ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~ IF√   作:クラウディ

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ブラックライダー本編を投稿せずにネタバレの塊である「過去回」&「ifルート」を書いていくというガバ()





【ネタバレ注意】もしキヴォトスに行ったのが「遠山カケル」ではなく、「遠山―――」だったら……

「これで最後だッ!!!」

『OK!! MAXIMUM!! Full Charge!!!!!!』

 

 これまでの疲労が蓄積され、ついに大地へ膝を突く私の前で、黒鉄の戦士――『ブラックライダー』が神々しい閃光を纏いながら跳び上がる。

 まるでどこまでも羽ばたいていける翼のように迸ったエネルギーは、こんな出来損ないの『楽園』なんて容易く粉砕するはずだ。

 そうなってしまえば、私の願い――『死者の蘇生』は叶わなくなってしまう。

 

 ほんの少し前なら、そうはさせないと『奇跡』を起こして妨害しただろう。

 ……ほんの少し前なら、彼……いや「―――」が相手であろうと容赦なく倒せただろう。

 …………ほんの少し前なら、迷いなんてなかっただろう。

 

 ――だが、今はなにもかも違う。

 

 気づけたんだ。

 私は、既に間違っていたことに……

 

「……………………あぁ――」

 

 もう、大丈夫なんだ。

 

 そんな単純なことを悟ることができたのは、自力で振り返ることなどとうの昔にできなくなったその果てで、自分達の大切な「――」と激突したあの瞬間であった。

 

 妻を失い、盲執に取り憑かれ、罪を背負い、間違いを犯し、間違ってる世の中を見て、『現実』を叩きつけられ、震える足を無理矢理動かし、閉じたくなる瞳を見開いて、「それでも」と『奇跡』を――『楽園』求め手を伸ばし……

 

 

――最後には、『奇跡』を起こした「―――」に止められた。

 

 

 あぁ、そうだった。

 私には、いや、私達には大切な『―――』がいたんだ。

 よく笑って、よく泣いて、よく怒って、よく考えて……そんな大切な『――』がいたんだよ。

 

 なんで、失ったものばかりを数えていたんだろうな……

 なんで、今あるものを見つめられなかったんだろうな……

 なんで、勝手に諦めていたんだろうな……

 

 こんなにも、大切なものがすぐ側にいたというのに――

 

「ふふっ…………ははっ、なにもかも遅すぎるんだよ、私は…………」

『Grand Finale……』

 

 そうだ、私は遅かったのだ。

 あんなにも、前を見続けて駆け抜けていられた「―――」と違って、後ろばかりを見続けて足を止めていたから……

 

 

『Savior Strike!!!!!!』

「だぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!!!!」

 

 

――まだ見ぬ『向こう(未来)』には、輝かしいものがあったというのに。

 

 

『EDEN Strike……!!!』

 

 

「ありがとう、「―――」。私達の、大切な――」

 

 

 互いの一撃がぶつかり合った瞬間、世界が真っ白に染まり――

 

 

 

――私は負けたのだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「……ここは……」

 

「こうして話すのは『はじめまして』ですね――」

 

 

 

「――『先生』のお父さん……

 

 

 

――「遠山ノゾム」さん」







Tip!
これは「あり得なかった未来」、その始まりである。


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