沖日の葬日   作:比嘉一稀

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第1章 発災前日

翌日朝、翔兵は出かける準備をしていた。それは、未明三時に母親の知代が帰って来た直後だった。

知代に「あんた達、明日から長期休暇でしょ。机の上にお小遣い八万置いとくから大事に使いなさいよ。あ、そうそう梅子達もつれていくのよ。」と言われたのだった。

朝飯時に梅子や古仲と話し合い決めていた。

「二人とも準備できたか?」

「出来たよ(わよ)。」

「いくか。」

八時過ぎ新都心室町についたら、近くの公園で県立博物館⋆美術館が開館するまで待ち、2時間かけて「明治.大正.昭和.平成そして現代の日本の都市構造」という写真展を見て、その後、昼食を食べ、翔兵と古仲は新しくできた公園に往復四時間で戻ってくることにして、梅子は洋服買う為室町シティ店内に入り別れた。

その二時間後ある公園近くの高速道路橋梁部分に差し掛かった翔兵達は、強い 揺れに襲われた。しかし、その数分前から周りの鳥の様子がおかしかったので、翔兵は古市に言った。

「古仲、もしかしたら地震が起こるかもしれない。その場合、橋梁部分から離れよう。

 兄ちゃんが守るからな。」

地震が収まった一分後、翔兵は無事かを古仲に聞いた。

「大丈夫か?古仲。」

古仲は答えた。そして梅子の心配をした。

「自分は大丈夫。お姉ちゃんが心配だよ。」

翔兵は梅子が無事だと分かっていた。

(梅子は、中二で医師免許証を持っているから大丈夫だろうけど、自分が怪我しても適切な処

 置をすると思うからな。しかしまだあそこにいるんだったら今大変だぞ。) 

「今から走って戻るぞ古仲。」

それから一時間後室町シティに着いた翔兵達はあまりの店内の変り果て様に唖然としているところに梅子が気付いて寄ってきた。

 

「兄さん、古仲、無事だったんだ。」

数分間三人は無事を喜び合った。

真剣な表情で梅子は話し始めた。

「一時間前フードコートで大規模な爆発的火災あって、今は鎮火しているけど、その後に

 私がここに来て先に軽傷者を今までに二十人の治療をしていたんだけど、重症者は一人じゃ無理だし手伝って欲しい。」

それを聞いた翔兵は、二人に指示した。

「よし、これから臨時診療所を開設する。」

「五倍と十倍に希釈したアルコールを用意してくれ。」

十五時間後、重症者九人の治療し、自衛隊のヘリで近隣の病院に搬送した。

その後数時間寝て、自宅に帰ることにした。

そして室町駅に向かって歩いている途中、あることに気づいた。

「モノレールが動いているぞ。」

室町駅の階段掛け上がり、翔兵達は駅員に聞いた。

「運行していますか?」

駅員は答えた。

「今現在、運行休止しております。」

「ありがとうございます。」と翔兵達は言い、歩くことにした。

まさか、自宅目前で巨大地震に遭うとは知る由もない。

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