BanG Dream!短編置き場   作:桜花 如月

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はじめましてはアレで

私は今、とあるラーメン屋に来てる。

いきなり何言ってるのかわからないと思うけど、私も現状を理解するので精一杯。

 

「そんな固くならなくていいんだぞ?」

「そーだぜ」

 

私をここに連れてきた2人がそんなことを言ってくる。

緊張しない方が無理でしょ、前にいるのは大先輩2人、こんな空間はライブと同じぐらいには緊張する。

 

 

なんでここに来たのかと言うと……

 

「お、バイト終わりか?」

「えっと……って、Afterglowの!?」

 

RiNGでのバイトが終わり帰ろうと駅の方に向かおうとしたら突然Afterglowのドラム、宇田川巴先輩が声をかけてきた。

憧れの先輩から声をかけられた喜びがすごいけど今は抑えて話を聞く。

 

「お、知ってくれてるのか?」

「もちろんですよ、というかなんでここに?」

「今からラーメン行こうと思ってるんだけどさ、アタシのバンドメンバーみんな用事で来れなくて、ここに来た知り合い捕まえて連れてこうかなって思ってさ」

「それならここより駅とかの方が……」

「アタシもそう思ったんだけど、今ちょうど見つけたから予定変更だ」

 

RiNGにはたしかに先輩たちが集まることがよくあるけど、もう夕方だし今から来る人はあまりいないんじゃないかと提案してみたら獲物を見つけたように私の方を見てきた。

 

「えっ?」

「ということで行くぞ!……えっと、名前なんだっけ」

「椎名立希です、というかもしかして行くって……」

 

予定変更と称して私の手を掴んだ先輩はそのまま駅の方に私を連れて行く。

どこに連れていかれるのか、だいたい予想はつく、でもなんで私?

 

 

それから一切逃げる暇なく、いや逃げる気はないけど、私はとあるラーメン屋……「ラーメン銀河」に到着した。

中に入ると店長と思われる人と、もう1人。

 

「お、いらっしゃいませ!」

 

ホールで机を拭いているパッと見ヤンキーな人が店全体に響く声で私たちを出迎えてくれた。

この人は……もしかして、RASの……

 

「ってなんだ、巴か、今日は2人……そっちの、知らないな?」

「あ、椎名立希です」

「立希か、わたしは佐藤ますき、よろしくな」

 

巴先輩が入店したことにすぐ気づいた店員、ますき先輩……いや、RASのマスキング先輩は後ろにいた私にも気づいて自己紹介を交わす。

ライブで見たりさっきまでの雰囲気だったりと今の雰囲気はガラリと変わって話し方が緩くなった気がする。

 

「カウンターでいいな?注文は」

「アタシはいつものとんこつラーメンで、立希はどうする?」

「私は……味噌ラーメンお願いします」

「とんこつと味噌、っと」

 

私たちをすぐ席に案内して水を出した先輩はメニューを指さした。

巴先輩は迷いなくとんこつラーメンを選んだため私もパッと目に付いた味噌ラーメンを選んで注文した。

さっとメモをとって店長さんにそれを渡すと2人でラーメンを作り出した。

 

 

「っと、これ付けといた方がいいぞ」

「えっとこれは……ヘアゴム?」

「そ、巴もそうだけど立希も髪長いから、ラーメン食べるにはちょっと邪魔だろ?だからそういうお客のために用意してんだ」

 

待機中、ますき先輩がゴムを投げてきた。

なんでと思ったらちゃんとお客さんのことを考えて渡してくれたみたいで巴先輩は慣れてるからか既につけていた。

あまりポニテにしたことがなかったから少し手間取りながらも髪をまとめているうちにラーメンができ上がり私たちの前に置かれた。

そして、横にはチャーハン。

 

「あの、これは……」

「サービスだ、食ってくれ」

「ありがとなマスキ!」

「おう!」

 

初めて来たのにサービスしてもらっていいのかと不安になったけどさすがに断るわけにはいかないから受け取る。

 

「「いただきます」」

 

巴先輩とハモって手を合わせてそう言って箸を取りラーメンを食べる。

 

 

「……うま」

「だろ?美味いんだここのラーメンは」

「そう言って貰えて嬉しいな」

 

一口食べてあまりの美味しさに感想が口に出ていたらしく、先輩二人に見られたけど、そんなこと気にならない。

麺も、スープも具材も、全部が美味しい、それに合わせてますき先輩が出したチャーハンもめっちゃ美味い。

あとから聞いた話、このチャーハンはますき先輩が作ったもので通称「お嬢のまかない」っていうらしい。

 

 

「……ごちそうさまでした」

 

食べ終えて手を合わせて感謝を伝えながら私はとあることを思っていた。

 

「また来ます、今度はメンバーも連れて」

「おう、ありがとな!待ってる!」

 

メンバーと言っても多分、来てくれるのは燈だけだけど……燈が来てくれるならいい。

メンバーが無理でも私だけで来よう、うん。

 

 

 

 

「アタシはこのまま帰るけど、立希はどうする?」

「私も帰ろうと思います」

「そっか、気をつけて帰ってな」

「ありがとうございました」

 

支払いを済ませて外に出た私と巴先輩は店の前でそのまま別れることに。

 

 

 

この後、石集めの帰りだった燈とばったり合ってラーメン食べる前から結んだままの髪を見て「似合ってる」って言われた。




これでよかったのかな

椎名立希×宇田川巴×マスキの暴れるタイプのドラム3人です、マスキ難しい。
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