カードファイト!! ヴァンガード StarSong 作:バビロン@VG
「なんですの、これは」
不機嫌そうな声が、闇の中に響いた。
蠢く漆黒の色。暗闇に飲み込まれた空間。
吸血鬼フェルティローザが、怒りの表情を浮かべた。
「イングリット! エレオノーレ!」
闇に向かって呼びかけるフェルティローザ。
虚しい響きが闇に溶け、消えていく。
ふんと、フェルティローザが腕を組む。
「どなたの仕業か知りませんが……私のお茶会を邪魔したうえ、このような無粋な場所に閉じ込めるとは。許してはおけませんわ!」
怒り心頭な様子のフェルティローザ。
闇が脈動するかのように蠢き、渦巻いていく。
暗く濁った空気の中に──
「フフフ……」
不意に、子供が笑うような音が響いた。
フェルティローザが視線を向ける。
「ちょっと、何者です!!」
鋭く呼びかけるフェルティローザ。
くすくすという笑い声。誰もいない空間。
闇が波打つように蠢いて──
「アハハハハハハハッ!!」
大きな笑い声が、闇の中を反響した。
幼い声色。複数の子供の声が混じった音。
フェルティローザが目を見開く。
「えっ……!?」
呆然と呟くフェルティローザ。
闇の中、幼い少女の姿が浮かび上がって──
「幽霊だ、幽霊だ!」
「一人ぼっちの幽霊!」
子供達の声が、少女に向かって投げかけられた。
はやしたてながら、少女を取り囲んでいる子供達。
ドレスを着た幼い少女が、ぬいぐるみを抱きしめる。
「私……私は……」
弱々しい声。震えている少女。
ぽろぽろと、その目から涙が零れる。
無邪気な子供の声が、闇の中に響いていく。
「近づいちゃダメだよ! 仲良くなったら、みんな死んじゃうから!」
「お母さんが言ってた! この子といると危ないって!」
「だから一人ぼっちなんだ! ぬいぐるみしか友達がいないんだ!」
キャハハハハという笑い声。
少女が泣きながら、ぬいぐるみに顔を埋める。
「これって……!!」
フェルティローザが声をあげる。
険しい表情。顔をしかめているフェルティローザ。
幼い少女の姿が、闇に飲み込まれて──
「……誰か、私と友達になってよ」
悲しげな声を遺して、少女の姿が消えていった。
闇の中、再び孤独になるフェルティローザ。
漆黒に渦巻く闇を、憮然として睨みつける。
「嫌な記憶を……!」
怒りの滲む声で呟くフェルティローザ。
闇が嘲笑うかのように蠢く。
顔をあげて──
「ディートリンデ! アーデルハイト!」
フェルティローザが、
再び闇に向かって妹達の名前を呼び始めた。
深淵なる闇。漆黒が果てなく広がりを見せて──
「…………」
大天使アレスティエルが、その目を細めた。
暗闇が渦巻く不気味な空間。孤独な場所。
ひそひそと囁く声が、辺りに響く。
「見てよ、あの翼……」
「白と黒、2つの翼が混じり合ってる……」
「なんておぞましいの。普通じゃないわ」
闇の中に溶けていく言葉。
アレスティエルが指を口元へと当てた。
「……ふーん」
小声で呟くアレスティエル。
誰もいない闇へと、視線を向ける。
「この声、私の中にある記憶を反映しているみたい。誰がやってるか知らないけど、すっごく悪趣味」
冷静に分析するアレスティエル。
闇を蹴ると、おもむろに宙へと飛び上がる。
重苦しい闇の中を、アレスティエルが突き進んだ。
どこまでも広がる闇の空間。
ひそひそという声が付き纏っていく。
「白でもなければ、黒でもない」
「中途半端な子。おまけに性格まで2つあるみたいで」
「変だよ、あの子。絶対おかしいって」
周囲を取り巻く様々な声。
アケスティエルは無言のまま、前へと飛び続ける。
やがて、ため息をつくと──
「……ダメか」
諦めたように呟き、
アレスティエルがひらりと闇に舞い降りた。
目の前には、漆黒の闇が変わらず広がっている。
「やっぱり、普通の空間じゃないみたい。ただ飛ぶだけじゃ抜け出したりできなさそう。何か方法を考えないと」
憂うような口調。
黒翼のアレスティエルが前髪をかきあげた。
周囲の声は変わらず、囁き続けている。
「なんであんなのが生まれてきたのかしら?」
「不気味よ。災いの前兆なんじゃないの?」
「正直さ、ちょっと気持ち悪いよね……」
悪意に満ちたひそひそ声。
見えない刃が、アレスティエルを傷つけていく。
ほんのかすかに、その視線を伏せて──
「……ロロ、大丈夫かな?」
心配そうに、アレスティエルがそう呟いた。
闇の中、天を見上げるアレスティエル。
漆黒の闇が、さらに暗く深まって──
「アレスティエルーッ!!」
闇の中、ロロネロルが大きく叫んだ。
不安そうに揺れる尻尾。逆立った毛並み。
辺りを警戒しながら、ロロネロルが騒ぎ立てる。
「なんなのですか、ここは!? アレスティエル、みんな!! 誰か聞こえないのですかー!?」
呼びかけるロロネロル。
少女の声が闇の中に飲み込まれ、消えていった。
静寂だけが、その場を漂い続けている。
「ううぅ……!!」
泣きそうな表情になるロロネロル。
ぺたんと、その場にへたり込む。
「またなのです。また、ろろのせいでみんなが……!!」
震えているロロネロル。
ぽたぽたと、その目から涙が落ちる。
どくんと、闇が波打って──
「ロロ……」
うつろな声が、その場に響いた。
ハッとなるロロネロル。顔をあげる。
「ウィリスタ!! 無事だったのです──」
歓喜の声が途切れる。
闇の中に浮かび上がる、紫色の髪の少女。
血塗れの顔が、ロロネロルに向けられている。
「あっ……!! あっ……!!」
絶望的な表情になるロロネロル。
光を失った目が、猫の少女へと向けられた。
「どうして私を巻き込んだの……。痛いよ、ロロ……。ずっと友達だって、言ってたよね? 私、信じてたのに……」
怨みのこもった声。
闇の中で、ウィリスタが囁くように言った。
ロロネロルが怯えたように後ずさる。
「違っ……違うのです……!! ろろ、ウィリスタを助けたくて、それで……!!」
消え入りそうな声。
ロロネロルが、闇に押し潰されそうになる。
闇が蠢き、少女達の声を形作った。
「全部ロロのせいだよ。ロロが抵抗なんてするから」
「汚らしいドブ猫。目障りですから、消えて下さい」
「ロロなんて大嫌い。もう二度と、話しかけてこないで」
責め立てる罵声の声。
ロロネロルがさらに小さく、縮こまった。
「ろろは……!! ろろは……!!」
ぶるぶると震えているロロネロル。
頭を抱えて、その場にしゃがみ込む。
闇が深まり、少女の姿が暗闇に消えそうになった瞬間──
『──ロロ』
誰かが呼ぶ声が、頭の中に響いた。
息を呑むロロネロル。その目を見開く。
その紫色の瞳に、神秘的な光が宿って──
「──ろろの友達は、そんなこと言わないのです!!」
ロロネロルが、ゆらりと立ち上がった。
闇を切り裂くような鋭い声。神秘的な気配。
瞳の中の光が輝き、辺りを淡く照らした。
偽りの声がかき消え、辺りが静寂に包まれる。
どこまでも続く昏い空間。闇の気配。
暗闇が渦巻き、深淵を導いて──
「ほぅ……」
深淵の奥、最も闇の深まる空間にて。
巨大な悪魔が振り返り、ロロネロルへと目を向けた。
濁った紅蓮色の瞳が、鈍い光を放つ。
「闇を打ち破り、我が前に現れるか。薄汚い獣人風情にしては、少しはできるようだな。愚かな背信者め」
闇の中に吼える笑い声。
無言で睨みつけているロロネロル。
すっと、悪魔が手を伸ばす。
「闇の中で何が見え、何が聞こえた? 心抉れる思いだっただろう? 美しい心の叫び、壊れていく心。実に素晴らしい音楽だと思わないか?」
嘲るような声。悪魔が手を前に出すと、
闇に囚われた少女達の悲痛な声が渦巻いた。
悪魔が両手を広げ、天を仰ぐ。
「終末の刻は訪れた!! これより先にあるは、創世より悲願せし無限の虚無!! 愚かなる命が根絶え、生まれ変わった新世界!! その礎!!」
悪魔の口から漏れる叫ぶ声。
闇が深まり、辺りが沈み込んでいく。
紫色の炎が燃え上がって──
「世界よ滅び、沈黙するがいい!!」
悪魔が、狂気の嗤い声を響かせた。
胎動する漆黒の闇。邪悪な気配が辺りに満ちる。
「…………」
悪魔を見上げているロロネロル。
紫色の瞳の中、神秘的な光が一瞬揺らぐ。
すっと、その場で身構えて──
「お前、ごちゃごちゃうるさいのです」
ロロネロルが、冷たい声でそう言い切った。
深い暗闇が、辺りの全てを飲み込んでいた。
見渡す限りの漆黒。冷たく濁った空気。
蝋燭の炎が揺らいで──
「さぁ、始めようか! 世界を壊す、大いなる戦いを!」
キョウマが、闇の中にその手を差し伸べた。
にじみ出る邪悪な気配。嘲笑の表情。
それぞれの瞳が一瞬、光を帯びた。
「私のターン!」
ゆっくりとカードを引くキョウマ。
手札の1枚が闇へと消える。
「《ディアブロス “悪童”スティーブ》にライド!」
漆黒の空間から、カードが現れた。
ディアブロス “悪童”スティーブ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - デーモン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのソウルから1枚選び、中央後列の(R)にコールし、【ソウルチャージ】(1)。
【永】【(R)】:あなたが“一気呵勢”なら、このユニットのパワー+5000。
― スタジアムでも、戦場でも、兄弟は止まらない。
「スキルでソウルの《クロックハンズ・ドラコキッド》をコール、さらにソウルチャージ!」
流れるようにカードを取り出すキョウマ。
ヴァンガードの裏、幼い竜のカードが置かれた。
クロックハンズ・ドラコキッド
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。
― さぁ、一緒に時間を進めに行こう!
山札の上1枚がソウルへと消える。
タイムジャレイト・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。
― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。
「ターンエンドだ」
気取ったように頭を下げるキョウマ。
紳士的な振舞いとは裏腹な、傲慢な気配。見下した目。
ミアが短く、息を吐く。
「私のターン」
静かにカードを引くミア。
手札の1枚を捨てる。
「《ときめきを探して ロロネロル》にライド!」
闇の中、猫の少女が描かれたカードが表になった。
ときめきを探して ロロネロル
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットがライドされた時、あなたの、山札か手札からグレード1の曲カードを1枚まで探し、公開してオーダーゾーンに置き、山札から探したら、山札をシャッフルする。手札から置いたら、1枚引く。
― お散歩してると、びびーって歌詞が浮かんでくるの!
「スキルで1枚ドロー。ロロでアタック」
カードを動かすミア。
白い指が躍り、カードが横向きになる。
「ノーガード」
余裕たっぷりに答えるキョウマ。
ミアが目を細めた。
「ドライブチェック」
指を伸ばすミア。
ほんの一瞬、ぴくりと反応を見せて──
「……ノートリガー」
ミアの手の中で、カードが表になった。
気合リチャージ! ルイサ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - デーモン
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、このユニットが中央後列にいるなら、さらに【カウンターチャージ】(1)。
― レッスンの後は、やっぱコレっしょ!
「フッ」
何かを察したように笑うキョウマ。
その手をデッキに伸ばす。
「ダメージチェック、ノートリガー」
同じくカードをめくるキョウマ。
漆黒の空間に、カードが置かれる。
リキューザルヘイト・ドラゴン
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 理想だけでは意味がない。力なき正義に価値はない。
キョウマ ダメージ0→1
「ターンエンドよ」
カードを手札に加えながら宣言するミア。
無表情のまま、視線を伏せがちに盤面を眺める。
「ハッ、手応えのない攻撃だ」
小馬鹿にしたような響き。
にやにやとした笑みを浮かべているキョウマ。
暗闇が、さらに深く2人を飲み込んでいく。
「私のターン!」
カードを引くキョウマ。
流れるように、1枚を闇へと捨てる。
「《ディアブロス “憤怒”リチャード》にライド!」
重なり合う1枚。
キョウマがニッと嗤う。
「スキルでクロックハンズをソウルに入れ、1枚ドロー!」
ディアブロス “憤怒”リチャード
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ダークステイツ - デーモン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(V)に登場した時、【コスト】[リアガードを1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。
【永】【(R)】:あなたが“一気呵勢”なら、このユニットのパワー+5000。
― 暴力の中に光る知性。次男の頭脳が勝利を量産する。
カードを動かすキョウマ。
1枚を引くと、その手をかざす。
「さらにライドコストで捨てたレィミーナのスキル! 山札に戻し、再び1枚ドロー!」
黒天の雷震妃 レィミーナ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ダークステイツ - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:あなたのライドフェイズにこのカードが手札から捨てられた時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1), このカードを山札の下に置く]ことで、1枚引く。
【自】:このユニットが手札から(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのソウルから1枚選び、(R)にコールする。コールしたら、【ソウルチャージ】(1)してよい。
― 我が手に宿れ、震天の雷よ――!
ソウルを抜き取るキョウマ。
カードを戻すと、山札から1枚を引く。
連なる手札の中、その指がカードを掴んだ。
「エグザージュレイトをコール!」
ヴァンガードの裏、
可愛らしい見た目の竜が描かれた1枚が現れる。
エグザージュレイト・ドラコキッド
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)/(G)/ソウル】:あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、このカードのグレード+2。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのソウルにグレード3があるなら、【ソウルチャージ】(1)してよい。この効果でグレード3が【ソウルチャージ】されたら、あなたのドロップからグレード3を1枚選び、ソウルに置く。
― 魂愧の格は、見た目からでは測れない。
「登場時スキルでソウルチャージ。さらにソウルチャージされたユニットがグレード3なので、ドロップのゼイルモートをソウルに」
カードを見せつけるキョウマ。
合計2枚のカードがソウルに吸い込まれていく。
炎尾の曲芸師 ミロスラヴァ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:あなたのメインフェイズにこのユニットが手札から(R)に登場した時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのソウルから、あなたのヴァンガードのグレード以下の1枚選び、あなたのヴァンガードと同名を選んだら手札に加え、違うなら(R)にコールする。手札に加えたら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
― さぁ、次に現れるのは──!
影に潜む死神 ゼイルモート
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(R)】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), このユニットがソウルに置く]ことで、あなたの山札の上から2枚見て、1枚まで選び、(R)にコールし、残りをソウルに置く。
― 誰にも訪れる死。それは魂を浄化する崇高なる儀式。
「グレード3……」
相手のヴァンガードを見つめているミア。
闇の中、キョウマが腕を伸ばした。
「リチャードでアタック!」
竜の支援を受けた攻撃。
カードを鋭い音を立て、横向きになる。
ディアブロス “憤怒”リチャード パワー18000
「……ノーガード」
手札を見ながら答えるミア。
キョウマが悠然と、デッキの上に指を置いた。
「ドライブチェック」
冷たく響く声。
カードが表になって――
「ノートリガーだ」
嘲るように、キョウマがカードを見せつけた。
タイムジャレイト・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。
― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。
弄ぶかのような表情。
薄ら笑いを浮かべているキョウマ。
ミアが静かにカードをめくる。
「ダメージチェック、ノートリガー」
潮騒とわいらいと
セットオーダー/曲 〈2〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、そのターン中、あなたの前列のユニットすべてのパワー+5000。
― 君に手を振ってバイバイ 明日もまた会えるかな?
ミア ダメージ0→1
カードを置くミア。
仰々しく、キョウマが両手を広げる。
「ターンエンド」
歌うような宣言。蔑んだ目。
どこまでも余裕そうに、キョウマが笑う。
「なによ、この感じ……」
2人の戦いを横から見るヨウコが呟いた。
静かな立ち上がりに反した、異様な緊張感。歪む空気。
闇が蠢き、辺りが昏く沈んでいく。
白い指を伸ばして――
「私のターン」
闇を打ち払うかのように、
はっきりとした声をミアが出した。
「《花咲く歌声 ロロネロル》にライド!」
猫の少女のカードが、ミアの場で重なる。
花咲く歌声 ロロネロル
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに表の曲があるなら、このユニットのパワー+5000。
【自】:このユニットがライドされた時、あなたの、山札か手札からグレード2の曲カードを1枚まで探し、公開してオーダーゾーンに置き、山札から探したら、山札をシャッフルする。手札から置いたら、1枚引く。
― すくすく~♪元気に~♪育つんーだぞ~♪
「スキル発動、山札から《爛漫はぴねす》をセットオーダー。さらにロロネロルのパワー+5000!」
山札を広げるミア。
美しい桜の風景が描かれたカードが場に置かれる。
爛漫はぴねす
セットオーダー/曲 〈1〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、1枚引き、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。
― ひらりくるり 手のひらの中で 新しい予感
「フン」
小馬鹿にしたような視線を向けるキョウマ。
ミアが手を伸ばす。
「ロロでヴァンガードにアタック!」
素早くカードを動かすミア。
闇の中、カードの動く音が響く。
「ノーガードだ」
手札を片手に、キョウマが答えた。
山札の上をめくって――
「ドライブチェック、ノートリガー」
表になった1枚。
ゆっくりと、ミアがカードを見せた。
ぐるぐるパレード シヴァーヌ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、「ロロネロル」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、元々のカード名がそれぞれ別名の「ロロネロル」を含むグレード3を2枚まで、選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開しなかったら、1枚引く。
― ロロみーっけ!あそぼあそぼ~!
「ダメージチェック、ノートリガー」
漆黒の闇に、カードの姿が刻まれる。
エグザージュレイト・ドラコキッド
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)/(G)/ソウル】:あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、このカードのグレード+2。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのソウルにグレード3があるなら、【ソウルチャージ】(1)してよい。この効果でグレード3が【ソウルチャージ】されたら、あなたのドロップからグレード3を1枚選び、ソウルに置く。
― 魂愧の格は、見た目からでは測れない。
キョウマ ダメージ1→2
「……ターンエンド」
暗い声で宣言するミア。
ほんのわずかな間、その呼吸がかすかに乱れた。
闇が深まり、深淵の気配が強まる。
「私のターン!!」
勢いよくカードを引くキョウマ。
その手の中の1枚が溶けるように消えていく。
悪魔の貌が描かれたスリーブのカードを手に――
「戯れもここまでだ!! 森羅万象、万事を飲み込む運命の終着点!! その頂きに君臨する虚無なる神の姿、拝ませてやろう!!」
キョウマが、狂喜に満ちた声をあげた。
闇の中に響き渡る高笑い。蝋燭の炎が揺れていく。
邪悪な力が渦巻いて――
「《冥焔の魔王 バフォルメデス》にライドッ!!」
叩きつけられるように、盤面に1枚のカードが降臨した。
劫火を操る悪魔の姿。吹き出る闇の奔流。
視界が闇に覆われ、昏い色に堕ちていく。
冥焔の魔王 バフォルメデス
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - デーモン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[グレード3のリアガードを2枚ソウルに置く]ことで、1枚引き、あなたのソウルのグレード3のカード3枚につき、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
【永】【(V)】:あなたのソウルのグレード3の枚数により、このユニットは以下すべてを得る。
・3枚以上-グレード3以上のあなたのユニットすべてのシールド+5000し、『ブースト』を与える。
・6枚以上-このユニットがアタックしたバトルでは、相手は手札から(G)にコールする際、3枚以上同時にコールしない限りコールできない。
― 喜べ。汝に冥府の劫火と燃える栄誉をくれてやろう。
紅蓮色の瞳に、鋭い光が宿った。
「祈りも願いも、燃え尽きるがいいッ!!」
邪悪な笑みを浮かべるキョウマ。
その手の中のカードを構える。
「タイムジャレイトをコール!!」
ヴァンガードの横、前列にカードが置かれる。
タイムジャレイト・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。
― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。
「スキルで手札のミロスラヴァをソウルに!! 1枚ドロー!!」
炎尾の曲芸師 ミロスラヴァ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:あなたのメインフェイズにこのユニットが手札から(R)に登場した時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのソウルから、あなたのヴァンガードのグレード以下の1枚選び、あなたのヴァンガードと同名を選んだら手札に加え、違うなら(R)にコールする。手札に加えたら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
― さぁ、次に現れるのは──!
「ゼイルモートをコール!!」
さらに置かれる1枚。
闇の中、その眷属が姿を見せる。
影に潜む死神 ゼイルモート
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(R)】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), このユニットがソウルに置く]ことで、あなたの山札の上から2枚見て、1枚まで選び、(R)にコールし、残りをソウルに置く。
― 誰にも訪れる死。それは魂を浄化する崇高なる儀式。
「スキルで自身をソウルに!! 山札の上からクルーシャルをコール!! さらにエグザージュレイトをソウルに!!」
カードを動かすキョウマ。
漆黒が揺らぎ、邪竜がその姿を現した。
因果竜 クルーシャル・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(R)/(G)】:このターンに相手の、ドライブチェックかダメージゾーンチェックでトリガーユニットが出てくるなら、このユニットのパワー+10000/シールド+10000。
【自】【(R)】:このユニットがブーストされないでアタックしたバトル終了時、【コスト】[このユニットと同じ縦列の他のリアガードを1枚ソウルに置く]ことで、以下すべてを行う。
・相手のリアガードを1枚選び、退却させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
・【コスト】[ドロップから【超】トリガーを1枚除外する]ことで、そのバトル中、相手は手札からグレード1以上を(G)にコールできない。
― 貴様等の因果は、既に私が掌握した。
エグザージュレイト・ドラコキッド
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)/(G)/ソウル】:あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、このカードのグレード+2。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのソウルにグレード3があるなら、【ソウルチャージ】(1)してよい。この効果でグレード3が【ソウルチャージ】されたら、あなたのドロップからグレード3を1枚選び、ソウルに置く。
― 魂愧の格は、見た目からでは測れない。
「ブベツーをコール!!」
時を操る竜の後ろ、小さな悪魔のカードが置かれる。
デザイアデビル ブベツー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - デーモン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのターンにあなたの、他のリアガードがあなたのヴァンガードの能力でソウルに置かれた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの手札から1枚選び、ユニットのいない(R)にコールし、あなたのソウルが10枚以上なら、さらに1枚引く。(このユニットが他のユニットと同時にソウルに置かれても使える)
― 嫌いな奴は徹底的に追い落とす。
キョウマの盤面が、一気に埋まっていった。
「…………」
無言のミア。
集中したように、その目を細める。
邪悪な笑い声が響いて――
「世界が滅ぶ様を、見届けるがいい!!」
キョウマが、その手をカードに伸ばした。
「ブベツーのブースト、タイムジャレイトでアタック!!」
闇の中で動く2枚のカード。
紅蓮色の鋭い眼光が、ミアの方へと向く。
タイムジャレイト・ドラゴン パワー21000
「ノーガード。ダメージチェック」
迷いのない宣言。
ほんの一瞬、ミアが祈るような目を向けて――
「……ノートリガー」
静かに、表になったカードを横向きに置いた。
六花ふらくたる
セットオーダー/曲 〈3〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのオーダーゾーンの裏のカードを1枚選び、表にしてよい。
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのリアガードを、あなたの裏のオーダーゾーンと同じ枚数選び、【スタンド】させる。あなたのヴァンガードを1枚選び、この効果で【スタンド】させたユニット1枚につき、そのターン中、パワー+10000。
― 妖精達のチークダンス もう少しだけ眺めていたいの
ミア ダメージ1→2
無表情のミア。
鋭い視線を盤面へと向ける。
「クルーシャルでアタックだ!」
畳みかけるような宣言。
キョウマの声が闇の中に反響した。
因果竜 クルーシャル・ドラゴン パワー13000
「ガード」
カードを選ぶミア。
場に獣人の少女が描かれたカードが投げ出される。
自分仕様 エルシュカ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― お仕着せじゃ、物足りない。
張り詰めた空気。静かな攻防。
闇の気配がさらに色濃く、強まって――
「バフォルメデスでヴァンガードにアタック!!」
漆黒の中、キョウマの瞳がさらに妖しく輝きを放った。
「スキルでタイムジャレイトとクルーシャルをソウルに!! ソウルのグレード3が合計7枚なので、パワー+20000!! さらに手札を3枚以上出さなければ、ガードできない!!」
冥焔の魔王 バフォルメデス
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - デーモン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[グレード3のリアガードを2枚ソウルに置く]ことで、1枚引き、あなたのソウルのグレード3のカード3枚につき、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
【永】【(V)】:あなたのソウルのグレード3の枚数により、このユニットは以下すべてを得る。
・3枚以上-グレード3以上のあなたのユニットすべてのシールド+5000し、『ブースト』を与える。
・6枚以上-このユニットがアタックしたバトルでは、相手は手札から(G)にコールする際、3枚以上同時にコールしない限りコールできない。
― 喜べ。汝に冥府の劫火と燃える栄誉をくれてやろう。
燃え上がる薄紫色の劫火。
世界が焔に包まれ、飲み込まれていく。
「さらにブベツーのスキルで手札のクルーシャルをコール!! ソウルが10枚以上なので、1枚ドロー!!」
デザイアデビル ブベツー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - デーモン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのターンにあなたの、他のリアガードがあなたのヴァンガードの能力でソウルに置かれた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの手札から1枚選び、ユニットのいない(R)にコールし、あなたのソウルが10枚以上なら、さらに1枚引く。(このユニットが他のユニットと同時にソウルに置かれても使える)
― 嫌いな奴は徹底的に追い落とす。
カードを示すキョウマ。
闇の中、邪竜がその禍々しい姿を再び見せた。
因果竜 クルーシャル・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(R)/(G)】:このターンに相手の、ドライブチェックかダメージゾーンチェックでトリガーユニットが出てくるなら、このユニットのパワー+10000/シールド+10000。
【自】【(R)】:このユニットがブーストされないでアタックしたバトル終了時、【コスト】[このユニットと同じ縦列の他のリアガードを1枚ソウルに置く]ことで、以下すべてを行う。
・相手のリアガードを1枚選び、退却させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
・【コスト】[ドロップから【超】トリガーを1枚除外する]ことで、そのバトル中、相手は手札からグレード1以上を(G)にコールできない。
― 貴様等の因果は、既に私が掌握した。
暗闇の中で、悪魔がミアの姿を見下ろす。
冥焔の魔王 バフォルメデス パワー41000
「……ノーガード」
しかめ面で答えるミア。
どこか不愉快そうに、その目を細める。
大仰に、キョウマが手を広げた。
「ツインドライブッ!!」
嘲るような響き。
その瞳が輝きを増していく。
「ファーストチェック、クリティカルトリガー!! クリティカルはバフォルメデス、パワーはクルーシャルに!!」
フリンティ・スラッシャー
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ダークステイツ - ヒューマン
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 手足が全て武器になる。つまりはここからがもう一撃。
「セカンドチェック、クリティカルトリガー!! クリティカルはバフォルメデス、パワーはクルーシャルだ!!」
ステムディヴィエイト・ドラゴン
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 時を穿つ、必滅の弾丸が放たれる。
「ダブルクリティカル……!?」
絶句したように言うヨウコ。
深淵の奥、悪魔の身体から漆黒の闇が溢れ出る。
闇の波動が、猫の少女の身体を貫いた。
「ダメージチェック、クリティカルトリガー。パワーはロロネロルに」
淡々とカードを表にしていくミア。
一気に、そのダメージにカードが並んでいく。
生真面目会長 エクノア
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。
― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。
シャボンスプラッシュ リビェナ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 邪魔しちゃ、だーめ♡
珠玉の一曲 エドウィージュ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 心弾む歌声は波紋となって。
ミア ダメージ2→5
追い詰められるミア。
闇の中で、手札を構える。
目の前の闇が、ぼんやりと揺らぎ――
病衣を着た少女の姿が、ミアの前に現れた。
『…………』
恨めしそうな目。青白い肌。
じっと、少女はミアの事を見つめている。
その口を開いて──
『……お姉ちゃん』
たった一言だけ言い残して。
闇に飲み込まれるように、少女の姿が消えた。
「…………」
無言のままのミア。
キョウマがククッと、喉を鳴らす。
「どうした? 思い出したくない記憶でも見えたか?」
にやにやと、ミアの様子を伺っているキョウマ。
ミアは何も答えず、睨み返すような目を向けている。
闇がさらに深く、蠢いた。
「クルーシャルでアタック!! スキルでブベツーをソウルに置き、パワー+5000!!」
因果竜 クルーシャル・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - アビスドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(R)/(G)】:このターンに相手の、ドライブチェックかダメージゾーンチェックでトリガーユニットが出てくるなら、このユニットのパワー+10000/シールド+10000。
【自】【(R)】:このユニットがブーストされないでアタックしたバトル終了時、【コスト】[このユニットと同じ縦列の他のリアガードを1枚ソウルに置く]ことで、以下すべてを行う。
・相手のリアガードを1枚選び、退却させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
・【コスト】[ドロップから【超】トリガーを1枚除外する]ことで、そのバトル中、相手は手札からグレード1以上を(G)にコールできない。
― 貴様等の因果は、既に私が掌握した。
ソウルに吸い込まれる小さな悪魔のカード。
邪竜の力がさらに増し、不気味な咆哮を轟かせた。
因果竜 クルーシャル・ドラゴン パワー48000
「ガード!」
カードを掴むミア。
2枚のカードが場に置かれる。
自分仕様 エルシュカ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― お仕着せじゃ、物足りない。
ピースフルガーデン アニカ
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
(【治】はデッキに合計4枚まで入れられる)
― ここは、優しさで満ちた彼女の庭園。
ダメージトリガーと併せた防御。
ギリギリの数値で、ミアが攻撃を防ぐ。
「ハハハッ! 足掻け足掻け、脆弱な存在達よ!」
邪悪な気配を漂わせているキョウマ。
その目を細め、視線を虚空へと向ける。
紅蓮色の瞳の中、神秘的な光が躍り狂った。
「ターンエンドだ!!」
闇に包まれながら、キョウマが宣言する。
不安定に揺れる蝋燭の炎。凍てついた空気。
闇が深まっていく。
「私のターン」
静かな声。
カードを引き、1枚を捨てる。
その手の中、カードを掴んで――
「いくよ、ロロ」
闇の中に、鋭い声が響いた。
カードを振りかぶるミア。大きく弧を描いて――
「《みんなで歌おう ロロネロル》にライド!!」
ミアの場で、猫の少女のカードが重なった。
みんなで歌おう ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪