テイムした魔物達を魔道具で武装させることにした俺達の話 作:電脳図書館
今回は、モルガン達の情報提供を元に12層まで行くことになった先行隊に、防寒具の魔道具を着込み同行している。因みにモルガンは店の留守番である・・・ちょっとあいつはレベルが桁違い過ぎて同行したら俺達の為にならないからな。
俺のPTはいつものメンバーに加え、アリシアと元メドゥーサ三姉妹ならぬホムンクルス三姉妹がメンバーに入っている。アリシアも未知の階層というのもあり張り切ってくれていたのだが・・・。
「活躍の機会が!?」
「うわ、マジか。想像以上にエグイなコントロール出来るようになった魔眼って」
アリシアが崩れ落ちているが、無理もないだろう。
メドゥーサは『石化の魔眼』だったのに対して、姉二人の魔眼は両方共『魅了の魔眼』だったが性能は若干異なる。ステンノは最長で一年魅了の効果が続くらしいが、その代わりに『俺達』が使う『チャーム』の様に、魅了された対象の明確な不利益になることは命じられない、エウリュアレはその反対で、効果時間が30分くらいが限度だが、こちらは不利益や命を引き換えにした命令も喜々として聞く。
「あら魔結晶と化石かしら?魔結晶はいくらあっていいし、化石もDNA結晶の元になれるわね、ありがとう」
「さぁ私を巡って争いなさい!!」
実際目の前で、現地の魔物を魅了して道案内や素材取ってこさせたり、同士討ちさせまくっている。でもこれよりメドゥーサの『石化の魔眼』の方が強いらしい。
お陰でまだレベル自体は、今の階層の魔物達より低いが活躍出来たのだろう。
「終わったわよ。剥ぎ取りは任せたわ」
「こちらも良いお土産をくれたわ」
「ここまで強いとメドゥーサ時代で、碌にコントロール出来ない訳だ」
「『古いOSに最新の大容量ソフトをインストールした』みたいになっちゃってるのか」
紅玉、落胤英雄ネキがそりゃ素で使いこなせませんわ的な納得をしている。
「え、これそんな感じで流していいのもなの?俺達にもやられない?」
「「耐性装備付けていない奴が悪い」」
「クラフターニキと落胤英雄ネキに同時に言われた・・・間違っているのは俺なのか?」
「あ、雑魚が群れてじゃまだな。メドゥーサ、魔眼ビーム頼む」
「了解しました」
「魔眼ビーム!?何それ!?」
「見てれば分かる」
別PTの竜騎士ニキにツッコミされるが、お構え無しに指示を送る。
メドゥーサもそれに答え、普段はアンクレットとして装備している魔道具を操作し、眼の場所にスライドさせる。この魔道具は魔眼の力を利用して使用する魔道具で、ステンノは杖、エウリュアレは弓が該当する。
メドゥーサの魔道具『ゴルゴーンの眼』は眼で見るという概念を利用し、『石化の魔眼』の射程を大きく伸ばすものだ。
「『石化の魔眼』!」
「マジでビーム出たーー!?」
魔道具から発射されたビームは射線上の魔物を問答無用で、石化させていく。
「このビームはメドゥーサの視線を概念的に具現化させたもの、つまり本来なら魔眼の有効範囲外にいる相手でも視線が通れば魔眼の効果を与えられる。視線である以上躱すなら兎も角防ぐことは、『俺達』の前世でメドゥーサを討ち取ったペルセウスの様に大きい鏡を用いること以外に方法はない。因みに俺達全員石化耐性装備を持っているから魔眼を反射させても問題にはならない。まぁ重圧で移動デバフは喰らうけど」
重圧を喰らうと、ポケモンで言う所の二段階ダウンしたくらい動きにくくなるんだよな。
「元々魔眼はレジストが、不完全なら長時間見つめれば効果は出るものだけど」
「メドゥーサの魔眼は、魔物のメドゥーサの中でも抜きんでているわ。例え石化を完全にレジスト出来てもある程度効果はあるんですもの」
「三姉妹の中で一番大きくて、動けるから前衛をして貰っているのに魔眼も優れてるってズルいわよね?」
「本当末妹の癖に一番大きいのよね」
「す、すみません上姉様、下姉様!私も姉様達のように小さくて可愛かったらよかったのですが・・・」
「あれ放置してていいのか?」
「あの程度の揶揄いいつものことだ。先進むぞー」
「カメ、カメ・・・」
魔眼で目立ちまくるメドゥーサを亀吉の背に乗って寛いでいる姉達から揶揄われているが、ここ数日でいい加減慣れた。亀吉はちょっとウザそうにしているけど。
「魔眼の他にも『蛇化』とかメドゥーサの要素はあるって聞いたし、クラフターニキも変わったホムンクルスになったもんだ」
「いや、竜騎士ニキにだけは言われたくないんだけど?」
「まードラゴンの進化系二十匹とか持っている人に言われたくないよね」
「そ、それより今回は何を作るんだ?」
露骨に話をそらした竜騎士ニキだが、まぁ良いかと今回手に入れたのは面白い素材達なので、色々作れそうだ。
「そうだな・・・折角エネルギーコアを手に入れたし、作って見るか」
「何をだ?」
「そりゃ大量のエネルギーで動かすものだ」
「という訳で帰ったらACのオーバードウェポン擬きでも作るか!」
「あ、ダメだ。全然穏健なことで使う気が無い!?」
「クラフターニキ、うっかり自作の魔道具でこの領地滅ぼさないでよ?」
味方がいない俺なのであった。あ、探索はまだまだ続くのであしからず!
読了ありがとうございます!明日はいよいよポケモンsvのdlcの前編配信日。他の作品も含めて投降ペースが下がったらすみません!