バトル描写は拙いので自信がありませんが何か気になってる点やここをこうした方がいいという所があれば言ってくれても構いませんよ。
週末の土曜日の夜。秋名の頂上では二人の走り屋が自身の車をスタートラインに並べるや前に立っては対峙する。
「この日を待ちわびたぜ。ようやくお前と
「俺もですよ啓介さん。この車は借りものですがあなたに負ける気はハナからありませんからね」
「言ってくれるじゃねぇか…。その自信満々なデカい面今ここでぶん殴ってやりたいくらいだ…!!」
光から徴発を受けた啓介は握り拳を固めるもここで手を出してしまえば折角のバトルが台無しになりかねないので敢えて堪える。
「で、そいつはもう仕上がってるのか?見たところそんな弄ってはいないようだが…」
「言われなくてもちゃんとできてますよ。こいつは俺が世話になっている人物に調整を任せてますからね。そっちこそいいんですか?派手なリアウィングを付けては思いっきし目立ってますよ」
「ぬかせ、そっちだって同じ様なモンを付けてるだろうが」
二人の口喧嘩はそこまでにするとしてそれぞれが乗る車を説明しよう。
一つはロータリーエンジン13Bを搭載したマツダが誇る国産最強のFRピュアスポーツカー。マツダ アンフィニRX-7(FD3S)。
この車に乗るのは群馬最速の走り屋集団赤城レッドサンズのNo.2でありロータリー兄弟の弟である高橋啓介。
対するは水平対向エンジンEJ20を搭載、ラリーを戦い抜く為に開発された国産トップクラスの4WDスポーツカー。スバル インプレッサWRX STI(GDB)。
そのドライバーを務めるのはどこのチームにも属さない無名の走り屋である青葉光。
この二台の車に違いがあるとするならばRX-7はサーキットを。インプレッサはラリーを主な舞台としていることであろう。
「改めて自己紹介だ。俺は高橋啓介。お前の名は?」
「青葉光です。今日はよろしくお願いしますね」
「あぁ。今夜は最高のバトルをしようじゃねぇか」
光が自己紹介しては手を差し伸べ、啓介はその手を握っては握手をする。互いの腕を潰す勢いで握っていたが。
「なぁ利樹。今日は交流戦でもないのにこんなにたくさんギャラリーが集まってるんだ?」
「お前走り屋の情報網を甘く見てただろ?走り屋はそういった話をどこかで聞いては一目見ようと集まってくるもんなんだよ。この件に関してもおそらくどこかでバトルすると聞いては広まってしまったってわけだ」
「なるほど。俺はこんなにたくさん集まっていると何ていうかやり辛えんだけどな…」
「そうかしら?アタシはこれだけ沢山の人がいたほうが如何にもお祭り感があって楽しそうだし活気に溢れていて好きだよ」
秋名山にはこの二人のバトルを見ようと先週と同じギャラリーが集まってはバトルが行われるのを待っており。拓海は利樹達と一緒にギャラリーに混ざっては今夜のバトルを観戦しに来ていた。
「いよいよだな拓海。あの高橋啓介が今度は光を相手にダウンヒルを行なうなんてめちゃくちゃ興奮してきたじゃんよ〜!!」
「そうか?俺はそんな興奮なんてしないけど……」
「なんだよぉ。今から光がバトルするってのにそんな冷めたようなこと言いやがって……」
イツキが一人興奮してるに対し拓海はいつものように冷めた顔をしては目の前の2台を見ていた。
「しかしまぁ驚いたぜ。先週拓海がぶち負かしたあの高橋啓介が再びここに来ることになるとはな。それでもって戦うのが赤城で高橋啓介を負かした光が相手だし、きっと凄いバトルが見れるかもしれないな」
「けどよぉ池谷。高橋啓介は拓海に負けてからも秋名山を頻繁に走り込んでいるみたいだぞ。だとするとこのバトル、流石に光には勝ち目はないんじゃねぇか?」
「それは…そうかもしれんが…」
「そうとも限りませんよ先輩方」
「どういうことだ利樹?」
池谷と健二は光が高橋啓介に勝てるかどうか心配している中スピードスターズに入りたての新メンバーである利樹が割って入ってきては言う。
「あいつは前に拓海のハチロクに相乗りした際高橋啓介に勝つ為のヒントを見つけたと言ってましたからね」
「それは本当か?だとしたら一体…」
「さぁ…この俺にも詳細を話さなかったですし実際どうなるかは俺にもなんとも言えないすね」
「結局利樹にも光の考えがわからないってことじゃないのかしら?」
「うっ!!そう言われるとぐぅの音もでねぇ…」
痛い所を突かれては沈黙する利樹であったが光は何かやらかすに違いないと確信してはこのバトルを見守るのであった。
「それじゃあそろそろカウント開始するから二人共車に乗ってくれ」
先週と同じくスターターを務めるレッドサンズの史浩が二人に言うや二人は互いの車に乗り込ってはエンジンを蒸す。
啓介が愛車であるFDの13Bを蒸しては今にも飛び出しそうなオーラを放っており。光も借り物とはいえインプレッサのEJ20エンジンを蒸してはボクサーサウンドならではのエンジン音を響かせては疾走する勢いを放つ。
「カウントを始めるぞ。スタート10秒前!!」
前回と同じく史浩が2台の前に立ってはカウントを開始する。
「(地元じゃないとはいえここで二度も負けるわけにはいかねえからな。レッドサンズの意地ってヤツを見せつけてやるぜ!!)」
「(こっちは新型に変えたとはいえ、相手は国産ではトップクラスの速さを誇るFD。しかも乗っているドライバーはあの高橋啓介だ。一度拓海に負けてはそこから更に腕を上げてるから油断はできんな)」
互いに思いを募らせてはカウントが進んでいきいよいよスタートが開始する。
「5、4、3、2、1…GO!!」
カウントが切られると同時に2台の車はエンジンを全開にしてはスタートダッシュを始めるや今ここに光と啓介のバトルが開始される。
「うぉー始まったぞ!!この勝負どっちが勝つか中々の見物だぜ!!」
「先行はこの前と同じFDが前を突っ走ってるぞ!!」
「インプレッサの方もFDに負けじといい走りをしているじゃんか!!」
先行は啓介のFDが走っており、その後ろに光が駆るインプレッサが張り付いては後を追いかける。
FDが最初のコーナーをスムーズに曲がるや後追いをするインプはそれに続いてはドリフトで曲がっては突き進み、それを見た啓介は光の走りを見てはあることに気付く。
「(やはり実力を隠していやがったな…!!スタートダッシュはほぼ互角に出せた筈なのに後追いを選んだってことは裏から俺の走りを観察してやろうってか。上等だ。抜かせるもんなら抜かして見やがれ!!)」
「(拓海に負けたのがよっぽど効いたのか前回より隙が無くなっているな。でも僅かながらコーナーワークに無駄があるみたいだしこのバトル、ストレート勝負じゃ向こうに敵わない以上コーナーで差を詰めていくしかないな)」
光のコーナーリングを見た啓介はこの勝負には負けられないと更にアクセルを踏んでは直線で差を広げていき。光は後ろから啓介の走りを見ては呟く。
「やっぱFD相手じゃストレートで距離は広がるか…。でも序盤からあんな走りをすれば後半はキツくなるかもしれんな」
コーナーを抜けてはストレートで離されていき距離は広がるもインプはスピードを保った状態のまま走り続け2つ目のコーナーに入ってはコーナリングしそこでFDとの距離を縮めていく。
「(やっぱ4WDは2WDよりも路面に伝わっては安定する分アンダーが出やすいな)」
インプレッサは4WDであるがゆえ弱アンダーステア傾向な為コーナーに進入する際減速しては車を安定させ、コーナーリングを終わらせてはそこから立ち上がりでアクセルをONにしないといけない。
しかし光はそれを難なく熟しては啓介の後を追い続ける。
「(こいつは流石に新型なだけはあるな。旧型の泣き所でもあったガラスのミッションが強化されてるのは勿論、剛性が高まってるだけあって前みたいに無茶な運転しても保ってくれている。コーナリングも難なくこなせるから文句のつけようがない)」
光は新型インプレッサを称賛しては次のセクションに入っていきFDとの距離を縮めていくが再びストレートに入っては離されていくも次のコーナーでイン側に寄せてはコーナリングしてはそこで差を縮める。
「(チッ、前回のハチロクの時もそうだったがコーナーに入っては差が縮まってる!!インプレッサは確か4WDの筈だ…それが何であんな鮮やかに曲がっていけるんだ。まるで俺のFDと同じFRみたいな動きをしやがるぜ!!)」
秋名山 頂上
「なぁ涼介。このバトルに関してはどっちが勝つと思うんだ?啓介はハチロクに負けてからもそれなりに秋名を走り込んでるから負ける気はしない筈だが…」
「そうだな。GDBは旧型のGC8より剛性が高まってはいるがその分車重が重くなっているから軽さで言えばFDが有利とみて間違いないだろう。だからといって啓介が勝つか負けるかと聞かれれば五分五分といったところかな」
「それは一体どういうわけだ?あの若者が乗るインプレッサはそんなに凄い車だというのか?」
「インプレッサは駆動方式は4WDだが水平対向エンジンを搭載している為低重心かつ左右対称にバランスを取ったシンメトリーの良さ。そして前後の荷重配分が60:40とFR車並みにバランスが優れている。それこそ公道を速く走る為に作られたと言っても過言じゃないくらいな」
「それ程の性能を持った車だっていうのか青葉が乗ってるインプレッサは…」
「あぁ。それと奴について俺自身色々調べてみたんだがとんでもない事実が判明してな」
「どんな事実なんだ?」
「あいつはアメリカではカートの大会で数多くの成績を収めているだけに留まらず、サーキットやジムカーナにおいてもかなりの結果を残してな。それでもってあいつにドラテクを指導したのがあの『赤城の閃光』と言ったらわかるか?」
「赤城の閃光だと⁉そいつは確か俺達レッドサンズがホームコースにしてる赤城山では知らない奴はいないあの伝説の走り屋のことか…!!」
「そうだ。奴が乗っているあのインプレッサもその男から借りてきたと啓介が言っていたからな。だとするとこの勝負、啓介は前回のハチロクと同様苦戦を強いられるとみて間違いないだろう…」
秋名山 スケートリンク前
「来たぞ、先頭を走ってのはどっちなんだ?」
「そりゃお前高橋啓介のFDに決まってるだろうが。いくらインプレッサが相手とはいえ乗っているのはまだ免許取って間もない奴なんだぞ…」
「でもよ、噂によるとそのドライバーは先週の交流戦でFDとハチロクを旧型のインプレッサ(GC8)で後追いしてたって話だ」
ギャラリーが騒ぎ立てている中秋名の頂上から二台の車が出てきては接戦を繰り返しており、それを見たギャラリーは騒然とする…。
「お、おい…。FDが先頭を走ってるみたいだがその後ろにはインプレッサがまるで磁石みてえにくっついてはに高橋啓介の走りについてきてるぞ!!」
「見たところ、インプレッサの方はまるで走りをセーブしてるみたいだったし、その気になればいつでもFDを追い越してしまいそうな感じがしたぞ…」
ギャラリーの見た目通り啓介が先頭を走ってはいるものの、光の駆るインプレッサはその後ろに貼り付いてたのは前を走るFDを追いかけていた。
「何なんだこいつは…!!こちとらアクセルを目一杯踏んでるのにちっとも離れはしねぇ…!!これが奴の…本当の実力だってのか…!!」
苛立ちを見せる啓介は負けじとアクセルを全開に踏んではスピードを上げていくが秋名の峠はストレートの距離がそれ程なく直にコーナーへと差し掛かる為コーナーに入る直前で減速しては曲がっていく。
「クソったれが!!いくらハチロクよりパワーで優ってるとはいえ俺が馬力で劣ってる車に二度も追い込まれるなんざ一体どうなってやがるんだ⁉」
「勿体ない走りをするな…。RX-7はロータリーエンジンを搭載し排気量が少ないながらも加速力が優れているにとどまらず荷重配分が50:50と完璧なバランスが最大の特徴なのに、あの男…闘争心がむき出しになっては運転が荒くなってるぞ」
啓介はかなりのプレッシャーを感じ始めたのか焦りを募らせてき、光は啓介の走りが単調になっていることに気付いてはそこから更に差を詰めていきFDを追い詰める。
「(おそらく向こうのタイヤは限界に近づいてきただろうしここで仕掛けるか…)」
光はFDのタイヤが限界に近づいてると予測しては次のコーナーに差し掛かるやインプをアウト側に寄せる。
「(野郎…ここで抜かす気か!!そんなことさせるわけねぇだろうが!!)」
啓介は後ろから抜かれるわけにはいかないとFDをアウトに寄せるもタイヤが熱ダレを起こしては挙動が乱れてしまいドアンダーを出してしまう。
「クソッ、もうタイヤが限界に来ちまってたか!!まさか…後ろに貼り付いてたのは俺のミスを誘うだけじゃなくタイヤを温存するためだったのか…!!」
「当然だろ。いくら国内最速のコーナリングマシンといえどタイヤを酷使するような走りをすれば最後が保たないからな…」
啓介の見立て通り光はタイヤマネジメントを保つ為に本気を出しておらずタイヤを温存する走りをしていのだった。
そうした理由は言わずもがな後半セクションで啓介を抜く為であり。FDがドアンダーを出して思っきしアウト側に寄ってしまった隙を光は逃さず車を即座にイン側に持ってきては抜き去る。
「だが勝負はまだ決まっちゃいねぇ。次のセクションでこっちから抜き返してやる!!」
「(後ろからひしひしと闘争心が伝わってくるぜ。それじゃ…次の5連続ヘアピンで決着を付けるとするか…!!)」
二台の車はそのまま後半セクションへと入っていきバトルはいよいよクライマックスを迎えようとするのだった。
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