カードファイト!! ヴァンガード StarSong 作:バビロン@VG
細い雨が天から降っていた。
薄い灰色の雲。陰鬱な空。
じめじめとした湿気が、事務所内に蔓延っている。
コーヒーの入った紙コップを片手に――
「マユ……!?」
レイカが、目を大きく開いて驚きの声をあげた。
目の前に立つマユの姿を、まじまじと見つめるレイカ。
黒色のスーツに身を包んで――
「……へへ」
少しだけ照れたように、マユがはにかんだ。
視線をそらし、頬をかいているマユ。
おずおずとしながら、話し出す。
「リハビリと歌唱トレーニングだけだと時間余っちゃうからさ……。レイカの仕事、少しでも手伝おうって思って……」
自信なさげな様子。
うつむきがちに、マユがそう話す。
レイカが詰め寄った。
「何を言ってるの! 別にそんなことしなくても、あなたはあなたの治療に専念していればそれで――」
「いいから! これはあたしが決めたの!」
強い口調の声。
マユが落ち込んだように、視線を伏せた。
「本当の事言うとさ……何かしてないと、落ち着かないのよ。今のあたし、本当に空っぽだからさ……」
ぼんやりと、マユが自らの右手を見つめる。
レイカが目を見開いて固まった。
静かな雨の音が、部屋の中に響いていく。
「……わかったわ」
マユに背を向けながら、
レイカが静かにそう答えた。
ことりと、紙コップが机の上に置かれる。
「簡単な事務仕事から始めましょう。それと、リハビリとトレーニングは優先して続ける事。いいわね?」
「もちろんだよ。ありがとう、レイカ」
頭を下げるマユ。
レイカは無言のまま、マユに背を向け続けている。
2人きりの空間で――
「それじゃあ……私、がんばりますね! "社長"!」
マユが、にっこりと微笑みを浮かべた。
明るく弾むような声が、やけに大きく室内に響いた。
灰色の空。どこまでも続く曇天。
――雨がいつまでも、降り続けていく。
「よろしくお願いします!」
取引先に頭を下げているマユ。
たどたどしい手つきで、名刺を交換する。
「社長、書類ができました!」
作成した企画書を提出するマユ。
疲れた様子のレイカがそれを受け取る。
「……ありがとう」
「はい! 確認お願いしますね!」
にっこりと笑っているマユ。
レイカがほんのかすかに、その目を細めた。
爆発するような歓声が上がって――
『みんなー!! 応援ありがとー!!』
マイクを通した声が、会場に響き渡った。
活躍中の新人アイドルグループ。煌めく姿。
舞台袖、イベントの手伝いをしながら――
「……いいなぁ」
ぽつりと、マユがそうこぼした。
スーツ姿で首からスタッフ証を下げているマユ。
蘇芳色の瞳が、輝くステージの上を見つめている。
「…………」
ステージ上で歌い続けているアイドル達。
盛り上がっている観客。全てが一体となった空間。
無意識に、右肩を抑えているマユに向かって――
「おーい、スタッフさーん! こっち手伝ってー!」
舞台裏のスタッフが、声をかけた。
ハッとなるマユ。現実に引き戻される。
ほんの一瞬だけ、ためらうような間が流れた後――
「はーい! 今いきまーす!」
マユが、ステージに背を向けた。
舞台裏へと引っ込むマユ。慌てたような表情。
光輝く場所から、マユが離れていく。
「…………」
腕を組み、マユの姿を見つめているレイカ。
目を細めながら、険しい表情を浮かべる。
一層激しく、雨が勢いを増して――
「えーと、この書類だとイベント時間がこうだから……。それで明日のスケジュールと併せると……」
薄暗い室内。真夜中の時刻。
ぶつぶつと呟きながら、パソコンの画面を睨むマユ。
ゴロゴロという雷の音が、不吉に轟いた。
「……マユ、ちょっと来てくれる?」
扉の開く音と共に、レイカが声をかけた。
マユが顔をあげる。
「はい! なんですか、社長?」
「いいから、こっちに来て」
真剣な声色のレイカ。
マユがきょとんとしながら立ち上がる。
社長室の中で、2人が向き合った。
「マユ、綺羅星ミアって歌手は知ってる?」
机に肘をつきながら訊ねるレイカ。
マユが興奮したように頷く。
「もちろんですよ! 今、話題沸騰中の謎のシンガーソングライターですよね! 自分の歌う動画を投稿して、一気に有名になった!」
楽しそうに指を伸ばすマユ。
「私も曲を聞いたんですけど、あれは凄いです! なんていうか、人間離れしてると言いますか……ともかく、とんでもない歌手ですよ!」
「そうね、私もそう思うわ」
どこか沈んだように話すレイカ。
腕を組みながら、マユがうんうんと首を振った。
「今の時代、ああやってデビューすることもあるんですね~。私の時は、最初は路上ライヴから始まって、そこからライヴハウスとかバーに営業したりして……」
しみじみとした様子のマユ。
レイカが短く息を吐き、目を閉じた。
「知ってるなら話が早いわ。その綺羅星ミアなんだけど、今度からうちの事務所に所属することになったから」
「……はい?」
訊ね返すマユ。
理解が追いつかず、思考が停止する。
たっぷりと間が空いて――
「えっ、えええぇぇぇ!? う、嘘ですよね、社長!?」
勢いよく、マユが驚愕の声をあげた。
衝撃を受けたように目を丸くするマユ。
レイカが視線を伏せがちに、口を開く。
「事実よ。複数の事務所からオファーが来てたみたいだけど、向こうはうちに決めたらしいわ。さっき本人から連絡があったの」
「そ、そんな! な、なんでうちみたいな事務所に!?」
いまだに信じられない様子のマユ。
レイカが再び息を吐いた。
「向こうにも事情があるんでしょう。面談の時もあれこれと細かい条件をつけてたから。どうも副業があるみたいね、彼女」
興味なさそうに答えるレイカ。
マユが呆然としながら、レイカを見つめる。
「そ、それで、社長はどうしたんですか?」
「もちろん、全ての条件を呑んだわ。そうでなければ、うちみたいな小さな事務所に入ってくれる訳ないでしょう」
淡々と答えるレイカ。
マユはあんぐりと口を開けている。
雨の音が響く中、レイカが鋭い視線をマユに向けた。
「マユ、聞いて。これはチャンスよ。世間的にも注目を集めている天才歌手が所属となれば、うちの知名度は一気に上がるわ。そうすれば、私達にとっても有益になるはず」
「……そう、ですね」
複雑そうな表情。
ぎゅっと、マユが左手を握ってうつむく。
レイカが諦めたように顔を伏せた。
「……それでね、マユ。あなたに頼みたい事があるの」
「は、はい? なんですか……?」
顔をあげるマユ。
おそおそる、レイカに訊ねる。
茶褐色の瞳を向けて――
「申し訳ないのだけど、あなた、綺羅星さんのマネージャー業務をやってくれないかしら?」
レイカが、静かにそう告げた。
マユが大きく目を見開き、驚いた表情を見せる。
「マネージャー……です、か?」
「えぇ。私はこれから、いくつか仕事の準備をしなければならないの。それまでの間、あなたには綺羅星さんのマネジメントを全面的に任せたい。やってくれるかしら?」
真剣な表情。
どこか淡々とした口調で、レイカが話す。
「マネージャー……」
ぼそりと呟くマユ。
何かを思案するかのように、その瞳が揺れた。
時計の針の音が、やけに大きく部屋の中に響いて――
「……わかりました!」
ぱっと、マユの顔がほころんだ。
明るい表情。笑顔を浮かべているマユ。
「謎の天才歌手さんのお世話をすればいいんですね! 社長がそういうのでしたら、私、全力でミアさんのマネージャーをやらせて頂きます!」
はきはきとした声。
ぴしっと、マユが背筋を伸ばしそう答えた。
ほんの一瞬、レイカの表情が曇る。
「……えぇ、そうね。その通りよ」
小声で呟くレイカ。
まるで自分に言い聞かせるかのような口調。
視線をそらしながら――
「頼んだわよ、マユ」
レイカが、うつむきがちにそう告げた。
それ以上は何も言わず、黙り込むレイカ。
2人の間に、雨の音だけが響いていく。
「お任せください! それでは、失礼します!」
対照的に、明るい表情のマユ。
ぺこりと一礼すると、社長室から出て行く。
後ろ手に扉を閉めながら――
「……綺羅星ミア」
ぼそりと、マユが呟いた。
「謎の天才歌手。人気急上昇中の現代の歌姫。そんな凄い人が、私達の事務所に……」
コツコツという靴音。
パソコンの前、自分の席へと戻ってくるマユ。
明るく光るモニターが、マユの姿を照らす。
「…………」
無言で画面を見つめているマユ。
暗い夜の時間。どんよりとした雨の降る音。
ゆっくりと、右手をあげて――
「……そうだよね。そうに、決まってるよね」
マユの口が、言葉を紡いだ。
「あれからもう2年……結局、あたしの腕は治らなかったんだもん。そりゃあ、新しいアーティストを入れないと、やっていけないよね……」
ぼんやりと、自分の右手を見つめているマユ。
広げられた手の平。白く伸びた指。
ほんの僅かに、その動きにはぎこちなさが残っている。
「……ふふっ」
不意に、笑い声をこぼすマユ。
椅子に座ると、そのまま身体を伸ばす。
天井を見上げながら――
「バカだな、あたし」
ぽつりと、マユがそうこぼした。
「当たり前のことだよ。いつかこういう日が来るって、分かってたことじゃん。新しい人が来て、あたしはそのお手伝いをする。それで、あたしは……」
途切れる言葉。
じわりと、マユの視界が歪んでいく。
たった一人、暗闇の中で――
「うっ……うぅ……!!」
マユが、嗚咽を漏らした。
口元に手を当て、声を抑えているマユ。
ぽたぽたと、涙が流れていく。
「あたし、は……!!」
マユが、身体を丸めて縮こまった。
自分を抱きしめるような格好。震えているマユ。
暗い夜空に、雨がいまだに降り続いていた。
時間が無情にも流れていく。
ミアとの出会い。2人で過ごす日々。
様々な光景が過ぎ去り、そして――
「あなた、とっても美しいわ」
漆黒の闇が、マユの目の前に広がった。
黒く塗りつぶされた空間。不可思議な場所。
朱い華の淑女が、微笑みを見せる。
「あなた、は……!?」
驚き、目を見開いているマユ。
暗闇の中、淑女がくすくすと笑い声を漏らした。
「最も大切なものを奪われた絶望と、それに抗ういじましい姿。なんて尊い姿なのかしら。あなたの命、とっても綺麗に輝いてるわよ」
楽しそうに喋る淑女。
マユの表情が曇り、うつむいた。
「輝いてるって、私には、何も……」
言葉が途切れるマユ。
黒い闇だけが、視線の先に広がっている。
白い腕が伸びて――
「何も話さなくていいのよ。全部、分かってるんだから」
淑女の手が、マユの頬に触れた。
ハッとなって、顔をあげるマユ。
にこやかに、淑女が言葉を紡いでいく。
「こう思ってるんでしょう。こんな運命は認めない、どんな手を使っても、もう一度あの頃の輝きを取り戻したい、そして――」
目を細める淑女。
その蘇芳色の瞳に、光が宿って――
「――もしそれが叶わないなら、こんな世界は滅んでしまえばいい」
囁くような声が、2人の間に響いた。
マユの顔から、さっと血の気が引いていく。
「ち、違います! わ、私、私は……!」
「遠慮しなくていいのよ。私はあなたで、あなたは私。二つの星の間、運命によって結ばれている存在なんだから」
悠然と話している淑女。
その言葉がマユの心の中に入り込み、溶け込んでいく。
「わ、私……私は……!!」
暗闇の中、頭を抱えているマユ。
様々な想いが、心の中で渦巻いていく。
蘇芳色の瞳が、かすかに光を放って――
「さぁ、この手を取って。私と一緒に行きましょうよ」
漆黒の中、朱い華の淑女が手を差し伸べた。
穏やかな声色。全てを見透かすかのような視線。
不可思議な空間の中、2人は向かい合っている。
「私……いや、あたしは……!!」
ぎゅっと、左手を握りしめるマユ。
暗い感情が蜜のように、心の中に溢れかえった。
一筋の涙が、頬をつたって――
マユの手が、淑女の手を掴んだ。
「あぁ、嬉しいわ」
感極まったように吐息を漏らす淑女。
嬉しさを噛みしめるように、天を仰ぐ。
どこまでも続く闇の中で――
「一緒に、世界を滅ぼしましょうね」
淑女が指を伸ばし、マユの涙を拭い取った。
闇が浸食するように、2人の身体を覆い隠す。
漆黒の中、蘇芳色の光が鈍く、輝きを見せた。
深い闇の底、マユが左腕を伸ばして――
「ペルソナライドッ!!」
カードが、叩きつけられるように場に置かれた。
追想の花乙女 クロディーヌ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ストイケイア - バイオロイド
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを3枚退却させる]ことで、そのターン中、このユニットは『【永】【(V)】:あなたのプラント・トークンすべてのパワー+5000』を得て、ドライブ+1。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[ドロップからオーダーカードを1枚バインドする]ことで、プラント・トークンを2枚まで(R)にコールする。
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたのプラント・トークンを1枚選び、スタンドさせ、あなたの、ドロップとバインドゾーンのオーダーカード合計2種類につき、そのターン中、そのユニットのパワー+5000。
― 踊りましょ!私達のこれまでと、これからの為に!
朱華の淑女のカードが重なり合う。
響き渡る音。張りつめた空気。
マユの蘇芳色の瞳が、光を帯びて輝いた。
「スキルでプラントを3体退却!! ドライブ+1!! さらにオーダーを除外して、プラントを2体コール!!」
マユの手がカードを掴む。
荒々しくドロップに置かれるカード。
植物の眷属が枯れ果て、また新しく生まれ変わった。
プラント
トークンユニット 〈0〉 (ブースト)
クランなし - プラント
パワー5000 / シールドなし / ☆1
プラント
トークンユニット 〈0〉 (ブースト)
クランなし - プラント
パワー5000 / シールドなし / ☆1
「ラフィロスをコール!! スキルでプラントをコール!!」
空いていた前列。
紫の髪の少女のカードが、乱暴に置かれる。
プラドパラン ラフィロス
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー90000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを2枚まで(R)にコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)
― さぁ皆さん、今こそ爛漫と咲き誇りましょう!
静かに佇む一枚。
大地が割れ、さらなる植物の眷属が姿を見せた。
プラント
トークンユニット 〈0〉 (ブースト)
クランなし - プラント
パワー5000 / シールドなし / ☆1
再び、マユの場が全て埋まる。
圧し潰されるような緊迫感。鋭い殺気。
マユがミアを指差した。
「あんたは良いよね!! 才能に恵まれて、シンデレラみたいに見初められて!! 余裕みたいな顔して、きらきらしながらステージに立って!!」
感情のこもった声。
ほんのかすかに、ミアが目を細める。
カードを構えて――
「あんたに大切な物を失った気持ちが!! 挫折した思いが!! あたしの心が分かるもんかッ!!」
マユが、大きく叫んだ。
「寄る辺亡き魂を使用!!」
盤面に置かれた一枚が、不気味な光を放つ。
寄る辺亡き魂よ、我が身に集え
ノーマルオーダー 〈2〉 ストイケイア
【コスト】[手札からオーダーカードを1枚捨てる]ことでプレイできる!
あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、ドライブ+1。
― 寄せ集めの雑魂も、中々どうして役立つじゃないか。
戦場に風が渦巻いて――
「あぁ、とっても素敵よ!!」
クロディーヌが歓喜の声をあげた。
祝福を受けたかのように、魔力に満ち溢れた姿。
その目が真っすぐに、夜空の果てへと向けられている。
「今のあなたのその姿!! 絶望に必死に立ち向かおうとするその心!! なんて美しいのかしら!!」
狂喜の笑い声を響かせるクロディーヌ。
ロロネロルが、警戒したように身構えた。
左腕を伸ばして――
「ラフィロスでアタック!!」
マユの鋭い声が、響き渡った。
大地に溢れた植物の眷属。蔦が猫の少女に迫る。
プラドパラン ラフィロス パワー29000
ミアがデッキに手を伸ばして――
「ノーガード! ダメージチェック、クリティカルトリガー!」
間髪入れずに、そう宣言した。
珠玉の一曲 エドウィージュ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 心弾む歌声は波紋となって。
襲い来る植物の触手。
ほんの僅かに、その攻撃がロロネロルの足に当たる。
「ッ!」
痛みに顔をしかめるロロネロル。
その瞳に宿る光が強まった。
カードを置きながら――
「パワーはロロネロルに!」
高らかに、ミアがそう宣言した。
神秘的な気配。ダメージにカードが並ぶ。
ミア ダメージ4→5
「またトリガーを……!!」
イラついたように呟くマユ。
手札を持つ手が、怒りで震える。
フッと、ミアが息を吐いた。
「私には、カードの声が聞こえるのよ」
「不思議ちゃん発言してんじゃないわよ!! この非常識女がッ!!」
激昂するマユ。
その瞳に宿る光が強まった。
「フィランダのブースト、プラントでアタック!!」
再び襲い来る植物の眷属。
うねうねと、触手が生き物のように動いた。
プラント パワー28000
「ガード! インターセプト!」
素早くカードを出すミア。
籠めた願いは何色に ヴァルシュブラン
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:あなたのライドフェイズにこのカードが手札から捨てられた時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1), このカードを山札の下に置く]ことで、1枚引く。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【永】【(V)】:あなたの前列のユニットすべてのパワー+5000。』を与える。
― 皆の願いがこもった卵、あなたもおひとついかがですか?
淀みない進行 マリルゥ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、このユニットのパワー+10000。
【自】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、このコストは『【ソウルブラスト】(1)』でも払える。このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、あなたの山札から曲カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
― それでは~!次の曲へ参りましょう♪
ロロネロルが軽やかに攻撃をかわして着地した。
油断ない視線。緊張したように息を吐くロロネロル。
蘇芳色の瞳が、妖しく輝いて――
「クロディーヌでヴァンガードにアタック!!」
華の淑女が構えるように腕をかざした。
魔力が荒々しくうねり、奔流していく。
「スキルでプラントをスタンド!! オーダーが9種類あるのでパワー+20000!!」
カードを縦向きにするマユ。
植物の眷属が操り人形のような動きで立ち上がった。
追想の花乙女 クロディーヌ パワー33000
クロディーヌの手の中、
魔力が翡翠色の光を放ち、踊るように宙を舞う。
指揮者のように、魔力を手繰り寄せながら――
「アッハハハハハ!!」
クロディーヌが、笑い声を響かせた。
「さぁ、猫ちゃん!! 呼吸を合わせて、踊りましょ!!」
膨れ上がっていく凄まじい魔力。
緑色の閃光が、戦場を激しく照らしていく。
クロディーヌが、両手を勢いよく振り下ろした。
「ッ!!」
地面を蹴って跳躍するロロネロル。
膨大な魔力が大地の中へと注がれ、そして――
爆発するような衝撃波が、再び巻き起こった。
「きゃああああああ!!」
戦場内で上がる大きな悲鳴。
大地が砕け、残っていた建物もまた崩壊していく。
「ロローッ!!」
クラリッサとウィリスタが叫び声をあげる。
だがその声も、衝撃の余波がかき消していった。
両手を広げて――
「アハハハハハッ!!」
クロディーヌが、楽しそうな笑い声をあげた。
崩壊していく街並み。土埃が視界を覆い隠す。
空を切る音がして――
「完全ガード!!」
勢いよく、ミアがカードを場に置いた。
シャボンスプラッシュ リビェナ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 邪魔しちゃ、だーめ♡
「ぐっ!!」
悔しそうに声をあげるマユ。
睨むような視線を向ける。
左腕を伸ばして――
「クアドラプルドライブ!!」
マユの宣言と共に、カードが表になった。
「ファーストチェック、クリティカルトリガー!! 効果は全てプラントへ!! セカンドチェック、クリティカルトリガー!! 効果はプラントへ!!」
憧憬の乙女 アラナ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― はい!もう一輪プレゼント♪
深淵誘い
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - ゴースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 軍艦だろうが、捕えられれば一溜まりもない。
光を放つ2枚。
どこからか、瓦礫の崩れる音が響く。
カードが表になって――
「サードチェック、ノートリガー!! フォースチェック、ドロートリガー!! パワーはプラントへ!!」
扇情の蜜
ノーマルオーダー 〈2〉 ストイケイア
あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、あなたのドロップ5枚につき、パワー+5000。あなたのドロップが15枚以上なら、そのターン中、さらにそのユニットのクリティカル+1。
― 足りないのか。ならばこれで補うがいい。
晴朗の乙女 レェナ
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000
― こんなに良いお天気なのですよ?お散歩しましょ~♪
畳みかけるような宣言が、その場に響いた。
マユがさらにカードを引く。
素早く、一つの影が動いて――
「――いい加減にするのですッ!!」
土埃を切り裂き、怒りの声と共に
ロロネロルがクロディーヌへと飛び掛かった。
その瞳の中で、神秘的な光が輝きを見せる。
「あら!!」
嬉しそうな声をあげるクロディーヌ。
高揚した表情。その目が輝く。
すっと、腕を前に出して――
「プラントでアタック!!」
マユが、荒々しくカードを横向きに動かした。
プラント パワー70000 ☆3
突如としてロロネロルの背後の大地が割れ、
赤い光を纏った植物の眷属がロロネロルに襲い掛かった。
「!!」
ハッとなって振り返るロロネロル。
左足を軸に、素早く足を振り上げる。
その瞳の中、渦巻く光が強まって――
「ガード!! インターセプト!!」
ミアが、大量のカードを場に出した。
珠玉の一曲 エドウィージュ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 心弾む歌声は波紋となって。
自分仕様 エルシュカ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― お仕着せじゃ、物足りない。
ピースフルガーデン アニカ
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
(【治】はデッキに合計4枚まで入れられる)
― ここは、優しさで満ちた彼女の庭園。
生真面目会長 エクノア
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。
― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。
4枚のカードによる防御。
マユが「ぐっ!」と顔をしかめる。
ロロネロルのハイキックが一閃し、植物が砕け散った。
「ろろ、本当に怒ってるのですよッ!!」
向き直るロロネロル。
クロディーヌが親しげに微笑んだ。
「そう言わないで、お互い楽しみましょうよ!!」
魔力を手繰り寄せていくクロディーヌ。
2人が激しい攻防を続けていく。
ばんと、マユが左腕でテーブルを叩いた。
「くそっ、倒せたと思ったのに!!」
悔しそうに言うマユ。
ミアが目を細める。
「……マユっち」
ぼそりと呟くミア。
その視線を受け、マユの顔が怒りで歪んだ。
「そんな目であたしを見るなッ!!」
悲鳴のような声。
鋭い目が、ミアへと向けられる。
「あんたなんかに同情されても、みじめになるだけだ!! あたしは終わった女なの!! あんたみたいな天才歌手様とは違うのよ!!」
「……マユっち、今でもリハビリと歌唱トレーニングは続けてるって聞いたよ」
目線を伏せがちに口を開くミア。
マユが「ハッ!」と声をあげる。
「そんなの気休めよ!! 奇跡でも起こって、右腕が元通り動くようになるっての!? そんな訳ないでしょ!! あたしはもう、とっくの昔に諦めてるのよ!!」
胸に手を当てて話すマユ。
じわりと、その目が涙で潤む。
ぎりっと、歯を食いしばって――
「日野宮マユはもう死んだの!! 後は一生、影に隠れて生きていくだけ!! もうあたしには、何も残ってないのよッ!!」
叫ぶようなマユの声が、その場に響き渡った。
廃棄されたライヴハウス。重苦しい空間。
照明の光が、不安定に瞬く。
「ターンエンドよ!!」
吐き捨てるように、マユが宣言する。
その手にあるカードは合計9枚。
2人の視線が空中でぶつかり合い、交差する。
「……私のターン」
カードを引くミア。
3枚ある手札の内、1枚を選ぶ。
カードを振りかぶって――
「ペルソナライド!!」
ミアの場で、カードが重なった。
みんなに響け ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌う。(曲の能力を発動させ、その能力を終えたら裏にする)
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、オーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌い、そのバトル中、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 心を込めて!ろろの全力で歌うのですよ!
輝きを放つ1枚。
戦場に美しい旋律が奏でられていく。
「スキルで《爛漫はぴねす》を歌い、1枚ドロー!」
爛漫はぴねす
セットオーダー/曲 〈1〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、1枚引き、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。
― ひらりくるり 手のひらの中で 新しい予感
カードを引くミア。
さらに1枚を手に取って――
「マリルゥをコール! ソウルブラストして、山札から《茜色らんうぇい》を手札に加えセットオーダー!」
カードが、ミアの場へと置かれていった。
淀みない進行 マリルゥ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、このユニットのパワー+10000。
【自】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、このコストは『【ソウルブラスト】(1)』でも払える。このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、あなたの山札から曲カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
― それでは~!次の曲へ参りましょう♪
茜色らんうぇい
セットオーダー/曲 〈2〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、1枚引く。
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、クリティカル+1。
― お星さまの絨毯を さくりさくりとステップ踏んで
さらにカードを引くミア。
迷うことなく、カードを選んでいく。
「ヴァルシュブランとティーチェをコール!」
2枚のカードが置かれ、ミアの盤面が全て埋まった。
籠めた願いは何色に ヴァルシュブラン
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:あなたのライドフェイズにこのカードが手札から捨てられた時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1), このカードを山札の下に置く]ことで、1枚引く。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【永】【(V)】:あなたの前列のユニットすべてのパワー+5000。』を与える。
― 皆の願いがこもった卵、あなたもおひとついかがですか?
ファンシー・スペル ティーチェ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - エルフ
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【後列の(R)】:このユニットと同じ縦列のあなたの他のリアガードが、あなたのカードの効果で【スタンド】した時、「ロロネロル」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットを【スタンド】させる。
― 仮装には、少女を少し積極的にさせる力がある。
「ヴァルシュブランのスキルで、前列のパワー+5000!」
ダメージのカードを裏返すミア。
青白い光がロロネロルの身体に宿る。
ミアの瞳の中、神秘的な光が渦巻いた。
「いくよ、マユっち」
冷たく、それでいて神秘的な声色。
ミアが静かにマユを見据えた。
指を伸ばして――
「ヴァルシュブランでアタック!」
盤面の上で、カードが躍った。
籠めた願いは何色に ヴァルシュブラン パワー33000
「ガード!!」
カードを場に出すマユ。
ロロネロルの攻撃を、クロディーヌが防ぐ。
深淵誘い
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - ゴースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 軍艦だろうが、捕えられれば一溜まりもない。
晴朗の乙女 レェナ
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000
― こんなに良いお天気なのですよ?お散歩しましょ~♪
「マリルゥでアタック! スキルでパワー+10000!」
淀みない進行 マリルゥ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、このユニットのパワー+10000。
【自】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、このコストは『【ソウルブラスト】(1)』でも払える。このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、あなたの山札から曲カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
― それでは~!次の曲へ参りましょう♪
間髪入れずの追撃。
ロロネロルが鋭い蹴りを放つ。
淀みない進行 マリルゥ パワー43000
クロディーヌが高らかに笑い声をあげて――
「ガード!! インターセプト!!」
マユがカードを動かして、華の淑女を守った。
憧憬の乙女 アラナ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― はい!もう一輪プレゼント♪
憧憬の乙女 アラナ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― はい!もう一輪プレゼント♪
プラドパラン ラフィロス
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー90000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを2枚まで(R)にコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)
― さぁ皆さん、今こそ爛漫と咲き誇りましょう!
マユの手札を削っていくミア。
短く息を吸うと、光の宿る目を向ける。
神秘的な雰囲気を纏いながら――
「ロロネロルでヴァンガードにアタック!!」
ミアが、力強く宣言を行った。
「スキルで六花ふらくたるを歌い、リアガードをスタンド! ロロのパワー+20000! さらにティーチェは自身の能力でスタンド!」
六花ふらくたる
セットオーダー/曲 〈3〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのオーダーゾーンの裏のカードを1枚選び、表にしてよい。
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのリアガードを、あなたの裏のオーダーゾーンと同じ枚数選び、【スタンド】させる。あなたのヴァンガードを1枚選び、この効果で【スタンド】させたユニット1枚につき、そのターン中、パワー+10000。
― 妖精達のチークダンス もう少しだけ眺めていたいの
ファンシー・スペル ティーチェ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - エルフ
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【後列の(R)】:このユニットと同じ縦列のあなたの他のリアガードが、あなたのカードの効果で【スタンド】した時、「ロロネロル」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットを【スタンド】させる。
― 仮装には、少女を少し積極的にさせる力がある。
戦場に響き渡る、透き通るような歌声。
ロロネロルの瞳の輝きが増す。
「そしてオーダーゾーンにある裏のカードが2枚以上なので、この攻撃は守護者でガードできない!」
ミアが腕を前に出し、叫ぶように宣言した。
みんなに響け ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌う。(曲の能力を発動させ、その能力を終えたら裏にする)
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、オーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌い、そのバトル中、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 心を込めて!ろろの全力で歌うのですよ!
みんなに響け ロロネロル パワー64000
「ぐぅぅぅ……!!」
手札を見ながら唸っているマユ。
カードを握りしめている手が震える。
顔を伏せて――
「ノー、ガード……!!」
振り絞るような声。
マユがうつむきながら、そう口にした。
蔦を足蹴りに、ロロネロルが大きく跳躍する。
「!!」
クロディーヌが目を見開き、驚く。
カードが表になって――
「ツインドライブ! ファーストチェック、ドロートリガー! パワーはヴァルシュブランに!」
ミアが、カードを見せつけた。
澄み渡る雪夜 ベレトア
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - デーモン パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― こんなに良い夜なんだもの。眠るには惜しいわ。
カードを引くミア。手札4枚。
さらに1枚、デッキの上に手を置いて――
「セカンドチェック!!」
鋭い声と共に、ミアがカードを表にした。
「クリティカルトリガー!! クリティカルはロロ、パワーはマリルゥへ!!」
自分仕様 エルシュカ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― お仕着せじゃ、物足りない。
終わりを告げる1枚。
ロロネロルの身体が金色の光に包まれる。
蒼白い月を背景にして――
「にゃあッ!!」
ロロネロルの後ろ回し蹴りが、
クロディーヌの身体へと叩き込まれた。
「きゃあっ!!」
苦悶の表情、叫び声。
その場で膝をつき、クロディーヌが崩れ落ちた。
植物の眷属の動きが止まり、戦場が静まり返る。
「た、倒した……!?」
驚きの声を出すクラリッサ。
ロロネロルが鋭い視線を向けた。
その紫色の瞳には、光が宿り続けている。
デッキの上に手を置いて――
「ダメージチェック……!!」
泣きそうな声で、マユがそう宣言した。
肩で息をしているマユ。ぶるぶると指が震える。
顔を伏せて――
「嫌だ……!!」
ぽつりと、マユの口から言葉が漏れた。
その目から大粒の涙が零れる。
今までの記憶が、マユの中に蘇っていく。
音楽との出会い。練習の日々。
レイカのスカウト。プロとしての活躍。
光輝くステージに立っている、自分の姿。
「あたしは、あたしは……!!」
揺れる蘇芳色の瞳。
震える指が、カードを掴む。
ぎゅっと、目をつぶりながら――
「あたしはまだ!! ステージの上に立つことを!! 音楽をやることを!! 諦めたくないのよー!!」
マユの叫びが、ライヴハウスの中に響き渡った。
カードが表になる。
「ダメージチェック、ヒールトリガー!!」
挽歌の妖精
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - ゴースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 彼らが現れたのか。その真相は分かっていない。
手の中の1枚を見せつけるマユ。
ダメージが回復する。
指をのせて――
「セカンドチェック!!」
嗚咽の混じった声。
マユがカードを指で掴む。
蘇芳色の瞳が強い光を帯びて――
「ヒールトリガー!! ダメージ1回復!!」
カードが、淡い輝きを放った。
挽歌の妖精
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - ゴースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 彼らが現れたのか。その真相は分かっていない。
「!!」
驚いたように目を見開くミア。
神秘的な光を宿した瞳がわずかに揺れる。
再びダメージが回復し、マユのダメージが5で止まる。
マユ ダメージ5
すっと、天に向かって右腕を伸ばし――
「あぁ、あぁ……!!」
クロディーヌの口から、言葉が漏れた。
顔をあげるクロディーヌ。ぼんやりとした表情。
やがて、その顔に大きな笑みが浮かんで――
「素晴らしいーッ!!」
感極まったように、
クロディーヌが天に向かって叫び声をあげた。
「こんなに満ち足りた時間は久しぶりだわ!! 憎悪、嫉妬、絶望!! 運命の全てが、彷徨う生命の悲劇が!! ここには在る!!」
狂気の色を宿した瞳。
魔力が満ち溢れて、その身体に光が宿る。
両手を地に付けて――
「さぁ、もっと!! ここにいる皆で!! 美しい命のやり取りを続けましょう!!」
歓喜の言葉と共に、緑色の光が辺りに迸った。
膨大な魔力が奔流し、地面を覆い尽くす。
大地の裂け目から、植物の眷属が溢れ出た。
再びあがる悲鳴。戦いの幕があがる。
桃色の鯨が、苦悶の声を轟かせた。
「アーッハハハハハハ!!」
高笑いをあげるクロディーヌ。
大地を蹴って――
「しつこいのですよッ!!」
ロロネロルが、怒りの形相を浮かべて飛び掛かった。
「ヴァルシュブランでアタック!!」
神秘的な光を讃えた瞳。
ミアが2枚のカードを動かす。
籠めた願いは何色に ヴァルシュブラン パワー43000
「ガード!!」
叩きつけるように、マユがカードを場に出す。
深淵誘い
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - ゴースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 軍艦だろうが、捕えられれば一溜まりもない。
ダメージトリガーと併せたガード。
ひらりと、クロディーヌが踊るように攻撃をかわす。
ロロネロルが素早く、身体を動かして――
「マリルゥでアタック!!」
呼応するように、ミアがカードを動かした。
淀みない進行 マリルゥ パワー45000
回し蹴りをくりだすロロネロル。
クロディーヌが腕を前に出して――
「ガード!!」
1枚のカードと共に、巨大な魔力が爆ぜた。
挽歌の妖精
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - ゴースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 彼らが現れたのか。その真相は分かっていない。
巻き起こる衝撃。
ロロネロルが後ろに吹き飛ばされる。
「ロロッ!!」
身を乗り出すクラリッサ。
ウィリスタもまた、絶句して息を飲む。
「ロロォ……!!」
絶望的な表情を浮かべるウィリスタ。
クロディーヌの笑い声が、辺りに響き渡った。
「ターンエンド……!」
苦々しい表情のミア。
わずかに、その息遣いが乱れていく。
「……ちょっと、まずったかな」
冷や汗を流しているミア。
神秘的な光が共鳴するように瞬く。
吹き飛ばされた先、瓦礫が崩れて――
「……ちょっぴり、まずいのです」
よろよろと、ロロネロルが立ち上がった。
苦しそうな表情。息を切らしながら、前を向く。
魔力が粒子となって舞い散り、幻想的な光景が浮かんだ。