【カオ転三次】 終末に向けての準備するとある転生者の話   作:黒焦げ

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13話:お歌の練習 再び

13話:お歌の練習 再び

 

 

 

修行用異界 上層第1帰還地点

 

昨日の新しく習得したスキルと『嵐からの歌声』の練習をするべくこっから先は不思議のダンジョンと言われる場所まで初めてきました。

練習とアガシオンとの連携も考えていかねばなりませんから弱い悪魔か単体でうろついてるのを奇襲したいですね。

 

「シフ悪魔のグループの数は?」

 

『感知範囲には4つ10時方向と2時方向に2グループずつです。距離は10時方向が近くグループ同士の距離も近いようです』

 

「今日の予定はスキルとアガシオンの動きの確認です。数回戦ったら帰りますよ」

 

確認が終わったら事務所に行く約束があります。契約関係はしっかりと話し合って単純化と悪用防御を行うという基本を守らねばなりません。

契約の複雑化や抜け道製作は玄人にとっては簡単なことなので素人側である私にはメリットが無いのです。シンプルイズベスト悪魔との契約は基本やらない。命乞いされたら慈悲をもって痛み無く殺してあげましょう。

 

「一番近くの悪魔のグループに近づいて行って。ただし周辺の地形にも注意。もし高低差がひどい、深い森林などの場合は戦闘せずにここまで戻ります」

 

こっから先の地形は毎日変動を起こすそうなので高低差がひどいや深い森、広い水場、荒地など考えられるものは候補にしておくのがいいのでしょうか?まあ上層はそんな過酷な環境にはならないそうですけど。

 

『簡易アナライズ圏内に入りました。周辺地形に特殊なものはなし』

 

「簡易の結果は?」

 

邪鬼イッポンダタラ
Lv16

 

数は1Lvも高くないちょうどいい相手ですね。ここでアガシオン出してみましょうか?速度と役目の確認もしないとダメですしえーと呼び方は確か依り代にたいして

 

「タグ出てきなさい。」

 

名前で出てくることを命令することでしたね。適当に名前考えてた時に浮かんだもの口ずさんでたら名付け判定されたんですよね・・・ちゃんとネームプレートに『タグ』って刻んでありますし

 

「タグ 道具袋と一緒にシフの後ろ側に着いてきて。シフ悪魔に対して接近開始アナライズ距離に入ったら降ります」

 

『了解しました。移動はタグの速度に合わせますか?』

 

「PT行動の確認のため移動速度はタグに合わせて」

 

シフの背に乗り移動再開です。軽く移動した感じだとこっちの歩く速度とタグの飛行速度は同じただ走り出したら確定で置いてかれますね。

警戒して動くときは出しっぱなしでいいですけど移動の時は依り代に戻した方がいいですね。問題は奇襲食らった時に出すことができるか?これは私の問題になりますからタグに責任はないですね

 

『アナライズ距離に到着。結果を報告します』

 

邪鬼イッポンダタラ
Lv16
弱点属性破魔
耐性属性火炎

 

『邪鬼 イッポンダタラが1体です』

 

 

「接近後挑発による誘導をお願いします。私は今回潜りません危険ですが正面から『嵐からの歌声』を使用します。」

 

私が相手に姿を初手で晒して戦うって珍しいんですよね。基本地面下にまで潜ってますから奇襲してダメージを与えるのが安全策ですし

 

『正面から発動させるのですか?』

 

「威力と射程の感覚を掴みたいので正面から戦います。ここまで誘導後は私の護衛に回ってください。タグはここで私と待機」

 

『了解しました。ここまで誘導後は護衛に着きます』

 

ではここで待ちますか私自身のサーチは範囲が狭いですが動かなければシフのアナライズ距離よりかは長い範囲を感知できます。

だからこっちに近づいてくる悪魔がいればわかります。それに合わせれば攻撃準備は可能でしょう

 

 

 

 

 

 

・・・・私が降りた場所遠すぎたみたいですね。ようやく見えてきました。サーチ範囲を再設定は間に合いますね

射程内に感知 対象は正面 準備よし

 

「Laaaaaaaaa」*1

 

きちんと準備して発動したので一撃でした。『嵐からの歌声』はランダム攻撃だったはずなので単体相手だとやはり強いですね。

 

「シフ次のグループまで移動します。タグいったん依り代に戻りなさい。」

 

『了解しました。アナライズはどうしますか?』

 

「簡易に入った時点でLvと数を報告そのまま接近を続けてアナライズ距離で詳細を報告」

 

『了解しました。先に数だけ報告します』

 

さて次は潜っている時も発動できるかの確認ですね。一応アイスブレスは潜っていても放てますから大丈夫だとは思いますけど

アナライズ距離からは私は降りて潜ってついていきタグは道具袋ごとシフの背中に乗っけますか悪魔を視認したら離れるように命令しておきましょう

 

 

 

 

『敵の数はLv18が1Lv16が1です。そのまま接近を続けます』

 

「アナライズ距離になったら降ります。そのあとは潜航していきます」

 

『了解しました』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アナライズ距離に到着。結果報告します。』

 

幻魔イクティニケ
Lv18
弱点属性銃撃 氷結
耐性属性物理

 

『邪鬼 イッポンダタラが1体。幻魔イクティニケが1体です』

 

「タグ出なさい。シフの背中に乗って一緒に移動。悪魔と接敵したら道具袋ごと後方に移動そのまま支援に入って。シフ途中までは並走します。そして悪魔を視認できる距離まで近づいたら潜航します」

 

シフから下りると同時に水面を広げます。自己中心式になってからシフと並走することができるようになったんですよね理想を言えば常に潜航していたいですけど周辺地形把握しておかないと岩とか木の根っことかにぶつかるんですよ。

 

『了解しました。潜航後は後方に回り込まれるのですか?』

 

「側面か後方を目指して動きます。片方は私が倒しますのでもう片方をスキルの確認もかねてシフが倒しなさい」

 

『了解しました。片方はお任せください』

 

「では向かいます。シフ先導して」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「視認したわ。潜航して回り込むわね」

 

『行ってらっしゃいませ』

 

周辺に岩はあるけどそこは把握できていますからサーチで位置を確認しつつ横から回り込んで効果範囲内に1体だけ入ってるように調整して

 

「Laaaaaaaaa」

 

サーチ内の数が一体減少確認もう片方はシフと戦闘状態ですね。シフの状態も気になりますが先に水流開放して移動するようにしないとマズイですね。

嵐からの歌声発動時どうも自分周辺も凍らせるようで氷が発生して目立っています。最初に使った時も目標に対して伸びていくようにも見えましたし・・・アレ?何か違和感ありますね

シフの方は地上に出て確認しましたが問題なく戦えていますし違和感について考えますか。使い方・・OK 魔力の使い方・・OK 目標の識別・・?

 

「識別?ランダムターゲットの技だから範囲内に単体にするように動きましたけどそもそもこれが間違い?」

 

私の嵐からの歌声は子守唄の修練と霊格の向上で習得したものです。『歌に魔力を籠める』技術の習得でもありました。この修練で得た技術で子守唄の対象をある程度細かく分けることも私にはできます。*2

 

『主考え事ですか?』

 

戦闘を終わらせたシフがこちらの様子に気づいたようですね。今考えてる使い方も試験しますか

 

「嵐からの歌声の試験を続けようかとどうにも違和感がありますので調べないといけません」

 

『戦闘での確認作業ですか?』

 

「いえここで行います。2種類試しますので指定した範囲外にタグと共に待機してください。悪魔が接近してきたらそちらで対処をお願いします。戦力不足の場合は速やかに報告を」

 

『了解しました。悪魔のグループの感知方向で戦闘待機します』

 

周囲の安全は今は確保できています。確認すべきことはさっさと済ませましょう。目標は前方の3つの岩あそこを目標に『嵐からの歌声』*3を使用するとそれぞれにばらけるでしょう。ですが子守唄で標的を単体に絞って使用するのと同じように歌えば

 

「Laaaaaaaaa」

 

効果範囲を狭め指定目標のみを攻撃できるというわけです。*4逆に標的を絞らずに拡散するように歌った場合は

 

「Laaaaaaaaa」

 

想定と違いましたが広範囲を氷結させることには成功したみたいですね。*5ただ自己中心の円状攻撃になってます

囲まれたときには使えそうですが普段使いにはできません。影響範囲に指向性持たせるべきでしょうか?子守唄のように指定方向に放てるようになれればいいのですが

 

「Laaaaaaaaa」

 

うーむ指向性の持たせ方が微妙に子守唄と違う。範囲が周囲全部じゃ無くなりましたが望んだ範囲ではないですね。微妙な違いは慣れてないせいでしょうか?複数回練習してみるべきか?

こういう時は丁寧に手順を踏んで発動させていくのが良し何でかMPに余裕がありますので半分くらいになるまで練習してみましょう。今日はLv上げではなく『嵐からの歌声』の練習に来たのですから約束の時間までLv上げや素材集めより練習しましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・

 

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

・・・・・(人魚練習中)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピ・・・

 

 

約束の時間が近いですね。MPもあまり減ってませんし練習時間短かったかもしれません

 

『主アラーム音が聞こえましたので合流します』

 

おや合流してくるシフの方見てるとなんかタグの持ってるカバン大きくなってますね?大きいものでも拾ったのでしょうか?

 

『私とタグ両名ここに合流します』

 

「おかえりなさい。なんかカバン大きいですけど大きいサイズのドロップ品でも出ましたか?」

 

『いえサイズで大きいものはありません。単純に数が多いだけです』

 

数が多い?アレ悪魔の襲撃で大規模なものでもありましたっけ?

 

「大量の悪魔が襲ってきましたか?」

 

『いえ大量に襲ってきたのではなく主の声に誘われて悪魔のグループが途切れ途切れこちらに向かってきていただけです。』

 

ああ私の練習音に気付いてこっちに来ていたのか

 

「私に報告が無かったということは弱いグループだったのね?」

 

『はい。Lv14邪竜トウビョウ、Lv15天女アプサラス Lv13龍神マカラ Lv11幽鬼ガキ Lv13聖獣ヘケトのうち2~4種で1~4体のグループを作って襲撃してきましたがこちらだけで安定して殲滅できていました』

 

「ご苦労でした。時間なのでトラエストストーンで帰りますよ。タグお願いします」

 

タグが使った道具なんかも補充のためシフに後で聞いておかねばなりません。『嵐からの歌声』もそれなりに練習で来たので次からはLv上げに使っていきましょう。

 

 


 

 

星霊神社の事務所

 

「ちひろさん来ましたよ」

 

「亜湖さんよく来てくれました」

 

「契約関係はしっかりやらないといけないと厳しく言われていますからね」

 

「私たちは霊的契約を用いますから内容はしっかりと話し合うことが大事ですので。今回の契約は業務内容と雇用期間の2種の契約書を用意しています」

 

こちらですと出された契約書を2人で見ます

 

業務契約書
1:指定の時間と場所で子守唄を歌い安眠と睡眠補助を行う
2:異界に突入など戦闘行為によって余裕が無い時は休み
3:外部に出張中も休み
4:指定の時間と場所は事前にスケジュールを提出する
5:指定の時間と場所が増えるごとに報酬を増やすまたは雇用期間を減らす

 

 

雇用期間
1:報酬『トラポートのスキルカード 1枚』
2:雇用期間は60日
3:休んだ日は雇用期間に含まれない

 

「ちひろさん業務契約書に『指定の時間と場所で子守唄を歌い安眠と睡眠補助を行う』『指定の時間と場所が増えるごとに報酬を増やすまたは雇用期間を減らす』とありますが私は池で歌うだけのはずでは?」

 

「えっとそれではですね。その言いづらいのですがトラポート担当者が『寮での子守唄も続けてくれないなら担当しない』と言い出しまして・・・」

 

ジト目でちひろさんを見ます。単純に私の負荷が2倍に増えてるんですが?

 

「ううそんな目で見ないでくださいよぉ。たしかに亜湖さんの負担が増大してますけどトラポート使えて神社にいる人がその人しか今はいないんです」

 

「なら雇用期間は減らすべきでは?1日1回と2回では結構違いますよね?」

 

「雇用期間減らすんじゃなくて報酬増やす方ではダメです?」

 

「いえ雇用期間を減らす方でお願いします。毎日2回なら30日で」

 

「そうですか雇用期間削るんですか」「やっぱり減らされたか」「2回で期間半分間違った主張じゃないからなぁ」

 

「では2回歌う日は2日分カウントにするのはどうでしょうか?途中でトラポート担当者が変わって要求されなくなる可能性がありますから」

 

「こちらもそれならOKです」

 

「では契約書の文面を変更しますね」

 

雇用期間
1:報酬『トラポートのスキルカード 1枚』
2:雇用期間は60日
3:休んだ日は雇用期間に含まれない
4:指定の時間と場所が増える場合増えた分カウントして雇用期間を減らす

 

たぶん大丈夫ですよね?契約的に負担が激増するってことは多分無いはず・・・

 

「ではこの2つの書類で契約書を作りますけどだいじょうぶですか?」

 

「こちらもOKです」

 

あとは契約書の作成場面に立ち会って文章を確認して契約を結ぶだけです。

霊的契約書って手書きなんですね。素材から霊的なものを使われている契約書に先ほどの書類の文面を正確にちひろさんが書かれているのを見届けてから私とちひろさんの名前を署名しました。

 

「これで契約は完了しました。亜湖さん今日はどうされるんですか?」

 

「今日は歌いませんよ。ただ担当者と会っておきたいんですけどどこにおられるんですか?」

 

「夜中には帰ってこられるはずです。こちらがその方の写真と名前ですね」

 

写真を見ますとこの人知ってますね。私に子守唄をお願いしてきた方です。名前は確か俵 小鈴(たわら こすず)さんでした

 

「明日には担当者と話し合ってスケジュール持ってきますね」

 

「亜湖さんお願いしますね」

 

 

 

では寮に帰ってスケジュールの素案でも考えましょうか?しばらくは夜の子守唄続けないとダメですからね

 

あと子守唄の種類増やしておきましょうかしばらく続けるのですから色々歌ってあげましょう。皆が心穏やかに眠れるようには歌ってあげますからね

 

 

*1
『嵐からの歌声』は叫んでるように聞こえる

*2
狭い範囲内限定だけど対象個別にすることも可能

*3
敵全体ランダムに3〜6回少威力の氷結属性攻撃

*4
『嵐からの歌声 集』:敵単体にに4〜7回少威力の氷結属性攻撃

*5
『嵐からの歌声 散』:効果範囲内全体に2〜4回少威力の氷結属性攻撃




主人公『嵐からの歌声』の派生を習得する。主人公作中では気づいてませんがMP回復スキル覚えています。異界の中なら常時回復状態でMPがなかなか減らなくなってます。





名前水野 亜湖(みずの あこ)
Lv14 →15
変身悪魔マーメイド
攻撃魔法ブフ ブフーラ マハブフ ザン アイスブレス 嵐からの歌声 
回復魔法ディア
状態異常子守唄 ドルミナー マリンカリン
パッシブ無限のチャクラ*1←NEW
追加スキルエネミーサーチ
特殊スキル水面展開 Lv2*2







名前シフ
Lv11→13
物理スキルひっかき かみつき バウンスクロー 会心波
攻撃魔法ファイアブレス
状態異常挑発
パッシブ獣の反応 猛勉強 勝利の小息吹
汎用スキルテレパス(主従限定)大きさ変化 エネミーサーチ デビルアナライズ
耐性属性物理 火炎
無効属性氷結 破魔 呪殺 精神状態異常




名前アガシオン → タグ
Lv5→8
攻撃魔法ジオ マハジオ
回復魔法アムリタ
汎用スキル道具の知恵 念動
弱点属性衝撃
耐性属性電撃

*1
D2より この作品では周囲のMAGを吸収して常にMPを回復する状態

*2
自己を基準に狭い範囲に円状の圧縮水面を展開する。水面は本人とマーメイドたちのみが影響を受ける。地面下はLv1と同じ程度に潜れる。圧縮水面は指定方向開放で水流となり高速移動ができる。電撃ダメージの範囲と威力が増大するという欠点もある

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