大好きな幼なじみの理想の答えられなかった不良の男は彼女を作る 作:ブラックマッハ
皆さんに聞こう。好きな彼女の理想の男になりたかった男はいるだろうか?
……俺はなりたかった。でもなれなかったんだ。
ご存知の通りこれはもう過去形である。何故過去形にしたのかはそのうちわかる事だ。そして今、俺は好きな子の理想になれなかった現実から逃げたくなり、近くの学校に通わず、二つ県を超えて転校することになった。
そこは憧れている学校だった。俺は密かにここに通ってみたいと思っていたものだ。テレビに映っている姿を見て憧れた。だが憧れの彼女は
「ここには入らない方がいいわね。頭が良いアピールしたいって匂いがプンプンよ。だから辞めておきましょう。私達……の場所じゃないのだから」
と言われて俺は頷く事しか出来なかった。俺の気持ちは彼女を考えるだけで良かった。今は違う。その気持ちを解放して正直に生きていくんだ。
そして今俺は学校の中に入り校舎に入ろうとすると。
「おい君、転校生か?頷いたって事はやはり転校生だろうな。見かけない顔だし、やっぱりそうか」
何故だか初見で先生は俺が転校した事に気がついた。だが俺はなんの変わりもなく人数が多い。そんな中俺だけを見極めるなんて中々やるぞ。コイツ喧嘩になれているのか?
俺は改めて先生を観察する。何処からどう見ても筋肉がすごくなく見えて物足りない感じがする。それにメガネをしていて視力が悪いのだろう。ならどうして分かった。俺は疑問に思った。
「おいお前はファイナルのFクラスだろう。この校舎とは別格だ。次元が違う。それが証拠にファイナルのFは青のネクタイだ。ついてこい」
「ファイナル」って響き最高。もうなんかいいよね。「もうお前に教える事はない」とでも言いたそうな感じで。だが一つ気になる。先生はそんな素晴らしい俺に尊敬の想いが伝わらない。ってか目を見ずに視線は他の生徒を見つめていてなんか嫌な感じがした。大人しくついていこう。
立ち止まった場所は汚くて古臭そうな校舎だったが、清掃はしっかりされている事は分かる。でも清掃のタイミングが遅かったらしく古い傷などがしっかり取れていないみたいだが、最近の傷やホコリはなかった。
「おいわたしを見ろ。ここがファイナルクラスだ。精々楽しめよ。わたしは忙しいんだ。失礼する」
そう言って立ち去った。その時に若い女性の先生がドアを開けてきた。胸はあまりないが魅力的な先生だった。
「馬堂君ね。さぁ教室に入りましょう」
「ハハヒャい」
あまりの緊張と大人の女性と話す事に慣れていないため俺は変な声が出てしまった。それを見てダサいとでも言いたげな視線で俺を見つめられた。
面白いと感じたら感想やお気に入りに登録をお願いします