沖日の葬日   作:比嘉一稀

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第1章 発災前日 台詞

本日未明午前三時ー知代・帰宅ー 

知代「そうそう、 貴方達今日から夏季長期休暇に入るでしょ?食卓の上に封筒あるでしょ、それに二十

   七万入れてあるから大事に使いなさいよ。」

将兵「ああ、わかったよ。」

ー朝八時半ー

翔兵「梅子、古仲、準備できたか?出発するぞ。」 

梅子・古仲「うん。…って、急ぎすぎだよ。お兄さん(ちゃん)。」

翔兵「お前ら、夕食時の地震の話忘れてねーか?博物館の見学や買物してる最中に来たら最悪だろ?

   教授の予測によれば正午以降に震度四以上の地震が起こる可能性大だそうだし、既に深夜十二時

   に俺の予測を確認して、量子コンピューターのシュミレーションでほぼ正確に予測出来ていたそ

   うだ。教授もここまでの精度での予測は不可能と太鼓判を推してくれたよ。」 

  「まあ、昼の報道番組で教授が教授が出演して警鐘を鳴ら̪してくれるみたいだから、安心している 

   がな。」 

梅子「流石にこの量の医療器具が小型化されているとはいえ、見る人が居れば卒倒するレベルよ?」

  「まあ、この緊急バック自体にも大掛かりな仕掛けがいくつもあるから覚えるのが大変ね。」

古仲「確かに。」

翔兵「このバッグの開発に親父達の会社も一部関わっていたからな。最新式が二週間前にモニター調査

   目的で家に五つ送付されてきた。もちろん俺もシステム開発で一時関わっていたしな。」

古仲「それにしてもお兄ちゃんは、小学生のころから凄かったんだね。」

  「三年で三級合格(漢検、数検)、五年で準一級合格(英検)だってね。」

翔兵「まあ、確かにな。特に英検の方は医学を学ぶ為に必須条件だったからだし、ドイツ語、フラン

   ス語等も必要に駆られて、語学学校に行ったり家庭教師を雇入れたりして一時期家計を圧迫し

   てしまったからな。」

  「しかしながら、お前が生まれた7月には前年同月比二割五分増の千万黒字にまで回復にしたか

   らね、本当に親父の経営手腕はすごいよ。」

梅子「私も特にその三ヶ国語は執拗に兄さんから習ったからね。」

  「そのおかげで今では自動翻訳機無しで、日常会話・ビジネス会話ができるようになったわね。

   そして、ここ二~三年は北欧四ヶ国の公用語を習っているし。」

翔兵「あの頃梅子は今の俺でも引くぐらい、必死だったな。」

エレベーター案内AI「1階に到着しました。行ってらしゃいませ。」

翔兵「さあ、室町に行くぞ。」

梅子・古仲「うん。」

ー三時間半後ー

翔兵「今回の展覧会どうだったか?」

梅子「本当、東京と言い、沖縄と言い、不死鳥の様に蘇るのね。」

古仲「特に、東京とかは違法市場(闇市)から商店街に成り上がった地名それなりにあるからなぁ。」

  「加えて、あの焼け野原から五半世紀足らずで五輪開催に漕ぎつけるのは早すぎるね。」

翔兵「それは、資本主義圏に属すればこれだけ発展するぞという事を共産圏に宣伝するためにアメリ

   カが日本を利用した。ま、要するにプロパガンダだな。」

  「さてと、もう正午過ぎているし昼飯にするか。」ー三十分後ー

翔兵「食った、食った。」

梅子「今回改めて思ったけど、私達兄妹の一人前って通常のニ、三倍あるのね。」

  「まあ、ストレッチとかしては居るけどね。私達の父方の家系の場合、三十代超えても標準体重を   下回る人が、十人以上居たらしいのよ。」

翔兵「確かその内の五人は、プロ棋士だったらしいから対局中に十キロ以上減った事もあるらしいぞ。」  「そういえばに大原教授 が、昼飯中に報道番組に出演して、『今日から明日朝までマグニチュード7程度の地震に警戒をしてください。』と警鐘を鳴らしていたな。」

古仲「これからどうするの?」

翔兵「古仲は俺と一緒に南風原のここと同系列のショッピングセンターに市場調査にいくぞ。梅子は     ここで服とかの買い物したいだろ?五万渡しとくから大事に使えよ。」

梅子「ありがとう。気使わせるわね。」

翔兵「夕方六時半にここ集合な。」

梅子「了解、六時半ね。通信用インカムかけた方がいいかしら?」

翔兵「確かにそうだな。衛星通信で会話できるインカムもこれには同梱されているからな…それを装

   着しよう。」

梅子「赤紫色のインカムにしようっと。って、これGPS機能付きじゃん。ちょっと高いどころじ

   ゃないわよ!?」 

  「それに、五十個ってどんだけ大盤振る舞いなのよこの災害用医療支援バッグを製造した会社、

   製造コスト莫大でしょうに。」

翔兵「親父の会社と俺の会社が取引先で最大手だから最初の製造数の内の一割(確か五千個)を融通

   するとメールが来てたな。その代わり利用した感想を送信してくれときたがな。」

  「俺はオレンジ色のインカム、古仲は肌色のインカムに使用しよう。」

 

 

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