ハイスクールD×D 赤龍帝は半人半龍   作:I S S E I

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グダグダかもです。


第1話

この世界には、人類の他にも様々な種族が存在する。

 

神話物語や創作物語、聖書に記される種族である悪魔・天使・堕天使、そして神である。

 

その他にも数多の種族が存在する中、最強の逸話が囁かれ続けている種族が存在する。

 

その種族とは、ドラゴンである。

 

強さの象徴とされ、姿を模した装飾品はもちろん武器や防具が数多く作られている。

 

そして、これ等の種族は全て人間に信じられていないだけで実在している。

 

また、ごく稀にそれ等と人間の混血が産まれる事例もある。

 

だが、その多くが正体を隠して生活している。

 

人間として暮らしてる者や、純血の様に隠れ住んでいる者と様々だ。

 

その稀な存在がここにも居た。

 

場所は駒王学園高等部。

 

その2年に所属している少年、兵藤一誠である。

 

彼は不良(ヤンキー)手前の風貌をしている。

 

髪染めやピアス等の装飾品は無いものの、その眼光は鋭く威圧的である。

 

だが、それが逆に女子からの人気を集めていたりもする。

 

ちなみに愛称はイッセーである。

 

女子生徒1「あ!!兵藤くんだ!!」

 

女子生徒2「兵藤くん!おはよう!!」

 

イッセー「ん?あぁ、おはよう」

 

何気なく挨拶を返しただけで

 

女子生徒達「キャアアアアア!!!」

 

と黄色い声が木霊する。

 

コレが、駒王学園の朝のルーティンになってしまっている。

 

だがイッセーはというと

 

イッセー(たかが挨拶でうるせぇなぁ毎朝毎朝)

 

と内心鬱陶しそうに耳を掻いていた。

 

その日も通常通りの流れだった…イッセー以外は。

 

イッセー(朝から鬱陶しい視線だな、何が目的だ?)

 

そう、イッセーは朝から視線を感じていた。

 

いや、それだけではない。

 

イッセー(それに、視線の奴と似た気配が3つ入り込んでやがる。"アイツ等"は何やってんだ?)

 

イッセーの気配探知の範囲は広く、その気になれば駒王町全域を感知する事が出来る。

 

 

放課後、イッセーは敷地内にある旧校舎に足を運んでいた。

 

イッセー「っち!テメェ等の仕事くらいちゃんとしろっての」

 

イッセーは愚痴を溢しながら旧校舎に入っていく。

 

そしてある扉の前で足を止めた。

 

右隣に札がかかっており、(オカルト研究部)と書かれている。

 

イッセー「ここだな」コンコン

 

確信しながら、イッセーは扉をノックした。

 

???「うん?誰かしら?どうぞ」

 

イッセーは了承を貰うと扉を開けて部室に入った。

 

イッセー「おじゃま」

 

イッセーの顔を見て金髪の男子生徒、木場祐斗が反応した。

 

祐斗「君は、隣のクラスの兵藤くん?」

 

イッセー「そういうお前は、木場だったか?」

 

祐斗を確認しながら、イッセーは部室を見渡した。

 

まず目立つのは血よりも赤い紅髪を持つ女子生徒、リアス・グレモリー。

 

その隣にいるポニーテールの女子生徒、姫島朱乃。

 

そして対面してるソファーの扉向きに座っている女子生徒、塔城小猫。

 

するとリアスが、驚きの表情を浮かべながらイッセーに訪ねた。

 

リアス「えっと、何か御用かしら?」

 

その問にイッセーは、少し顔を顰めて語気を強くして言った。

 

イッセー「単刀直入に言われてもらう。アンタ等さぁ、少しは迅速に対処する事が出来ねえのか?」

 

イッセーの上からの物言いに、部員全員が顔を顰めた。

 

リアス「言ってる意図が分からないのだけど」

 

リアスは語気を強めて問返す。

 

その返しにイッセーは言った。

 

イッセー「この町に堕天使が入り込んでんのに、お前ら悪魔は何を呑気にふんぞり返ってんだって意味だよ」

 

リアス「な!?」

 

朱乃「え!?」

 

祐斗「な!?」

 

小猫「!?」

 

4人は驚きのあまり硬直した。

 

そう、イッセーの指摘した通り4人は悪魔なのだ。

 

そして、イッセーを朝から見ていたのは堕天使である。

 

沈黙が続く中、口を開いたのはリアスだった。

 

リアス「貴方、何を言ってるの?」

 

イッセー「動揺が見え見えなんだよ。それともう1つ、俺も半分はアンタ等の側なんだよ」

 

イッセーの返答に、リアスを含め4人ともが混乱していた。

 

リアス「私達側ってどういう事なの?」

 

リアスの疑問に、イッセーは徐にブレザーを脱いで右の袖を捲くった。

 

イッセー「こういう事だ」

 

そう言って右腕に意識を集中する。

 

すると、みるみる赤い鱗に覆われ爪も伸びて鋭くなった。

 

リアス「う、ウソでしょ!?」

 

朱乃「そんな!?」

 

祐斗「信じられない!?」

 

小猫「・・・」

 

3人は反応していたが、小猫に至っては言葉を失っている。

 

イッセー「これで分かっただろ、俺がアンタ等の正体を見抜いた理由が」

 

そう言いながら、イッセーは腕を元に戻し服装を整えた。

 

 

数分の静寂が流れ、頭の整理がついた4人は改めてイッセーに向き直る。

 

リアス「詳しく聞かせて貰いたいから、とりあえず座ってもらえるかしら」

 

イッセー「分かった」

 

リアスに座るように促され、イッセーはもう1つのソファーに座った。

 

リアス「朱乃、皆にお茶を出してあげて」

 

朱乃「はい部長。兵藤くんは、紅茶と日本茶どちらにします?」

 

イッセー「気持ちだけ貰っとく」

 

朱乃「分かりましたわ」

 

リアスにお茶を頼まれ、イッセーにリクエストを訪ねる朱乃。

 

だがイッセーはやんわりと断った。

 

イッセー(まだ警戒しといた方が良いだろう。悪魔なら多少の魔法も使えるだろうから、何か仕込まれたら堪らねえからな)

 

内心イッセーは警戒していた。

 

リアス「警戒されているわね、それとも疑り深いのかしら」

 

するとリアスが、イッセーの心情を察して訪ねた。

 

イッセー「強いて言えば両方だな」

 

だがイッセーは、ぶっきらぼうに返事を返す。

 

リアス「それにしても、まさかドラゴンと人間の混血が居るなんて思わなかったわ」

 

イッセー「異種族間の混血ってのが稀だからな」

 

警戒を解く為か、リアスが話題を変えた。

 

だがイッセーは、尚もタンパクな返答しかしない。

 

程なくして朱乃がお茶を持って戻ってきた。

 

部員にお茶が行き渡ったところで、リアスの雰囲気が変わった。

 

リアス「それじゃあ、そろそろ本題に入りましょうか」

 

その言葉を皮切りに部員の表情も引き締まる。

 

イッセー(へぇ、まぁまぁ統率は取れてるみたいだな)

 

それを見て、イッセーは認識を少し改めた。

 

リアス「まず私達は堕天使の侵入には気付いてるわ」

 

イッセー「なら何で対処しないんだ?俺は朝から監視されてたんだぞ」

 

イッセーの疑問は当然だろう。

 

だがリアスは

 

リアス「それが簡単ではないの。知っての通り、3大勢力は三竦みの関係。いざこざも少なくないわ。だから、軽率に罰して堕天使が因縁をつけてきたら悪魔と堕天使の抗争が起こりかけないの」

 

と、堕天使への対処が出来ない理由を話した。

 

するとイッセーの表情が更に険しくなる。

 

イッセー「なら、堕天使が俺に何か仕掛けてきてからしか動くつもりはないって事か?」

 

リアス「もちろん、警戒はしているわ。使い魔を飛ばして、町中を監視させてるから」

 

リアスの返答にイッセーは「はぁ」と溜め息をついた。

 

そしてイッセーは、怒りを露わにした。

 

イッセー「だから、それじゃあ遅いんだよ!!!」

 

リアス「!?」ビクッ

 

朱乃「!?」ビクッ

 

祐斗「!?」ビクッ

 

小猫「!?」ビクッ

 

イッセーの威圧に気圧され、4人は体を震わせた。

 

イッセー「何か遭ってからじゃ取り返しがつかねぇだろうが!!!アンタで判断出来ねえなら、魔王に判断してもらえば良いだけの話だろ!!!」

 

リアス「・・・」

 

朱乃「・・・」

 

祐斗「・・・」

 

小猫「・・・」

 

イッセーの言ってる事は正論である。

 

その為、リアス達は何も言い返せない。

 

イッセー「まぁ幸い、俺は勢力に属してねぇ。だから、俺は個人で動く事が出来る。そして、堕天使は、俺がここに来てから引き上げてるから俺の正体はバレてねぇ。それに少なくとも、俺はあの堕天使より遥かに強い。コレを踏まえた筋書きはこうだ。民間人を悪魔の陣地で勝手に襲撃し、逆に返り討ちにあった不躾な堕天使って構図が完成する」

 

無言になった4人を一瞥(いちべつ)して、イッセーは考えを話した。

 

リアス「た、確かにそれなら筋は通るわ」

 

納得したリアスに、イッセーは更に続ける。

 

イッセー「更に言うと、忍びこんだ堕天使を俺が始末すれば死人に口なし。堕天使が忍びこんだ結果だけが残り、悪魔は堕天使の監督不行届だけを追求する事が出来る。そうなったら下らねぇいざこざも防げるだろ」

 

リアス「・・・」

 

朱乃「・・・」

 

祐斗「・・・」

 

小猫「・・・」

 

またしても言葉を失う4人。

 

イッセー「何黙りこくってんだ?」

 

リアス「貴方、作戦参謀か何かなの?」

 

イッセーの作戦に度肝を抜かれにそんな質問をしてしまうリアス。

 

イッセー「俺からしたら、年上のアンタ等2人が何でこれくらいの案が出せねぇんだよ」

 

リアス「うっ」

 

朱乃「返す言葉もありません」

 

イッセーの皮肉に落ち込んでしまう2人。

 

祐斗「兵藤くん、少し言い過ぎじゃないか」

 

イッセー「木場、甘いんだよお前は。お前達は、この町の人達の命を守る義務があるんだ。それを呑気にこんな所で寛いでる暇があるなら、もう少し警備体制を整えてから反論しろ」

 

祐斗「うぅ」

 

祐斗の抗議も、イッセーは論破した。 

 

イッセー「とにかく、この事は魔王に伝えとけ。予め言っとくが、つまらねぇ脚色や端折りはすんなよ。じゃあな」

 

最後にそう言って、イッセーは部室を後にした。




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