新月の夜に、白狼は吼える   作:かいっち

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異 世 界 転 生

にどとまちがえるなくそが

おはようございます(投稿時間夕方)
ノリと勢いと思い付きで書いていきます、多分。
軽い感じに呼んでいただければ幸いでございます。


Stage 0:新月 〜幻想入り〜
第1話 異世界転生って、知ってるゥ!?


やぁどうも、私である。

皆さんは異世界転生というものをご存知であろうか?

よくある物語の展開の一つなのだが、目が覚めたら自分の知らない世界に飛ばされてたー!的なアレである。

そんな事が現実に起こり得るとお思いであろうか?

 

私は可能性はあると思っている。

というか期待している。

ひょんな事からなんか異世界転生とかしてみたいじゃん?

何が起こるのか分からないのが人生。そんな中私はこの僅かな可能性に賭けて今日も───

 

「……一人で何ナレーション気取りの事やってんだよ、しかも相変わらず訳分からない事言いやがってよ」

 

───親友にノートで引っ叩かれている。解せぬぞ。

 

「おいおい、人様がせっかくカッコよくキメてるってんのにそらねぇべ……」

 

突然だが、名のらしていただこう……我が名は花京───

 

「何処ぞのトーテムポールとさくらんぼレロレロ男のセリフを混ぜるな」

 

またしてもノートで叩かれる。お前のノート分厚くて意外と痛いんだぞ。

気を取り直して、私は白神(しらかみ) 新月(しづき)。しんげつと読んだ奴はそこに直れ、くすぐりの刑だ。

そしてさっきからノートで殴ってくる仏頂面の男。コイツは幼馴染でもあり俺の親友、神無月(かんなづき) (まこと)である。

運動神経抜群の頭脳明晰という文武両道のガチ超人だ。俺の方が凄いけどな!

 

「ご丁寧に自己紹介どうも、あとテスト順位最下位付近にして持久走大会最遅記録更新者が何を言う」

「いや人の心の内を軽く読むな。さとり妖怪かて貴様は」

 

俺の面目丸潰れである。

はてさて現在我々は長い長い授業(午前終わり)を終え帰宅途中である。

7月の暑過ぎる炎天下の中重い足取りで歩く。セミの鳴き声も非常にやかましい。発情期かて。いや発情期か。とにかく早く涼んで寝たい。

 

「あーもうミンミンミンミンやかましいわ!頭痛くなるて!」

「いきなり隣で叫ばれる方が頭痛くなるわ」

 

ご最もである。だが条件反射だ許せ友よ。

ふと、誠が口を開く。

 

「そう言えばお前、夏休み中田舎に帰るんだっけか」

「あ、そーそー、コロネが治まったから久々に帰ろうかなぁと」

「コロナだろ。なんだその美味しそうな病気は」

 

コイツ仏頂面でもツッコミはちゃんとしてくれるんだよなぁ、いやはやありがたや。

 

「いやぁやっと休みに入れるわぁ……俺、休み入ったら田舎帰るんだ、なんつって」

「浮かれ過ぎて事故るんじゃねぇぞ、お前危なっかしいから」

「だーいじょうぶだって、そんなヘマする程俺はバカじゃねぇよ、アホだけど」

 

もう一度言おう。バカでは無い、アホだ。

 

「くぁぁぁ!もう待ちきれねぇ!さっさと帰って支度だ!」

 

寝ると言った?アレは嘘だ。

私はクラウチングスタートからの全力疾走で自宅へと走ろうとする。目の前の信号の色なんて気にしない程浮かれながら。

 

「なっ、おまっ、前向けや前!」

 

そんな声が聞こえた時には既に私は横断歩道の真ん中まで飛び出していた。え、ヤバくね?いやいやまさかこんなタイミングでトラックが突っ込んでは来ないっしょ。

ふと右からクラクションの音。そちらを見やればなんと運の悪い事に───

 

「え、あ、アカンこれ死ぬわ」

 

───重そうな資材を積んだ大型トラックが迫っていた。

こうも簡単にフラグを回収する辺りどんだけ運が悪いんだか。

そのまま間髪入れずに、ドーンという轟音と共に吹き飛ばされる。交差点の真ん中まで飛ばされ、鈍い音と共に己の身体が地面に叩き付けられたのが分かった。

直後、全身を激痛が襲う。

 

「いっ……てぇぇぇぇ!?」

う……動けん……バカな……

頭痛がする……吐き気もだ……こ、この新月が気分が悪いだと……ッ!?

とか言ってる余裕は無い。というかもう限界。

次第に意識も薄れてきて、最後に見た光景は───

 

「ちょ、おい!新月!しっかりしろ!」

 

───親友の珍しい泣き顔だった。

 

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暖かい。

非常に心地がいい。しばらく目を覚ましたくないくらいには。

ポカポカと陽気な感じが本当に居心地が良すぎる。お値段以上のお店のベッドで寝落ちした時(良い子は真似しないでね)以来の感覚である。

ここが天国か。噂には聞いてた(大嘘)けどこんなに心地がいいとは。

もう少しこのままでいよう、と思ったが現実は非情なり。私の身体の本能なのか徐々に目が覚めてきてしまう。

 

「んむ……んー……もう少し寝たかったけどよく寝たぁ……」

 

目が覚めて辺りを見渡すと……一面森であった。

 

「いやここ何処やねん」

 

後に知ることになるが、どうやら私は本当に異世界転生をしてしまったらしい。

 

to be continued




作者はお値段以上のお店のベッドで寝落ちした事はありません。断じてありません。
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