SDガンダム物語(ストーリー) 作:千生鉄斗羅
第1話 闇軍団の逆襲
黒魔神闇皇帝が討ち払われ、長い時間が過ぎた。
闇軍団は
そして、安寧の世となり、彼は恩人・轟天の娘、
彼らは、
だが、突如、事態は急変した。
新世大将軍の
ともかく、この
三国には、天の島──我々の知る語彙で最も近いものは、宇宙世紀のスペースコロニーである──が点在している。三つあるうちの二つが、何の前触れもなく落下したのだ。
幸い、怪我人こそ出てしまったが、民に犠牲者は出ず、現在復興作業中である。
「大将軍殿。これは──」
「ああ、おそらくはそうだろう。新世将
「無論だ。──所で、会合の準備はすでに整っているとのこと。貴方が、遅刻しそうですよ」
新世大将軍──と一々表記するのは面倒なので、烈光と表記する──は、衝撃の事実を新世将
「それを早く言え! 戦友といえど、待たせるわけにはいかぬのに・・・・・・!」
烈光は、駆け足で戦友の待つ部屋に向かっていった。
∀∀∀
「遅かったな」
「待ちくたびれたぞ、烈光」
「すまない、少し気が抜けていた」
阿修羅王と白龍大帝である。
「──さて、世間話もほどほどに。天の島が落ちたのは知っているな?」
「ああ。
「怪物・・・・・・。もしや、それは・・・・・・」
阿修羅王は、ある存在に思い当たった。かつて地上最強の決戦を裏で手引きし、伝説の大将軍が再び現れるきっかけとなった戦いを起こした存在──。それは、誰の目で見ても明らかだ。
「天の島の落下、巨大な怪物による蹂躙──。間違いない。この一連の災い、敗走した新生闇軍団、
「ならば、急ぎ闇軍団を叩く用意をせねば・・・・・・!」
「この
彼らの間に、戦慄が走る。
「各自、いつでも兵を動かせるようにしておいてもらいたい」
烈光が、注意喚起を呼びかけた。
──しかし、本当にそれだけか?
烈光は、思考を巡らせる。
──巨大怪物は呪導武者と見て良いだろう。だが、果たして奴らに
かつての戦いでは、闇帝王自らが復活し、そして新世大将軍たる烈光によって打ち払われた。その時、呪術師のような存在を、彼は、否、彼らは認識していないのだ。
──おそらくこれは、
∀∀∀
時間は、少し前に遡る。
「貴様!」
「我らには、貴様が邪魔なのだ!」
千生将軍は、闇軍団の刺客と戦っていた。その数、約600。神帝変化し、雷帝の力を以て戦ってはいるものの、多勢に無勢。追い詰められていた。
「くそッ、斬っても斬ってもウジャウジャと!」
そのスタミナは、すでに切れかけていた。
『千生殿・・・・・・!』
「もう少し付き合ってくれるか・・・・・・!」
なんとか虚勢を保つが、その声に覇気はこもっていなかった。
「フハハ、世直し将軍も終わりだな! ここで死ねぃ!」
「!」
雷は、彼を貫いた。合身が解け、もはや千生を守る鎧などない。
「千生殿! 逃げてくださ」
「お前は落ちろ!」
「ぎゃあああああ!?」
「!
「自分の心配をしたらどうだ!」
千生もまた、刺客に敗北してしまったのだ。
だが、不幸中の幸いというべきは・・・・・・。
「ん? 兄者、こいつは確か・・・・・・」
「千ちゃんとこのあいつじゃねえか! なんでまたこんなとこに?」
∀∀∀
場所は戻り、烈帝城。
うっかりざくれろが、急ぎ足で駆け込んできた。
「兄貴ィ! ・・・・・・じゃなかった、大将軍様ァ!」
「どうした!? あと、呼び方は以前のままでいいし敬語もいらん! それで、何があった!?」
「偵察に出てた百式からの伝言だぎゃ。『
烈光は、即決した。
「出陣だ! 鎧を持て!」
しかし、ここでも異常が起きた。
──グググ・・・・・・ッパァン!
「な!」
「なんということだ・・・・・・」
「
『死んでしまった!』
もしこの時に烈帝城まで敵が攻めてきたら? 考えるまでもないだろう。
──
∀∀∀
同じ頃、複数の場所が戦場と化していた。
「クソッ、斬っても斬ってもキリがねぇ!」
銀の鬼面を輝かせ、愛刀・鬼斬丸を振るうのは、
「こうなれば、やるしかねぇか・・・・・・! 来い、飛勇帝の神器よ!」
そう叫ぶと、その背に鶴を思わせる神器が装着された。首に相当する部分には、光の心眼石が備わっている。
「ウオオ食らえ! 鬼岩一閃斬!」
心眼石より発された光を刀身に纏わせ、自身を中心とした円を描くように切り裂くのだ。敵の幾らかは、この一撃で消滅した。しかし、それでも、ゴキブリの如く進軍を続けるのが確認できた。
──さて、どうしたものか・・・・・・!
「
そう叫ぶのは、別の戦場で戦う雷鳴
それらは、自動で敵を追尾する優れものである。しかし、全滅には至らない。
「雷砲を展開する暇は・・・・・・なさそうですね」
嘆息。それでも、刀を抜いて、果敢に斬りかかる。
──さてこの窮地、どう切り抜けるか・・・・・・!
「畜生、天地殿! どんだけ斬っても斬った側から湧いてきやがる!」
「兄貴、
こちらは、山賊・義賊団。そこそこの人数を誇ってはいるが、向こうのほうが頭数は格段に多い。
「
「そんな!」
「だからこそ、俺が行くってぇわけだ!」
叫ぶや否や、天地
「天に輝く五つ星よ! 我に力を!」
星珠の太刀に刻まれた文字が光り輝く。何を隠そう、この文字こそが、新生武者五人衆、そして三代目
「くらえ、天宝来来斬!」
二刀に力を集中させ、斬撃を飛ばした。
「すげえぜ大将!」
「さすが兄貴!」
喜ぶ一行。だが、
「いや、まだだ!」
天地は、軽快を滲ませる。そう、闇軍団の兵は底知らず。持久戦に持ち込まれようものなら、ジリ貧で全滅するのはこちらなのだ。
──どう切り抜けるか、この窮状・・・・・・!
「千尋の谷に悪が足を踏み入れるとは!」
そうやって闇軍団を威嚇するのは、獣王
「ここは、貴様らが足を踏み入れてよい場所ではない! 早々に立ち去れィ!」
「む、あれは!」
伝説の守護獣の名は伊達ではなく、バッタバッタと闇軍団を薙ぎ倒していく。だが、
「
ギャグ漫画の如く嘆く獣王。だが、嘆いている暇はない。こうしている間にも、敵はどんどん押し寄せてくるのだ。
──彼奴等、どう片付けてくれようか・・・・・・!
彼らがそれぞれ窮地に陥ったその時!
眩い光が走った。
「うわッ!」
「何の光!?」
「グオッ!?」
「眩しッ!」
光が晴れると、敵は全て消滅していた。
「くーッ・・・・・・。こりゃあ一体なんだってんだ・・・・・・?」
「この光は・・・・・・一体・・・・・・」
「チキショウ、何が何だかさっぱりだぜ・・・・・・」
「何が起こったというのだ・・・・・・?」
彼らの鎧あるいは武具に、
『
この四人は、声を聞き、新世大将軍の元へ集わねばならぬと本能で理解した。
彼らは、烈帝城へ向かった。
次回を待て! BY TETORA
いかがでしたか?
天地の技、天宝来来斬は本作オリジナルです。元ネタは分かりますね? そうです、ダイレンジャーです。だって仕方ないじゃないですか。五星といえばダイレンジャーじゃないですか(手前何歳だこら執筆当時17歳だコノヤロー)。ですが、発売年はこちらが先なんですよね・・・。
ちなみに、武者
え?
感想、評価をよろしくお願いします。