転生したらゲマだった件   作:顔色悪男

4 / 4
一ヶ月前、手すさびで始めたこの作品ですが、書き始めた直後に様々な問題が発生してしまい、執筆どころではなくなってしまいました。
その間にも、お気に入り登録をしてくれたり、しおりを挟んでくれたり、感想を書いてもらったりと、幾人もの読者の方に楽しんでいただけたこと、非常に嬉しく思います。

正直なところ、ノリだけで始めてしまったものなので、どこまで続くかはわかりませんが、お付き合いいただけると幸いです。


ゲマ、説明する。

当たり前といえば当たり前のことなんだけど、搾取するだけの統治なんて上手くいくわけないからな。

食料にせよ、女にせよ、搾り取るところまでやってしまえば、後は枯れるばかりである。

 

……でも、ジャミはともかく、ゴンズにこれを説明してやったところでわかるかなー……。

アイツ、死ぬまで搾り取って、『何で死んじゃったんだ?』って顔しそうだしなー……。

 

しゃーない、アイツにでもわかるように説明してやるかー……。

 

 

「ど、どういうことなんですゲマ様!? オレ、毎日美味いメシを食いたいっすよ!」

「そうでしょうそうでしょう。私もそう思いますよ。……ではゴンズ、これから一度魔界に帰りますので、極上の食事を奢ってはもらえませんか?」

「え、えぇ!? オレが、っすか……? ……うぅ、ゲマ様が言うなら、従うッスけど……」

 

そう言いながらも、明らかにしょぼくれるゴンズ。

デカい図体を縮こまらせながら、指先をちょんちょんと合わせ始める始末だ。

 

「それから、今日以降は毎日食事を奢ってもらいますよ。それと、午前と午後のティータイムには、質の良いお茶とお菓子も用意してもらいましょうかね」

「ゲ、ゲマ様! そ、それはオレの給料じゃムリっすよ! そんなことされたら、オレ、メシが食えなくなっちまいます!!」

「えぇ、そうでしょうとも。……さてゴンズ、今の私の立場をアナタに。そして、今のアナタの立場を人間に置き換えてみてください。どうなりましたか?」

 

ゴンズにそう尋ねると、彼ははっとした顔になり、目を左右にキョロキョロさせ始めた。

そして、数十秒たっぷり考えたのちに、申し訳なさそうに口を開く。

 

「……あの、人間の食うモノが無くなります……。そしたら多分、オレのメシどころじゃなくなっちまいますよね……」

「そういうことです。甘い蜜を吸うのは簡単ですが、生かさず殺さず、上手に管理するのは難しいものなのですよ。……では、今度はジャミです。アナタが好みの娘を何人も連れて行って、ハーレムを作ったとしましょう。そして、それから毎年数名の生贄も差し出せましょう。それからしばらく後、どうなると思います?」

「……その、ババアしかいなくなると思います……」

「そうでしょうね。ついでに言うなら、ゴンズが過度に食事を要求していますから、がいこつへいのように痩せこけた人間しかいないでしょうね」

 

そこまで言うと、二人とも目に見えて落ち込んでしまった。

バラ色の未来を想像してたのが、あっという間に灰色一色に染められてしまったのだから、そりゃあこうもなるだろう。

 

さて、ここまで追い詰めてしまえば、後はそっと一押しするだけである。

俺はがっくりと項垂れる二人に、こう声をかけた。

 

「ですが、そこまで多くを望まなければ、二人の願いを叶えることは不可能ではありませんよ?」

「「ほ、本当ですか!?」」

「えぇ、もちろんですとも。……人間たちと、共生すればよいのです」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。