カードファイト!! ヴァンガード StarSong 作:バビロン@VG
青い空に、飛行機が飛び立つ音が響いた。
広々とした空港。ごった返す人々。
英語のアナウンスが流れ、様々な人種が行き交っていく。
大きなトランクケースを転がしながら──
「わぁぁ……!!」
きらきらと、紫導ミアが目を輝かせた。
好奇心に満ちた目。楽しそうな表情。
目に映るあらゆる物を、嬉しそうに見つめる。
「大げさだよ、ミア」
対照的に、冷めた表情を浮かべている紫導カナタ。
サングラスをかけ、眩しそうに太陽を見つめる。
ミアが向き直った。
「だってだって! アメリカ来るのって初めてだもん!」
子供のようにはしゃいでいるミア。
紫色の瞳が嬉しそうに揺れた。
「お姉ちゃんって本当に凄かったんだね! アメリカに留学して秘密組織のエージェントになったって聞いた時は、てっきりおかしくなっちゃったのかと思ってたのに!」
「……それ、褒めてるの?」
複雑そうな顔のカナタ。
ミアが力強く、頷いた。
「もちろん! 世界で一番愛してるよ、お姉ちゃん!」
人懐っこい笑顔。可愛らしい仕草。
カナタが短く、ため息を吐いた。
太陽の光が、天から降り注ぐ。
「なによ、サミーのやつまだ来てないの?」
トランクケースに寄りかかりながら、カナタが呟く。
ミアが小さく首を傾げた。
「サミーって、さっき言ってた上司の人?」
「そう。私の直属の上司」
「そうなんだね。ねぇ、どんな人なの、そのサミーさんは?」
訊ねるミア。
カナタが「んー」と悩むように声をあげた。
「バカでかくて体格の良い奴。自分でもビッグとか言ってるし。仕事もできるけど、正直に言うと私とは趣味が合わない」
「趣味?」
不思議そうな声。
カタナが肩をすくめた。
「オタクなのよ、ようするに」
つまらなさそうに話すカナタ。
大きな影が、その背後から迫って──
「それはまた、随分な言い草だな、ミス・シドウ」
どこか問い詰めるような声が、その場に大きく響いた。
振り返るミアとカナタ。背後の人物を見上げる。
筋骨隆々とした大柄な男性が、穏やかに微笑んで──
「アメリカへようこそ、ミス・シドウ!」
両手を広げ、親し気な口調でそう挨拶した。
歓迎の雰囲気。呆れたような視線を向けるカナタ。
ミアが緊張したように、縮こまる。
「あ、はじめまして。えっと、私、その……」
「あぁ、これは失敬。驚かせてしまったかな?」
爽やかな口調。
思慮深い目を、男性がミアへと向けた。
「話は全てミス・シドウから聞いている。本当に辛い状況だ。俺にできることがあれば、なんでも言ってくれ!」
ドンと、自分の胸を力強く叩く男性。
反応に困ったように、ミアの眉が下がった。
カナタが2人の間に割り込む。
「ちょっと、私の可愛い妹にぐいぐい迫らないでよ! というか、先に名前くらい言いなさいって!」
「おっと、すまない。失礼した」
紳士的な謝罪。
にっこりと、男性が大きな笑みを浮かべる。
自分自身を親指で示しながら──
「俺の名前はサミュエル・フレッドソン。ミス・シドウと同じ組織に所属している。気軽に、サムと呼んでくれ」
大柄な男性──サムが爽やかに、そう言った。
ミアが「え?」と声をあげる。
「サムさんですか? サミーさんじゃなくて?」
カナタとサム、交互に視線を向けているミア。
サムが深く、ため息をついた。
「そうだ。部下になってから、俺もずっとそう言ってるんだがな。いまだに彼女には聞き入れられていない」
「別に、サミーでもいいでしょ? サミュエルなんだし」
「そうは言うがな。俺だってビッグ・サムという愛称が付けられるくらいには有名なファイターなんだぞ? サムと呼ぶことに問題があるのか?」
「いーえ。ただ言う通りにするのが嫌なだけ~」
手をひらひらとさせているカナタ。
2人が互いに不満そうに、唸り合った。
「もー、ケンカしちゃダメ!」
険悪な雰囲気を吹き飛ばすように、
ミアが明るい口調で注意した。
腰に手を当てているミア。不満そうな表情を浮かべる。
「このままここにいたら、日差しで干乾びちゃうよ! ともかく、ここから移動するのが先でしょ! ねっ?」
叱りつけるように言うミア。
カナタとサムが互いに見合わせた。
「……まぁ、そうね」
「……うむ、同感だ」
渋い声を出すカナタとサム。
一時休戦と言わんばかりに、2人が頷く。
ぐっと、サムが親指を突き出した。
「車はこっちで用意してある。案内しよう」
道の先を指差すサム。
道路に置かれたトランクケースの持ち手を掴む。
「荷物は俺が持とう。付いてきてくれ」
「あっ、はい。ありがとうございます!」
ミアが頭を下げて、お礼を口にした。
カナタがじっと、サムを見つめる。
「ちょっと、サミー? 私は?」
「お前は自分で持てるだろう」
呆れたようにサムが答える。
カナタが不満そうに、口を尖らせた。
「ふーん、なによ。サミーのケチ!」
不満そうに言っているカナタ。
そのままぶつくさと、トランクケースを転がしていく。
「まったく……」
小声で呟くサム。
横を歩くミアを見下ろす。
「それにしても──」
じろじろと、サムがミアの顔を見つめた。
「話には聞いていたが、本当に似ているんだな。ミス・シドウから聞いた時は半信半疑で、仕事をサボるための言い訳だと思っていたんだが」
「ちょっと、サミー?」
抗議の声をあげるカナタ。
ミアが「アハハ……」と、困ったように頬をかいた。
ふんすと、カタナが不服そうな表情を浮かべる。
「てか、そんなに似てないでしょ。ミアの方がずーっと綺麗だし。サミーったら見る目ないわね~」
手をひらひらとさせ、言い切るカナタ。
ミアがため息をついた。
「もー、そんな訳ないでしょ」
呆れたような口調。
隣りを歩くカナタを見つめる。
紫色の瞳を揺らして──
「私達、双子なんだから」
ミアが、静かにそう言った。
「《みんなで歌おう ロロネロル》にライド!!」
ミアの場で、猫の少女のカードが重なった。
みんなで歌おう ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪
闇の中に佇む猫の少女。
集中した表情。神秘的な雰囲気をその身に纏う。
ミアの紫色の瞳に、渦巻く光が宿った。
「ロロのスキルで山札の《茜色らんうぇい》をセットオーダー、1枚ドロー!」
花咲く歌声 ロロネロル
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに表の曲があるなら、このユニットのパワー+5000。
【自】:このユニットがライドされた時、あなたの、山札か手札からグレード2の曲カードを1枚まで探し、公開してオーダーゾーンに置き、山札から探したら、山札をシャッフルする。手札から置いたら、1枚引く。
― すくすく~♪元気に~♪育つんーだぞ~♪
茜色らんうぇい
セットオーダー/曲 〈2〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、1枚引く。
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、クリティカル+1。
― お星さまの絨毯を さくりさくりとステップ踏んで
カードを置くミア。
そのまま1枚引くと、山札に手を伸ばす。
「さらにロロのスキルで山札の上5枚を見て、マリルゥをコール!」
空いていた前列の空間。
金髪の人魚が描かれたカードが現れる。
淀みない進行 マリルゥ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、このユニットのパワー+10000。
【自】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、このコストは『【ソウルブラスト】(1)』でも払える。このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、あなたの山札から曲カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
― それでは~!次の曲へ参りましょう♪
「マリルゥのスキル。手札のロロをソウルに入れて、《六花ふらくたる》を手札に。そのままセットオーダー!」
流れるようにカードを動かすミア。
盤面に、雪が降る冬の光景が描かれた1枚が置かれる。
六花ふらくたる
セットオーダー/曲 〈3〉 リリカルモナステリオ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのオーダーゾーンの裏のカードを1枚選び、表にしてよい。
【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのリアガードを、あなたの裏のオーダーゾーンと同じ枚数選び、【スタンド】させる。あなたのヴァンガードを1枚選び、この効果で【スタンド】させたユニット1枚につき、そのターン中、パワー+10000。
― 妖精達のチークダンス もう少しだけ眺めていたいの
「シヴァーヌをコール。スキルで山札の上を見て、ロロを2枚手札に!」
人魚の後ろ、さらにカードが置かれていく。
ぐるぐるパレード シヴァーヌ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、「ロロネロル」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、元々のカード名がそれぞれ別名の「ロロネロル」を含むグレード3を2枚まで、選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開しなかったら、1枚引く。
― ロロみーっけ!あそぼあそぼ~!
ダメージを裏返すミア。
2枚のカードを表にして、その手に加える。
みんなに響け ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌う。(曲の能力を発動させ、その能力を終えたら裏にする)
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、オーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌い、そのバトル中、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 心を込めて!ろろの全力で歌うのですよ!
みんなで歌おう ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪
「ルイサ、エクノアをコール!」
迷いなく、ミアがカードを選んでいく。
気合リチャージ! ルイサ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - デーモン
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、このユニットが中央後列にいるなら、さらに【カウンターチャージ】(1)。
― レッスンの後は、やっぱコレっしょ!
生真面目会長 エクノア
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。
― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。
一気に埋まっていく盤面。
光の宿る瞳をキョウマへと向けるミア。
キョウマが嗤った。
「ハハハ。下賤な種族が、運命を操ろうというのか?」
心の底から見下したような声。
おかしそうに、その口から笑い声が漏れる。
「どこまで愚かなんだ、人間は。天を掴まんと手を伸ばし、触れてはならぬ領域に足を踏み入れ、そして――」
言葉を切るキョウマ。
侮蔑したような表情。冷たい笑み。
紅蓮色の瞳が輝いて――
「その代償に、自らの命さえ犠牲にする」
闇の中で、その声が邪悪に響き渡った。
声をあげて嗤っているキョウマに、無表情のミア。
ヨウコが大きく、目を見開く。
「……えっ?」
困惑した声。
ミアの方へと視線を向けるヨウコ。
手を伸ばして――
「別に、関係ないでしょ」
ミアが冷たく、言い切った。
睨むような視線。瞳の中の光が瞬く。
「どうせ、あんたはここで消えるんだから」
漆黒の中、神秘的な声が響く。
キョウマが鼻で笑い、手札を構えた。
ミアがカードを動かす。
「ロロでヴァンガードにアタック!!」
暗闇に反響する宣言。
深く姿勢を伏せ、猫の少女が身構える。
「スキルで《茜色らんうぇい》を歌い、クリティカル+1!! さらにソウルのロロをソウルブラストして、ドライブ+1!! 守護者でガードできない!!」
みんなで歌おう ロロネロル
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪
深淵に響く透き通るような歌声。
猫の少女の想いが、美しい調べに宿っていく。
その瞳の中で、渦巻く神秘的な光が躍った。
みんなで歌おう ロロネロル パワー24000 ☆2
「ノーガードだ」
嘲るような笑み。
キョウマが余裕たっぷりに、そう宣言する。
ミアが手を伸ばした。
「トリプルドライブ!!」
集中した表情。
瞳の中の光が、鋭い音を奏でていく。
「ファーストチェック、クリティカルトリガー! クリティカルはロロ、パワーはエクノアに!」
珠玉の一曲 エドウィージュ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - マーメイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 心弾む歌声は波紋となって。
「セカンドチェック、ヒールトリガー! ダメージ1回復、パワーはマリルゥに!」
ピースフルガーデン アニカ
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
(【治】はデッキに合計4枚まで入れられる)
― ここは、優しさで満ちた彼女の庭園。
表になった1枚。
ダメージのカードを、ミアが捨てる。
ミア ダメージ5→4
「あと、1枚……!!」
緊張したように呟くヨウコ。
不安そうに、両手を握る。
その手を伸ばして――
「サードチェック!」
ミアが、大きく宣言した。
紫色の瞳を向けるミア。闇が渦巻く。
デッキの上に指が触れて――
「……ッ!!」
ミアが、苦しそうに顔をしかめた。
頭を抑えるミア。冷や汗が吹き出し、身体がふらつく。
瞳の中の光が不安定に揺れ、消えかかった。
「ちょ、ちょっと!!」
声をあげるヨウコ。
近づこうとするのを、ミアが手で制止した。
「邪魔しないでッ!!」
叫ぶように言うミア。
キッと、顔をあげてキョウマを睨みつける。
その指がカードを掴み、そして――
「ノー、トリガー……!!」
闇の中、カードが表になった。
シャボンスプラッシュ リビェナ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
リリカルモナステリオ - ワービースト
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 邪魔しちゃ、だーめ♡
「ダメージチェック、ノートリガーだ」
カードをめくっていくキョウマ。
ダメージゾーンにカードが並んでいく。
デザイアデビル ブベツー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ダークステイツ - デーモン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのターンにあなたの、他のリアガードがあなたのヴァンガードの能力でソウルに置かれた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの手札から1枚選び、ユニットのいない(R)にコールし、あなたのソウルが10枚以上なら、さらに1枚引く。(このユニットが他のユニットと同時にソウルに置かれても使える)
― 嫌いな奴は徹底的に追い落とす。
影に潜む死神 ゼイルモート
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(R)】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), このユニットがソウルに置く]ことで、あなたの山札の上から2枚見て、1枚まで選び、(R)にコールし、残りをソウルに置く。
― 誰にも訪れる死。それは魂を浄化する崇高なる儀式。
タイムジャレイト・ドラゴン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。
― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。
キョウマ ダメージ2→5
ダメージ5点。
あと一歩のところで、ダメージが止まる。
ロロネロルの攻撃が、空を切った。
「ぐっ!!」
悔しそうな声を漏らすロロネロル。
悪魔の嗤い声が響く。
「どうした、その程度か?」
嘲りながら手を伸ばす悪魔。
紫色の炎が逆巻き、少女へと襲い掛かる。
ギリギリの所で、ロロネロルが攻撃をかわした。
「はぁ……! はぁ……!」
地面に転がり、息を切らしているロロネロル。
膝をつきながら、悪魔の姿を見上げる。
「……ろろ、調子悪いのです」
疲れた表情で呟くロロネロル。
その瞳の中の輝きが、不安定に揺らいでいく。
悪魔の笑みを浮かべ、キョウマが手を差し出した。
「残念だったな。あと1枚、クリティカルが引けていれば私を倒せていたものを。どうやら運命はお前を見放したらしい……」
哀れむような口調。
ミアがキッと、睨みつける。
「いちいち、うるさいのよ……!!」
苦しそうな声。
息を切らしながら、ミアが手を伸ばす。
「エクノアでアタック!! スキルで1枚捨てて、2枚ドロー!!」
生真面目会長 エクノア
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。
― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。
カードを捨てるミア。
さらに2枚、カードを引く。
生真面目会長 エクノア パワー25000
「ガードだ」
ゆっくりと、キョウマがカードを選んだ。
フリンティ・スラッシャー
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ダークステイツ - ヒューマン
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 手足が全て武器になる。つまりはここからがもう一撃。
防がれる攻撃。
猫の少女の顔にもまた、焦りの表情が浮かぶ。
苦しそうに冷や汗を流しながら――
「マリルゥでアタック!!」
息も絶え絶えに、ミアがカードを動かした。
淀みない進行 マリルゥ パワー28000
にやりと笑うキョウマ。
手札のカードを眺めて――
「ガードだ」
どこまでも余裕そうに、カードを投げ出した。
ステムディヴィエイト・ドラゴン
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ダークステイツ - ギアドラゴン
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 時を穿つ、必滅の弾丸が放たれる。
喚起の操獣師 ライリー
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ダークステイツ - エルフ
パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― お触りはメっ!よ?食べられちゃうんだから。
「……ターン、エンド」
なんとか宣言するミア。
その手札を持つ指が、かすかに震えている。
紫色の瞳の中、渦巻く光が消えそうに瞬いた。
「……もう少し」
言葉を絞り出すミア。
必死になって、目の前に広がる闇に視線を向ける。
再び、病衣を着た少女の姿が現れた。
『…………』
無言で佇む少女の影。
酷く悲しそうな目を、少女は向けている。
その紫色の瞳に、ミアの姿が映って――
『……信じてたのに』
少女の口から、失望の言葉が漏れた。
顔を伏せ、再び闇の中に消えていく少女。
ミアは何も言わず、息を切らしている。
「どうした? 私を消すんじゃなかったのか?」
手を伸ばすキョウマ。
紅蓮色の瞳に宿る光が、鈍く輝く。
「あちらとの繋がりが不安定になっているな。運命を導くどころか、その奔流に溺れかけている。所詮は偽りの"祈り聞く者"という訳だ」
悪魔のような笑み。
見下しきった表情を浮かべるキョウマ。
邪悪な気配が立ち昇って――
「なり損ない風情が。お前のような紛い物は、生まれてくることさえおこがましい。死んで当然だな」
ぞっとするような声が、闇の中に響いた。
大きな高笑い。漆黒が渦巻き、蠢いていく。
ヨウコが前に出た。
「ちょっと! さっきからあなた、何様のつもりで!」
くってかかるヨウコ。
キョウマが「ハッ!」と声をあげた。
「何様だと? 私こそが創世の時より生きる神格、虚無なる神だ! 本来であれば、お前らのような下賤な人間如きでは、声をかける事さえ叶わない存在である!」
自信に満ちた口調。
ヨウコが「か、神……?」と戸惑う。
ミアがため息をついた。
「騙されないでよ。そいつ、ただの人間だから」
呆れたような口調。
キョウマの顔から笑みが消え去った。
「……人間だと? この私が?」
憎悪さえ感じる響き。
その鋭い眼光が、ミアへと向けられる。
息を切らしながら、ミアが口を開いた。
「少なくとも、こっちにいる間はそうでしょ。あんたは、こっちの世界の人間に憑りついてるんだから。異世界からの来訪者、ディフライ――」
言いかけた瞬間。
深淵なる闇が、胎動するように蠢いて――
「口を慎め、劣等種ごときが」
キョウマの全身から、凄まじい殺意が放たれた。
びくっと身体を震わせるヨウコ。空気がいびつに歪む。
闇の中、キョウマが手を広げる。
「お前らには理解できまい。遥かなる悠久の時を生き、創世の時より流れる大いなる意志を。その先にある、久遠の平穏を!!」
空気を引き裂くような声。
右手に浮かぶ紋章型の痣が、淡い光を放つ。
キョウマの姿と悪魔の姿が、ぼんやりと重なり合った。
「にゃ……!?」
驚いたような反応を見せるロロネロル。
ミアもまた、思案するように目を細めた。
暗闇の中、キョウマが天を仰ぐ。
「我こそが虚無そのもの!! 世界に絶対的な破滅をもたらす破壊の化身にして、運命の支配者!! そう、我こそが――」
紅蓮色の光が瞬く。
強烈な威圧感。深淵が這い上がり、そして――
ばさばさと、蝋燭の炎が揺れた。
「――我こそが《破壊の竜神 ギーゼ》!! 世界の全てを滅ぼす者であり、現世に再び降臨した神である!!」
破壊の竜神 ギーゼ
Gユニット 〈4〉 (トリプルドライブ!!!)
クレイエレメンタル - ギーゼ
パワー30000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのバインドゾーンから〈ゼロスドラゴン〉を5枚選び、別々の(R)にコールする。
【永】【(V)】:あなたはライドと〈ゼロスドラゴン〉以外のリアガードのコールができない。あなたのユニットすべてはGゾーンに戻らず、このカードとあなたのガーディアン以外の影響を受けない。あなたのリアガードはアタックされない。
【自】【(V)】:あなたのターン開始時、あなたの(R)の〈ゼロスドラゴン〉1枚につき、相手のヴァンガードに1ダメージ。
― 世界よ沈黙せよ
― The world will be silenced.