君は無邪気な夜の暴虐 作:ミカ推し
誰だって筋肉で腕も脚もうわ…!ふっっっっっととなっていて腹筋もバキバキに割れていて、それでいて胸もめちゃくちゃデカい(想定Hカップ)ミカレベルの美少女とか誰も嫌いじゃ無いでしょう!?
突然だが君は『伏黒甚爾』という存在をご存知だろうか。
漫画『呪術廻戦』に出てくるキャラクターである。
彼は呪術廻戦という漫画に出てくるフィジカルギフテッドで誰もが少なからず呪力を持つ世界の中で、呪力というモノを持たなかったつまりは完全的な0によって脅威的、異才的なフィジカルを手に入れた天与の暴君。その彼のフィジカルは呪力を持たぬというのにその桁外れた身体能力と五感で呪いを視認できるという最強の一角。
ではもしそんな彼に憧れたという人がいたのなら。
ではもしそんな彼になりたいと願ってやまない狂気的なまでの彼のファンがいたのなら。
そしてそんなイかれたまでの渇望が彼の身体能力に近いほどの身体能力を手に入れた“誰か”になれたと言うのなら。
目指さないだろうか?そんな彼を。
誰よりも強く、それでいて誰よりも自尊心が低く。それでいて最期には必ず愛を思い出したそんな男を。
例え“性別”が違っていたとしても目指さないだろうか?
いいや!断じて否っ!!
そう。これこそは、伏黒甚爾という男に本気で憧れてそんな男の身体能力を持つモノに転生したのだから、せめてそんな男らしい生き方をしてみようと憧れた1人の少女のお話である!!
時と場所は変わり、この地は【キヴォトス】。
多くの学園が集まってできている“学園都市キヴォトス”
ヘイローという頭上に輝かせる円環模様を持った少女たちが過ごしている至って変わらない街並みだ。…ただその少女たちは銃を持ち、街中には戦車が動いていると言う私たちからすれば何とも言えない世界観ではあるが。
そしてその街中の1つ。各学園を纏める“連邦生徒会”の傘下である街中で1人、少女は大衆食堂でたこ焼きを頬張りながら、テレビを片目にスマホに耳を傾けていた。
「おいおいおっさん。何用だ?」
『何用もこうも無い。依頼だ。』
頭にピンク色と空を織り交ぜたような不可思議なヘイローを携えたキヴォトスではどこにでもいるようなただの少女。だと言うのにその姿は人目を引く。今も尚、電話している少女には多くの少女が彼女を片目で何度も視線をよこし続け、人によっては彼女に熱い視線を向ける少女も少なく無い。
それもそのはず。彼女は他の少女と頭ひとつ分…下手をすれば2つ分ぐらい違うほどの高い背。滅多に見ないほどの大きな胸。そしてスラリと鍛え上げられた二の腕と太ももからは溢れんばかりの筋肉が盛り付いていて、あろう事か腹回りには黒色のタンクトップ一枚で彼女の鍛え上げられたシックスパックの腹筋が白衣のような上着から見え隠れしている。
「へぇ……いいぜ。聞くだけ聞いてやる」
『ふん…全く生意気にも程がある』
短く無造作に切られたそのピンク色の短髪は、ただ雑にしているのでは無い。
ピンク色の髪の光沢だ。それはただシャンプーだけでは出せない色艶があるのが彼女の髪の良さを伺わせる。……ただそれでも切り方はやはり短く、それでいて無造作であることが窺える。
「へっ。毎回色つけてやってんだよ。こっちは」
『分かっているとも。だからこそ我々は仲良くやってきたのだろう?』
箸の使い方も何処か気品に溢れていて、たこ焼きを食べているだけなのにその少女からは得体も知れぬ高貴さが溢れている。
勿論、彼女の色気はそれだけでは無い。
鋭く釣り上がった金色の眼差しの右瞼には一本の小さな切れ目がついている。
本来ならうら若き少女についた醜い傷だというのに彼女の鍛え上げられたその肉体にはまるで魅了の黒子のように見えて周囲の少女たちの視線を奪う。
「へーへー……それで依頼は?」
『全く………今回はアビドス高等学校への襲撃を頼みたい』
だが、この時点で誰もが気がつくであろう。彼女から学校の制服や校章らしいモノが伺えない。……それはつまり彼女は不良だろうか?それとも学校を今は訳あって停学中なのだろうか。
どちらであってもその人目を引く姿は有名になっているはずなのに彼女の姿形は聞かない。それもそのはず、彼女は学校を退学しているのだから。
今の彼女は言うならばフリーターのようなものだ。
依頼があれば何でもこなす何でも屋。だがこの血の気の多いキヴォトスでは十分、見た目通り強い彼女は何処でも引っ張りだこな高名優秀なアウトローとして二つ名を轟かせている。
「アビドスの襲撃ぃ?」
『ああ。アビドス高等学校から奴らを叩き出してほしい』
とは言っても今回のような学校への襲撃は彼女であっても中々聞かないらしい。
意外に猫舌なのか彼女はフーフー…と何度もたこ焼きに息を吹きかけながらようやくたこ焼きを口の中に放り込んだ。
アビドス高等学校……それは彼女の記憶にもある学校。
古くからある学校で、彼女が昔通っていた学校と同規模ぐらいの勢力があったらしいが数十年前から吹いた砂嵐の影響で今はあるかどうかも怪しい学校だが……
「アビドスねぇ……」
『なんだ。渋っているな』
どうかしたのか。という電話越しの声に彼女はまた小さく息を吐く。
「ちょっと前によぉ。アビドス所属っつう金髪お嬢様らしいやつに声かけて一晩泊まろうと思ったら散々な目にあってなぁ……」
『全く…貴様も金があるんだからそのヒモ生活どうにかしろ。馬鹿たれ』
これは将来胸でかくなるだろなーという金髪ゆるふわお嬢様に声かけて一晩泊まろうとしたら翌日にはアビドスの生徒にされそうになって命からがら逃げ切ってきたという苦い記憶が彼女の中に蘇る。
そう。彼女はよく言えば住所不定。悪く言うならば【ヒモ】なのだ。
その凛々しくそして素晴らしいと言えるほどの肉体美を悪用して少女たちを誑かし一晩ごとに泊めてもらっている宿を変えているのだ。
「おっさん。これはオレの生き方なんだよ」
『ヒモがか?悪い事言わん。私の会社に─────』
相変わらずくる勧誘に耳を少し離し、彼女はまたたこ焼きを食い始める。
『──────っておい!聞いているのか』
「ふぃっていふよ。ふぃっとま」
『貴様……!………まあいい』
綺麗にたこ焼きを完食した彼女は立ち上がる。
筋肉質で鍛え上げられたその四肢には余計な力は入っておらず、あくまで自然に躍動する。
『依頼の詳細はまたメールする……それでは頼んだぞ。聖園 ミハ』
「もう聖園じゃねぇ。縁切ったんでな。」
彼女の上着から大きな羽が盛り上がる。
白色の羽。純白で何よりも穢れなきその白い羽が。
「今は伏黒だ。……いいぜ、その依頼受けてやる」
そう。彼女こそ
─────────無邪気な夜の暴君。
名前:聖園ミハ伏黒メグミ(甚爾を名乗ろうとしたら流石に似合わないと言われ、彼の息子の名前を借りる事にした)
所属:トリニティ総合学園
学年:二年生(現在、退学したとミハは思っている)
年齢:16
誕生日:不明
身長:172cm弱
趣味:不明
備考:彼女こそキヴォトス裏世界で名を馳せる【暴虐天使】
隠し事項:転生者
反応があれば続きを。