白帆翼 side
「行きます!!」
真っ直ぐ、とても真っ直ぐに向かってくる。こんな攻撃は簡単に避けれるがわざと当たる。
相手の霊装はレイピアだ。鋭く速い突きを、何度も何度も当たる。
「何で?何で避けないのよ!!」
リタイムは今にも泣きそうで、壊れそうだった。見ていて悲しみが自分にも伝わってくるくらい…
「何でかなー、お前の攻撃は避けたくないんだ」
「どういう意味よ!これは勝負よ!!」
「そうだな。これは勝負だな、でもまだ勝ち負けもついてないのになんで泣きそうなんだよ…」
「!!??」
「つまんないぜ、そんな顔。さっきまで自分を”見てほしい”って言ってたお前はそんな顔を俺に見せたかったのか?」
「え??」
もう既にリタイムの瞳から涙がこぼれ落ちていた。
「お前は昔の俺に似ているな…。どうしようもない状況で必死になって、自分勝手に自分を助けようとするけど
何も出来ない。昔の俺に」
「たまには、自分から言ってみたらどうだ?”助けて”って、そうすりゃ俺は何が何でもお前を助けてやる」
「お前と俺は違うだろ?俺は助けてくれた人がいるけど、お前はいないじゃん。」
「だからさ。言ってみろよ。お前の願いを…」
リタイムは泣きながらも俺の話を聞いていた。すると霊装を解いて膝から崩れ落ちるように地べたに座り込む
「本当に何からでも助けてくれる?」
「あぁ、俺に出来ることなら…」
分かったと言って観客のみんなに見せつけるように、俺に唇を合わせてきた。
すると観客の1人から”殺気”感じてそこを見ると綺麗な顔付の男がいた
「な~にやってんだよぉ~リタイムぅ。なにやってんだよメス豚ぁ~」
「は?」
意味が分かんなかった。あいつ今なんて言ったんだ?と思っていたらその男が闘技場に降りてきた。
「なにやってんだよそこのお前ぇぇ!!その女は俺のモノだぞ、コラァア!!!」
「誰だよあいつ」
とリタイムに聞こうとしたときリタイムが震えていた
「どうした?」
「あ、ぁ。あ、あ」
絶望した顔で震えていた。この世の終わりのように
「あいつか…」
「なにこそこそ喋ってんだよぉー、離れろよぉー」
とても顔に似合わない言葉使いで、気持ち悪かった。
「離れろって言ってんだよー!!!」
手に霊装を出した。それはとても長い槍で、それをぶん投げてきた。
ギイィィンン
鋼と鋼がぶつかり合い火花が散る
「あぶねぇなー、くそ野郎。」
「お、いい殺気はなってくるねぇ、お前ランクは」
「Fだけど?」
「F???そんなんで俺に歯向かってんのか?」
「お前には”これ”で十分だ」
「まさかお前戦う気なのぉー」
「あぁ、助けてって言われたからな。二度とリタイム近づけねえようにしてやる」
このときリタイムは知らなかった。
白帆翼という男の力を…
この悪役の喋り方はインデックスのアクセラレータな感じです