【カオ転三次】 終末に向けての準備するとある転生者の話 作:黒焦げ
鈴蘭と藤の2人は大きさ、容姿がころころ変わります。一番多いのは6体のメタモン姿ですが他の姿にもなります。
ちなみに何で6体になるのかというと人魚ネキ、夢、歌、舞、睡蓮、文目それぞれに引っ付くためです
「では『一般覚醒者はどんな人達?』講習を始めます。人魚ネキは一般感性からかけ離れてることをまず自覚しましょう」
「MMTニキ、私そんなに離れてますかね?」
「「おかあさんは、はなれてるのー?」」
「人魚ネキ『自分の腕が吹っ飛んだらどんな行動しますか』?」
「?そんなの『即時に退避&防御構築』『腕の即時復元可能か?』『吹っ飛んだ腕や血肉がどのような状況か確認』『敵対者に回収されそうなら吹っ飛んだ腕や血肉を起爆』の順に行動でしょうか」
「亜湖さんそれだけじゃだめだよ。『どこから攻撃されたのか?』『敵対存在の確認』『奇襲からの追撃警戒』が抜けてる」
「るるさんそうでした。やっぱりまだまだですね。奇襲受けた状況のはずなのに想定が甘過ぎました」
「・・・・・夢さんやこの2人ナチェラルに奇襲受けて負傷した想定で話してるんですが?」
「あきらめて、真面目に素でそういう考えだから」
「あのさ2人共、普通自分の腕が吹っ飛んだら硬直してから痛みで絶叫するんだよ」
「「小鈴さんなんで?隙だらけの行動なんかしたら追撃くるよ?」」*1
「・・・2人共そういう反応すること自体が『一般感性からかけ離れてる証拠』なのよ」
「小鈴さん・・・・悪魔と戦ってたらよくとれますよ?」
「腕一本と引き換えに致命傷与えるなんてよくあることだしね」
「お二人さん。ソレやるの修羅勢だけよ」
「一般黒札はね、そんな重傷負うこと自体避けるの。痛みに耐えて戦える時点で相当な上澄みなのよ」
「一般人マインドだとまず『悪魔と戦えません!』黒札にシキガミ遠征組が多いのは自分で戦うのが無理だからなんよ」
「「おかあさんは、おててやあしがとれてもうごけるよー?」」
「鈴蘭ちゃん藤ちゃん、ソレできるのは上位の修羅だけです」
「言っとくけど私下位の悪魔とすら戦う勇気無いからね。転移系の能力目覚めたのもそのへんに関係してると思ってるし」
「俺は上層奥までは頑張って到達したが中層は無理だわ」
「戦えないと危ないですよ?」
「私はそもそも『安全が確保された場所』しか行かないようにしてるから。自衛の基本は危ない場所に近寄らないことです」
「危険度が低い場所をきちんと選んで商売している。ちなみに俺たちにとって危険度が低い場所って今回の授業に出てくる『一般覚醒者たちが仕事してる場所』のことだぞ」
「低いの?」
「人魚ネキ『俺らの強さ』と『一般覚醒者の強さ』は次元が違います」
「一般覚醒者の人達が安全に倒せる程度の危険度だったら私ですら余裕持って行動できる程度だよ」
「たしか『Lv1のスライムを安全に倒せるかどうか』が基準だっけ?」
「私達だとLv1の時でも倒せますよね」
「俺らだと雑に複数体相手にしても倒したりできる人もいたね・・・・ちなみに1対1で倒せるのが基準よ。一日で数体も倒せたら有望株も有望株」
「へーどのくらいの割合なんです?」
「1対1できるのが3人に一人。それを1日に2回できるのは10人に一人。3回以上?滅多にいません。素の才能が低いのもあるけど『根本的な問題』がある。ソレは何でしょうか?」
「「はい。まほううてなくなる!」」
「ソレは才能の問題だね。『根本的な問題』とは違うね」
「亜湖さんわかるかな?ヒントは夜神シェルターのキャラバンエリアにあるよ?」
「あそこにですか?・・・・・・・・・うーんと*2????」
「アレは何もわかってない感じだわ」
「真面目に理解できてないのよ」
「時間切れとします。わかんないんでしょ?」
「ヒントすらわかってないですね・・・・」
「正直でよろしい。『装備品』だよ」
「装備品?・・・・・・ああ、確かにキャラバンエリアで売ってますね」
「そうだね。売ってるね。亜湖さん『装備品』ってね『闇市』が存在するくらいの規模じゃないと入手難しいんだよ」
「シェルター側が供給すること*3もあるけどそんな余裕あるとこのが珍しいし、小さなとこだと『覚醒したけど装備品何も無い』も普通にありえるの」
「で、『装備品』の入手が難しいならどうすればいいか?そう入手可能な範囲の材料で『自作』するしかない」
「ちなみに私たちガイア連合とかが正規に販売してる装備が『正規品』その廉価版が『簡易版』って呼ばれ方してるんだよ」
「へー」
「『自作』した『装備品』のことを『急造品』って呼びます。で一般覚醒者の装備って『急造品』がほとんどです。何故なら正規販売店で装備買うお金が無いからです」
「世知辛い話ですねぇ」
「で、そんなこんなで時間が経った現在『急造品』を作る『工房』があちこちのシェルターに設置されています。生産系の異能持ちとかが専業しだしたのが広まった感じ」
「みんな戦えるわけじゃないですからねぇ。ところで急造品って材料何なんです?」
「主に『ジャンク』だね。シェルター建築や補修で出る廃材・端材。
防衛隊の廃棄装備・部品。あとは『異界』で拾ってきた壊れた車両系の部品
魔獣の皮片や霊布の端切れ。ボルトやナットetc
こいつらを使って装備品を作る。人気あるのは長い霊木棒」
「長い棒ですか、私も使ってますから利便性はわかりますね」
「初心者にお勧め武器の一つだね。小鈴さんも護身用に持たない?」
「・・・・遠慮しておく。下手に武器持つより逃走用のアイテム準備のがあってるから」
「その辺は個人ごとの事情で変わってくるからなぁ。ちなみに『豊富なアイテム用意』って俺らじゃないと無理だからね。そこ忘れないように」
「意外とお金かかるそうですしね」
「亜湖さんやるるさんぐらい稼いでると分かんないだろうけど割と悩みます」
「消耗品系統は護符はともかくストーン、薬品はかさばるからね。咄嗟の使用可能な場所に仕込む際に悩むのよねぇ」
「私は戦闘中使いませんからねぇ」
「私もあんまり使わないなぁ」
「姉さん達の領域だとアイテム系統の権能持ってないと危ないでしょうに」
「あ、やっぱりそうなんだ。想像できない領域だから逆にわかんないし」
「あっちが『一般覚醒者』がわかんないように、こっちも『最上位修羅勢』はわからんのは仕方がない」
「とりあえず『装備品』の話に戻したら?」
「そうね。で『ジャンク』から作るって言ったけど手持ち武器や盾は用意しやすいんだけど『防具』『飛び道具』が難しい。
何故難しいのか?武器は極論、棒や端材で直接殴ればいい。盾は板に持ち手を付ければいい。
だけど『防具』は『材料の入手が難しい』、『飛び道具』は整備と弾の補充が難しい
特に『防具』の問題が大きい。用意したくてもろくなもんが無いことが多いのよ」
「『銃火器』欲しい人も多いけどアレも補給できる当てがないなら使わない方がいいしね」
「逆に当てがあるのなら使ったがいいんだが駆け出しにとっちゃシャレにならん出費ではある」
「へー」
「雑に支援するつもりなら適当な布に『均等』に弱い加護付与したやつ多数用意してくれたらいいよ。後はこっちで加工するから・・・・くれぐれも人魚ネキが直接加工するなんてことないようにね!」
「大事な忠告ね!姉さんなら『こんなもんでしょ?』って軽く作りかねないから!」
「えっと・・・なんで?」
「「貴女、祭神でしょうが!」」
「あのね、亜湖さんが作ると『すごいめんどくさいことになる』*4とだけ理解しとけばいいよ。他の理解はいらないソコだけ理解しておいて」
「あ、ハイ」
「すごいシンプルな説得だ・・・」
「そういや姉さんは納得したらしなくなるんだった・・・」
「まあ一番重要な部分は達成したからよしとしよう。最後に急造品の材料サンプル持ってきてるからどんなの作られてるか実演して見せるわ」
ホントにジャンクだなぁ。あんなの使うのねぇ
「「おやつ?」」*5
「鈴蘭、藤。おやつと違うからね。食べちゃダメよ」
「霊木の端材、廃材。廃棄された結界杭。曲がった霊鉄パイプ。霊鉄棒の端材。折れた霊刀。廃棄霊鉄釘、ボルトナット。砕けた結界石。足場霊木板etc
他にも大量に種類はあるけどその辺から拾ってきた範囲だとこんなもんだね」
「こんなの材料にするのねぇ。こんな感じに加工するの?」*6
「夢さんや目の前で問題行動が起こってるんですが?」
「・・・・そうかさっきのやり取りで『禁止』出来るのは布の加工だけだったか」
「えっ?あの2人共?何が問題なの?」
「亜湖さん『すごいめんどくさいことになるから作るな!』言ったでしょ」
「???服とかじゃないの?」
「姉さん・・・・『装備品』を作るな!以上」
「人魚ネキ製の『急造品』が流れたらマジで問題になるから作らないでください」
「?????創っちゃ駄目?」
「「「駄目です!」」」
「「おかあさんわるいことしたらだめー」」
鈴蘭と藤にすら怒られた・・・・*7
「とりあえずこの槍は、2人のおやつにしていいわよ」
「「わーい」」
「装備品の処分は簡単だったか・・・」
「姉さん本気で身内に渡す分以外の『装備品の製造禁止』。細かい理由を理解する必要は無いの。何度も言ってるけど『すごいめんどくさいことになる』ただそれだけを覚えておいて」
「亜湖さんも大変ねー」
「るるさんホントですよ・・・」
けど何でめんどくさいことになるんだろう?
ちなみに修羅勢呼ばれても否定しないのは、流石に深層潜ってるから勘違いされても仕方ないとあきらめてるからです
ちなみにこの話で一番大事な部分は人魚ネキがうかつに創った装備を流さないようにするだったりします。
本人に自覚はありませんが人魚ネキ製の装備は夜神シェルターにおいて非常に『権威』を持ちます。祭神が『直接創った装備』なので権力闘争の火種になりかねません
ちなみにこの話でサラッと作った槍ですら推奨Lv30あたりだったりします。