ「ヴェリタス?」
“
ユウカ「ああ…チヒロ先輩…あの人も缶コーヒー好きですもんね」
“喜んでくれるといいけど…そうだ、ゲーム開発部にも行こうかな”
ユウカ「モモイ達はコーヒーは飲まないと思いますけど…」
ユウカ(それに差し入れに缶コーヒーをケースごとなんて…風情のない…)
ノア「あら?ユウカちゃんに先生?」
“あ、
ユウカ「ノア、先生からコーヒーの差し入れよ」
ノア「わ、ありがとうございます…缶コーヒー?」
ユウカ「そ、買いすぎたんだって…ほら、見てよ、300本もある」
ノア「そ、そんなに……あ、ありがたくいただきますね…」
“露骨に引かれてる…”
ノア「ふふっ、冗談ですよ」
ユウカ「それじゃあ先生、ありがとうございました」
“うん、またね、2人とも”
“……チラリ”
コユキ(ニヤリ)
“(コユキ…頼んだよ)”
ノア「うーん…意外と無くなるのが早いですね」
ユウカ「そうね、あんなにあった缶コーヒーがもうこれだけしかないなんて…コーヒーの飲み過ぎには注意してるつもりだけど…先生に言えた口じゃないわね…」
ノア「飲み過ぎ…まあ、1日3本くらいまでなら」
ユウカ「そうね…」
ノア「あれ?」
ユウカ「どうしたの?」
ノア「ほら、見てください、これ、珍しいですよ」
ユウカ「あ、アルミ缶だ、缶コーヒーの缶ってスチールが多いイメージだったのに」
コユキ「そうなんですか?」
ノア「昔は食中毒菌の繁殖に気づきやすくするためにスチール缶にしてたそうですね
缶の膨張で食中毒の危険性に気づけるので
アルミだと内圧を高めるためにガスを入れてて、膨らんでもわかりにくいから忌避されてたそうです」
コユキ「へー…」
ノア「でも、最近はコスト削減の関係でアルミ缶も増えてるとか…これもその一つでしょうね」
ユウカ「ふーん」
ノア「ところでユウカちゃん、そろそろエンジニア部に行かなくていいんですか?」
ユウカ「え?もうそんな時間?」
ユウカ(確か今日は新しい発明品の予算についてよね…)
ユウカ「…な、なにこれ…」
人が入れるほどの丸いカプセルが無造作にいくつも置かれてる…
ウタハ「ああ、それが新しい発明品だ」
ユウカ「…中に椅子やレバーまで…何用…?」
ウタハ「まあ、ゲーム用だと思って欲しい」
ユウカ「ゲーム…」
ウタハ「せっかくだし、試しに…」
ドカアァァァン!
ユウカ「か、壁が!?」
ウタハ「…あー…」
吹き飛んだ壁から人より数回り大きいロボットのような機械が入ってくる
ユウカ「……待って」
ユウカ(あの形、見覚えが…って!?)
穴から更に2つロボットが入ってきて…
ユウカ「な、何!?戦ってるの!?」
ウタハ「ここは危ない、一度離れよう」
ユウカ「ちょっと!?」
ロボットが腰から取り出した筒からビームの剣が…
ユウカ「あ、あれアリスちゃんの光の剣…?」
ウタハ「違う、あれはビームサーベルだ」
ユウカ「び、ビーム…?」
一つのロボットが変形し、背中が正面の別のロボットのように…
ユウカ「な、なにあれ…」
ウタハ「リボーンズ・○ンダムだ」
ユウカ「リボーンズ・ガ○ダム…?」
ハレ『先生、距離を取ろう、ドラグーンで援護するよ』
“よし、前衛は任せて!トランザム!”
ユウカ「今の声…ハレに、先生…?あ!そうだ!あの時のアルミ缶ロボット!」
ユウカ(…もしかして、あの超大量のアルミ缶は…)
“ここは、私の距離だ!!”
ユウカ「先生!そんなロボットのために大量の缶コーヒーを…!?
ハレもエナドリで懐柔されてるのね…じゃあ、あと1人は…」
“え、あ、あっ!花岡さん!あ!ダメ!逃げられな…あー!?”
ユウカ「ユズなのね…」
ハレ『さすがゲーム部部長…本物なのにマ○ブみたいな華麗なコンボ…』
“見てないで助けて!あー!”
ユウカ「…あのカプセル、先生が入ってるのはどれですか?」
ウタハ「……一番奥のやつだよ」
ユウカ「そうですか、借りていきますね」
ウタハ「…程々にね」
“うう…やられた…あ、あれ?カプセルが…あ、早瀬さ…”
ユウカ「せ〜んせ〜い?」
“いや、あの、これは…”
ユウカ「反省部屋!」
“私が入るの!?”
ユウカ「文句は聞きません!…っていうか、あの大量の空き缶…そう言えば、セミナーのゴミ捨て、最近コユキがやってくれてたような…」
コユキ「にっはっは〜!先生!そろそろ順番…あ」
ユウカ「…コユキ?」
コユキ「…にはは」
ユウカ「あ、逃げた!待ちなさい!!」
“…今のうちに逃げよう…”