蛇神様IN刃牙ワールド   作:揚げ物・鉄火

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読む前の簡単な説明.

蛇王龍INヒロアカ世界での話し

蛇王龍に転生する。
   ↓
なんやかんやで守護神になる。
   ↓
人間に恋をするが死別。
   ↓
なんやかんやで裏切られる。
   ↓
生贄の女の子を喰ったら擬人化成功!
   ↓
1000年色んな世界を旅してたらめちゃ強くなった。
   ↓
恋をした人間が転生したから無理矢理結婚した。ハッピーエンド!
   ↓
ちょっと旅してみない?(拒否権無し)←今ここ☆


蛇神様の強さは、刃牙ワールドで言うと…どのくらいだ?

よくわからないので、どうぞ。ごゆっくり!


蛇神様、刃牙ワールドに行くッ!

「異世界の強者…じゃと?」

恩人にして親友たるミラさんの突拍子の無い言葉に思わず聞き返した。

 

「そうさ。いい考えだと思わないかい?」

「全く思えんな」

「えぇ〜?ケチー」

私の返答に口を尖らせたミラさんがぶーぶー言いながら文句を垂れるが知った事ではない。

こちらとしては1000年ぶりに再会出来た旦那様(愛しの君)と一緒に過ごしたいし、いっぱい世話してあげたいし、たくさんラブラブしたい。

なのでミラさんの気紛れに巻き込まれるのは御免被る。出来れば他を当たって欲しい。

 

「そもそも何処の異世界に連れて行く気なんじゃ?」

一言で異世界と言っても多元宇宙(マルチバース)なんて数えるのが億劫になるほど存在する。

今まで幾つもの世界を周って来たが、どの世界でも面倒事にしか巻き込まれない。

 

やれ魔王討伐だ、やれ世界征服だ、やれ戦争を止めろだ、やれ全宇宙の危機を救うのを手伝え(VS.サノス軍最終決戦)だ、やれ海賊vs.海軍(頂上戦争)だ、やれ魔神王だ、やれ妖精王(終末装置)だ、やれ人工知能の暴走(ウルトロン)だ、って正直飽き飽きしている。

退屈したくないとは言ったものの1000年も『何か・誰か・何処か』と戦わされて、平穏なんてほんの数年程度しかなかった。

こちらとしてもいい加減に休みたいが、どうやら向こう(ミラさん)にはその気が無いらしい。

 

今も次元を行き来出来るタイプの転移門(ゲート)を作り出して、こちらにじりじりとにじり寄っている。

と言うかその転移門(ゲート)、完全に宇宙条約に違反するタイプのヤツじゃないか?光の巨人が徒党を組んで攻め込んで来ても文句言えないレベルでヤバいぞ?なんなら今この場にエン〇ラ星人が現れても驚かない自信しかない。

 

その前に冠位級魔術師(グランド・キャスター)至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)を兼任してる者として今すぐその転移門(ゲート)を閉じないと竜殺しの逸話を持った冠位級剣士(グランドセイバー)…多分、須佐之男命(スサノオノミコト)辺りが来るかもしれない。

軽く多元宇宙(マルチバース)全体の均衡を崩壊させかねない転移門(ゲート)を作るミラさんもミラさんだ。しかも並の魔術師では到底干渉出来ず認識すら出来ない、星間はおろか多元宇宙(マルチバース)を自由に繋げる転移門(ゲート)を作るとか私でも確実に3時間以上は掛かるのに、それ程の偉業を一瞬でやってのけた。相変わらずのクソチート。もはや嫉妬する気すら起きない。

まあ、だからこそ私が監視役に選ばれた訳だけども…

 

話しが逸れたので戻すとしよう。

じりじりとにじり寄って来ていたミラさんが私の腕を掴んで引っ張て来る。

 

「ほらほら~、行こ~?」

「だから何処にじゃ!?」

「刃牙ワールド?」

「何故に疑問形!?」

何処の世界に行くかを疑問形で答えて来るミラさんに突っ込みを入れながら、腕を引かれるがままに転移門(ゲート)の中へと連れ去られてしまった。

一応、抵抗してみたが無意味に終わったとだけ言っておこう。

 

 

 

 

ミラさんの作った転移門(ゲート)から出て最初に目に映ったのは、薄汚いビルの壁。

恐らく何処かの路地裏なのだろう。

周囲を軽く見渡して可能な限りの情報を取り入れる。

 

「……何処?ここ」

情報を手に入れようとした上での感想が口から漏れ出た。

 

「いや、割とマジで何処?」

この場所に来る前にミラさんが言っていた事を思い出す。

 

刃牙ワールド?

「…刃牙ワールドって一言で言ってもいつのじゃ!?」

一言で刃牙ワールドって言われても何編かで大きく変わる。

 

少年時代、最強トーナメント、最凶死刑囚、大擂台祭、モハメド・アライ.jr編、アンチェイン編、ピクル編、地上最強の親子喧嘩編、クローン武蔵編。

これだけで大きく変わって来る。

 

「おや?ちゃんと着いたみたいだね」

「ミラさん…」

さっさと歩き出そうかと考えていた頃にミラさんが転移門(ゲート)から現れて呑気な事を言い出した。

 

「ミラさんや…今って刃牙ワールドのいつ頃なんじゃ?」

「え?えーと…えぇ、う~んと…いつ?」

「お主も知らんのか?」

「あ、うん。ごめん…」

まさかと思ってした質問にミラさんが肯定して思わず大きな溜め息を吐いた。

 

「う~ん、まあ…過ぎた事は仕方ない。とにかく帰還条件を教えてくれ」

「えーとね…章ボスを5人倒すこと…」

「oh…」

帰還条件を聞いて思わず眉間を抑える。

 

章ボスを5人…と言うと?

そう考えているとミラさんが名前の書かれたリストを渡して来た。

 

(範馬 勇次郎)
(ジャック・ハンマー)
(最凶死刑囚のいずれか)
(郭 海皇)
(マハメド・アライjr)
(ビスケット・オリバ)
(ピクル)
(範馬 勇次郎(二回目))
(宮本 武蔵(クローン))

 

 

ここから五人を選んで倒さなくてはならない…なんて罰ゲーム?

だが確実に倒せるのは、ジャック・ハンマーとマハメド・アライ.jr、ビスケット・オリバの三人。

 

しかし、この中のいずれかを倒すと自動的に他のグラップラーに話が伝わる。

その前に徳川の爺さんの耳に入る可能性が高い。

 

グラップラーと徳川の爺さんのどちらに情報が伝わるのが都合が良いのか?

出来れば先に徳川の爺さんの下に行って保護して貰うのが一番だろう。

だが、ただ徳川の爺さんの屋敷に押しかけて「保護してくれ」と言っても即追い返される。

 

ならばどうするか?

単純な話しだ。

徳川の爺さんの趣味に付き合えばいい。

強者同士が戦うのを見たい徳川の爺さんが喜ぶような手土産を持って行けば喜んで話しを聞いてくれるだろう。

 

 

となると誰を連れて行くのが良いだろう?

「ん?……クフッ!」

たまたま路地裏に落ちていた比較的新しい新聞を拾い上げて、記事の内容を読んでから適当に捨てた。

新聞の見出しには、『人か獣か(men or beast)』と大きく記事が書かれていた。

 

 


 

 

いつもの日常だった。

グラップラー達が日常ともなった稽古を終え、各々が思い思いに休息を取っていた。

ちょうどその時だった。

 

ドグンッ!

 

「!!」

その音に最初に気付いたのは原人(ピクル)だった。

 

かの地、かの時代(白亜紀)にて、己と戦闘(たたか)い、幾度も勝利した好敵手達にも似た鼓動音。

 

「―――」

だが何かが違う。

彼等(恐竜)とは明らかに違う。

原人は困惑していた。

 

ドグンッ!

 

長い眠りから目覚め、かつての好敵手(T-レックス)を奪われ、怒り、暴れ、守り、そして敵意を向けない雄(ストライダム)に説得され、訳も分からないうちに眠らされ、この見えない箱(米国ピクル専用収監施設)に閉じ込められた。

退屈な日常を過ごしていた。

遊び相手も、戦う相手もいない。

もうひと眠りしようとした矢先に聞こえた()

 

ドグンッ!

 

アイツ(T-レックス)のではない。

アイツ(トリケラトプス)とも違う。

アイツ(ブラキオサウルス)よりもデカく、アイツ(ディノニクス)よりも速い。

聞いた事の無い(心音)だった。

一つだけ近しい音を挙げるならアレ(火山噴火)しかない。

 

ドグンッ!

 

「ハルァアア」

誰のものか検討も付かない。

初めて聞く(心音)だ。

だがこれだけは理解(わか)る。

コイツ(心音の持ち主)は、凄く強い!!

 

現代に蘇りし原人(ピクル)にとってこの心音を聞き続ける事が最初の楽しみとなった。

 

 


 

 

ドグンッ!

 

「!!」

「どうかしたのか?」

原人(ピクル)とほぼ同時に気付いたのは、地上最強の生物(範馬 勇次郎)だった。

 

今まで喰って来た雑魚(相手)とは明らかに違う(心音)

ミサイルの爆発音や落雷の直撃にも似た強烈な心音。

オリバのでは無い。ゲバルのでも無い。

刃牙のでも独歩でも渋川でも烈海王でも郭海皇のものでも無い。

ましてや今目の前でアホ面をかましているコイツ(ストライダム)のものであるはずがない。

 

ドグンッ!

 

己の知る者の中にコレに近しい音を持つ者はいない。

聞いた事の無い心音だが、この(心音)の持ち主は、途方も無い強さを秘めている。

 

それこそ、自分に匹敵しかねない程に…

 

「ストライダム。悪いが俺ァ、ちと散歩に出掛けて来るぜ」

「オ、オーガよ。急にどうしたのだ?まるでクリスマスプレゼントを楽しみにする幼子のような声を出して」

「幼子か。案外間違っちゃいねぇかもな。少なくともそれだけ楽しめるヤツが現れたって事だ」

 

 

ドグンッ!

 

「声の一つも弾むってもんだぜ」

再び響いた音を耳に勇次郎が笑みを浮かべた。

 

 

 

ドグンッ!

「!」

 

ドグンッ!

「今のは…?」

 

ドグンッ!

「老師!」

「叫ぶな。ちゃんと聞こえた…」

 

ドグンッ!

「親父!今の」

「ああ、聞こえたさ」

 

ドグンッ!

「大将?」

「誰だ…?」

 

ドグンッ!

「…誰ノ鼓動ダ?」

 

ドグンッ!

「ミスター?いかがなさいましたか?」

「oh…とんでもねぇのが目覚めちまったな」

 

鼓動音が響く度にその音が世界中のグラップラー達に届いて行く。

今まで聞いた事の無い強烈な鼓動。

鼓動だけで強さが分かってしまうグラップラーとしての(さが)

そしてグラップラーとしての(さが)、故に誰もが想った。

 

どこのどいつだ?

どんな見た目だ?

今までどこに居た?

なぜ今になって現れた?

何が目的だ?

大きさは?

どんな技を使用(つか)う?

ソイツの強さは?

 

そんな当たり前の疑問よりも先に全員の胸に想起(うか)んだ一つの思い。

 

「闘ってみてぇ……」

彼等は、やはりグラップラーだった。

 

 

 

 

 

 

一方、その鼓動の持ち主はと言うと

 

「見ろミラさん!これが世界一巨大(デカ)いハンバーガーらしいぞ!!重量(おも)さ50キロ越え!高さは大体70~80と言ったところか?大体30人前らしいぞ!!」

「ついでにコーラが5ℓ入る容器にコーラを貰って来た!出来ればジョッキが良かったけど贅沢は言えないな!」

「うん…そうだね。すっごい食うね…見てるだけで胃もたれ起こしそう…うっぷ」

米国(アメリカ)のファーストフード店で世界一デカいハンバーガーを前に子供のようにはしゃいでいた。

そして付添人のミラさんと呼ばれた女性は、胃と口元を抑えながら一人でもそもそとポテトを摘まみながら周りのギャラリーを全力で無視していた。




時系列的には、ピクル復活から日本に輸送されるまでの間…モブ兵士の発言で「一ヶ月余りで作った」とか言ってたので、少しだけ余裕があるかな~?って感じです。
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