ヒロアカ世界でポケモントレーナー   作:十六夜冬歌・読9書1

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おにぎりかうどんで悩みました


2:そういえば

 

 

チルタリスとブースターのおかげでしっかりと身体を温める事が出来たので私はまずこの町から出て行く事にしました。

 

あの家に連れて来られてから一度も外に出してもらえた事も無いのでこの町に対する未練などといったものも存在しませんし、下手に近くで活動してあの泥棒女に見つかるなんて真っ平御免ですからね。

 

 

「ブースター、戻って」

 

ブースターを私の中に戻してから何故か存在したフルフェイスヘルメットを取り出して装着します。

それからチルタリスにしゃがんでもらってその背中に跨がれば準備は完了です。

 

「チルタリス、お願い」

 

声をかけるとチルタリスは大きく羽根を羽ばたかせてゆっくりと浮かび上がりました。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

チルタリスの背に揺られ、いくつかの街や山を飛び越えたあたりで太陽が顔を覗かせ始めたので私は人目に付く前に近くの街へ降りる事にしました。

ポケッチで時間を確認すると今は午前6時半、仕事が早い人はもう活動を開始している時間帯です。

 

それから少ししてそれなりに大きな街を発見。駅の近くにちょうどよく公園もあり私とチルタリスは何事も無く着陸する事が出来ました。

 

 

「………ふぅ……、ありがとうチルタリス」

 

私はお礼を言ってからチルタリスを私の中に戻し、続けて2つのモンスターボールを取り出して宙に放りました。

 

1匹目はピンクの身体に長い尻尾が可愛いミュウです。好奇心旺盛なのか今すぐにでも何処かに行ってしまいそうだったのを引き止めてパイルダーオン。

何か起きた時はバリアと念力で守ってくれるようお願いしました。

代わりに美味しいおやつをちょうだいとの事なのでふしぎなアメを渡しました。しゅわしゅわと炭酸みたいな味がしました。

 

2匹目は白いモヤモヤ頭に真っ黒ボディのダークライです。映画の中で影の中に潜り込む描写があったのでそれが出来るか聞いてみると出来ると返事をくれたのでダークライには私の影の中から守ってもらおうと思います。

ヴィランが出たらダークホールで強制睡眠。全体技なのでたくさんいても一網打尽なはずです。

あとワン・フォー・オールVSオール・フォー・ワンVSダークライなんて事にもならないように気をつけたいと思います。ネタとかでは無くガチです。

 

 

 

 

「では、行きましょう」

 

キュルキュル鳴るお腹を押さえて公園を出ます。何をするにもまずはご飯です。

一応ご飯系のアイテムも出す事は出来るのですがカレーにサンドイッチと今の弱った胃にはキツそうなので健康になってから食べようと思います。

 

それから駅方面へと進んでいき、ちょうどよくイートインスペース付きのコンビニを見つける事が出来たのでそこでご飯を食べる事にしました。

 

「いらっしゃっせー……ッ!?」

 

自動ドアを潜り店内に入ると店員さんが声を出し、こちらに振り向いた瞬間にビクリとしました。

そして困惑した表情でこちらを見る店員さんに対し私は心の中で謝りました。

何故なら今の私はパイルダーオンフルフェイスヘルメット家出幼女なので。

 

一応理由としましてはあからさまに怪しい格好をしてる方が変に絡まれたりしないだろうというのと、私自身が現在対人恐怖症のような状態になっているので精神を安定させる為にヘルメットで物理的な壁を作っているというのが理由です。

加えて自己精神分析も繰り返して今は何とか平静を装ってます。いくら前世が大人だったからと言っても辛いものは辛いので。

 

 

そんな訳で不審者全開な私ですが店員さんをあえて気にする事なくATMへ直行。ミュウに浮かしてもらいながら取り返した通帳の残高を確認してみるとーー

 

『0円』

 

ーー本来入っているはずの学校用貯金や相続したはずの遺産は綺麗さっぱり無くなっていました……、があまりにも予想通り過ぎたのでこれに関してはそこまで驚きはありませんでした。

 

代わりに泥棒女の財布に馬鹿みたいに詰め込まれていた札束を持ってきたのでしばらくは大丈夫ですし、むしろこれ以上盗られる物が無いと考えると少しだけポジティブになれた気もします。

 

お金の次は食料です。

目標は胃に優しい物、ということでシンプルに具無し海苔無しのおにぎりと飲み物に温かいお茶を選んでカゴに入れました。

おかずはまだキツそうなので無しです。

 

加えてミュウがお菓子を欲しがったので色々食べれるバラエティパックをひと袋とダークライにも何か1つということで聞いてみるとスッ…と影の中から出てきてカゴの中にコーヒーゼリーを追加するとまたスッ…と影の中に戻って行きました。黒い食べ物が好きなのでしょうか?

 

 

「1367円になりまぁす……」

 

「………………」

 

「ありぁしたぁ……」

 

 

私から目を逸らして金額を告げる店員さんと店員さんから目を逸らしてお金を払う私。そんな気まずさ溢れるお会計を終えてからイートインスペースへと移動しました。

 

「ミュウ、リフレクターとひかりのかべ」

 

それからミュウに私達を囲う様に壁を貼ってもらいます。

ご飯を食べる時は流石にヘルメットを外さないといけないですからね。ヘルメット代わりの壁ということです。

今後もこのスタイルで行こうと思います。

 

「いただきます」

 

私より身長の高い椅子に座っておにぎりをパクリとしたその瞬間、私の目から涙が零れました。……久しぶりのまともなご飯ですから仕方ないですね。

一旦おにぎりから口を離して2度3度と深呼吸をします。

 

「ふぅ………」

 

ある程度落ち着いたのでまたおにぎりをパクリしてお茶を1口したところでガラスの向こうに『田等院駅』という駅があるのを見てふと思いました。

 

 

 

 

そういえばヒロアカで最初の事件に出てきた駅の名前ってなんでしたっけ?

 

 

 

 

 

 





父:門戸 棚人
個性『戸棚(とだな)』
触れた場所に扉付きの収納空間を作成出来る
中に物を入れたまま解除すると中身も消滅する

母:門戸 友子(旧姓:空想 友子)
個性『空想上のお友達(イマジナリーフレンド)』
頭の中で想像した生き物を出現させる事が出来る
しっかりと想像しないと変な生き物が出てくる
解除すると消える


ーーーーーーーーーーーー

泥棒女:室 密子
個性『密室(みっしつ)』
閉じられた部屋の中の情報が一切外部に知られないようにする事が出来る
中でどんな事が起きていても密室である限りは透視・盗聴等をしても分からない


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