蛇神様IN刃牙ワールド   作:揚げ物・鉄火

5 / 10
やっぱりね一度底まで落ちたオリバの株を上げる方法って何があるかな、って考えた時に思い付いたのがこれしか無いんですよね。
うん、本編よりしつこいかもしれないけど、出来れば受け入れて下さい。

あと、蛇神様が若干本領発揮し始めています。さすがにオリバが相手なのでちょっと本気で闘ってます。

それでは、どうぞ。ごゆっくり!


アメリカ最強VS.異世界最強ッ!!(平和に終わる訳がない)

アメリカ最強.ビスケット・オリバのタックルにより蛇神 シロナが背中で刑務所の壁を幾つもぶち破る。

厚さ10センチのコンクリートの壁を20枚以上破壊した所でついに刑務所の中庭、受刑者運動場に到着する。

オリバの部屋から数えて100メートル以上の距離を破壊しながら移動して来た。

 

10秒以上続いた破壊音を追って来た看守が一人、中庭を走って正門に向かおうとしていた看守が二人。

合計三人の看守がその戦闘(たたか)いの目撃者となる。

 

「セイッ!」

「ぐっ!?」

太陽の光が降り注ぐ場所に出た事を確認した蛇神が腕を組んだままのオリバの無防備な顎に右膝蹴りをクリーンヒットさせる。

顎への膝蹴りをまともに喰らったオリバの巨体が大きく揺らぐ。

 

「フッ!」

ドドドドッ!

組んだ腕が解かれ、がら空きになったオリバの前面へ四連の攻撃がヒットする。

顔面、喉、水月、金的を連続で攻撃する人呼んで正中線四連突きが完璧に決まった。

 

「ぐお…!」

「シッ!」

ドドドドドッ!!

倒れ行くオリバの身体にさらに加えられた五連撃。

舌根(ぜっこん)雁上(がんじょう)、稲妻、夜行、伏兎(ふくと)

人体の急所に連続で打ち込まれた更なる攻撃。

オリバの肉体に更なるダメージを与える。がこれで終わりではない。

 

「グゥ…!」

「フンッ!」

身を屈めようとするオリバの顎に綺麗に入ったアッパーカット。

150キロを超えるオリバの肉体が宙に浮いた。

 

宙を舞うオリバの巨体。

対峙するは、巫女服を着た20代の女。

誰がこの光景を信じられようか。

 

太陽の下に出てから始まった膝蹴りからの11連撃。

たったの11連撃でアメリカ最強.ビスケット・オリバがダウンした。

過剰搭載された超筋肉の化け物、ビスケット・オリバが一人の女を相手にダウンを許した。

時間にして10秒にも満たない一瞬。

ほんの僅か10秒で決着が付いた。

 

 

…んな訳ないだろッッッ!!

 

 

アメリカ最強がそんな簡単に沈むか?

アメリカ最強.ビスケット・オリバは、そんな簡単に倒せるタマじゃない!

侵入者よ!見ろ!これが!ビスケット・オリバだッ!!

 

 

「な・る・ほ・ど・ね♡」

看守達の心の声に呼応するように繋がれざる者(アンチェイン)ビスケット・オリバ(アメリカ最強)がゆっくりと動き出す。

まるでダメージが全くないようにゆっくりと余裕を持って立ち上がり…余裕を見せるために空中で回転してから綺麗に着地する。

 

「おー」パチパチパチパチ

「私を倒しに来た…最初は戯れ言と聞き流し、君の挑発の数々にも聞く耳を持たなかった。しかし、今の攻撃を喰らってやっと理解したよ…君は本気だ。本気でこの私を倒しに来ている。ならば、私もアメリカ最強として対峙(こた)えよう!」

アメリカ最強が侵入者…否、挑戦者を迎え撃つ覚悟を決め、大振りのパンチを放った。

 

 

 

 

ビスケット・オリバと蛇神 シロナの戦闘(たたか)いを目撃した看守達は、後にこう語っている。

 

殴りかかったミスターが吹っ飛んだ(・・・・・・・・・・・・・・・・)…と。

対する侵入者は、片手を突きだしただけ。

あり得ない事が眼前で起こっている。

この光景を直接目撃した自分の目を疑っている。

 

「アイキ…柔術だ」

そんな中、看守の一人が呟いた。

 

「相手の力を利用する東洋の武術」

「仮に相手が10の力で攻撃した場合、相手の10の力+自分の力で反撃出来る…」

「だが、圧倒的に実践向きの技術では無いはずだ…それをあんなにも完璧なレベルで」

「ず、随分と詳しいんだな」

突如始まった看守の完璧な解説に困惑しつつも闘っている両者を見守る事に努める。

 

「なるほど…アイキと、中国武術の発勁か。それも片手で完璧にタイミングも合わせたか」

「正解、最初に言ったように合気だけじゃないよ?他にも色々とあるから全部当てられたら、褒美として本気で相手してあげる」

吹き飛んだオリバが攻撃された腹筋を擦りながら立ち上がり、対する蛇神が両手を緋袴の横の穴に入れて疑似的なハンドポケット状態になる。

 

立ち上がったオリバに正中線を維持(・・・・・・)しつつハンドポケットの状態で近づく。

蛇神の意図を察したオリバが同じようにハンドポケットで近づいていく。

 

ズチャ…ズチャ…

サク…サク…

 

ゆっくりと歩きながら近づく両者。

両者間の距離が小さくなるに連れて大気が歪んだようなな錯覚が起こる。

そんな中、看守の一人がある事に気付く。

 

(あ、あれ…?溶け…てる?)

 

オリバに近づくに連れ蛇神の肉体が溶けて行ってる。

粘性の液体のように蕩け落ちていた蛇神の肉体がオリバの前に立つと水のような液体に変化する。

 

「フンッ!」

ほぼゼロ距離になった両者が向かい合い…オリバが先に動いた。

 

オリバの右拳の振り下ろし、巨大な大岩を思わせるその攻撃は、高速で相手の頭部に向けて真っ直ぐに振り下ろされる。

しかし、完全な脱力を成功させた蛇神のハンドポケットから放たれる攻撃は、オリバの振り下ろす拳の5倍以上の速度(スピード)があった。

それに加えて正中線を維持したまま近づき、相手が先に相手が動いた事でもう一つの現象が成功していた。

正中線を維持したまま行う特殊な歩行により左右へのブレは無く、よって打ち込む隙は皆無。相手は無謀な攻撃を強制される。

ご存じ、琉球王家の秘宝御殿手(うどぅんでぃ)である。

 

「ハッ!」バギンッ!

御殿手(うどぅんでぃ)により発生した明確な隙、ハンドポケットにより加速された抜拳、完全な脱力からの筋肉の硬化により発生した衝撃(インパクト)、その衝撃(インパクト)の瞬間に地面に亀裂が走る程に踏み込んだ足、それら全てを掛け合わせた最高のタイミングで放たれる最強の一撃…発勁。

 

オリバの過剰搭載された超筋肉の防御を真正面から貫通し、内臓に直接ダメージを与える一撃。

完璧なタイミングで放たれたそれ(発勁)は、オリバに血反吐を吐かせながら遥か後方に吹き飛ばす威力にまで成長した。

威力だけで表現するなら巨大トレーラーが正面から衝突した程の衝撃。

並の人間ならバラバラに飛び散るであろう衝撃がオリバの全身に走る。

後方の壁を粉々に破壊する程の速度と威力を持って150キロを優に超える質量の肉塊が衝突する。

轟音を立てて崩れ落ちる刑務所の壁。

重量にして1トン以上のコンクリートが音を立てて崩れ落ちる。

普通の人間なら即死、良くても再起不能の大怪我を負うダメージ量。

 

 

「……」

崩れたコンクリートの山が動かないのを見た蛇神が巫女服の袖から一枚の紙とペンを取り出し、ビスケット・オリバの名前に一本の取り消し線を引こうとする。

「…?」

そして違和感に気付く。

崩れ落ちたコンクリートの山が少しずつカタカタと動き始めている。

 

「マジか…」

蛇神の口から思わずこぼれ出た呟き。

威厳もへったくれも無い本音100%の呟きだった。

 

コンクリートの山から一本の太い腕が飛び出し、瓦礫の山に突き立てられる。

突き立てられた腕を軸にしてその巨体を引き釣り出す。

上半身を瓦礫から出し、続いて下半身も抜け出す。

コンクリートの山から脱出したビスケット・オリバが軽く伸びをして、最筋肉姿勢(モストマスキュラ―)を実行し肌に付着した埃を飛ばす。

 

「大型トレーラーの正面衝突を(モロ)に喰らったようなものだぞ?どんな耐久力をしているんだ?」

信じられないと言った様子で呟く蛇神に対しオリバが口を開こうとする。

看守達も一人残らず口をあんぐりと開けて呆然としているしている間に蛇神がオリバに向かって全力疾走していた。

 

 

 

ええ、間違いありません。全力疾走でした。まるで短距離走のレースみたいに。

違ったのは、オリンピック(クラス)じゃあ足元にも及ばない速度だった事でしょうか。

え?その後どうしたかって?それがね…驚かされたんですよ。その日で一番の驚きでした。

 

「セイヤァ!!」

ゴガンッ!

 

飛び蹴りですよ。ミサイルキックって言うんでしたっけ?ほらプロレス技の。

それが一番の驚きだったかって?いえいえ全然違いますよ。

驚かされたのはその直後でした。

 

「フフフ…」

「筋肉の化け物め…」

 

侵入者の飛び蹴りを胸で受けたミスターがそのまま片手で足を掴んだんです。

そして片足を掴んだまま腕を大きく振りかぶり…

 

「フンッ!」

「ちょ、まっ!?」

ドゴンッ!

 

思いっ切り叩き付けたんですよ、コンクリートの地面に。ええ、侵入者は女性でした。

例え男でも絶命を免れない程の衝撃(ダメージ)だったはずです。はい、確実に死んだと思いました。

でも、まだ終わって無かったんです。

 

「痛ってぇなぁ…」

「おや、まだ動けるのかい?」

 

片足を掴まれて地面に叩き付けられてままの侵入者と見下ろすミスターの声が聞こえたと思った次の瞬間、

 

「ぬぉっ……!!?」

 

ミスターが宙を飛んだんです。

良いですか?私は神に誓って嘘を言いません!ミスターが掴んだ手の先には、まだ侵入者の足がありました。

これがどういう事か分かりますか?

浮かせられたんですよ、体重150キロを超えるミスターが地面に横たわったままの一人の女に!

 

「ば、馬鹿な…!」

 

隣に立っていた同僚(看守)の一人が侵入者の手元を指差してそう呟いたのが聞こえました。

私も侵入者である彼女の手元を見て絶句しました。

両手の指をコンクリートに突き立てて身体を固定していました。

 

まだ分かりませんか?つまりですよ?

彼女は、地面に叩き付けられた後に指をコンクリートに突き立て、その上で両腕と背筋、そして足の力だけを利用してミスターを投げ飛ばしたんですよ!

ですが、そこはさすがミスター。投げ飛ばされたにも関わらず即座に宙でバランスを取り綺麗に着地しました。

でも相手もすぐさま立ち上がりミスターに向かい直しました。

 

「なるほどね…今のも合気かい?」

「いや…今のは純粋な馬鹿力だ」

「フフフフ…一体どれだけ私を煽れば…っ!?」

 

ミスターの言葉を遮るように侵入者の女が一瞬にしてミスターの間合い(エリア)に入り込み、見た事も無い構えを取っていました。

腰を低く落とし片方の手の平を相手に向けて何かを放つ構え。

 

「打震…」

「…………ゴバァッ!?」

 

なんて呟いたのかは聞き取れませんでした。

しかし、一瞬の動きの後にミスターの体中に血管が浮かび上がり、吐血しました。

訳が分かりませんよ。こんな、ちょっと叩いたくらいの攻撃とも呼べない動きがミスターに吐血させたんですから。

 

「なるほどね…内部への衝撃、発勁とはまた違ったタイプの衝撃だ。なら…これは、どう攻略するッ!?」

「「「な、なるほど~~~」」」

 

ミスターが数歩後退りして口元の血を拭ってから、そんな事を言ったんです。

するとですよ?衝撃的な大変身をしました。

球体になったんです。それを見ていた全員がなるほど、と思いました。

確かにあれなら攻撃が通じない。人体の角を取って攻撃する格闘技が一切通じないんですから。

 

「…………」

サク…サク…

 

それでも彼女だけは違いました。

一瞬だけ驚いた顔を見せたものの、すぐに攻略法が思い付いたかのようにミスターに向かって歩き出しました。

球体になったミスター。オリバボールをどのように攻略するのか…全員が目を離さずに見守っていました。

 

 

「だぁぁあああおぉぉぉおおお~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!!?」

 

 

良いですか?もう一度神に誓って言います。

彼女は、たったの三発でミスターにオリバボールを解除させたのです。

あのバキ・ハンマが正攻法で攻略出来なかったオリバボールを…




オリバの株を上げる方法…圧倒的な耐久力を付与する!これしか思いつきませんでした。
だから何だ?って反応を返すのが蛇神様です。
異世界最強を…無礼るなよッ!!
次回でオリバボールの攻略、出来れば決着まで持って行きたいと思います。


さすがに怒られそうだから止めた小ネタ.

vs.範馬 勇次郎戦
範馬 勇次郎ッ!!カラオケの歌唱力で勝負だ!
やったー!勝ったー!!
範馬 勇次郎戦…完ッッッ!!!!
んな勝利あるかい!?

さすがにマズいのでやめておきました。

では、また次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。