ヒロアカ世界でポケモントレーナー   作:十六夜冬歌・読9書1

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本作の天気は曇り時々力技になるでしょう(たぶん)


1:終わりから始まり

 

 

 

私の名前は門戸 令奈(もんと れいな)と言います。

今日から天涯孤独ホームレス元社長令嬢TS転生幼女(4歳)になりました。

そしてこの世界は『僕のヒーローアカデミア』の世界です。

あの有名な少年誌で今も連載してるはずの人気作の世界です。

 

私が思うに『僕のヒーローアカデミア』の魅力と言えばやはり心に深く衝撃を与えてくるキャラクター毎のオリジンとそれを踏まえた上で感動をくれるライジングでしょう。

他にもたくさんいい所はありますが私的にはここかなと思うわけです。

 

登場人物達が苦難苦悩を超えて成長していく姿に心震わせていた前世をとても懐かしく思います。

だから私もこの苦難苦悩を乗り越えられればいいなぁ……と思います。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

転生した私の両親は業界の中でも有数の防犯グッズ開発会社の社長夫婦でした。

夫婦仲も良く、生まれた時から大人の精神が入っている私を不気味に思うことも無く愛を持って接してくれるとても心優しい人達でした。

 

そんな優しい人達の本来の娘さんの身体を奪ってしまったのでは無いかと思い悩んでいた私は意を決して2人に私が異世界からの転生者だという事を打ち明けました。

そしていくつもの話し合いの末、私を受け入れてくれた2人の娘として、居たかもしれない本来の娘さんの分までしっかりと生きる事を決心する事ができたのです。

まぁこの時は最初から受け入れてくれてた両親に対して罪悪感で勝手に潰れかけていた私がうだうだと言って無駄に話が長くなってしまっただけなのですけども。

 

 

 

それからしばらくの時が経ち、つい先日の事です。

その日は私の4歳の誕生日で、普段は忙しくて交互に休みを取っている両親も丸1日のお休みを取って家族みんなでお出かけとお祝いをしてくれる素敵な日でした。

素敵な日になるはずでした。

 

その日、家族みんなでのお出かけを楽しみにしていた私は「早く行こう!」と両親を急かしながら玄関の扉を勢いよく開けました。

するとそこにはバンダナやヘルメットで顔を隠したヴィランの集団がいたのです。

 

私は予想外の事に混乱してその場で硬直してしまい、お母さんが慌てて私を家の中に戻そうとしたタイミングで不審者の1人が大きく腕を振りかぶったのが見えてーー

 

 

 

『次のニュースです。2月27日の午前九時頃、○○市○○町住宅街にてダイヤモンド・セキュリティ社社長、門戸 棚人(もんと たなと)氏とその妻門戸 友子(もんと ゆうこ)さんがヴィラングループの襲撃を受け殺害された事件についてダイヤモンド・セキュリティ社新社長○○○○氏はーーーーーーーー』

 

 

 

ーー両親は私の目の前でなぶり殺しにされました。

 

人質にされた私はヴィラン達にいたぶられ傷ついていく両親をただ見ている事しか出来ず、駆けつけたヒーローによってヴィラン達は捕まりましたが、その時には既に両親は物言わぬ骸と化していました。

 

その後、事情聴取に来た警察の人が言うに今回の事件は復讐目的の犯行だったそうで。

なんでもヴィラングループのリーダーが会社の防犯グッズが原因で逮捕されて、残ったメンバー達は防犯グッズを作った会社の社長が悪いのだと逆恨みをして今回の事件に至ったのだとか。

 

 

そして悪い事は続くとはよく言ったもので……。

 

崩壊した我が家の片付け中にボランティアを名乗る火事場泥棒とプライバシーなど知ったものかと言わんばかりのマスコミ達に群がられ。

 

火葬場では顔も名前も知らないような親類縁者達が両親の遺産目当てに誰が私を引き取るかという話で殴り合いの喧嘩が始まり警察沙汰に。

 

その後お父さん側のおばあちゃんの妹の娘だという人に引き取られるも3日も経たない内に高級そうなバッグやアクセサリーを買い漁る等の散財を始め、通帳等を返してもらおうとしたら「これは私の金だ!ガキが口出しするな!」と言って返してもらえず蹴り飛ばされました。

 

他にも色々な事があって、ただでさえボロボロだった精神が更に追い詰められていたある日、突如として私の中に個性が発現し、それがどのような能力なのかを感覚で理解する事が出来ました。

また幸いな事に容姿の変化は一切無く、遺産泥棒女に個性に目覚めた事を知られずに済みました。

 

そしてその日の夜、遺産泥棒女がしっかりと寝ている事を確認した私は目覚めたばかりの個性を使って必要物資や貴重品を全て回収し、そのまま家出を決行したのでした。

 

ついでに今までの仕返しとして携帯を湯船に沈めておきました。

ざまーみろです。

 

 

 

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という事があり勢いで家出をしたものの今は少し早まったかなとも思います。

何故なら防寒着を着てはいますが今はまだ4月の半ばの真夜中であり、端的に言うとものっすごい寒いのです。

 

なのでーー「チルタリス、ブースター、出てきて」

 

意識を集中すると私の手の中に2つのモンスターボールが現れ、それを軽く放り投げると中からふわもこ羽根のチルタリスとふわもこ毛皮のブースターが出てきました。

 

「ふぁぁぁ………」

 

そしてブースターに抱きつきチルタリスの羽根に包まれればこんな寒空の中でもぬくぬくする事が出来るのです。

 

 

これが私の個性、その名も『ポケモントレーナー』です。

大まかな効果はポケモンの召喚とゲームやアニメに登場したアイテム類を私の中に発生した異空間の中から取り出す事が出来るというもので、召喚していない間のポケモン達はそれぞれの生態に合わせた異空間の中で過ごしているという感じになります。

 

加えてリゾートやバトルタワー等、様々なポケモン関係の異空間も存在する事から私はこの個性に『ポケモントレーナー』と名前を付けました。

 

 

 

 

 

「………おかぁさん………おとぅさん…………」

 

 

 

ポケモン達の力が使えるというこれ程に強い個性ならばきっとこの危険だらけのヒロアカ世界でも生きていく事は出来るでしょう。

故にこう思わずにはいられません。

 

 

 

『もっと早く個性に目覚めていれば助けられたかも知れないのに』と。

 

 

 

 

 

 






個性に目覚めてから最初に使ったアイテム
『メンタルハーブ』『かいふくのくすり』


改:家出時期を3月半ばから4月半ば
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