*9/15 とある読者からの指摘を受けて、当初書かれていた刀を背負う描写を削除しました。
俺は毎晩同じような悪夢を見る。そう、6年前に行方不明となった兄・須田恭也があの羽生蛇村へ行って体験した出来事を……。
俺の目には薄暗い空に果てしなく広い草原に兄・恭也と求導師服に身を包んだ女性、そしてその女性の隣で横たわっている怪物が映った。怪物はリーフィーシードラゴンに酷似しており、下半身が人間のような形になっている。だが怪物は目に見えて重傷を負っており、弱った虫のように触角や手足をゆっくりと動かしている。
『!?…どうやってここに…?』
女性は振り返ると、恭也を見て言った。俺にも兄さんがどうしてここにいるのかが理解できない。すると女性は何かを察したように怒りの表情を表す。
『分かったわ…貴方が、貴方が“実”を盗んだのね!?』
“実”…?何のことだ?……まさかあの怪物を復活させるためのか!?
『悪いけど、“美耶子”との“約束”なんだ。「全然、終わらせる」って…。』
“美耶子”?“約束”?…兄さんは一体何を言ってるんだ?羽生蛇村で何があったんだ?
恭也はレミントンM700を右手に前へ近づくと、何処に潜んでいたのか、不気味な顔をした男性が現れた。
『ふふっ、ははっ、あはははははっ!!』
男性は高笑いしながら右手に持った九九式短小銃を頭上に掲げる。すると二人の周りに四つの柱が突き出てきた。
兄さん無茶だ!あの人物から危険な匂いがしてくる!やめてくれ兄さん!!
兄さん!!!…………
「はっ!?」
俺、須田雅之は悪夢から目が覚めた。というよりも毎朝こんな感じだ。ちょうどその時に設定しておいた目覚まし時計が鳴った。俺は目覚まし時計をストップさせるとベッドから出て、制服に着替えた。
俺が通う高校は【東京武偵高校】という近年増加し続ける凶悪犯罪に対抗するために武装探偵、通称【武偵】を育成するための高校だ。俺がそこへ通学する理由はもちろん、行方不明になった兄さんのために強くなることだ。
俺は焼けたトーストにバターとオレンジジャムを塗って食べた。
「さてと…武器っと。」
食べ終えた後は武器の入ったタンスを開けた。
次にFNファイブセブン、スプリングフィールドXDM、CZ-75フルオートを三つの腰のホルスターにしまい、そして近接戦闘用のトマホーク二本を背中の鞘に納め、拳銃の予備マガジンをポケットに入れた。
「おっと!あれを忘れてた。」
俺は忘れ物に気がつくと、テーブルに置いてある赤いヘッドホン付きの音楽プレーヤーを手に取る。俺はヘッドホンを耳に当て、曲を選択してから音楽プレーヤーをポケットに入れる。
その曲は俺が一番好きな曲【genocide】である。
そして自室から出て鍵を閉める。
「すぅ~、はぁ~……よし、行くか。」
俺は大空を見上げながら深呼吸をすると、学校に向けて出発した。
いかがでしたか?プロローグのために結構短かったです。次回は長く書きたいと思います。がんばります!
では、次回もお楽しみに!!