デル side
俺は貴族だ。その中でも皇族に近い、そして強い…と思っていた。
目の前に1人Fランクの男がいる。
そいつは、自分にはなんも関係のない奴を守ろうとしている。
白く綺麗な刀を持ち、尋常じゃない殺気を放っている…
それを、恐れて本能的に俺の霊装「グングニル」を投げた。その槍は何でも”貫く”絶対の槍だ。
なのにそれを”防いだ”。その時点で常識から外れているのに、逆に投げ返してきた
普通じゃないと感じ、客席にいる仲間を呼び一斉にかかった。
「おい!!お前らも来い!!」
十人くらいが立ち上がり闘技場に降りてくる
『な、なんだよ?こいつは…』
「知らねぇよ。いいからやっちまうぞ!!」
それをしても無駄ということを知らずに突き進んでいく…
リタイム side
「な、なんてことを…」
私は後悔していた。自分の望んだことがどれ程残酷なことかを
彼はFランクで、あの男たちは全員Ⅽランク以上。
私から見たら、勝ち目などなかった。
でも、彼が
「お前を何が何でも”助けて”やるよ」
と言ったとき、涙が止まらなかった。
自分を救ってくれる人がいる、守ってくれる人がいる。
自信に満ちたあの顔で言われたら、頼んでみようと思ってしまった。
でもそれを、後悔したって仕方がない。
頼んでしまった限りは信じよう。彼の力を…
白帆翼 side
「あぁーあー、そんな人数呼んじゃって」
「うるせぇ!!勝てばいいんだよ勝てば!!」
「違うな、人数が多ければ勝てるんじゃない。」
〈白星〉を片手に構え、腰を少し下げる。
「人数が増えれば”斬る”数が増えるだけだ…」
白い一閃が闘技場を翔ける。
ただ、1人残して
「な、なにしたんだよ。お前?」
「斬った。」
「う、嘘だ。あの一瞬で十人も斬れるわけねぇだろ」
「おいおい、なに怯えてんんだよ?」
「斬り刻んでやろうと思ってんのに」
「ひっ!!」
「昔、師匠に言われたんだよ…」
「女は男が守らないといけないんだって、守られているようじゃまだまだだって」
「もし競技や決闘以外で女を傷つけたり泣かせるようなやつがいれば」
「力を使って守りなさい、と」
「だから俺は使うぜ、力を。守るために…」
怯えている相手の前に一瞬で近寄る。
そして、目では追うことの出来ないような剣を振る。
相手をぶっ飛ばし、追撃をくらわす。
「いくぜ、クソ野郎。二度とリタイムに近づけねぇようにしてやる」
そう言って、突きの構えをとり
「流星剣≪煌き≫!!」
白い一閃が人が少ない闘技場に光輝く。
そして、リタイムの方を向き
「約束、守ったぜ」
少なくて申し訳ない。
明日から更新おくれます