SDガンダム物語(ストーリー)   作:千生鉄斗羅

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お待たせしました、天宮(アーク)編第1話です。


天宮(アーク)
第1話 闇軍団の逆襲


 天宮(アーク)。かつて、頑駄無(ガンダム)軍団が闇軍団と壮絶なる争いを繰り広げた地。

 黒魔神闇皇帝が討ち払われ、長い時間が過ぎた。

 闇軍団は魔殺駆(マザク)によって再興されたが、武者衛府弓銃壱(エフキュウジュウイチ)──烈光頑駄無(ガンダム)──新世大将軍ら新生頑駄無(ガンダム)軍団によって、再び討たれた。

 そして、安寧の世となり、彼は恩人・轟天の娘、姫天(ヒテン)との間に、二人の子をもうけた。飛駆鳥(ビクトリー)舞威丸(ブイマル)である。

 彼らは、頑駄無(ガンダム)たちは、安寧のひとときを満喫していた。

 だが、突如、事態は急変した。

 新世大将軍の天宮(アーク)、阿修羅王の赤流火隠(アルビオン)、白龍大帝の影舞乱夢(エイブラム)の三つの地域に分かれている。影舞乱夢(エイブラム)赤流火隠(アルビオン)は南北アメリカ大陸が凝縮されたような大陸に位置しており、北が影舞乱夢(エイブラム)、南が赤流火隠(アルビオン)である。

 ともかく、この赤流火隠(アルビオン)影舞乱夢(エイブラム)に、異変が起こった。

 三国には、天の島──我々の知る語彙で最も近いものは、宇宙世紀のスペースコロニーである──が点在している。三つあるうちの二つが、何の前触れもなく落下したのだ。

 幸い、怪我人こそ出てしまったが、民に犠牲者は出ず、現在復興作業中である。

「大将軍殿。これは──」

「ああ、おそらくはそうだろう。新世将頑駄無(ガンダム)よ、いざという時には、お前の力も貸してもらうつもりでいる」

「無論だ。──所で、会合の準備はすでに整っているとのこと。貴方が、遅刻しそうですよ」

 新世大将軍──と一々表記するのは面倒なので、烈光と表記する──は、衝撃の事実を新世将頑駄無(ガンダム)──これも一々表記するのは面倒なので、真駆参(マークスリー)と表記する──に告げられた。

「それを早く言え! 戦友といえど、待たせるわけにはいかぬのに・・・・・・!」

 烈光は、駆け足で戦友の待つ部屋に向かっていった。

 

∀∀∀

 

「遅かったな」

「待ちくたびれたぞ、烈光」

「すまない、少し気が抜けていた」

 阿修羅王と白龍大帝である。破悪民我夢(バーミンガム)頑駄無(ガンダム)軍団本拠地たる烈帝城に、危機を共有すべく集まったのだ。

「──さて、世間話もほどほどに。天の島が落ちたのは知っているな?」

「ああ。天宮(アーク)でも、各地で怪物が暴れ回っているとの報告を受けている」

「怪物・・・・・・。もしや、それは・・・・・・」

 阿修羅王は、ある存在に思い当たった。かつて地上最強の決戦を裏で手引きし、伝説の大将軍が再び現れるきっかけとなった戦いを起こした存在──。それは、誰の目で見ても明らかだ。

「天の島の落下、巨大な怪物による蹂躙──。間違いない。この一連の災い、敗走した新生闇軍団、魔殺駆(マザク)の仕業と見た!」

「ならば、急ぎ闇軍団を叩く用意をせねば・・・・・・!」

「この天宮(アーク)全体を揺るがしかねん・・・・・・!」

 彼らの間に、戦慄が走る。

「各自、いつでも兵を動かせるようにしておいてもらいたい」

 烈光が、注意喚起を呼びかけた。

──しかし、本当にそれだけか?

 烈光は、思考を巡らせる。

──巨大怪物は呪導武者と見て良いだろう。だが、果たして奴らにそのような(天の島を落とす)ことができるものがいるのか?

 かつての戦いでは、闇帝王自らが復活し、そして新世大将軍たる烈光によって打ち払われた。その時、呪術師のような存在を、彼は、否、彼らは認識していないのだ。

──おそらくこれは、天宮(アーク)だけにはとどまらないだろうな・・・・・・。

 

∀∀∀

 

 時間は、少し前に遡る。

「貴様!」

「我らには、貴様が邪魔なのだ!」

 千生将軍は、闇軍団の刺客と戦っていた。その数、約600。神帝変化し、雷帝の力を以て戦ってはいるものの、多勢に無勢。追い詰められていた。

「くそッ、斬っても斬ってもウジャウジャと!」

 そのスタミナは、すでに切れかけていた。

『千生殿・・・・・・!』

「もう少し付き合ってくれるか・・・・・・!」

 なんとか虚勢を保つが、その声に覇気はこもっていなかった。

「フハハ、世直し将軍も終わりだな! ここで死ねぃ!」

「!」

 雷は、彼を貫いた。合身が解け、もはや千生を守る鎧などない。

「千生殿! 逃げてくださ」

「お前は落ちろ!」

「ぎゃあああああ!?」

 超伐折羅曼蛇(スーパーバサラマンダー)は、刺客によって谷底に落とされた。

「! 超伐折羅曼蛇(スーパーバサラマンダー)! ぐわっ!」

「自分の心配をしたらどうだ!」

 千生もまた、刺客に敗北してしまったのだ。

 だが、不幸中の幸いというべきは・・・・・・。

「ん? 兄者、こいつは確か・・・・・・」 

「千ちゃんとこのあいつじゃねえか! なんでまたこんなとこに?」

 超伐折羅曼蛇(スーパーバサラマンダー)の落下点に、丁度二人の頑駄無(ガンダム)がいた、ということか。

 

∀∀∀

 

 場所は戻り、烈帝城。

 うっかりざくれろが、急ぎ足で駆け込んできた。

「兄貴ィ! ・・・・・・じゃなかった、大将軍様ァ!」

「どうした!? あと、呼び方は以前のままでいいし敬語もいらん! それで、何があった!?」

「偵察に出てた百式からの伝言だぎゃ。『悪無覇域夢山(アナハイムさん)付近に敵集結。注意されたし!』うかうかしていられない状況になったでな!」

 烈光は、即決した。

「出陣だ! 鎧を持て!」

 しかし、ここでも異常が起きた。

──グググ・・・・・・ッパァン!

 結晶(クリスタル)が割れてしまったのだ。寒冷と温暖を高速で行き来させていたわけではない。本当に何の前触れもなく、頑駄無(ガンダム)軍団の棟梁、大将軍の証たる頑駄無結晶(ガンダムクリスタル)が、破裂してしまったのだ。

「な!」

「なんということだ・・・・・・」

鳳凰(フェニックス)が・・・・・・」

『死んでしまった!』

 頑駄無結晶(ガンダムクリスタル)の破裂は、その化身たる結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)の死を現す。頑駄無(ガンダム)軍団は──特に大将軍は、十分にその力を発揮できなくなってしまったのだ。

 もしこの時に烈帝城まで敵が攻めてきたら? 考えるまでもないだろう。

──鳳凰(フェニックス)は、何を考えているのだ?

 

∀∀∀

 

 同じ頃、複数の場所が戦場と化していた。

「クソッ、斬っても斬ってもキリがねぇ!」

 銀の鬼面を輝かせ、愛刀・鬼斬丸を振るうのは、荒鬼(コウキ)頑駄無(ガンダム)である。

「こうなれば、やるしかねぇか・・・・・・! 来い、飛勇帝の神器よ!」

 そう叫ぶと、その背に鶴を思わせる神器が装着された。首に相当する部分には、光の心眼石が備わっている。

「ウオオ食らえ! 鬼岩一閃斬!」

 心眼石より発された光を刀身に纏わせ、自身を中心とした円を描くように切り裂くのだ。敵の幾らかは、この一撃で消滅した。しかし、それでも、ゴキブリの如く進軍を続けるのが確認できた。

──さて、どうしたものか・・・・・・!

 

爆雷弾倉(グレネードポッド)、放て!」

 そう叫ぶのは、別の戦場で戦う雷鳴頑駄無(ガンダム)である。弾倉より発射されるには、「そんなに入るのか!?」と疑わざるを得ないほどの爆雷=ミサイルである。

 それらは、自動で敵を追尾する優れものである。しかし、全滅には至らない。

「雷砲を展開する暇は・・・・・・なさそうですね」

 嘆息。それでも、刀を抜いて、果敢に斬りかかる。

──さてこの窮地、どう切り抜けるか・・・・・・!

 

「畜生、天地殿! どんだけ斬っても斬った側から湧いてきやがる!」

「兄貴、光亜爆機動(コアブースター)でおいらは行くぜ!」

 こちらは、山賊・義賊団。そこそこの人数を誇ってはいるが、向こうのほうが頭数は格段に多い。

光亜兵衛(コアべえ)、よせ。高機動でも、奴らを掻い潜るのは難しいだろうな」

「そんな!」

「だからこそ、俺が行くってぇわけだ!」

 叫ぶや否や、天地頑駄無(ガンダム)は星珠の太刀と五星の小太刀の二刀流で、果敢に前線に出る。

「天に輝く五つ星よ! 我に力を!」

 星珠の太刀に刻まれた文字が光り輝く。何を隠そう、この文字こそが、新生武者五人衆、そして三代目頑駄無(ガンダム)大将軍が持っていたという五つの玉の文字なのである。

「くらえ、天宝来来斬!」

 二刀に力を集中させ、斬撃を飛ばした。

「すげえぜ大将!」

「さすが兄貴!」

 喜ぶ一行。だが、

「いや、まだだ!」

 天地は、軽快を滲ませる。そう、闇軍団の兵は底知らず。持久戦に持ち込まれようものなら、ジリ貧で全滅するのはこちらなのだ。

──どう切り抜けるか、この窮状・・・・・・!

 

「千尋の谷に悪が足を踏み入れるとは!」

 そうやって闇軍団を威嚇するのは、獣王頑駄無(ガンダム)である。

「ここは、貴様らが足を踏み入れてよい場所ではない! 早々に立ち去れィ!」

 鎖凄勢刃(チェーンセイヴァー)を振り回し、徹底的に切り刻む。

「む、あれは!」

 白獅(シロジシ)が、獣王に加勢した。

 伝説の守護獣の名は伊達ではなく、バッタバッタと闇軍団を薙ぎ倒していく。だが、白獅(シロジシ)も高齢である。すぐに力尽きてしまった。

白獅(シロジシ)ー!」

 ギャグ漫画の如く嘆く獣王。だが、嘆いている暇はない。こうしている間にも、敵はどんどん押し寄せてくるのだ。

──彼奴等、どう片付けてくれようか・・・・・・!

 

 彼らがそれぞれ窮地に陥ったその時!

 眩い光が走った。

「うわッ!」

「何の光!?」

「グオッ!?」

「眩しッ!」

 光が晴れると、敵は全て消滅していた。

「くーッ・・・・・・。こりゃあ一体なんだってんだ・・・・・・?」

「この光は・・・・・・一体・・・・・・」

「チキショウ、何が何だかさっぱりだぜ・・・・・・」

「何が起こったというのだ・・・・・・?」

 彼らの鎧あるいは武具に、閃光結晶(ビームクリスタル)が装着された。

 結晶(クリスタル)は、何らかの意思のもとに声を発した。

荒鬼(コウキ)/雷鳴/天地/獣王よ、お前は今より七人いる超将軍の一人となったのだ。閃光結晶(ビームクリスタル)を持つ残りの六人と共に、悪無覇域夢山(アナハイムさん)へ行け。希望はそこに眠っておる・・・・・・!」

 この四人は、声を聞き、新世大将軍の元へ集わねばならぬと本能で理解した。

 彼らは、烈帝城へ向かった。

 

次回を待て! BY TETORA




いかがでしたか?
天地の技、天宝来来斬は本作オリジナルです。元ネタは分かりますね? そうです、ダイレンジャーです。だって仕方ないじゃないですか。五星といえばダイレンジャーじゃないですか(手前何歳だこら執筆当時17歳だコノヤロー)。ですが、発売年はこちらが先なんですよね・・・。
ちなみに、武者衛府弓銃壱(エフキュウジュウイチ)真悪参(マークスリー)は、絶対にどこかで出します。
え? 真駆参(マークスリー)じゃないのかって? 誤字ではありません。キット的には同一ですし。でも、そのための伏線を貼るのが面倒なんですよね・・・。
感想、評価をよろしくお願いします。
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