初めまして、翌檜です。
※名探偵コナンと暗殺教室とルパン三世のクロスオーバー作品です。
メインは名探偵コナンで暗殺教室は中学編のみ、ルパン三世はあまり出てきません。
※かなり原作改変されてます。年齢なども変わってる人います。(例えば工藤夫婦など)
※女主人公です。めちゃくちゃモテるし愛されてます。ただし嫌ってる人も一定数います。
※工藤夫婦が女主人公に酷いことします。
※工藤新一、毛利蘭の他にオリキャラの幼なじみいます。
それでも大丈夫な方はぜひ読んでいってください。
──────幸せって、なんだろう
10年そこらくらいの間考え続けたその疑問は、人生最後の日まで答えが出ることは無かった。
死んだらどうなるんだろう、ふとそんなことを思った。
だけど大丈夫、きっと私は天国に行ける。だって私は”事故”で死ぬんだから。
ストーカーに告白されて、それを断って、ストーカーが逆上して、私を階段から突き落とした。
そう、これは事故だ。事件でも、自殺でもない。だって、ストーカーに突き落とされたなんて、誰も思わない。この場所には監視カメラはないし、人気もない。
例えストーカーの魔の手から”避けられた”のだとしても、実際は避け無かったのだから、これは列記とした事故だ。
だからね、かみさま。
──────どうか私を、天国へ連れてって
そう願ったところで、私の意識は途絶えた。もう二度と起きることがありませんように、と祈りを捧げながら。
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『おぎゃーぁあ!!おぎゃーあ!!』
あぁ・・・うるさいな。誰だ、私の睡眠を妨げたのは・・・。
「あらあら、どうしたの葵ちゃん。お腹すいたのかな〜?」
何だこの女の人・・・どこかで、って・・・・・・え、もしかして工藤有希子?え、え?
『うぎゃーあ!!』
「はいは〜い、ご飯食べましょうね〜。」
本物だ・・・なに、何事?どうして私の目の前に、漫画の登場人物である工藤有希子がいるの?
というか、さっきから泣いてるの誰だ・・・めっちゃ近くから聞こえてくるんだけど・・・。
「はい、あ〜ん葵ちゃん。」
『あーう。』
・・・・・・待て、待て待て待て、い、一旦落ち着こう?いや、無理だろ無理無理。
もしかして・・・もしかしなくてもさ、これって・・・
──────転生?しかも、名探偵コナンの世界に!?
内心テンションが上がる。なんて言ったって私は大の漫画好き。しかも、名探偵コナンは私が呼んだ作品の中で最も好きだった作品だ。因みに私の推しは哀ちゃん。
そして私は転生して、工藤有希子の子供として生まれた・・・と。
ふむ、なるほど?つまり、あれか?私って新一くんと姉弟?え、マジか。
やばーい、感激!とテンションが上がる一方、私の冷静な部分が冷たい眼差しをこちらに向けて、心底残念そうに呟いた。
”どうして、天国じゃないんだろう”
分からない。分からないけどきっと・・・、
──────私にかみさまなんていないんだよ
きっと、そう。だから私は、まだここに居る。
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転生して、前世の記憶を思い出してから約3年。私は5歳になっていた。
ここまで生きてきて分かったことがある。それは、ここが紛れもないリアルの世界だということ。
何言ってんだって?当たり前だろって?私も今じゃそう思うけど・・・記憶を思い出した当初は、まだ夢心地だった。だって、目の前に工藤有希子がいて、父親が工藤優作だよ?
だから、ここが名探偵コナンの世界で、工藤夫婦は優しくて良い親だろうなって、信じて疑わなかった。
──────ここは漫画の世界じゃないのにね。
それを知ったのは、工藤有希子が私の言葉を無視して、自分の考えを押し付けてきてから。
この人こんな人だっけ?なんて思ったけど、思えば工藤優作も漫画と全然違って、随分と話を聞かない人だったと、今更ながらに思い出した。
そこでやっと気がついた。ここは漫画の世界なんかじゃないんだって。
私が本当に生きてる、リアルの世界なんだって。
それからは早かった。私は生きていくために、あらゆる知識を身につけた。
前世からある知識のおかげで、英語は喋れたので、英語の本を沢山読んだ。
その頃から、両親は私を無意識のうちに避けるようになっていた。私を見る両親の目は、気味が悪いと暗に言った。
別に、悲しくはなかった。親に期待なんかしてないし、人間案外1人でも生きていけるし。
だから、寂しくなんてない。
そう自分に言い聞かせて、私は笑った。いつでも笑っていた。きっともう抜けない、前世からの癖。
笑う以外の表情は、よく分からないから。
なんて考えながら、私はひたすらに本を読んだ。知識を求め、言語を習得し、また本を読んだ。
そんな風に暮らすこと2年。7歳になったら、今度は武術を独学で学び始めた。
独学と言っても、前世で武道は一通り学び極めているので、忘れないように確認と、あと体力作りぐらいしかしていない。
今思えば、前世の私ってハイスペックチート高校生じゃん。基本なんでも出来たし。
まぁ、両親が習わせたって言うのもあるけど。あの人たち、なんでも1番を取らないと殴るから、苦労したよほんと。
その点で言えば工藤夫婦はまだマシと言えるだろう。まぁ、世間の評価はともかく。
そして学校では、テストはいつも満点で、なんでも出来る私を気味悪がるクラスメイトと教師達、というよくある構図が出来ている。
裏で呼ばれている私の渾名が、バケモノだ。なんて安易で幼稚な渾名なんだと思って、聞いた時は笑いそうになった。
そんなこんなで友達1人できることがないまま12歳になり、私は先生の勧めるまま椚ヶ丘中学校に入学した。
暗殺教室ですね、はい分かります。私の好きな漫画その2だし。
推しは渚君だ。可愛い見た目に反して暗殺の才能があるとかまじでギャップがやばい。
渚君に会うためにはD組に行かなきゃだけど、オール満点で合格した私はA組行きになった。
まぁ、渚君が本当にD組に居るかわかんないしいいけど。
なんて考えてた入学式の日。当たり前というかなんというか、やはり両親は来なかった。まぁ言ってないからね。
それに、母さんはお腹に新一がいるから、あんまり出歩けないし。
因みに代表挨拶は浅野学秀君だ。私も同じ満点だし、名前順で選ばれたんだろうと予想する。
まぁ別に目立ちたくないから、選ばれても断ったけどな。
なんて考えてるうちに入学式が終わり、クラスの方に移動した。
そして貼り出された紙に従って席に着くと、隣に座っていたオレンジっぽい髪の男の子に話かけられた。
「初めまして、俺は浅野学秀。よろしく工藤さん。」
返事をしようとそちらを向いて、ピタリと固まった。
あ、浅野・・・学秀?え、隣の席なの?マジで?というかなんで私の名前知ってるんだ。
内心パニックになりつつも、いつも通りの笑顔を浮かべて返事をする。
『初めまして、私は工藤葵です。よろしく、浅野君。』
2人ともにこやかに笑いながら、お互いに挨拶をする。
でも、そんなに関わることはないだろうと思ってた。
─────まさか彼が、前世と今世合わせた初めての友達になるなんて思いもせずに。