カードファイト!! ヴァンガード StarSong   作:バビロン@VG

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最終楽章 深淵に鎮座する闇の君主④

 

青い空に、飛行機が飛び立つ音が響いた。

 

広々とした空港。ごった返す人々。

英語のアナウンスが流れ、様々な人種が行き交っていく。

 

大きなトランクケースを転がしながら──

 

「わぁぁ……!!」

 

きらきらと、紫導ミアが目を輝かせた。

好奇心に満ちた目。楽しそうな表情。

 

目に映るあらゆる物を、嬉しそうに見つめる。

 

「大げさだよ、ミア」

 

対照的に、冷めた表情を浮かべている紫導カナタ。

サングラスをかけ、眩しそうに太陽を見つめる。

 

ミアが向き直った。

 

「だってだって! アメリカ来るのって初めてだもん!」

 

子供のようにはしゃいでいるミア。

紫色の瞳が嬉しそうに揺れた。

 

「お姉ちゃんって本当に凄かったんだね! アメリカに留学して秘密組織のエージェントになったって聞いた時は、てっきりおかしくなっちゃったのかと思ってたのに!」

 

「……それ、褒めてるの?」

 

複雑そうな顔のカナタ。

ミアが力強く、頷いた。

 

「もちろん! 世界で一番愛してるよ、お姉ちゃん!」

 

人懐っこい笑顔。可愛らしい仕草。

カナタが短く、ため息を吐いた。

 

太陽の光が、天から降り注ぐ。

 

「なによ、サミーのやつまだ来てないの?」

 

トランクケースに寄りかかりながら、カナタが呟く。

ミアが小さく首を傾げた。

 

「サミーって、さっき言ってた上司の人?」

 

「そう。私の直属の上司」

 

「そうなんだね。ねぇ、どんな人なの、そのサミーさんは?」

 

訊ねるミア。

カナタが「んー」と悩むように声をあげた。

 

「バカでかくて体格の良い奴。自分でもビッグとか言ってるし。仕事もできるけど、正直に言うと私とは趣味が合わない」

 

「趣味?」

 

不思議そうな声。

カタナが肩をすくめた。

 

「オタクなのよ、ようするに」

 

つまらなさそうに話すカナタ。

大きな影が、その背後から迫って──

 

「それはまた、随分な言い草だな、ミス・シドウ」

 

どこか問い詰めるような声が、その場に大きく響いた。

振り返るミアとカナタ。背後の人物を見上げる。

 

筋骨隆々とした大柄な男性が、穏やかに微笑んで──

 

「アメリカへようこそ、ミス・シドウ!」

 

両手を広げ、親し気な口調でそう挨拶した。

歓迎の雰囲気。呆れたような視線を向けるカナタ。

 

ミアが緊張したように、縮こまる。

 

「あ、はじめまして。えっと、私、その……」

 

「あぁ、これは失敬。驚かせてしまったかな?」

 

爽やかな口調。

思慮深い目を、男性がミアへと向けた。

 

「話は全てミス・シドウから聞いている。本当に辛い状況だ。俺にできることがあれば、なんでも言ってくれ!」

 

ドンと、自分の胸を力強く叩く男性。

反応に困ったように、ミアの眉が下がった。

 

カナタが2人の間に割り込む。

 

「ちょっと、私の可愛い妹にぐいぐい迫らないでよ! というか、先に名前くらい言いなさいって!」

 

「おっと、すまない。失礼した」

 

紳士的な謝罪。

にっこりと、男性が大きな笑みを浮かべる。

 

自分自身を親指で示しながら──

 

「俺の名前はサミュエル・フレッドソン。ミス・シドウと同じ組織に所属している。気軽に、サムと呼んでくれ」

 

大柄な男性──サムが爽やかに、そう言った。

ミアが「え?」と声をあげる。

 

「サムさんですか? サミーさんじゃなくて?」

 

カナタとサム、交互に視線を向けているミア。

サムが深く、ため息をついた。

 

「そうだ。部下になってから、俺もずっとそう言ってるんだがな。いまだに彼女には聞き入れられていない」

 

「別に、サミーでもいいでしょ? サミュエルなんだし」

 

「そうは言うがな。俺だってビッグ・サムという愛称が付けられるくらいには有名なファイターなんだぞ? サムと呼ぶことに問題があるのか?」

 

「いーえ。ただ言う通りにするのが嫌なだけ~」

 

手をひらひらとさせているカナタ。

2人が互いに不満そうに、唸り合った。

 

「もー、ケンカしちゃダメ!」

 

険悪な雰囲気を吹き飛ばすように、

ミアが明るい口調で注意した。

 

腰に手を当てているミア。不満そうな表情を浮かべる。

 

「このままここにいたら、日差しで干乾びちゃうよ! ともかく、ここから移動するのが先でしょ! ねっ?」

 

叱りつけるように言うミア。

カナタとサムが互いに見合わせた。

 

「……まぁ、そうね」

 

「……うむ、同感だ」

 

渋い声を出すカナタとサム。

一時休戦と言わんばかりに、2人が頷く。

 

ぐっと、サムが親指を突き出した。

 

「車はこっちで用意してある。案内しよう」

 

道の先を指差すサム。

道路に置かれたトランクケースの持ち手を掴む。

 

「荷物は俺が持とう。付いてきてくれ」

 

「あっ、はい。ありがとうございます!」

 

ミアが頭を下げて、お礼を口にした。

カナタがじっと、サムを見つめる。

 

「ちょっと、サミー? 私は?」

 

「お前は自分で持てるだろう」

 

呆れたようにサムが答える。

カナタが不満そうに、口を尖らせた。

 

「ふーん、なによ。サミーのケチ!」

 

不満そうに言っているカナタ。

そのままぶつくさと、トランクケースを転がしていく。

 

「まったく……」

 

小声で呟くサム。

横を歩くミアを見下ろす。

 

「それにしても──」

 

じろじろと、サムがミアの顔を見つめた。

 

「話には聞いていたが、本当に似ているんだな。ミス・シドウから聞いた時は半信半疑で、仕事をサボるための言い訳だと思っていたんだが」

 

「ちょっと、サミー?」

 

抗議の声をあげるカナタ。

ミアが「アハハ……」と、困ったように頬をかいた。

 

ふんすと、カタナが不服そうな表情を浮かべる。

 

「てか、そんなに似てないでしょ。ミアの方がずーっと綺麗だし。サミーったら見る目ないわね~」

 

手をひらひらとさせ、言い切るカナタ。

ミアがため息をついた。

 

「もー、そんな訳ないでしょ」

 

呆れたような口調。

隣りを歩くカナタを見つめる。

 

紫色の瞳を揺らして──

 

「私達、双子なんだから」

 

ミアが、静かにそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「《みんなで歌おう ロロネロル》にライド!!」

 

ミアの場で、猫の少女のカードが重なった。

 

 

みんなで歌おう ロロネロル

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。

【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。

― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪

 

 

闇の中に佇む猫の少女。

集中した表情。神秘的な雰囲気をその身に纏う。

 

ミアの紫色の瞳に、渦巻く光が宿った。

 

「ロロのスキルで山札の《茜色らんうぇい》をセットオーダー、1枚ドロー!」

 

 

花咲く歌声 ロロネロル

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに表の曲があるなら、このユニットのパワー+5000。

【自】:このユニットがライドされた時、あなたの、山札か手札からグレード2の曲カードを1枚まで探し、公開してオーダーゾーンに置き、山札から探したら、山札をシャッフルする。手札から置いたら、1枚引く。

― すくすく~♪元気に~♪育つんーだぞ~♪

 

 

茜色らんうぇい

セットオーダー/曲 〈2〉 リリカルモナステリオ

(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)

【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、1枚引く。

【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、クリティカル+1。

― お星さまの絨毯を さくりさくりとステップ踏んで

 

 

カードを置くミア。

そのまま1枚引くと、山札に手を伸ばす。

 

「さらにロロのスキルで山札の上5枚を見て、マリルゥをコール!」

 

空いていた前列の空間。

金髪の人魚が描かれたカードが現れる。

 

 

淀みない進行 マリルゥ

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

リリカルモナステリオ - マーメイド 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、このユニットのパワー+10000。

【自】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、このコストは『【ソウルブラスト】(1)』でも払える。このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、あなたの山札から曲カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。

― それでは~!次の曲へ参りましょう♪

 

 

「マリルゥのスキル。手札のロロをソウルに入れて、《六花ふらくたる》を手札に。そのままセットオーダー!」

 

流れるようにカードを動かすミア。

盤面に、雪が降る冬の光景が描かれた1枚が置かれる。

 

 

六花ふらくたる

セットオーダー/曲 〈3〉 リリカルモナステリオ

(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く)

【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたのオーダーゾーンの裏のカードを1枚選び、表にしてよい。

【自】【オーダーゾーン】:この曲が歌われた時、あなたのリアガードを、あなたの裏のオーダーゾーンと同じ枚数選び、【スタンド】させる。あなたのヴァンガードを1枚選び、この効果で【スタンド】させたユニット1枚につき、そのターン中、パワー+10000。

― 妖精達のチークダンス もう少しだけ眺めていたいの

 

 

「シヴァーヌをコール。スキルで山札の上を見て、ロロを2枚手札に!」

 

人魚の後ろ、さらにカードが置かれていく。

 

 

ぐるぐるパレード シヴァーヌ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、「ロロネロル」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、元々のカード名がそれぞれ別名の「ロロネロル」を含むグレード3を2枚まで、選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開しなかったら、1枚引く。

― ロロみーっけ!あそぼあそぼ~!

 

 

ダメージを裏返すミア。

2枚のカードを表にして、その手に加える。

 

 

みんなに響け ロロネロル

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌う。(曲の能力を発動させ、その能力を終えたら裏にする)

【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、あなたの裏のオーダーゾーンが2枚以上なら、オーダーゾーンから表の曲を1枚選び、歌い、そのバトル中、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。

― 心を込めて!ろろの全力で歌うのですよ!

 

 

みんなで歌おう ロロネロル

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。

【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。

― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪

 

 

「ルイサ、エクノアをコール!」

 

迷いなく、ミアがカードを選んでいく。

 

 

気合リチャージ! ルイサ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - デーモン 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、このユニットが中央後列にいるなら、さらに【カウンターチャージ】(1)。

― レッスンの後は、やっぱコレっしょ!

 

 

生真面目会長 エクノア

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。

― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。

 

 

一気に埋まっていく盤面。

光の宿る瞳をキョウマへと向けるミア。

 

キョウマが嗤った。

 

「ハハハ。下賤な種族が、運命を操ろうというのか?」

 

心の底から見下したような声。

おかしそうに、その口から笑い声が漏れる。

 

「どこまで愚かなんだ、人間は。天を掴まんと手を伸ばし、触れてはならぬ領域に足を踏み入れ、そして――」

 

言葉を切るキョウマ。

侮蔑したような表情。冷たい笑み。

 

紅蓮色の瞳が輝いて――

 

「その代償に、自らの命さえ犠牲にする」

 

闇の中で、その声が邪悪に響き渡った。

声をあげて嗤っているキョウマに、無表情のミア。

 

ヨウコが大きく、目を見開く。

 

「……えっ?」

 

困惑した声。

ミアの方へと視線を向けるヨウコ。

 

手を伸ばして――

 

「別に、関係ないでしょ」

 

ミアが冷たく、言い切った。

睨むような視線。瞳の中の光が瞬く。

 

「どうせ、あんたはここで消えるんだから」

 

漆黒の中、神秘的な声が響く。

キョウマが鼻で笑い、手札を構えた。

 

ミアがカードを動かす。

 

「ロロでヴァンガードにアタック!!」

 

暗闇に反響する宣言。

深く姿勢を伏せ、猫の少女が身構える。

 

「スキルで《茜色らんうぇい》を歌い、クリティカル+1!! さらにソウルのロロをソウルブラストして、ドライブ+1!! 守護者でガードできない!!」

 

 

みんなで歌おう ロロネロル

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

ドレスアップ-「みんなに響け ロロネロル」(ファイト中、指定カードと同名として扱う)

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。

【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、あなたのオーダーゾーンから表の曲を1枚まで選び、歌う。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、さらに【コスト】[「ロロネロル」を含むグレード3を【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのドライブ+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。

― 今日はパレード!みんなで楽しく歌うのですよ~♪

 

 

深淵に響く透き通るような歌声。

猫の少女の想いが、美しい調べに宿っていく。

 

その瞳の中で、渦巻く神秘的な光が躍った。

 

 

みんなで歌おう ロロネロル パワー24000 ☆2

 

 

「ノーガードだ」

 

嘲るような笑み。

キョウマが余裕たっぷりに、そう宣言する。

 

ミアが手を伸ばした。

 

「トリプルドライブ!!」

 

集中した表情。

瞳の中の光が、鋭い音を奏でていく。

 

「ファーストチェック、クリティカルトリガー! クリティカルはロロ、パワーはエクノアに!」

 

 

珠玉の一曲 エドウィージュ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - マーメイド 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― 心弾む歌声は波紋となって。

 

 

「セカンドチェック、ヒールトリガー! ダメージ1回復、パワーはマリルゥに!」

 

 

ピースフルガーデン アニカ

トリガーユニット 【治】+10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

(【治】はデッキに合計4枚まで入れられる)

― ここは、優しさで満ちた彼女の庭園。

 

 

表になった1枚。

ダメージのカードを、ミアが捨てる。

 

 

ミア ダメージ5→4

 

 

「あと、1枚……!!」

 

緊張したように呟くヨウコ。

不安そうに、両手を握る。

 

その手を伸ばして――

 

「サードチェック!」

 

ミアが、大きく宣言した。

紫色の瞳を向けるミア。闇が渦巻く。

 

デッキの上に指が触れて――

 

「……ッ!!」

 

ミアが、苦しそうに顔をしかめた。

頭を抑えるミア。冷や汗が吹き出し、身体がふらつく。

 

瞳の中の光が不安定に揺れ、消えかかった。

 

「ちょ、ちょっと!!」

 

声をあげるヨウコ。

近づこうとするのを、ミアが手で制止した。

 

「邪魔しないでッ!!」

 

叫ぶように言うミア。

キッと、顔をあげてキョウマを睨みつける。

 

その指がカードを掴み、そして――

 

「ノー、トリガー……!!」

 

闇の中、カードが表になった。

 

 

シャボンスプラッシュ リビェナ

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

リリカルモナステリオ - ワービースト 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 邪魔しちゃ、だーめ♡

 

 

「ダメージチェック、ノートリガーだ」

 

カードをめくっていくキョウマ。

ダメージゾーンにカードが並んでいく。

 

 

デザイアデビル ブベツー

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ダークステイツ - デーモン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのターンにあなたの、他のリアガードがあなたのヴァンガードの能力でソウルに置かれた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの手札から1枚選び、ユニットのいない(R)にコールし、あなたのソウルが10枚以上なら、さらに1枚引く。(このユニットが他のユニットと同時にソウルに置かれても使える)

― 嫌いな奴は徹底的に追い落とす。

 

 

影に潜む死神 ゼイルモート

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(R)】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), このユニットがソウルに置く]ことで、あなたの山札の上から2枚見て、1枚まで選び、(R)にコールし、残りをソウルに置く。

― 誰にも訪れる死。それは魂を浄化する崇高なる儀式。

 

 

タイムジャレイト・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 十二支刻獣はその力全てを偉大なる英雄に託した。

 

 

キョウマ ダメージ2→5

 

 

ダメージ5点。

あと一歩のところで、ダメージが止まる。

 

ロロネロルの攻撃が、空を切った。

 

「ぐっ!!」

 

悔しそうな声を漏らすロロネロル。

悪魔の嗤い声が響く。

 

「どうした、その程度か?」

 

嘲りながら手を伸ばす悪魔。

紫色の炎が逆巻き、少女へと襲い掛かる。

 

ギリギリの所で、ロロネロルが攻撃をかわした。

 

「はぁ……! はぁ……!」

 

地面に転がり、息を切らしているロロネロル。

膝をつきながら、悪魔の姿を見上げる。

 

「……ろろ、調子悪いのです」

 

疲れた表情で呟くロロネロル。

その瞳の中の輝きが、不安定に揺らいでいく。

 

悪魔の笑みを浮かべ、キョウマが手を差し出した。

 

「残念だったな。あと1枚、クリティカルが引けていれば私を倒せていたものを。どうやら運命はお前を見放したらしい……」

 

哀れむような口調。

ミアがキッと、睨みつける。

 

「いちいち、うるさいのよ……!!」

 

苦しそうな声。

息を切らしながら、ミアが手を伸ばす。

 

「エクノアでアタック!! スキルで1枚捨てて、2枚ドロー!!」

 

 

生真面目会長 エクノア

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

リリカルモナステリオ - ヒューマン パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、このターンにあなたのヴァンガードが曲を歌っているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、さらに【コスト】[【カウンターブラスト】(1),手札から1枚捨てる]ことで、2枚引く。

― あの子、今日も歌ってる。本当に歌が好きなのね。

 

 

カードを捨てるミア。

さらに2枚、カードを引く。

 

 

生真面目会長 エクノア パワー25000

 

 

「ガードだ」

 

ゆっくりと、キョウマがカードを選んだ。

 

 

フリンティ・スラッシャー

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ダークステイツ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― 手足が全て武器になる。つまりはここからがもう一撃。

 

 

防がれる攻撃。

猫の少女の顔にもまた、焦りの表情が浮かぶ。

 

苦しそうに冷や汗を流しながら――

 

「マリルゥでアタック!!」

 

息も絶え絶えに、ミアがカードを動かした。

 

 

淀みない進行 マリルゥ パワー28000

 

 

にやりと笑うキョウマ。

手札のカードを眺めて――

 

「ガードだ」

 

どこまでも余裕そうに、カードを投げ出した。

 

 

ステムディヴィエイト・ドラゴン

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ダークステイツ - ギアドラゴン 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― 時を穿つ、必滅の弾丸が放たれる。

 

 

喚起の操獣師 ライリー

トリガーユニット 【引】+10000

(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ダークステイツ - エルフ 

パワー4000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。

― お触りはメっ!よ?食べられちゃうんだから。

 

 

「……ターン、エンド」

 

なんとか宣言するミア。

その手札を持つ指が、かすかに震えている。

 

紫色の瞳の中、渦巻く光が消えそうに瞬いた。

 

「……もう少し」

 

言葉を絞り出すミア。

必死になって、目の前に広がる闇に視線を向ける。

 

再び、病衣を着た少女の姿が現れた。

 

『…………』

 

無言で佇む少女の影。

酷く悲しそうな目を、少女は向けている。

 

その紫色の瞳に、ミアの姿が映って――

 

『……信じてたのに』

 

少女の口から、失望の言葉が漏れた。

顔を伏せ、再び闇の中に消えていく少女。

 

ミアは何も言わず、息を切らしている。

 

「どうした? 私を消すんじゃなかったのか?」

 

手を伸ばすキョウマ。

紅蓮色の瞳に宿る光が、鈍く輝く。

 

「あちらとの繋がりが不安定になっているな。運命を導くどころか、その奔流に溺れかけている。所詮は偽りの"祈り聞く者"という訳だ」

 

悪魔のような笑み。

見下しきった表情を浮かべるキョウマ。

 

邪悪な気配が立ち昇って――

 

「なり損ない風情が。お前のような紛い物は、生まれてくることさえおこがましい。死んで当然だな」

 

ぞっとするような声が、闇の中に響いた。

大きな高笑い。漆黒が渦巻き、蠢いていく。

 

ヨウコが前に出た。

 

「ちょっと! さっきからあなた、何様のつもりで!」

 

くってかかるヨウコ。

キョウマが「ハッ!」と声をあげた。

 

「何様だと? 私こそが創世の時より生きる神格、虚無なる神だ! 本来であれば、お前らのような下賤な人間如きでは、声をかける事さえ叶わない存在である!」

 

自信に満ちた口調。

ヨウコが「か、神……?」と戸惑う。

 

ミアがため息をついた。

 

「騙されないでよ。そいつ、ただの人間だから」

 

呆れたような口調。

キョウマの顔から笑みが消え去った。

 

「……人間だと? この私が?」

 

憎悪さえ感じる響き。

その鋭い眼光が、ミアへと向けられる。

 

息を切らしながら、ミアが口を開いた。

 

「少なくとも、こっちにいる間はそうでしょ。あんたは、こっちの世界の人間に憑りついてるんだから。異世界からの来訪者、ディフライ――」

 

言いかけた瞬間。

深淵なる闇が、胎動するように蠢いて――

 

「口を慎め、劣等種ごときが」

 

キョウマの全身から、凄まじい殺意が放たれた。

びくっと身体を震わせるヨウコ。空気がいびつに歪む。

 

闇の中、キョウマが手を広げる。

 

「お前らには理解できまい。遥かなる悠久の時を生き、創世の時より流れる大いなる意志を。その先にある、久遠の平穏を!!」

 

空気を引き裂くような声。

右手に浮かぶ紋章型の痣が、淡い光を放つ。

 

キョウマの姿と悪魔の姿が、ぼんやりと重なり合った。

 

「にゃ……!?」

 

驚いたような反応を見せるロロネロル。

ミアもまた、思案するように目を細めた。

 

暗闇の中、キョウマが天を仰ぐ。

 

「我こそが虚無そのもの!! 世界に絶対的な破滅をもたらす破壊の化身にして、運命の支配者!! そう、我こそが――」

 

紅蓮色の光が瞬く。

強烈な威圧感。深淵が這い上がり、そして――

 

ばさばさと、蝋燭の炎が揺れた。

 

「――我こそが《破壊の竜神 ギーゼ》!! 世界の全てを滅ぼす者であり、現世に再び降臨した神である!!」

 

 

破壊の竜神 ギーゼ

Gユニット 〈4〉 (トリプルドライブ!!!)

クレイエレメンタル - ギーゼ 

パワー30000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのバインドゾーンから〈ゼロスドラゴン〉を5枚選び、別々の(R)にコールする。

【永】【(V)】:あなたはライドと〈ゼロスドラゴン〉以外のリアガードのコールができない。あなたのユニットすべてはGゾーンに戻らず、このカードとあなたのガーディアン以外の影響を受けない。あなたのリアガードはアタックされない。

【自】【(V)】:あなたのターン開始時、あなたの(R)の〈ゼロスドラゴン〉1枚につき、相手のヴァンガードに1ダメージ。

― 世界よ沈黙せよ

― The world will be silenced.

 

 

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