トルルルル
「はい、藤原とうふ店…なんだお前か」
『やぁ久しぶりだね文太。元気にしてるか』
「俺は相変わらずだよ中津。一体どうしたんだ急に連絡なんかしてきやがって」
ここ渋川市の商店街にある藤原とうふ店の店主である藤原文太に電話を掛けてきたのは真菜の父親の中津だ。
文太は今でこそ豆腐屋の親父だが、嘗ては秋名を主に走っていた伝説の走り屋でその腕は今でも健在であり。中津も数十年前までは赤城山を走っていては『赤城の閃光』という異名が付けられる程で、文太とは過去に散々バトルをしては互いに競い合っていたのだ。
『はははっ。実はね文太。今晩お前のホームコースである秋名に僕の娘が友達と一緒に行っていてね。秋名に行くと聞いた時にお前を思い出してはちょっと電話したってわけなんだ』
「そういうことか。で、それがどうしたってんだよ」
文太はタバコを蒸しては電話越しに中津に尋ねる。
『いや、ついさっき祐一から電話があって見覚えのあるハチロクを見たらしくてひょっとしたらお前なんじゃないかなと思ったんだ』
「祐一がそんなこと言ってたんか。あいつめ…。」
『で、実際はどうなんだ文太?』
「ついさっき祐一にも言ったんだがそれはおれじゃねえよ。今豆腐を秋名湖のホテルに卸しに行ってるのは俺じゃなくて息子の拓海がやってるんだよ」
『はっ?それってお前の一人息子である拓海君にか?』
「あぁそうだ」
中津は文太の息子である拓海とは関わりがないものの、祐一から自分の娘と同い年の息子がいることをあらかじめ聞いていた為、拓海のことは知っていたのだ。
『いつからやらせてるんだ文太?祐一の話だとハチロクは物凄いスピードを出してはキレのいい走りをしていたと聞いたんだが、ひょっとしてカートかなんか習わせてたのか?』
「そんな金はうちにはねえよ。拓海は5年前から秋名の峠を走らせているから今もバリバリで走っているぞ」
『あぁなるほどね。5年前から走らせてたのか…って
実の息子に無免許運転させるとかなに考えてんだお前は‼』
中津は拓海がどうやったら父のような走りができるのか文太から聞いては納得するが、聞いてすぐさま声を荒げては文太に怒鳴るのだった。
『大体子供に無免許運転させるなんてバレでもしたらお前だって只では済まないんだぞ!!』
「けっ、バレはしねえよ。田舎だし夜遅くだからな。それに今はもう免許を取らせてるから時効だ」
『はぁ…。あの時からとんでもない奴だとは思ってたけどここまで来ると最早クレイジーとしか言いようがないねお前も…』
秋名山
今秋名の峠では赤城レッドサンズと秋名スピードスターズが交流という名のガチンコ勝負をしており、レッドサンズがスピードスターズを圧倒しては実力の差を思い知らせている。
「どう思う兄貴?」
「カス揃いだ!!」
秋名の頂上からその走りを見ているのは赤城レッドサンズのリーダー格で『ロータリーの高橋兄弟』と言われている兄の高橋涼介と弟の高橋啓介だ。
「うちのチームの2軍でも楽に勝てる…来週はベストメンバーで来ることはねぇな。俺はパスだ」
「兄貴来ねぇなら俺もパスすっか…」
「いや…お前は走れ」
「なんで?」
「とりあえず地元の奴らが何年かかっても破れねぇくらいのコースレコードを作っとかねぇとな。赤城レッドサンズと高橋兄弟の名前が伝説にならないからな…。手始めに県内の走りのスポットのコースレコードを全部俺達2人で塗り変える。いずれは埼玉・神奈川・東京・千葉を総ナメにして…。関東全域にレコードを残す伝説の走り屋になってから引退する…それが赤城レッドサンズの関東最速プロジェクトだ!!」
そう言っては大きな目標を掲げる涼介だが、現在レッドサンズが走っている秋名の峠にてレッドサンズの一軍のメンバーを抜いては走り続けている2台の車がいることに高橋兄弟の二人は気付いていなかった。
「ひゃっほー。これで7台目だ!!」
「甘いな利樹。俺はとっくに8台に達してるぜ」
先程レッドサンズの広報部長である史浩から一緒に走らないかと誘われた二人である光と利樹がそれぞれインプとランエボを走らせており。スピードスターズはともかく、レッドサンズの一軍を抜いていっては秋名の峠を攻めていたのだ。
「な、なんだあいつら⁉めちゃくちゃ速ぇぞ⁉」
「うわ、危なぁっ。なんて恐ろしい運転しやがるんだ!!」
「くそっ、パワーが違いすぎて全然追い付きそうにねぇ…!!」
レッドサンズのメンバーは二人の走りを見ては追いかけようとするが、車の性能は元より利樹はカート仕込みによるドラテクを、光はアメリカで培ったテクニックを活かしてはそれぞれの車をまるで手足のように操ってはレッドサンズを圧倒していたのだ。
「お、あれが先頭を走ってるヤツか。よぉーし見てろよレッドサンズ!!」
光の後ろを走っていた利樹はランエボのギアを上げてはアクセルを踏み込み。光を追い越しては前に突き進もうとするが、光は対向車が来ることに気付いては右ウィンカーを点灯しており、利樹はそれに気付かず前を走る光のインプレッサを追い越す。
「あのバカ、俺がウィンカーを点灯しては前から対向車が来ることを伝えたのに無視しやがったな!」
そう。事前に伝えてはいたものの、利樹は光を抜きたいという思いが強かったからか、光からの危険信号を無視しては前に出てしまったのだ。
「光の奴、何アクセルを緩めやがったんだ?まさかもうギブアップでもしたのか……。ん?」
利樹は自分が勝ったのかと勘違いしていたが、前から照らされるヘッドライトの明かりに気付いては前を見たその瞬間、目の前には対向車が来ていた。
「ヤバっ、対向車だ!!」
対向車が来ることに気付いた利樹はランエボを即座に左車線に寄せてはギリギリ躱したのである。
「危ねぇ…。あいつは対向車が来る際は勝負を中断しろって言ってたのを忘れてたぜ。あぁ〜ヒヤヒヤした」
何とか躱してはぶつからずにすんだものの、一歩間違えれば衝突事故に鳴りかねないことを利樹はやってしまった。
「はぁ、今のはガチで心臓に悪かったぞあいつ…。さて、対向車は来そうにないみたいだし。再開するとしますか」
光はハザードランプを解いてはシフト操作してギアを上げてはアクセルを踏み込み、全力走行をしていくや利樹のランエボと立ち並ぶ。
「お、前に出てきたな光。よっしゃあ、どっちが先に前を走ってるレッドサンズを抜かすか一発勝負と行こうじゃんか!!」
「やれやれ。さっきは事故りかけたのにまだやる気なのかよ…。まぁいいや。今は走りに集中するとしますか!!」
そうやって互いに車を走らせては全力で走って行き、先頭を走っていたレッドサンズのロードスターはバックミラーを見ては光達を振り切ろうとするも二人はいとも簡単に抜いてはゴール地点である麓へと突き進んで行き。二人に抜かれたレッドサンズのメンバーははるか先へと進んで行く二台を見送るしかなかった。
「な、何なんだあいつらは…。俺達を相手にここまでやるなんて、うちの涼介や啓介に匹敵しかねないぞ…」
先頭を走っていたのは光達に一緒に走らないかと誘った張本人である史浩は自分が誘った相手がまさかここまでやれるとは知らずに誘ってしまったことをその場で後悔する。
「とりあえずこの事は涼介に報告しないと。あの二人がもし秋名の代表になるならば俺達にとってかなりの障害に鳴りかねんしな」
史浩は車を近くに停めてはハザードを点灯し、頂上付近にて自分達の走りを見ていたであろう涼介に連絡を取り始める。
「…そうか。わかった」
ピッ
「兄貴、何かあったのか?」
「先頭を走っていた史浩からの連絡だ。うちの一軍を全て抜いていった車が二台いたと報告が上がった」
「なんだと?そいつらの車種はわかるか」
「一瞬しか見えなかったみたいだが、史浩曰く自分達を抜いたのはランエボとインプレッサみたいだ」
「インプレッサだと⁉」
啓介は涼介の口からインプレッサだと聞くや、そいつがもしや赤城で自分を負かしたあのインプレッサではないかと疑問を浮かべる。
「どうした啓介?何か引っ掛かるところでもあったのか?」
「間違いねぇ。うちの一軍を抜いていったところからしてそのインプレッサは確実にあの時の奴で間違いなさそうだ…!!兄貴、そのインプレッサはどこに向かったかわかるか?」
「史浩からの連絡によれば今秋名の麓については再びこちらに向かっているとのことだ」
「そうかい。向こうからこっちに来てくれるとはありがたい話だぜ!!」
ダッ
「おい待て啓介!!一体どうしたと言うんだ⁉」
ブォォォン
「啓介…」
啓介は涼介の静止を振り切ってはFDに乗り込み、エンジンを掛けてはスタート地点である旧料金所跡へと向かっていってしまい涼介は勝手に突っ走って行った啓介を見送るしかなかったのであった。
秋名山 旧料金所跡
「アンタ達〜よくもアタシを置いていってくれたわね?」
真菜はスタート地点に戻ってきた二人をその場で正座させてはたっぷりと説教をする。
「全然気付きませんでした」
「夢中になるあまり貴方様の存在を忘れてました」
二人はどう言い訳をしようか考えるも、目の前に立っている真菜は笑ってはいるものの後ろには不動明王が立っているかの様な幻覚が見え、真菜は内心めちゃくちゃ怒っていることに気付いては即座に謝るしかなかったのだ。
「本当に最低だねアンタ達は。こんな弱い女の子を置き去りにした挙げ句二人だけ峠を思いっきり楽しむなんてあんまりじゃない」
「だってさ光」
「真菜なら他の男に襲われる心配はないと俺は思うんだが…」
「ちょっとぉ!!それってどういう意味⁉アタシはそんなに魅力がないってこと⁉本当に失礼ね!!」
「あ、いや。お前なら他の男に目を付けられる筈がないし大丈夫だって言いたかっただけで…」
「どっちみち意味が一緒じゃないのよそれ!!アタシがどんな思いをしてはここで待ってたのか少しは考えてよね!!」
「「す、すみませんでした」」
真菜が怒りを露わにしては光と利樹に怒鳴り散らかし、それを見た光と利樹は土下座するや許しを乞うと必死に額を地面に付けていた。
「あのさぁ、二人はここまで謝ってるんだしそれくらいで許して上げたらどうかな?」
「駄目よ拓海君。このバカ達はこれくらいじゃ全然懲りないんだから」
真菜の近くに光達と同年代であろう一人の男子が近づいてきては光達を許すよう問いかけるが真菜は口を膨らませては未だに光達を許さないでいた。
「な、なぁ真菜。そこにいる男は誰なんだ?まさか真菜の彼氏かなんかじゃ」
「そんなわけないでしょ!!彼は藤原拓海君っていって、秋名スピードスターズの人達と一緒にここに来ただけで、アタシが待っている間お話しをしただけよ」
「そうだったか。悪いな藤原、そこのじゃじゃ馬娘が世話になって」
「ひ・か・る〜。誰がじゃじゃ馬ですって〜?」
「すみません。言い過ぎました」
再び頭を下げるや地面に擦り付ける光。
「そうだよぉ。こんな可愛い女の子を置き去りにした挙げ句悪く言うなんざ男として最低じゃないか」
拓海の横にいたもう一人の同年代らしき男が土下座してる俺達に言い寄っては注意する。
「ところで君は?」
「俺か?俺は武内樹っていってな。そこにいる拓海と一緒に秋名に来ては走りを見に来たんだ」
「そうか。よろしくな武内」
「おう。あ、そうそう俺達同年代だしさ、別に名前で呼んでくれても構わないぜ」
「そうか、じゃあ改めてよろしくなイツキ」
「こちらこそ、よろしく頼むぜ光」
そうして光達5人はその場で仲良くなるや、他の走り屋のメンバーが戻ってくるまで話を続けるのだった。
「そっか。拓海君達は立花さんが経営しているスタンドでバイトしてるのね」
「そうなんだよ真菜ちゃん。今俺と拓海は必死にバイトしてはハチロクを買おうと頑張っているんだ」
「ハチロク?何なのそれ?」
「知らないのかい真菜ちゃん。ハチロクっていうのはAE86という型式の車のことで、トレノとレビンの2種類あって俺はその内の一つであるレビンが好きなんだ」
イツキが言うハチロクとはトヨタが83年に販売したAE86という型式でスプリンタートレノとカローラレビンという名前で販売していた車だ。この2台の違いは販売している店舗もそうだが、フロントマスクも異なっていて標準のヘッドライトを付けているのがレビンでリトラクタブル・ヘッドライトを装備しているのがトレノだ。
今でこそハチロクは旧車のような扱いを受けてはいるが、昔は数多くの走り屋がハチロクに乗っては峠を走り回り腕を上げていたのだ。
「ふうん。ねぇ二人共、その車ってアタシ達が乗ってきた車とバトルしたらどっちが凄いわけ?」
「そんなもん。ハチロクとインプを比較したら月とスッポンに決まってるだろ」
「だな。いくら俺達が乗ってる4WDのハイパワーターボ車とNAのハチロクじゃあ比べる以前に相手にすらならねぇよ」
「ぐふっ!!」
イツキはハチロクが大した車ではないとが言われたのがかなり効いたのかその場で腰を崩しては打ちひしがれる。
「そんな。そこまで言う必要ないだろうに…。まるでハチロクに憧れてる俺がバカみてぇじゃねぇか…」
「す、すまんイツキ。少し言い過ぎてしまった」
「悪いな。下手に贔屓せず思ったことをそのまま言ってしまった方がいいと俺は思ったんだ」
「グスッ…。だからって今の発言はあんまりだよ」
「なぁ二人共。車の話に夢中になってるところ水を差すようで悪いけど、走るのってそんなに面白いモンなんか?」
拓海が落ち込んでいるイツキを無視しては俺と利樹に尋ねてきた。
「そりゃあ峠を攻めるってのはめちゃくちゃ面白いに決まってるだろ!!何せ自分だけの世界に入り浸っては周りのことなんか忘れては思いっきり飛ばせるしさ!!」
「そうだな。拓海には理解できないかもしれないが、車を走らせるってのはただ単に走らせるだけに空きたらず。そこでしか味わえない楽しさが一杯詰まっているんだ」
「そうか。楽しさ……か」
「ん?何か引っ掛かるところでもあったか拓海?」
「いや、なんでもないよ。ほらイツキ。向こうで池谷先輩達が集まってるみたいだし俺達もそろそろ戻らないと」
「そうだな拓海。じゃあな光、また今度ここで会おうぜ」
「あぁ、またな二人共」
拓海達と別れるや光達もそろそろ帰ろうかと車に戻るや、1台の車が激しいエンジンを響かせてはこちらに向かってくることに気付く。
「ね、ねぇ何か物凄い音が聞こえてくるんだけど、何なのかしら?」
「この音はロータリーエンジンみたいだな。ひょっとしてRX-7か…」
「おい見ろよ光。黄色いFDがこっちに向かってくるぞ!」
利樹が指差した方向を見るや秋名の峠を上ってはこっちに近づいてくる1台の車。マツダ RX-7(FD3S)が光達の前に来ては急ブレーキをかけては停まるのだった。
「うわぁ、見た目からして派手な車ねぇ。これって何なのかわかる光?」
「マツダのRX-7だ。マツダが独自に開発したロータリーエンジンを搭載していて1500cc以下の排気量でありながら物凄いスピードを出すマツダのピュアスポーツカーだ。その分燃費はとてつもなく悪いんだが」
「しかもこいつはFDだから中に乗ってるのは弟の高橋啓介に違いねぇぞ」
利樹の言う通り、FDから出てきたのは端正な顔付きをして髪を金髪に染め上げてはワイルドな雰囲気を出している一人の男。高橋啓介である。
「やっと見つけたぞ。間違いねぇ、この色にあの下品なウイング。こいつはあの時走ってたのと同じインプレッサだ」
啓介はインプレッサを見るや直ぐ側にいる俺達を見ては声を掛ける。
「なぁお前ら、そこに停まっているインプレッサの持ち主が誰なのか知らねぇか?」
「あ、そのインプレッサですか?そいつは…」
「そのインプレッサはアタシのパパの車ですよ」
「はぁ?お前の父親の車だぁ?」
真菜が光に変わっては高橋啓介に説明をするも、啓介はそれを聞いては更に疑問を浮かべる。
「はい。今夜秋名を走るためにアタシのパパがここにいる光って子に貸したんです。因みにここに来るまでの運転は全て光がしてましたよ」
「待て真菜。代弁してくれるのはありがたいがなんで俺の腕を組むんだよ」
光の腕を組んでは彼女アピールをする真菜。それを見た啓介は溜め息をついてはFDに戻ろうとする。
「そうか、俺の思い違いだったか。前に俺達の地元である赤城で俺をぶち抜いたインプレッサがいたが、まさかお前みたいなガキが乗ってたわけじゃないよなぁ」
「え?」
「な、何だとぉ⁉高橋啓介が赤城で抜かれただとぉ⁉」
「利樹。声がデカいぞ。この人に失礼だろうが」
利樹の声が聞こえたからか、向こう側にいたスピードスターズのメンバー達がそれを聞いてはヒソヒソと話をする。
『おい聞いたか⁉あの高橋啓介が赤城で抜かれたんだと⁉』
『マジか⁉赤城山ていったらレッドサンズのホームコースだろ!?』
『あいつらの地元で抜かすってことはひょっとしたらそいつめちゃくちゃヤバいんじゃねぇか⁉』
スピードスターズが話している一方で、啓介はその場で話を続ける。
「あいつら勝手に騒ぎやがって、まぁいいや。とりあえず俺はもう少しだけここを走り込むから今の話は忘れといてくれ」
啓介はそう言ってはFDに乗り、激しいエンジンを響かせては秋名の峠を走り去っていくのだった。
「ね、ねぇ光。さっきあの人が言ってたことって本当なの?」
「お、おい光、あのインプレッサって真菜の親火から借りたって言ってたけどひょっとしてお前。あれに乗って赤城を走ってたのかよ⁉」
二人に詰め寄られるや為す術がない為。こう答える。
「それなんだけどね。実は……」
「「実は?」」
「……前にあの車で赤城を走ったことがあって、その時に高橋啓介の乗るFDをぶっちぎっちゃったんだ」
「「……え?」」
真菜と利樹はしばらく沈黙しては数秒後。
「「えぇぇぇぇぇっ⁉」」
二人は大声を上げるもその声は秋名の山々に木魂したのであった。
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