沖日の葬日   作:比嘉一稀

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プロローグ

二一一四年五月十五日、日本国は同日未明までに発生した喜界カルデラを含む九州四大カルデラ及び箱根カルデラの同時破局噴火により国土の六割が焦土と化した。

しかし日本国は、この事態を半世紀以上前から予測しており欧米諸国や民間企業と共同開発し、

一億トン級避難用宇宙船を製作した。初号船は一兆円規模だったが、五十号船では初号船の一割程度にまで制作費用が減り、量産ができるようになったのである。

日本船籍の第四七号船に乗っている一人の男性有名科学者が言った。

「あれから四十年か…」

「どうしたの、お兄さん?」

その男性の妹は不思議そうに聞いてきた。

「あの震災から四十年かと感慨深くなってね。」

「確かにね。」

四十年前―

ある高校で夏休みが始まろうとしていた。

生徒達全員が通知表を教師から受け取りを教室でしていた

「宮城さん。」

「はい。」

翔兵は返事した。

翔兵の後ろの席の小島が聞いてきた。

「翔兵、評価どうだったか?」

将兵は苦笑いしながら言った。

「撃沈。」

教師は夏休みの課題を提示し、夏休み中の注意事項等の話をして、

学期最後のHRを終了した。

帰宅しようした翔兵を羽島件事が止め、遊びに誘った。

「なあ、県立博物館‘美術館いかねーか?」

将兵はきっぱりと断った。

「ごめん、さっき母さんから急に仕事が入ったってメールが来たんだよ。

 だから、妹達や父さんの夕飯作らないといけなくてよ、帰らないといけないんだ。

 次の金曜日遊ぼうぜ。」

そう言って将兵は校舎から出て、モノレール利朱駅でモノレールから降り、帰宅した。

「だだ今帰りました。防衛省や米政府から何か連絡ありませんか?」

 帰宅早々、国防関係から連絡の有無を聞いてきた翔兵に、序列三位(メイド兼執事)の大東幸子が

その質問に答え、知代からの伝言を伝えた。それに加えて梅子達の帰宅時間も教えた。

「お帰りなさいませ、翔兵様。宮城劉平システム幕僚長ならびにミヤギ・ショアン

 ・クリスティーナ・ジョセフ大尉への出動要請は来ておりません。」

「そういえば、知代様が『夕飯に使いそうな野菜・肉・調味料は下拵えしているから

 

 好きに使用していいわよ』と伝言されて仕事に行かれましたよ。」

 

「梅子様と古仲様は、家庭内で使われる暗号で五分程前、後二十分ほどで帰宅すると連

 

絡がありました。」

 

そしてそれから六時間後、翔兵達兄弟妹三人が食べ終った頃に父親の翔君が帰って来た。

「お帰りなさい、お父さん。」

三人が帰宅に気が付き、同時に言った。

「そういや父さん、うちらって旅行とかの予定ってあるの?」

翔兵は翔君に聞いた。

「今のところお盆の時期に予定しているが、お前達の宿題次第だな。」と

翔君が答えた。

「ああ、分かったよ。」

そして将兵達は宿題を速く終わらせる為、すぐ部屋に行き、始めたのだった。

翌々日、あんな巨大地震が起きるとは思わずに...

 

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