カードファイト!! ヴァンガード StarSong   作:バビロン@VG

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最終楽章 深淵に鎮座する闇の君主③

 

「なんですの、これは」

 

不機嫌そうな声が、闇の中に響いた。

蠢く漆黒の色。暗闇に飲み込まれた空間。

 

吸血鬼フェルティローザが、怒りの表情を浮かべた。

 

「イングリット! エレオノーレ!」

 

闇に向かって呼びかけるフェルティローザ。

虚しい響きが闇に溶け、消えていく。

 

ふんと、フェルティローザが腕を組む。

 

「どなたの仕業か知りませんが……私のお茶会を邪魔したうえ、このような無粋な場所に閉じ込めるとは。許してはおけませんわ!」

 

怒り心頭な様子のフェルティローザ。

闇が脈動するかのように蠢き、渦巻いていく。

 

暗く濁った空気の中に──

 

「フフフ……」

 

不意に、子供が笑うような音が響いた。

フェルティローザが視線を向ける。

 

「ちょっと、何者です!!」

 

鋭く呼びかけるフェルティローザ。

くすくすという笑い声。誰もいない空間。

 

闇が波打つように蠢いて──

 

「アハハハハハハハッ!!」

 

大きな笑い声が、闇の中を反響した。

幼い声色。複数の子供の声が混じった音。

 

フェルティローザが目を見開く。

 

「えっ……!?」

 

呆然と呟くフェルティローザ。

闇の中、幼い少女の姿が浮かび上がって──

 

「幽霊だ、幽霊だ!」

 

「一人ぼっちの幽霊!」

 

子供達の声が、少女に向かって投げかけられた。

はやしたてながら、少女を取り囲んでいる子供達。

 

ドレスを着た幼い少女が、ぬいぐるみを抱きしめる。

 

「私……私は……」

 

弱々しい声。震えている少女。

ぽろぽろと、その目から涙が零れる。

 

無邪気な子供の声が、闇の中に響いていく。

 

「近づいちゃダメだよ! 仲良くなったら、みんな死んじゃうから!」

 

「お母さんが言ってた! この子といると危ないって!」

 

「だから一人ぼっちなんだ! ぬいぐるみしか友達がいないんだ!」

 

キャハハハハという笑い声。

少女が泣きながら、ぬいぐるみに顔を埋める。

 

「これって……!!」

 

フェルティローザが声をあげる。

険しい表情。顔をしかめているフェルティローザ。

 

幼い少女の姿が、闇に飲み込まれて──

 

「……誰か、私と友達になってよ」

 

悲しげな声を遺して、少女の姿が消えていった。

闇の中、再び孤独になるフェルティローザ。

 

漆黒に渦巻く闇を、憮然として睨みつける。

 

「嫌な記憶を……!」

 

怒りの滲む声で呟くフェルティローザ。

闇が嘲笑うかのように蠢く。

 

顔をあげて──

 

「ディートリンデ! アーデルハイト!」

 

フェルティローザが、

再び闇に向かって妹達の名前を呼び始めた。

 

深淵なる闇。漆黒が果てなく広がりを見せて──

 

「…………」

 

大天使アレスティエルが、その目を細めた。

暗闇が渦巻く不気味な空間。孤独な場所。

 

ひそひそと囁く声が、辺りに響く。

 

「見てよ、あの翼……」

 

「白と黒、2つの翼が混じり合ってる……」

 

「なんておぞましいの。普通じゃないわ」

 

闇の中に溶けていく言葉。

アレスティエルが指を口元へと当てた。

 

「……ふーん」

 

小声で呟くアレスティエル。

誰もいない闇へと、視線を向ける。

 

「この声、私の中にある記憶を反映しているみたい。誰がやってるか知らないけど、すっごく悪趣味」

 

冷静に分析するアレスティエル。

闇を蹴ると、おもむろに宙へと飛び上がる。

 

重苦しい闇の中を、アレスティエルが突き進んだ。

 

どこまでも広がる闇の空間。

ひそひそという声が付き纏っていく。

 

「白でもなければ、黒でもない」

 

「中途半端な子。おまけに性格まで2つあるみたいで」

 

「変だよ、あの子。絶対おかしいって」

 

周囲を取り巻く様々な声。

アケスティエルは無言のまま、前へと飛び続ける。

 

やがて、ため息をつくと──

 

「……ダメか」

 

諦めたように呟き、

アレスティエルがひらりと闇に舞い降りた。

 

目の前には、漆黒の闇が変わらず広がっている。

 

「やっぱり、普通の空間じゃないみたい。ただ飛ぶだけじゃ抜け出したりできなさそう。何か方法を考えないと」

 

憂うような口調。

黒翼のアレスティエルが前髪をかきあげた。

 

周囲の声は変わらず、囁き続けている。

 

「なんであんなのが生まれてきたのかしら?」

 

「不気味よ。災いの前兆なんじゃないの?」

 

「正直さ、ちょっと気持ち悪いよね……」

 

悪意に満ちたひそひそ声。

見えない刃が、アレスティエルを傷つけていく。

 

ほんのかすかに、その視線を伏せて──

 

「……ロロ、大丈夫かな?」

 

心配そうに、アレスティエルがそう呟いた。

闇の中、天を見上げるアレスティエル。

 

漆黒の闇が、さらに暗く深まって──

 

「アレスティエルーッ!!」

 

闇の中、ロロネロルが大きく叫んだ。

不安そうに揺れる尻尾。逆立った毛並み。

 

辺りを警戒しながら、ロロネロルが騒ぎ立てる。

 

「なんなのですか、ここは!? アレスティエル、みんな!! 誰か聞こえないのですかー!?」

 

呼びかけるロロネロル。

少女の声が闇の中に飲み込まれ、消えていった。

 

静寂だけが、その場を漂い続けている。

 

「ううぅ……!!」

 

泣きそうな表情になるロロネロル。

ぺたんと、その場にへたり込む。

 

「またなのです。また、ろろのせいでみんなが……!!」

 

震えているロロネロル。

ぽたぽたと、その目から涙が落ちる。

 

どくんと、闇が波打って──

 

「ロロ……」

 

うつろな声が、その場に響いた。

ハッとなるロロネロル。顔をあげる。

 

「ウィリスタ!! 無事だったのです──」

 

歓喜の声が途切れる。

闇の中に浮かび上がる、紫色の髪の少女。

 

血塗れの顔が、ロロネロルに向けられている。

 

「あっ……!! あっ……!!」

 

絶望的な表情になるロロネロル。

光を失った目が、猫の少女へと向けられた。

 

「どうして私を巻き込んだの……。痛いよ、ロロ……。ずっと友達だって、言ってたよね? 私、信じてたのに……」

 

怨みのこもった声。

闇の中で、ウィリスタが囁くように言った。

 

ロロネロルが怯えたように後ずさる。

 

「違っ……違うのです……!! ろろ、ウィリスタを助けたくて、それで……!!」

 

消え入りそうな声。

ロロネロルが、闇に押し潰されそうになる。

 

闇が蠢き、少女達の声を形作った。

 

「全部ロロのせいだよ。ロロが抵抗なんてするから」

 

「汚らしいドブ猫。目障りですから、消えて下さい」

 

「ロロなんて大嫌い。もう二度と、話しかけてこないで」

 

責め立てる罵声の声。

ロロネロルがさらに小さく、縮こまった。

 

「ろろは……!! ろろは……!!」

 

ぶるぶると震えているロロネロル。

頭を抱えて、その場にしゃがみ込む。

 

闇が深まり、少女の姿が暗闇に消えそうになった瞬間──

 

『──ロロ』

 

誰かが呼ぶ声が、頭の中に響いた。

息を呑むロロネロル。その目を見開く。

 

その紫色の瞳に、神秘的な光が宿って──

 

「──ろろの友達は、そんなこと言わないのです!!」

 

ロロネロルが、ゆらりと立ち上がった。

闇を切り裂くような鋭い声。神秘的な気配。

 

瞳の中の光が輝き、辺りを淡く照らした。

 

偽りの声がかき消え、辺りが静寂に包まれる。

どこまでも続く昏い空間。闇の気配。

 

暗闇が渦巻き、深淵を導いて──

 

「ほぅ……」

 

深淵の奥、最も闇の深まる空間にて。

巨大な悪魔が振り返り、ロロネロルへと目を向けた。

 

濁った紅蓮色の瞳が、鈍い光を放つ。

 

「闇を打ち破り、我が前に現れるか。薄汚い獣人風情にしては、少しはできるようだな。愚かな背信者め」

 

闇の中に吼える笑い声。

無言で睨みつけているロロネロル。

 

すっと、悪魔が手を伸ばす。

 

「闇の中で何が見え、何が聞こえた? 心抉れる思いだっただろう? 美しい心の叫び、壊れていく心。実に素晴らしい音楽だと思わないか?」

 

嘲るような声。悪魔が手を前に出すと、

闇に囚われた少女達の悲痛な声が渦巻いた。

 

悪魔が両手を広げ、天を仰ぐ。

 

「終末の刻は訪れた!! これより先にあるは、創世より悲願せし無限の虚無!! 愚かなる命が根絶え、生まれ変わった新世界!! その礎!!」

 

悪魔の口から漏れる叫ぶ声。

闇が深まり、辺りが沈み込んでいく。

 

紫色の炎が燃え上がって──

 

「世界よ滅び、沈黙するがいい!!」

 

悪魔が、狂気の嗤い声を響かせた。

胎動する漆黒の闇。邪悪な気配が辺りに満ちる。

 

「…………」

 

悪魔を見上げているロロネロル。

紫色の瞳の中、神秘的な光が一瞬揺らぐ。

 

すっと、その場で身構えて──

 

「お前、ごちゃごちゃうるさいのです」

 

ロロネロルが、冷たい声でそう言い切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深い暗闇が、辺りの全てを飲み込んでいた。

見渡す限りの漆黒。冷たく濁った空気。

 

蝋燭の炎が揺らいで──

 

「さぁ、始めようか! 世界を壊す、大いなる戦いを!」

 

キョウマが、闇の中にその手を差し伸べた。

にじみ出る邪悪な気配。嘲笑の表情。

 

それぞれの瞳が一瞬、光を帯びた。

 

「私のターン!」

 

ゆっくりとカードを引くキョウマ。

手札の1枚が闇へと消える。

 

「《ディアブロス “悪童”スティーブ》にライド!」

 

漆黒の空間から、カードが現れた。

 

 

ディアブロス “悪童”スティーブ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - デーモン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのソウルから1枚選び、中央後列の(R)にコールし、【ソウルチャージ】(1)。

【永】【(R)】:あなたが“一気呵勢”なら、このユニットのパワー+5000。

― スタジアムでも、戦場でも、兄弟は止まらない。

 

 

「スキルでソウルの《クロックハンズ・ドラコキッド》をコール、さらにソウルチャージ!」

 

流れるようにカードを取り出すキョウマ。

ヴァンガードの裏、幼い竜のカードが置かれた。

 

 

クロックハンズ・ドラコキッド

ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。

― さぁ、一緒に時間を進めに行こう!

 

 

山札の上1枚がソウルへと消える。

 

 

タイムジャレイト・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。

 

 

「ターンエンドだ」

 

気取ったように頭を下げるキョウマ。

紳士的な振舞いとは裏腹な、傲慢な気配。見下した目。

 

ミアが短く、息を吐く。

 

「私のターン」

 

静かにカードを引くミア。

手札の1枚を捨てる。

 

「《ときめきを探して ロロネロル》にライド!」

 

闇の中、猫の少女が描かれたカードが表になった。

 

 

ときめきを探して ロロネロル

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットがライドされた時、あなたの、山札か手札からグレード1の曲カードを1枚まで探し、公開してオーダーゾーンに置き、山札から探したら、山札をシャッフルする。手札から置いたら、1枚引く。

― お散歩してると、びびーって歌詞が浮かんでくるの!

 

 

「スキルで1枚ドロー。ロロでアタック」

 

カードを動かすミア。

白い指が躍り、カードが横向きになる。

 

「ノーガード」

 

余裕たっぷりに答えるキョウマ。

ミアが目を細めた。

 

「ドライブチェック」

 

指を伸ばすミア。

ほんの一瞬、ぴくりと反応を見せて──

 

「……ノートリガー」

 

ミアの手の中で、カードが表になった。

 

 

気合リチャージ! ルイサ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - デーモン 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、このユニットが中央後列にいるなら、さらに【カウンターチャージ】(1)。

― レッスンの後は、やっぱコレっしょ!

 

 

「フッ」

 

何かを察したように笑うキョウマ。

その手をデッキに伸ばす。

 

「ダメージチェック、ノートリガー」

 

同じくカードをめくるキョウマ。

漆黒の空間に、カードが置かれる。

 

 

リキューザルヘイト・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 理想だけでは意味がない。力なき正義に価値はない。

 

 

キョウマ ダメージ0→1

 

 

「ターンエンドよ」

 

カードを手札に加えながら宣言するミア。

無表情のまま、視線を伏せがちに盤面を眺める。

 

「ハッ、手応えのない攻撃だ」

 

小馬鹿にしたような響き。

にやにやとした笑みを浮かべているキョウマ。

 

暗闇が、さらに深く2人を飲み込んでいく。

 

「私のターン!」

 

カードを引くキョウマ。

流れるように、1枚を闇へと捨てる。

 

「《ディアブロス “憤怒”リチャード》にライド!」

 

重なり合う1枚。

キョウマがニッと嗤う。

 

「スキルでクロックハンズをソウルに入れ、1枚ドロー!」

 

 

ディアブロス “憤怒”リチャード

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ダークステイツ - デーモン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(V)に登場した時、【コスト】[リアガードを1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。

【永】【(R)】:あなたが“一気呵勢”なら、このユニットのパワー+5000。

― 暴力の中に光る知性。次男の頭脳が勝利を量産する。

 

 

カードを動かすキョウマ。

1枚を引くと、その手をかざす。

 

「さらにライドコストで捨てたレィミーナのスキル! 山札に戻し、再び1枚ドロー!」

 

 

黒天の雷震妃 レィミーナ

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ダークステイツ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:あなたのライドフェイズにこのカードが手札から捨てられた時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1), このカードを山札の下に置く]ことで、1枚引く。

【自】:このユニットが手札から(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのソウルから1枚選び、(R)にコールする。コールしたら、【ソウルチャージ】(1)してよい。

― 我が手に宿れ、震天の雷よ――!

 

 

ソウルを抜き取るキョウマ。

カードを戻すと、山札から1枚を引く。

 

連なる手札の中、その指がカードを掴んだ。

 

「エグザージュレイトをコール!」

 

ヴァンガードの裏、

可愛らしい見た目の竜が描かれた1枚が現れる。

 

 

エグザージュレイト・ドラコキッド

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(R)/(G)/ソウル】:あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、このカードのグレード+2。

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのソウルにグレード3があるなら、【ソウルチャージ】(1)してよい。この効果でグレード3が【ソウルチャージ】されたら、あなたのドロップからグレード3を1枚選び、ソウルに置く。

― 魂愧の格は、見た目からでは測れない。

 

 

「登場時スキルでソウルチャージ。さらにソウルチャージされたユニットがグレード3なので、ドロップのゼイルモートをソウルに」

 

カードを見せつけるキョウマ。

合計2枚のカードがソウルに吸い込まれていく。

 

 

炎尾の曲芸師 ミロスラヴァ

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:あなたのメインフェイズにこのユニットが手札から(R)に登場した時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのソウルから、あなたのヴァンガードのグレード以下の1枚選び、あなたのヴァンガードと同名を選んだら手札に加え、違うなら(R)にコールする。手札に加えたら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

― さぁ、次に現れるのは──!

 

 

影に潜む死神 ゼイルモート

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(R)】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), このユニットがソウルに置く]ことで、あなたの山札の上から2枚見て、1枚まで選び、(R)にコールし、残りをソウルに置く。

― 誰にも訪れる死。それは魂を浄化する崇高なる儀式。

 

 

「グレード3……」

 

相手のヴァンガードを見つめているミア。

闇の中、キョウマが腕を伸ばした。

 

「リチャードでアタック!」

 

竜の支援を受けた攻撃。

カードを鋭い音を立て、横向きになる。

 

 

ディアブロス “憤怒”リチャード パワー18000

 

 

「……ノーガード」

 

手札を見ながら答えるミア。

キョウマが悠然と、デッキの上に指を置いた。

 

「ドライブチェック」

 

冷たく響く声。

カードが表になって――

 

「ノートリガーだ」

 

嘲るように、キョウマがカードを見せつけた。

 

 

タイムジャレイト・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。

 

 

弄ぶかのような表情。

薄ら笑いを浮かべているキョウマ。

 

ミアが静かにカードをめくる。

 

「ダメージチェック、ノートリガー」

 

 

潮騒とわいらいと

セットオーダー/曲 〈2〉 リリカルモナステリオ

(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)

【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。

【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、そのターン中、あなたの前列のユニットすべてのパワー+5000。

― 君に手を振ってバイバイ 明日もまた会えるかな?

 

 

ミア ダメージ0→1

 

 

カードを置くミア。

仰々しく、キョウマが両手を広げる。

 

「ターンエンド」

 

歌うような宣言。蔑んだ目。

どこまでも余裕そうに、キョウマが笑う。

 

「なによ、この感じ……」

 

2人の戦いを横から見るヨウコが呟いた。

静かな立ち上がりに反した、異様な緊張感。歪む空気。

 

闇が蠢き、辺りが昏く沈んでいく。

 

白い指を伸ばして――

 

「私のターン」

 

闇を打ち払うかのように、

はっきりとした声をミアが出した。

 

「《花咲く歌声 ロロネロル》にライド!」

 

猫の少女のカードが、ミアの場で重なる。

 

 

花咲く歌声 ロロネロル

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに表の曲があるなら、このユニットのパワー+5000。

【自】:このユニットがライドされた時、あなたの、山札か手札からグレード2の曲カードを1枚まで探し、公開してオーダーゾーンに置き、山札から探したら、山札をシャッフルする。手札から置いたら、1枚引く。

― すくすく~♪元気に~♪育つんーだぞ~♪

 

 

「スキル発動、山札から《爛漫はぴねす》をセットオーダー。さらにロロネロルのパワー+5000!」

 

山札を広げるミア。

美しい桜の風景が描かれたカードが場に置かれる。

 

 

爛漫はぴねす

セットオーダー/曲 〈1〉 リリカルモナステリオ

(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)

【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、1枚引き、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。

― ひらりくるり 手のひらの中で 新しい予感

 

 

「フン」

 

小馬鹿にしたような視線を向けるキョウマ。

ミアが手を伸ばす。

 

「ロロでヴァンガードにアタック!」

 

素早くカードを動かすミア。

闇の中、カードの動く音が響く。

 

「ノーガードだ」

 

手札を片手に、キョウマが答えた。

山札の上をめくって――

 

「ドライブチェック、ノートリガー」

 

表になった1枚。

ゆっくりと、ミアがカードを見せた。

 

 

ぐるぐるパレード シヴァーヌ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、「ロロネロル」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、元々のカード名がそれぞれ別名の「ロロネロル」を含むグレード3を2枚まで、選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開しなかったら、1枚引く。

― ロロみーっけ!あそぼあそぼ~!

 

 

「ダメージチェック、ノートリガー」

 

漆黒の闇に、カードの姿が刻まれる。

 

 

エグザージュレイト・ドラコキッド

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(R)/(G)/ソウル】:あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、このカードのグレード+2。

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのソウルにグレード3があるなら、【ソウルチャージ】(1)してよい。この効果でグレード3が【ソウルチャージ】されたら、あなたのドロップからグレード3を1枚選び、ソウルに置く。

― 魂愧の格は、見た目からでは測れない。

 

 

キョウマ ダメージ1→2

 

 

「……ターンエンド」

 

暗い声で宣言するミア。

ほんのわずかな間、その呼吸がかすかに乱れた。

 

闇が深まり、深淵の気配が強まる。

 

「私のターン!!」

 

勢いよくカードを引くキョウマ。

その手の中の1枚が溶けるように消えていく。

 

悪魔の貌が描かれたスリーブのカードを手に――

 

「戯れもここまでだ!! 森羅万象、万事を飲み込む運命の終着点!! その頂きに君臨する虚無なる神の姿、拝ませてやろう!!」

 

キョウマが、狂喜に満ちた声をあげた。

闇の中に響き渡る高笑い。蝋燭の炎が揺れていく。

 

邪悪な力が渦巻いて――

 

「《冥焔の魔王 バフォルメデス》にライドッ!!」

 

叩きつけられるように、盤面に1枚のカードが降臨した。

劫火を操る悪魔の姿。吹き出る闇の奔流。

 

視界が闇に覆われ、昏い色に堕ちていく。

 

 

冥焔の魔王 バフォルメデス

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - デーモン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[グレード3のリアガードを2枚ソウルに置く]ことで、1枚引き、あなたのソウルのグレード3のカード3枚につき、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。

【永】【(V)】:あなたのソウルのグレード3の枚数により、このユニットは以下すべてを得る。

・3枚以上-グレード3以上のあなたのユニットすべてのシールド+5000し、『ブースト』を与える。

・6枚以上-このユニットがアタックしたバトルでは、相手は手札から(G)にコールする際、3枚以上同時にコールしない限りコールできない。

― 喜べ。汝に冥府の劫火と燃える栄誉をくれてやろう。

 

 

紅蓮色の瞳に、鋭い光が宿った。

 

「祈りも願いも、燃え尽きるがいいッ!!」

 

邪悪な笑みを浮かべるキョウマ。

その手の中のカードを構える。

 

「タイムジャレイトをコール!!」

 

ヴァンガードの横、前列にカードが置かれる。

 

 

タイムジャレイト・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。

 

 

「スキルで手札のミロスラヴァをソウルに!! 1枚ドロー!!」

 

 

炎尾の曲芸師 ミロスラヴァ

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:あなたのメインフェイズにこのユニットが手札から(R)に登場した時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのソウルから、あなたのヴァンガードのグレード以下の1枚選び、あなたのヴァンガードと同名を選んだら手札に加え、違うなら(R)にコールする。手札に加えたら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

― さぁ、次に現れるのは──!

 

 

「ゼイルモートをコール!!」

 

さらに置かれる1枚。

闇の中、その眷属が姿を見せる。

 

 

影に潜む死神 ゼイルモート

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(R)】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), このユニットがソウルに置く]ことで、あなたの山札の上から2枚見て、1枚まで選び、(R)にコールし、残りをソウルに置く。

― 誰にも訪れる死。それは魂を浄化する崇高なる儀式。

 

 

「スキルで自身をソウルに!! 山札の上からクルーシャルをコール!! さらにエグザージュレイトをソウルに!!」

 

カードを動かすキョウマ。

漆黒が揺らぎ、邪竜がその姿を現した。

 

 

因果竜 クルーシャル・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【永】【(R)/(G)】:このターンに相手の、ドライブチェックかダメージゾーンチェックでトリガーユニットが出てくるなら、このユニットのパワー+10000/シールド+10000。

【自】【(R)】:このユニットがブーストされないでアタックしたバトル終了時、【コスト】[このユニットと同じ縦列の他のリアガードを1枚ソウルに置く]ことで、以下すべてを行う。

・相手のリアガードを1枚選び、退却させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

・【コスト】[ドロップから【超】トリガーを1枚除外する]ことで、そのバトル中、相手は手札からグレード1以上を(G)にコールできない。

― 貴様等の因果は、既に私が掌握した。

 

 

エグザージュレイト・ドラコキッド

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(R)/(G)/ソウル】:あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、このカードのグレード+2。

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのソウルにグレード3があるなら、【ソウルチャージ】(1)してよい。この効果でグレード3が【ソウルチャージ】されたら、あなたのドロップからグレード3を1枚選び、ソウルに置く。

― 魂愧の格は、見た目からでは測れない。

 

 

「ブベツーをコール!!」

 

時を操る竜の後ろ、小さな悪魔のカードが置かれる。

 

 

デザイアデビル ブベツー

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - デーモン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのターンにあなたの、他のリアガードがあなたのヴァンガードの能力でソウルに置かれた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの手札から1枚選び、ユニットのいない(R)にコールし、あなたのソウルが10枚以上なら、さらに1枚引く。(このユニットが他のユニットと同時にソウルに置かれても使える)

― 嫌いな奴は徹底的に追い落とす。

 

 

キョウマの盤面が、一気に埋まっていった。

 

「…………」

 

無言のミア。

集中したように、その目を細める。

 

邪悪な笑い声が響いて――

 

「世界が滅ぶ様を、見届けるがいい!!」

 

キョウマが、その手をカードに伸ばした。

 

「ブベツーのブースト、タイムジャレイトでアタック!!」

 

闇の中で動く2枚のカード。

紅蓮色の鋭い眼光が、ミアの方へと向く。

 

 

タイムジャレイト・ドラゴン パワー21000

 

 

「ノーガード。ダメージチェック」

 

迷いのない宣言。

ほんの一瞬、ミアが祈るような目を向けて――

 

「……ノートリガー」

 

静かに、表になったカードを横向きに置いた。

 

 

六花ふらくたる

セットオーダー/曲 〈3〉 リリカルモナステリオ

(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)

【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのオーダーゾーンの裏のカードを1枚選び、表にしてよい。

【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのリアガードを、あなたの裏のオーダーゾーンと同じ枚数選び、【スタンド】させる。あなたのヴァンガードを1枚選び、この効果で【スタンド】させたユニット1枚につき、そのターン中、パワー+10000。

― 妖精達のチークダンス もう少しだけ眺めていたいの

 

 

ミア ダメージ1→2

 

 

無表情のミア。

鋭い視線を盤面へと向ける。

 

「クルーシャルでアタックだ!」

 

畳みかけるような宣言。

キョウマの声が闇の中に反響した。

 

 

因果竜 クルーシャル・ドラゴン パワー13000

 

 

「ガード」

 

カードを選ぶミア。

場に獣人の少女が描かれたカードが投げ出される。

 

 

自分仕様 エルシュカ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― お仕着せじゃ、物足りない。

 

 

張り詰めた空気。静かな攻防。

闇の気配がさらに色濃く、強まって――

 

「バフォルメデスでヴァンガードにアタック!!」

 

漆黒の中、キョウマの瞳がさらに妖しく輝きを放った。

 

「スキルでタイムジャレイトとクルーシャルをソウルに!! ソウルのグレード3が合計7枚なので、パワー+20000!! さらに手札を3枚以上出さなければ、ガードできない!!」

 

 

冥焔の魔王 バフォルメデス

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - デーモン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[グレード3のリアガードを2枚ソウルに置く]ことで、1枚引き、あなたのソウルのグレード3のカード3枚につき、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。

【永】【(V)】:あなたのソウルのグレード3の枚数により、このユニットは以下すべてを得る。

・3枚以上-グレード3以上のあなたのユニットすべてのシールド+5000し、『ブースト』を与える。

・6枚以上-このユニットがアタックしたバトルでは、相手は手札から(G)にコールする際、3枚以上同時にコールしない限りコールできない。

― 喜べ。汝に冥府の劫火と燃える栄誉をくれてやろう。

 

 

燃え上がる薄紫色の劫火。

世界が焔に包まれ、飲み込まれていく。

 

「さらにブベツーのスキルで手札のクルーシャルをコール!! ソウルが10枚以上なので、1枚ドロー!!」

 

 

デザイアデビル ブベツー

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - デーモン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのターンにあなたの、他のリアガードがあなたのヴァンガードの能力でソウルに置かれた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの手札から1枚選び、ユニットのいない(R)にコールし、あなたのソウルが10枚以上なら、さらに1枚引く。(このユニットが他のユニットと同時にソウルに置かれても使える)

― 嫌いな奴は徹底的に追い落とす。

 

 

カードを示すキョウマ。

闇の中、邪竜がその禍々しい姿を再び見せた。

 

 

因果竜 クルーシャル・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【永】【(R)/(G)】:このターンに相手の、ドライブチェックかダメージゾーンチェックでトリガーユニットが出てくるなら、このユニットのパワー+10000/シールド+10000。

【自】【(R)】:このユニットがブーストされないでアタックしたバトル終了時、【コスト】[このユニットと同じ縦列の他のリアガードを1枚ソウルに置く]ことで、以下すべてを行う。

・相手のリアガードを1枚選び、退却させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

・【コスト】[ドロップから【超】トリガーを1枚除外する]ことで、そのバトル中、相手は手札からグレード1以上を(G)にコールできない。

― 貴様等の因果は、既に私が掌握した。

 

 

暗闇の中で、悪魔がミアの姿を見下ろす。

 

 

冥焔の魔王 バフォルメデス パワー41000

 

 

「……ノーガード」

 

しかめ面で答えるミア。

どこか不愉快そうに、その目を細める。

 

大仰に、キョウマが手を広げた。

 

「ツインドライブッ!!」

 

嘲るような響き。

その瞳が輝きを増していく。

 

「ファーストチェック、クリティカルトリガー!! クリティカルはバフォルメデス、パワーはクルーシャルに!!」

 

 

フリンティ・スラッシャー

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ダークステイツ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― 手足が全て武器になる。つまりはここからがもう一撃。

 

 

「セカンドチェック、クリティカルトリガー!! クリティカルはバフォルメデス、パワーはクルーシャルだ!!」

 

 

ステムディヴィエイト・ドラゴン

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― 時を穿つ、必滅の弾丸が放たれる。

 

 

「ダブルクリティカル……!?」

 

絶句したように言うヨウコ。

深淵の奥、悪魔の身体から漆黒の闇が溢れ出る。

 

闇の波動が、猫の少女の身体を貫いた。

 

「ダメージチェック、クリティカルトリガー。パワーはロロネロルに」

 

淡々とカードを表にしていくミア。

一気に、そのダメージにカードが並んでいく。

 

 

生真面目会長 エクノア

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。

― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。

 

 

シャボンスプラッシュ リビェナ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 邪魔しちゃ、だーめ♡

 

 

珠玉の一曲 エドウィージュ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - マーメイド 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― 心弾む歌声は波紋となって。

 

 

ミア ダメージ2→5

 

 

追い詰められるミア。

闇の中で、手札を構える。

 

目の前の闇が、ぼんやりと揺らぎ――

 

病衣を着た少女の姿が、ミアの前に現れた。

 

『…………』

 

恨めしそうな目。青白い肌。

じっと、少女はミアの事を見つめている。

 

その口を開いて──

 

『……お姉ちゃん』

 

たった一言だけ言い残して。

闇に飲み込まれるように、少女の姿が消えた。

 

「…………」

 

無言のままのミア。

キョウマがククッと、喉を鳴らす。

 

「どうした? 思い出したくない記憶でも見えたか?」

 

にやにやと、ミアの様子を伺っているキョウマ。

ミアは何も答えず、睨み返すような目を向けている。

 

闇がさらに深く、蠢いた。

 

「クルーシャルでアタック!! スキルでブベツーをソウルに置き、パワー+5000!!」

 

 

因果竜 クルーシャル・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - アビスドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【永】【(R)/(G)】:このターンに相手の、ドライブチェックかダメージゾーンチェックでトリガーユニットが出てくるなら、このユニットのパワー+10000/シールド+10000。

【自】【(R)】:このユニットがブーストされないでアタックしたバトル終了時、【コスト】[このユニットと同じ縦列の他のリアガードを1枚ソウルに置く]ことで、以下すべてを行う。

・相手のリアガードを1枚選び、退却させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

・【コスト】[ドロップから【超】トリガーを1枚除外する]ことで、そのバトル中、相手は手札からグレード1以上を(G)にコールできない。

― 貴様等の因果は、既に私が掌握した。

 

 

ソウルに吸い込まれる小さな悪魔のカード。

邪竜の力がさらに増し、不気味な咆哮を轟かせた。

 

 

因果竜 クルーシャル・ドラゴン パワー48000

 

 

「ガード!」

 

カードを掴むミア。

2枚のカードが場に置かれる。

 

 

自分仕様 エルシュカ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― お仕着せじゃ、物足りない。

 

 

ピースフルガーデン アニカ

トリガーユニット 【治】+10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

(【治】はデッキに合計4枚まで入れられる)

― ここは、優しさで満ちた彼女の庭園。

 

 

ダメージトリガーと併せた防御。

ギリギリの数値で、ミアが攻撃を防ぐ。

 

「ハハハッ! 足掻け足掻け、脆弱な存在達よ!」

 

邪悪な気配を漂わせているキョウマ。

その目を細め、視線を虚空へと向ける。

 

紅蓮色の瞳の中、神秘的な光が躍り狂った。

 

「ターンエンドだ!!」

 

闇に包まれながら、キョウマが宣言する。

不安定に揺れる蝋燭の炎。凍てついた空気。

 

闇が深まっていく。

 

「私のターン」

 

静かな声。

カードを引き、1枚を捨てる。

 

その手の中、カードを掴んで――

 

「いくよ、ロロ」

 

闇の中に、鋭い声が響いた。

カードを振りかぶるミア。大きく弧を描いて――

 

「《みんなで歌おう ロロネロル》にライド!!」

 

ミアの場で、猫の少女のカードが重なった。

 

 

みんなで歌おう ロロネロル

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。

【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。

― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪

 

 

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