異世界から召喚した悪役令嬢?のお嬢様をメ○堕ちさせるだけの話   作:白樺の木

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4話

 

はぁ……腹減ったぁ。どうする?

 

現在、土曜日。時刻は十一時ちょっと。

 

起きてダラダラとスマホを弄っていたらあっという間で、昼飯に近い食べ物を胃に入れておこうとそう尋ねる。

 

「……」

 

だけど彼女から返事が返ってこなかった。変に思い、彼女の方に身体を向けると彼女用に渡したスマホで何かを見ていた。

 

イヤホンを付けてるから動画なんだろうけど何をそんなに見ているんだろうか。悪いとは思いながらも気になるので、そっと後ろから覗き見る。

 

そこに映っていたのはVtuberだった。あー確か、昔ハマってたな。狂う程、仕事と推しの為に生きてた時代もあった。暇な時間は、推しのSNSをチェックして配信予告のチェック、切り抜きも作ってたなぁ。懐かしい。

 

多分、何処か触ってたら飛んだか、おすすめにでも表示されたんだろ。にしても今のVtuberは凄いな、滅茶苦茶モデルが良いな。昔の名残で、凄い増えたとかは聞いた事あるけどこんななるとはなぁ。戦国時代とは良く言ったもんだ。

 

にしても凄い格好してるなぁ、顔整って肌ツルツルで綺麗だし。まあそれもそうか。目立ってなんぼの世界だもんなぁVtuberって……目立つ?

 

そう言えば俺の近くにもいた気がする。俺はそう思って、彼女の方を見る。

 

『?』

 

いたわ。顔整って肌ツルツルで、この世界に存在しない唯一無二とも言える存在だ。私服がド派手。たぶんあのままで、初期衣装作れる。

 

『あの、この人達は一体?』

 

ええっと……そうだな。なんて言えば良いんだろう。絵の中の人、アニメの人?だ。

 

『あにめ?』

 

えっと……ほらト○コ読んだだろ?それをカラー、色付きにして動かす物だ。見てみるか?

 

『そんな……嘘でしょう‼︎』

 

フッフッフッ!所が本当なんだ、何なら今すぐにほら。俺はスマホを借り、調べて見せる。

 

な?

 

『……そんな、凄すぎます。一体いくら払えば』

 

これは無料だな、タダだ。

 

「タダぁ!?本当に凄いですね、私のいた場所では、とてもこんな事は出来ません」

 

そう言いながらも、彼女は画面から目線を離さなかった。思えば、ほぼ軟禁状態か。鍵は一応渡してるし、お金も少し渡した。これをきっかけに少し社会に出て貰うか。バレたらまずいけど、身バレする戸籍も無いからな。

 

やってみるか?俺は画面を指差し、そう尋ねる。すると、

 

『私があにめの人をですか?』

 

最近は個人でやってる人も多いみたいだし、ずっと家で本読んでるのも飽きるだろ。色々な人と喋ってみて世界を広げるのも良いと思うぞ。

 

『色々な人と関わる、ですか』

 

って言ってもすぐに出来るわけじゃないし、やりたくなったら言ってくれ。俺はそう言って話を終わらせた。

 

時間は押してないけど、お腹が押してる。俺はスマホの出前アプリで探す。何か無いか、美味そうな奴。

 

ハンバーガー、また肉?いや前はタコか。米食いたい気もする。いやでも肉ばっかりだな、焼肉にいやそれほどでも無いか。

 

結果ハンバーガーにした、さあ何を食べるか。うーん、定番にするかそれとも、今しか無いと言う煽りと好奇心に乗っかり"期間限定"にするか。

 

【期間限定って言うのはな?ルビ振りすると期間限定(今だけ)なんだぜ?ほら食っちまえよ。いつも同じ物だといずれ飽きが来るだろ?それにだ。ネットの情報も見てみろよ、口コミでは割と良い評価だ。つまり、ほぼほぼ外れない。お前はそんなチャンスを逃すのか?】

 

そうか、そうだよな。食べるなら美味しい物の方が良い。何処ぞの後輩みたいな舌を持ってない俺だからこそ、一般人の"美味しい"を信じるべきだ。

 

よし、たまには期間限定を……

 

『本当にそれで良いんですか?』

 

え?

 

『確かに、美味しいのかもしれません。でもそれは貴方の感想じゃない、皆の感想です。貴方が食べたら合わないかもしれない。それで後悔しても良いんですか?』

 

嫌だなぁそれは。やっぱり定番で行こう。

 

【邪魔すんなッ天使!折角決めかけてたのに】

 

『貴方が誘導したんでしょう、まあそれは私もそうですが……。おや決まった様ですよ、それではご機嫌よう?堕天使ちゃん』

 

【チッ、スカしやがって。結果はまだ分からねーだろ】

 

やっぱ、定番にしよう。

 

【クソッ!天使め、次は覚えてやがれ!】

 

 

 

何だったんだろう、今の。まあ良いや、何食べる?今だけの期間限定の奴もあるぞ。

 

『何があります?ほう、ほう。ならこの期間限定を!』

 

おっ、行くかそれ。じゃあ注文してっと。

 

 

 

 


 

 

 

 

さてっと。来た来た!飯だ。俺は届いた紙袋テーブルに置き、手を洗った。

 

『うわ〜良い匂いが!』

 

揚げ物の匂いって独特で良いよな。まあその分、太るんだけど。袋を開けて中身を取り出す。バーガーにポテト、ナゲット飲み物。

 

出前の悩みは微妙に冷めてる事、俺はアツアツと言うより程よい温かさが欲しい。バーガーをチンして待ちながら、ポテトをつまむ。

 

『これはイモ?ですか?』

 

「イモを細長く切って揚げて、塩振った奴だ美味いぞ」

 

ポテトはちょっとシナっとしてるが、美味しい。逆にそれが良い、ナゲットもつまむか。

 

このナゲットは何処にも無い。何処にも出せない味だ。単体でも美味いけど、マスタードをつける事で美味さは倍増する。ピリッとする辛さが後を引く。美味っ。

 

こうやってフルコースの前菜を味わっているとメインの調理が終了する。ホカホカのハンバーガーを取り、開ける。

 

ちょっと熱いぐらいが最後までホカホカで食べれる秘訣。俺は定番の具材がダブルの奴にした。変わらず美味い!

 

『あふっ!』

 

やっぱ食べ応えがあるな。そっちはどうだ?

 

『濃い味付けでとても美味しいです』

 

濃いのか、今度頼んでみるかな。後は夢中で食べるのみだった。ポテト美味い。

 

 

 

 

 

はぁ、腹一杯。ソファに寝転び、腹をさする。もう動きたく無い。

 

『私、あにめの人やってみようと思います』

 

「?、ああ。やってみる?そっか、良いと思う。頑張れよ」

 

こうして、異世界の悪役令嬢っぽいお嬢様はVtuberになる。その行動が果たして吉と出るか凶と出るかは、神のみぞ知ると言う奴である。

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