彼女はホロのとても可愛い子   作:ほがみ(Hogami)⛩

3 / 6
第3世界 人生リセットボタンぽち

私には最愛の人がいる。高校のときからずっと私の活動を応援してくれているとても優しい人

そして私が不得意な、家事や掃除をいやな顔をすることなく来なくてくれて、なおかつとっても美味しいごはんを作ってくれる

 

私はその人のことがとっても好きだ

 

始まりはさっきもいった通り高校から

帰りのとき、その日は生憎の雨模様で、私は傘がなく玄関で立ち尽くしていた

 

「最悪〜傘持ってないし…こよりはもうかえっちゃったし…」

 

助けの船はなくなった

朝ニュースを見たときは今日一日晴れみたいなことを言っていたのに、いざ夕方になってみれば、空は厚い雲で覆われ、次にはまるで滝行かのような雨がその雲から落ちてきた

 

不運過ぎて泣ける。

このまま雨が止むまで待つしかないのかと思っていたその時

 

「ねぇ。もしかして傘ないの?」

「え?」

 

彼が話しかけてくれたのだ

そして彼は、自分の持っていた傘を私にくれて、傘をなくした彼はそのまま雨の中を突っ切って行ってしまった

突っ切る前にあなたはどうするのかと聞いたところ、家は近くだから心配しなくていいと言った

 

そのときから彼のことは、私の心に影響を与えた

彼の名前は何なのだろうか。彼はどこに住んでいるのだろう。そんな感情が永遠に心を支配する

 

何日かして私は彼と再び出会い、彼にお礼という名目でデートをして、いろんな努力を彼のためにした

―彼といる時間がとても楽しかった。そして私は彼と付き合う事になった

 

よく話に聞くのは、付き合う前の方が付き合った後よりも良かったという話を聞くが、私達の場合はそうではなかった。付き合ってからも楽しいし、同棲して私の趣味や活動を公開しても否定することなく受け入れてくれた

 

「ねぇ、次はどこに行く〜?」

「次はクロヱのリクエストにしようか」

 

彼の声。彼の顔。彼の手。彼の背中すべてが愛おしい

できることなら彼と永遠にいたい。天国まで一緒に過ごしたい

 

 

だけど、私たちは喧嘩をしてしまった

 

 

些細なことだった

トイレの蓋が開けっ放しだとか、電気がつけっぱなしだとかそういうこと

他人から見たら些細なことでも、その時の私たちからしたら大問題だった。幸い、ふたりともものを投げる様な暴動は起きなかったものの、かなり怒鳴ったり、酷いことを言ったりしてしまった

 

「なんでわかってくれないの?!っもう知らないっ!」

 

そう言って私は家を飛び出してしまった

行き先はとくに定まっていない。勢いで飛び出してしまったから、このまま戻るのもなんだか嫌で、一度友人の家に行くことにした

 

「こより、いる?」

「ん?クロヱ〜久しぶりじゃん〜どしたの今日は」

 

私は今会ったことを話す

こよりは私の話を丁寧に聞いたあと、同意してくれてこれからどうしたいのかとかを話してくれる

 

「…家に帰って謝る」

「偉いねぇクロヱは」

「ありがと。相談乗ってくれて」

 

いい友達を持ったなと改めて思う

そうして私は彼に謝るために家へと向かう。少し申し訳無さを感じながら自宅の扉をあけ、小さな声でただいまとつぶやく。しかし彼は姿を見せない

 

まぁ仕方ないか。そう思って私は彼の自室へと向かう

彼に謝るために。彼とまた仲良く過ごすために―

 

「あの…さっきは―――」

 

しかしそこにいたのは、床に倒れる彼の姿であった

私は状況を理解できずに、言葉にならないことをつぶやく。そして私は気づく

―彼は重大なことになっているのではないかと

 

急いで彼に近づき、容態を確認する

彼の脈はなく、顔も青白くなっていた。私は急いで救急車を呼び、彼に救命措置を施す

 

「ねぇ…ねぇってば!」

 

彼は返事を返さない

次第に救急車の音が聞こえてきて、私は彼と一緒に救急車へと乗り込み、病院へと向かう

 

病院につくと、彼はストレッチャーに移されて緊急救命室へと運ばれた

私は待合室で彼の安否を心配しながら胸が張り裂けそうになりながら待つ

―彼は大丈夫。きっと助かる。そう思うしか今この気持ちを消化することができない

 

「あなたが沙花叉さんですか?」

「え…?はい…」

 

医者と思われる人が私のもとに来た

ドキドキする胸を抑えながら私は、医者の話を聞く

 

「…○○さんは…先程死亡が確認されました…」

「――――」

 

あまりの言葉に言葉を失う

わかっていたはずだ。でも心がそれを拒んでいた

また彼と一緒に話せる。また彼と一緒にデートできるとおもっていた。また彼と―――

 

「○○さんは前から持病を患っていて、一昨年に余命宣告を受けてました。二年も命を灯せていたのは奇跡でしょう」

 

彼が持病を患っているなんて知らなかったし、そんな素振りもなかった

優しい彼のことだ。私に心配をかけたくなくて話さなかったのだろう

 

そして私は横たわる彼の元へと行った

その顔は未だ健在で、まだ生きているのではないかと疑うほどに

私は彼に話しかける。でも言葉は返ってこない

 

 

 

彼のいない世界がこれから続いていく。

 

 

私一人の世界が。

 

 

それはまるであの日の大雨の様に。

 

 

優しく傘を差し出してくれたあの人はいない。

 

 

またやり直すこともできない。

 

 

でも私はやり直したい。

 

彼と一緒に過ごしたい。

 

 

 

『人生リセットボタン…ぽち…』

 




私が見た時、6期が1番多かったので今回は沙花叉の話にしてみたした
続きがみたい世界などは、感想で教えて下さるとありがたいです
あ、追記でアンケートありがとうございます
申し訳ないのですが、1度入れ忘れがあったので1度リセットします。すみません…

次なる世界は…

  • 0期
  • 1期
  • 2期
  • ゲーマーズ
  • 3期
  • 4期
  • 5期
  • Holox
  • REGLOS
  • mayh
  • Promise
  • Advent
  • ID1
  • ID2
  • ID3
  • スタッフ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。