前世の記憶を使って夏油傑を絶対に幸せにしようと思います!   作:秋元琶耶

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『世界で一番このピアスが似合うと褒められた私が優勝だ』『世界一とは云ってないです』

「そのピアス、いつ開けたんだい?」

 

気になっていたけれど、なんとなく訊くタイミングがなくて、今になってふと口から飛び出したその疑問に、彼女はあっさりと答えてくれた。

 

「中学の卒業式が終わってから。進学先の高校、そこまで校則厳しいわけじゃないの知ってたし、友達何人かとお揃いにしよ~って話になってさ」

 

彼女は珍しく仕事がないようで、共有スペースのお気に入りのソファに座ってのんびりと本を読んでいた。

私はその斜め前で明日からの任務の依頼書に目を通していたところで、区切りがついたので顔を上げた時に、彼女が髪を耳にかけたのが目に入った。

なんだか巷では『クロスの法則』なるものが流行っており、例えば右側にあるものをあえて左手で取るだとか、人の話を聞くときは身体を正面ではなく多少斜めに向けるだとか、そういう小賢しい仕草でセクシーさを演出するのがモテるという話をちらりと聞いたことがあった。

くそくらえである。

だって彼女はわざわざそんなことをしなくとも十分にセクシーだ。そりゃあ、モデルや女優のセクシーさと比べたら天と地ほどの差はあるけれど、私にとってはこれ以上ない百点満点のセクシー具合。

例え読んでいる本が『ドグラ・マグラ』であっても。

 

まぁ読んでる本については後程言及するとして、とにかく彼女が髪をかき上げた時にきらりと光ったピアスに目を奪われたのだ。

シンプルな赤い石がついた、よくあるピアス。

そういえば、初めて会ったときも同じものをつけていたことを今さら思い出した。

今時ピアスを開けることに深い意味なんてなく、単なるオシャレという可能性の方が高い。しかし彼女は特別オシャレに気を遣っていて常日頃流行を追いかけるようなタイプではないし、アクセサリー類はほとんどしない。それなのにピアスだけは毎日つけているから、何か意味があるのだろうか、と以前から不思議だったのだ。

 

「まぁ結局、みんなビビッちゃって私と瑞樹しかピアス開けてないんだけどね」

 

それも含めて中学時代のいい思い出、と彼女は笑う。

 

中学三年の頃はまだ呪力にも目覚めておらず、当然呪霊も呪いも見えなかった彼女は、当たり前に普通の女の子だった。

年相応に勉強に部活に励み、一緒にピアスを開けようなんて話になるような仲の良い友達もいて。

そんな優しく温かい世界から彼女を引っ張り出したのは、他ならぬ私だ。

彼女を助けたあの夜の学校で、呪霊に襲われたことで体の奥底に眠っていた呪力が目覚めたと、話し合ったカフェで彼女は云った。

つまり、彼女が襲われる前に私が助けに入っていれば、今も彼女は普通の女子高生として――死と隣り合わせの血生臭い生活とは無縁の青春を送っていたに違いない。

今さら何を云っても仕方のないことだし、彼女に好意を抱いている今となっては後悔もしていない。呪力に目覚めてくれたおかげで、私はこうして彼女と過ごすことができるのだから。

どうしようもない自己中心的なエゴイズムなのだとしても、彼女がここにいてくれて嬉しいというこの気持ちはなくならない。

 

これは確かにクズと云われても自分でも納得出来るなぁと少し遠い目になりながらこっそり小さく息を吐くと、彼女は立ち上がりながら云った。

 

「夏油は?」

「え?」

「質問は返ってくるものでしょ。いつピアス開けたの?」

 

彼女もキリのいいところまで読み終わり、休憩するらしい。

硝子とお揃いで買ったという押し花の栞を本に挟んで、コーヒーを淹れるという。私もどうかと訊ねられたので、遠慮なくいただくと答えた。

共有キッチンにある食材は、一番料理をする機会が多い彼女が買いそろえているものがほとんどだけれど、実はコーヒー豆だけは悟が用意している。というのも、以前五条家が悟に送った荷物の中に入っていたコーヒー豆がいたくお気に召した彼女が、ご飯やお菓子を提供する代わりにコーヒー豆を定期的に仕入れるよう悟と交渉したからである。

正直コーヒーなんてインスタントでも缶でも飲めれば何でもいいと思っていた私だったが、なるほど、良いコーヒーというのは美味しいのだと彼女が淹れてくれたコーヒーで初めて知った。

もちろん喫茶店などで飲むプロの味には敵わないかもしれないが、とにかく彼女の淹れるコーヒーは絶品だった。おかげで今では緑茶よりもコーヒーを好んで飲むようになってしまった。

 

出先でも無意識にコーヒーを選ぶようになっていると気付いたとき、アプローチのために自分と同じ趣味を持とうとすり寄ってきた女たちを思い出してしまいちょっヘコんだ。私、あんなにうんざりしてた女どもと同じことしてる気がする。

私はそういう気配を察知したら適当にあしらって距離を取っていたけれど、彼女は私もコーヒーを飲むようになって嬉しそうにしてくれた。硝子はたまには飲むけど基本的には水(あるいは酒)派だし、悟はコーヒーへの虐待レベルにミルクと砂糖をどっさり入れるから、時折ミルクを使う程度で基本的にはブラックのままコーヒーを楽しむ私の存在が貴重なのだろう。

大したことではないけれど、実は結構嬉しい。

自分にもそんな初々しい感情があるなんて、私は彼女に会うまで知らなかった。

 

そんなわけで今日も今日とて良い豆で淹れられた素晴らしいコーヒーにしれっと舌鼓を打ってから、漸く彼女に返された質問について考えてみる。

優秀だけれど品行方正だったわけではなく、優等生ではないけれど不良でもないという微妙な立ち位置にいた中学時代は、可もなく不可もない生活を送っていた。

ピアスは一応校則違反だったけれど、開けたところで教員には呆れたように注意されて、せめて学校には透明なものを付けてくるようにと云われる程度だったので結構ピアスを開けている生徒は多かった。

実際私の周りにいた友人たちもほとんどがピアスをしていて、中には舌や臍にまで開けていたりする友人もいたけれど、少なくとも私はピアスに魅力は感じていなかった。

正直わざわざアクセサリーで飾らなくとも自分が十分整って魅力的な外見をしている自覚はもうあったし、一応校則で禁止とされていることをする気にもなれなかったのだ。

 

それに、自分の福耳が実は結構お気に入りだったというのも大きい。

人より大きめの耳たぶは、なんとなく傷付けずにいたかった。

縁起がいいと思っていたから、大事にしようと思っていたのだ。

けれど結果的に私はピアスを開けた。

 

「私も、中学三年の時。高専に入学が決まったその日に開けたんだ」

「へー、なんで?」

「……なんでだろうな」

 

曖昧に笑いつつ、私は当時のことを思い返した。

多分、小さな反抗だったのだと思う。

大都会とも呼べない、ある程度栄えていても特に目立った観光地があるわけでもない地方が私の地元だった。

そこには細々とした呪霊が溢れていて、物心がついた時には私はそれらを祓っていた。いや、意識して祓っていたわけではなく、多分埃を掃う程度の気持ちで無意識に祓っていた。

術式というのは不思議なもので、誰に教わったわけでもないのに、年齢を重ね呪力が大きくなるにつれて、自然と力の使い方がわかるようになっていった。

自分の術式が【呪霊操術】と呼ばれていることを知ったのは高専へのスカウトの話をもらったときだった。

小学校に上がるころには呪霊を口から取り込むことを覚え、そのたびに吐き気のする後味にほんの少し心を病んでしまったのは仕方のないことだと思う。私だって子供だったのだから、精神が未熟な時期だってそれなりにあった。

それでも呪霊を祓うことを止めず、呪霊を取り込むことも続けたのは、漠然とした予感があったからだ。

自分は強く生まれた。

呪霊を祓い、多くの人を守る力を持って生まれた自分はきっと特別だ。

あの頃、まだ私は幼かった――幼稚ともいう。とにかく、そんな若干の優越感と義務感と、選民意識を自覚しないまま、私は呪霊を祓い続けた。

これが世のため人のため、自分に課せられた使命なのだと、信じて。

 

中学三年の夏、高専のスカウトが私を訪れた。

そうして知らされた呪術師という存在。

今を生きる人類の中では圧倒的にマイノリティであっても、それなりに存在する、呪術師。

決して自分だけが特別なわけではないのだと、知った。

呪霊に対抗できるのが、戦って人々を守れるのが自分だけだと思っていた自分がどれだけちっぽけだったのかと思い知った。

 

それでも自分に力があることには変わりないから、中学卒業後は高専に行く道を決めた。

親には事後承諾を取る形になってしまったけれど、授業料を払うどころか寮も制服も支給されてその上給料も出るし、問題はないだろう。実際、多少親元を離れることに渋られはした程度で、割とあっさり首を縦に振ってもらえた。信頼されているの半分、私が一度決めたことは意志を貫く頑固さを持っているから諦め半分、と云ったところだろう。

とにかく、後日手続きの書類を家に送ってもらうことになり、この日スカウトは大人しく帰っていった。

私はその日家に帰ってから、安全ピンで耳に穴を開けた。

あれほど大切にしようとしていた福耳に、何の躊躇もなく、安全ピンを突き刺した。

氷で冷やしたわけでもなく、ピアッサーを使ったわけでもななかったので、当然血が出た。当然、そこそこに痛かった。

けれど、どこかすっきりとしたのを覚えている。

何故そんなことをしようと思ったのかはもはや覚えていないけれど、多分、あの時の私はそうせずにはいられなかったのだろう。

で、翌日目ざとく耳の穴を見つけた母親に病院に連行され、改めて綺麗に穴を開けてもらった。

ついでに折角なので太めにしてもらったら、何故か母親のテンションが上がっていたのは未だに謎である。もしかして私がピアスを開けるのを待っていたのだろうか。今度実家に帰ったら訊いてみよう。

 

まぁ、よく考えてみなくてもつまらない理由だった。

反抗期というほどのものではないし、オシャレのためでもないし、本当になんとなく開けてみただけ。

今となっては気に入っているが、若気の至りと云えなくもない。いや私まだ十分若いんだけど。別に老けてるとか思ってないんで。若いんで。

なんだか自分で自分の思考からダメージを受けてしまい、ちょっと遠い目になった。

 

「似合うよね、そのピアス」

 

コーヒーの表面に映った、うだつの上がらない顔をしている自分をなんとも云えない気持ちで眺めていたら聞こえた言葉に、私は顔を上げた。

 

「夏油、すっごい福耳じゃん? だから下手に小さいピアスつけるより、そういうおっきいのドーンとつけてると派手でかっこよくない?」

 

似合うか似合わないかで云えば、似合うと自負している。

あれから一応いろんなピアスを試してみた上でしっくりときたのが今つけているこの黒い大玉のピアスで、我ながら自分にちょうどいいものを見つけたと思っていた。

褒められたことも数えきれないほどある。誰がどういうタイミングで、というのは忘れてしまったけれど、忘れたということは自分にとってどうでもいいということだったのだろう。少なくとも、嬉しいと思ったわけではないのだと思う。

 

けれど、彼女の言葉は違う。

他の有象無象からの言葉と本当に同じ言語なのかと思うほどに、全然違う。

『似合う』、『かっこいい』。

耳がタコになるほど聞いてきたはずのこの言葉が、彼女の口から自分に向けられたのだと思うと胸がいっぱいになった。

嬉しいと、純粋に思った。

 

まずい。

顔が赤くなりそうだ。

照れなんてここ最近覚えがなかったので、こういうときどう言葉を返せばいいのかわからない。上っ面を整えた対人術は得意な方だと思っていたのに、彼女に対しては形無しだ。

しかし欠片だけ残っていたなけなしのプライドで何とかありがとうと笑顔を浮かべることに成功した私は、軽くショートしかけた頭を最大限に回転させてなんとか話題を絞り出す。

 

「君のピアスは……先輩からの、贈り物、とか?」

 

もしかしたら私はマゾなのかもしれない。

よりによって絞り出した話題が、これ。

 

しばらく前、噂の彼氏とのデートをブチ壊してやろうと思って出向いた彼女の地元で出会ったのは、一見のほほんとした印象しか抱かない普通の男だった。

パッと見て顔は私が勝っていると確信。身長も体格も私には敵わない。立場も貯金も、特級術師である私が負けるはずがない。

これは簡単に彼女を奪えそうだな、と思った私の目論見が崩れ去ったのは、出会って五分も経たない頃だった。

なかなかどうしてあの男、食えない。

穏やかそうに見えてその実芯はしっかりしているし、にこやか且つ丁寧に、しかし相手を不快にさせないような言い回しではっきりと自分の意見を口にする。しかも、話の主導権を握ってその場を圧倒してやろうとしてもいつの間にか彼のペースに持ち込まれてしまっていて、何が一番厄介かといえば、その状況が妙に楽しくなってしまったことだった。

敵わないと、思ってしまった。

彼女が好きになるのもわかると、思ってしまった。

 

彼の所属する部活の演奏会に行くために連絡先を交換し、時折彼女の現状報告などをしているうちに、やっぱり私は彼を嫌えないと確信した。とてもじゃないけど、彼から彼女を奪い取るなんて気はなくなった。

けれどそれは彼女を諦めるという意味ではない。

我ながら拗らせてるなぁと呆れても、好きなものは好きなのだからしょうがない、と開き直った。

幸いにも正式にライバル認定もされていることだし、地味にアプローチし続けてはまったく気付かれずにスルーされる日々を送っているうちに、もしや自虐が癖になっていたのだろうか。実に嫌な癖だ。

自分で訊いてなんだが、どうか違うと云ってくれ、と願っていると。

 

「ええ? 違う違う、これはファーストピアスの後に適当に買ったやつ。でも、なんだかんだで毎日これつけるのが癖になってるんだよね。吹っ飛ばされたり転がされたりもみくちゃにされてもなくならないし、割とお守り代わりかも」

 

あっけらかんと返ってきた言葉は願い通りのものだった。

が、別の意味でしんどい。

 

「…………。」

「あ、ごめんごめん夏油そんな顔しないで」

 

どんな顔をしていたのだろうか。生憎手元に鏡がないので確かめようがないけれど、きっと情けない表情をしていたのだろう。

でもこれに関しては私は悪くない。

彼女は基本的には補助監督で、現状術師としては4級であるため階級が高い任務に赴くことは稀だ。

しかしそれでも危険は常に付きまとう。

去年の年明けに私を庇って大怪我をしたとき然り、情報収集の途中で上級呪霊に遭遇して大怪我をしたこともあるし、呪詛師とやりあって病院に担ぎ込まれたこともあった。

おそらく、私が知らされていないだけで硝子や夜蛾先生しか知らないような怪我も何度もしているだろう。彼女はそういう隠し事は病的にうまい。

 

そんなときでもピアスはなくならなかったと笑って云われても、へぇよかったね、なんて云えるほど私のメンタルは強くない。

むしろこだわりがないのならそんないわくつきなピアスは外してしまえと云いたいところだ。お守りだというなら怪我をしないようにしてくれ。

 

「今度買い物行ったときにでも、新しいの探そうかなぁ」

「わ、私が買いたい!」

 

赤いルビーのような石のついたシンプルなピアスを弄りながら呟かれた彼女の言葉に、私は反射的に身を乗り出してしまった。若干食い気味に声を上げたことに、自分でもちょっと引いた。

が、そんなこと今はどうでもいいのだ。

 

ピアスを新調するのなら、私が彼女にプレゼントしたい。

彼氏でもないくせに、と云われたら、日頃の感謝の気持ちだとでも云えばいいだろう。彼女は彼氏に対して真摯で誠実だけれど、同じくらい私の顔面にも弱いことを知っている。多少ごねられても、実際に買って押し付ければきっと彼女は諦めて受け取ってくれるはずだ。

本当は指輪をあげたいところだが、さすがにそれはまだ早すぎる。ネックレスは普段しないタイプだし、この流れならばピアスをあげても不審ではないだろう。

 

「あ、じゃあ次の休み一緒に行く?」

 

若干鼻息荒くなってしまった自覚はあるのでちょっと気を落ち着かせるべくコーヒーに口をつけると、彼女はケロリと云った。

 

「へ?」

「夏油も新しいピアス買いたいんでしょ? ついでに買い物付き合ってくれるとありがたいんだけど……あ、先約あるなら別に」

「い、いや行くよ、行く。一緒に行こう」

 

ちょっと思っていた反応と違っていて戸惑ってしまったが、舞い込んできた彼女と出かけるチャンスを棒に振る愚行だけは犯したくない。

 

「おっけー、じゃあ休みの予定確認したら教えるね」

 

直後、彼女は事務局から緊急の連絡が入って文句を云いながらも律儀に制服に着替えてから学校に向かって行った。

その背中に手を振って見送りながら、私は呆然とソファに横になった。依頼書の続きなんてとてもじゃないが読む気にはなれない。

 

次の休みはデートだ。

しかも彼女からのお誘い。

 

これはもう、あれ、実質付き合っているのでは?

あれ、私たち付き合ってる?

 

あまりに嬉しすぎてソファの上でごろごろ転がっていたら、普通に床に落ちた。べちーんとカーペットがあるとはいえ床に落ちた身体は痛んだけれど、デートの予定が楽しみすぎて全然気にならない。

任務から戻ってきた七海に汚物を見る目で見られても、今は寛大な気持ちで許せた。

 

デート。

デート!

あの子と私が、デート!

 

ああ、今なら上層部からどんな無茶な依頼を押し付けられても笑顔でこなせそうだ。

無敵感、とでもいうのだろうか。

悟と一緒に最強だという自負が、ここにきてより大きな確信となる。

彼女とデートが出来ちゃう私、本当に最強。

 

もしかしたらデートの流れでそのまま行きつくところまで行けるかもしれない。

いや、照れるな。照れてしまうな。

 

 

 

まぁ当然そんなわけはなく、彼女は私が彼女にピアスを贈りたいという気持ちを察してくれたわけでもなく、当たり前のように各々自分のピアスを購入するだけの買い物となり、付き合ってほしい買い物と云うのも服だとか雑貨だとか可愛らしいものではなく事務用品という至って真面目なもの。

あまりの彼女らしさに嬉しいようなやるせないような非常に複雑な気持ちになるのだけれど、このときの私は知る由もなかったのである。

 

ああ、恋する男子は止まれない。

 

 

 

 

 





主人公

『デートじゃないです。多少私情の買い物もしたけど、補助監督の仕事の一環の買い出しだったし、あの、もしかして夏油には見えてなかったのかな……先輩の補助監督、一緒だったんだけど……』


夏油傑(妄想拗らせ男の姿)

『デートです。ふたりきりだったし。え? もうひとりいた? はっはっは、またまた冗談を。彼女と私、ふたりで買い物に行ったんですよ? あ、もしかして疲れてるんじゃないですか? もしよかったらこのお茶を飲んでください。ぐっすり眠れて疲れが取れますよ。まぁ、もう目覚めないかもしれませんが』


実は一緒にいた補助監督

『俺は空気でした』
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