前世の記憶を使って夏油傑を絶対に幸せにしようと思います!   作:秋元琶耶

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メイドの日に書いたやつ。まだ夏油が主人公に彼ぴっぴがいることを知らない時代の話
フィクションって便利な言葉だなって思います! イマジナリー五条くんは使い勝手が良いです


メイド服萌えとかじゃないけど君が着るなら話は別だよって顔する夏油くんの話

呼び出された教員室で、厳つい顔の担任に差し出されたひとつの紙袋。

何も云わず態度で受け取れと圧をかけてくる教師に若干の不安を抱きつつ、しかし下っ端根性が標準装備なおかげで拒否も出来ずに私は大人しくそれを受け取った。

そうして、普通に上から覗けたので中身を確認して、目を剥いた。

おい、おいこれは一体なんだ。少なくとも教職についてる人間が仮にも生徒に渡すもんじゃないぞ。

 

「明日からの任務時に着用する服だ」

「先生」

「知っての通り今回は呪霊ではなく呪詛師を相手にする。つまり曲がりなりにも人間でそれなりに知性がある相手なので、高専の制服でうろつくのは得策ではない」

「夜蛾先生」

「場所は依頼書にもある通りだ。一人でも行けるな?」

「怖くて一人で行けないので先生ついてきてください」

「よろしい。ではタクシーは手配しておくのでくれぐれも注意して臨むように」

「あれ、先生もしかして私の声聞こえてません? おーい、私一人で行きたくないしなんならこの任務受けたくないんですけど、おーい」

「なお、期間は一週間の予定ではあるが、場合によっては延長の可能性もあるので留意するように」

「うっそまじシカトじゃないですか。おーい聞いて私の心の叫び」

「授業については後日補講があるので別途連絡する。では明日に備え今日はもう帰寮してよし」

「バーカ」

「調子に乗るなよ」

「聞こえてるんじゃないですか!! 私嫌なんですけど!!」

「嫌だからって任務がなくなるほどこの世界は甘くないぞ」

「そういう問題じゃないですよね!?」

「仕方ないだろう、硝子は別件で忙しいし、冥冥は捕まらんし、もうお前しかいないんだ」

「だからって!!」

 

差し出された紙袋の中に入っていたのは、一着の服。

日本人には馴染みないはずなのに、いつの間にやらとある界隈での賑わいのせいで確固たる地位を獲得した衣装。

 

 

「メイド服はしんどいんですけど!!!!」

 

 

――私は明日からメイド喫茶に潜入調査です。

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

時々あるんですよね、こういう仕事。

呪詛師相手だと高専の制服では目立ちすぎるし、郷に入っては郷に従えということで、特に情報収集するときには現地に合わせた格好をするっていうのは納得できる。

これまでも補助監督の仕事でビルの清掃員になりすましたり、他校の制服着て生徒になりすましてみたり、悩める一般人を装って怪しい宗教団体に潜入してみたりということはあった。

実のところ、ちょっと楽しかったのは白状する。

だってこんなの普通の人生だったら絶対体験しないじゃないですか。少なくとも前世では学生時代は当然自分の学校のブレザーしか着たことなかったので、セーラー服を着ることになったときにはしゃいだのは認めます。

 

でもこれはさすがにハードルが高い。

秋葉原にあるとあるメイド喫茶で、常連客に不可解な事故が相次いで起きているとの連絡があった。

どうも呪霊が関係しているらしいが、自然発生したものもないようだし、場所や状況もてんでばらばら。

この件を報告してきた窓によると、問題のメイド喫茶の常連客の中に呪詛師がいて、そいつが何らかの理由で他の常連客を襲っているのではないか、ということだった。

なんじゃそりゃ。

というかその窓ももしかして常連客なのか、とか思ったけれど、そもそも窓は高専所属ではないんだし、情報さえくれれば普段どこで何をしていようと関係はない。他人の趣味嗜好に口を出すつもりはないので、どうぞ今後とも常連であればいいと思う。

今のところ死人が出るような事故には至っていないそうだが、常連客の間でにわかにその不可解な事故についての噂が広まっているようでなんとなく常連客の足が遠のいてしまい、経営に危機感を覚えたメイド喫茶側から高専が依頼を受けた、というのがことの顛末。

 

いやだいやだと騒いでみたけれど、メイド喫茶に潜入できそうな面子はことごとく忙しくて、どう考えても私しかこの任務には当たれない。

最速でも手の空く予定の冥冥さんは来週まで不在だし、一応まだ人は死んでいないとはいえ怪我人自体はすでにいるわけで、気が乗らないという理由だけで放置していい案件でもなくなっている。

 

私は泣いた。

未だかつてこんなにこの人生を呪ったことはなかった。

GSS(ゲトースグル幸せ作戦)を全うする前に私の心が死ぬんじゃないかと思う。

 

呪いあれ。

いや元から呪いだらけだったわこの世界。クソじゃん。

 

結局断りきることが出来ず、依頼書と気分的には1トンくらいある重さの紙袋を持って私は部屋に戻ってきた。

そうして改めて紙袋から問題の品を取り出したそれをじっと見つめる。

複雑な構造ではない。

シンプルに、ザ・メイド服だ。

黒い膝より少し上の丈のワンピースに、白いフリル付きエプロン。わかりやすく云うと、黒井さんが着てたメイド服の丈を短くしてちょっとフリルを足したくらいのシンプルさ。

漫画やアニメ、時々街中で見るキャッチをしているメイド服の人たちよりは随分と良心的な格好だとは思う。仮にああいうゴスロリに近いようなピンクのふわふわでニーハイで超ミニスカートを着ろと云われたら暴れる自信があった。

それに比べたらマシだけれど、マシってだけで着たいわけではない。

可愛いか可愛くないかで云えば、まぁ、可愛い。

決して嫌いではない。

ただし、見てる分には。

 

「…………。」

 

サイズの確認のためにも、念のために部屋で袖を通してみた。

誰が用意したのか知らないが幸いブラウスもぴったりサイズだし、ウエストもきつくはない。スカートの丈も普段の制服より気持ち長いくらいだし、その点に問題はなさそうだ。

しかし、姿見の前に立ってみて絶望する。

似合わない。

決定的に似合わない。

最悪だ。

自己嫌悪で死にそうだ。

こういうのは可愛い人が着るから可愛いのであって、私みたいに平々凡々をほしいままにしている程度の顔の女が着たって可愛いはずがない。

愛好家に見られたらメイド服への冒涜と云われても仕方ないだろう。

 

これを着て明日から一週間過ごすの?

メイド喫茶の店員するの?

地獄じゃない?

拷問じゃない?

日々真面目に働いてるだけなのに何この仕打ち?

 

次々に押し寄せてくるネガティブワードに打ちのめされていた私は、部屋のノックに全く気付けなかったらしい。

結論から云うと、ガチャリ、と音を立てて私の部屋のドアが開いた。

おや、と思ってそちらに顔を向けると。

 

「……え」

 

あんぐりと口を開けて固まっている夏油がいた。

わぉ。

普段ならノックしろとか声をかけろとか返事もしてないのに勝手に開けるなとか云うところだけれど、今の私にそんなことを云う気力はない。

それに、思い返してみるとコンコンという音はしていた気がするし、何度か夏油の声もした気がする。部屋にいる気配はするのに一向に返事をしない私を心配したのかもしれないし、頭ごなしに怒るのは気が引けた。

 

「ど、どうしたんだい、その格好」

「笑いなよ。明日からの仕事着だよ」

 

どうやら夏油は貸していた本を返しに来てくれたらしい。

夏油の手には私がオススメした文庫本と、もう片方の手には最近私が好んで飲んでいるお茶があった。お礼らしい。気にしなくていいのに、本を貸すと毎回こうして夏油は小さなお礼をくれる。きっとこういう細かいところに気を遣うところがモテる秘訣なんだろう。参考になります、先生。

 

などとぼんやり考えていることは億尾にも出さず、簡単な感想と共にそれらを受け取ると、用は済んだはずの夏油はいつまで経っても立ち去ろうとせずにまじまじと私をみた。

どうせ明日からは見知らぬ人たちにこの姿を晒すのだ。もう誰に見られようが構わない。私はただ仕事をするだけである。私、仕事、好き。

やけくそになってファッションショーのようにくるりと夏油の前で回ってみると、夏油は両手で顔を覆ってしまった。

わ、悪かったよ、不快なもの見せて。似合ってない自覚くらい私にもあるけど、開き直らないと心が死ぬんだよ。

申し訳なさと、そこまで酷いのかという衝撃で地味にへこむ。

 

もし五条あたりに見られたら、爆笑されたのち写真撮られて今後一生笑いのネタにされる予想は出来る。むしろ頭の中のイマジナリー五条がまさにそうやって人を指さして転げまわって笑っていたので、脛を蹴り上げたところだった。あいつ想像の中でも鬱陶しいって本当にもう一種の才能だと思う。

でもワンチャン夏油なら、いつもみたいに薄っぺらい笑顔で嘘でも似合うよって云ってくれると思ったのに、両手で顔を隠しちゃうほど見てられませんか、この姿。

 

あ~やっぱ行きたくない~。

せめて普通の喫茶店ならよかったのに、どうしてよりにもよって私しか行けないタイミングでメイド喫茶。明らかに人選ミスだろ。

硝子のメイド服姿なら絶対可愛いのに。冥冥さんはどちらかというとメイドを雇う側なような気がするけど、お顔は非常にお綺麗なので似合わない服はないだろう。……溢れるドSオーラは、特殊な性癖をお持ちの方には突き刺さるかもしれない。

 

まぁ今さら他の人がいればなんてタラレバは置いといて、夏油でさえこんな反応なのだから、メイド喫茶でメイド服を愛好しているお客さんたちの反応はどうなってしまうのだろう。

ひそひそ陰口叩かれるくらいなら別に平気でも、失せろ似合わないんだよブス、とか云われたらさすがに泣いてしまうかもしれない。情報収集どころじゃなくなってしまう。

憂鬱だ。

 

夏油は固まったまま微動だにしない。

すごいな私のメイド服姿。まさかザ・ワールドが使えるようになってしまうなんて。

なんて現実逃避しながら小さく気を吐くと、そのタイミングで夏油がピクリと動いた。

それからゆっくりと顔から手を放したときの表情は、まるで特級呪物を目の前にした時のような真剣なものだった。

思わず背筋を伸ばしてしまったのは、反射だ。

何度か瞬きをし、口を開けてはまた閉じる。言葉を飲み込んでいるような様子だった。

ややあって夏油は、意を決したように静かな声で云った。心なしかその顔は赤くなっている。

 

「笑わない。よく似合ってるよ」

 

思いのほか真剣な声と表情に、おや、と思う。

絞り出したようななけなしの褒め言葉に感謝するより先に、ふとした疑問が首をもたげた。

 

「……夏油、こういうの好きなの?」

「は!?」

「あ、いやごめん、なんでもない」

 

しまった、こういうのはデリケートな問題だ。安易に訊いていいものではなかった。軽率でした。いくら同級生でも異性相手にそう簡単に性癖なんて指摘されたくないよね、すまんすまん。

少しだけ戸惑ったように顔を赤くしている夏油に小さく謝ると、ゴホンとしかめつらしい顔で咳払いをした。それから、気を取り直したようにまっすぐにこちらを見て云った。

 

「……まぁ、正直嫌いではないかな。というか、私は――君が着ているのなら、どんな格好でも素敵だと思うからね」

 

なるほど。

確かに、私だって自分で着ないのであれば普通にメイド服は可愛いと思う。自分で着なければ。

繰り返すが、自分で着なければメイド服は可愛いものなのだ。

女の私ですらそう思うのだから、男の夏油がメイド服を好きでも何ら疑問はない。どちらかというこういうのは男性向けなのだろうし(偏見ですまない)、むしろ普通に好きだと云ってくれた方が健全だ。

 

何やら後半はおかしなことを云っていたけれど、きっと最初に反射で私のメイド服姿をシャットアウトした罪悪感から出てきた精一杯のお世辞だろう。まったく、基本クズ男なくせにこういうところで気遣いをするから夏油は侮れない。きっと夏油のこういうところに引っかかった世のお嬢さんたちはたくさんいるのだろう。気の毒だ。

確かにね、この世界一最高に格好いい顔でよいしょされたら、あからさまなお世辞だとわかっていてもときめいてしまう気持ちはわかる。だって格好いいもんしょうがないよ。顔が良いのはもう正義だから。

でも夏油の場合は本当に顔だけなので、それを重々承知している私は言葉だけには踊らされない。でも出来ればそのキメ顔写真に収めたかったです。

 

明日以降の私の任務予定を心配してくれた夏油にお礼を云って、明日に備えて今日はさっさと眠ることにした。

ベッドに横になりながら、考える。

今日、五条は灰原くんとナナミンを連れて遠方で任務に当たっている。硝子も彼女にしか出来ない任務に駆り出されてここのところ留守がちだし、高専を卒業した冥さんも個人で動いていることもありなんだかんだで忙しそうにしている。京都側もこの時期は大忙しだと歌姫先輩から愚痴メールが来ていたくらいだから、当然夏油も最近ずっと忙しかった。

さっき顔を見たときもそうだったけれど、いくら特級術師でそんじょそこらの呪霊なんて相手にならなくとも、夏油の場合は呪霊操術という術式の性質上人よりも心身ともに負担がかかりやすい。

つまり、ものすごく疲れているように私には見えた。

 

私は夏油を幸せにしたいと、そのために全力で出来ることは何でもすると決めているけれど、夏油にかかる負担すべてを私が軽減できるなんてそこまでおこがましいことは考えていない。

だけど、せめて少しくらいその負担を軽くしたり、減らしたりすることは出来るんじゃないかと思っている。

そして、そのための努力は惜しまないと決めている。

 

目を瞑りながら、さっきの夏油を思い出す。

私のメイド服姿に顔を赤らめ、嫌いじゃないと真剣な顔で云った夏油。

 

……ふむ。

……なるほど。

 

よし、おっけー、わかった。

(顔が)大好きな夏油の為に私も一肌脱ごうじゃありませんか。

 

そのためにはとにもかくにも明日からの任務を確実にこなす必要がある。日程が延びるのは絶対に嫌だ。

改めてこの任務は絶対期限通りに終わらせると心に誓い、私は眠りについた。

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

予定通りの日程で任務を終え高専に戻ってきた彼女は、その足で夏油のもとに向かった。その胸には紙袋が抱えられており、彼女は大事そうに抱きしめている。

部屋で勉強をしていた夏油を訪れると、彼女は部屋の中にも近くにも五条がいないことをしつこいくらいに確認してから、挨拶もそこそこにして紙袋を夏油に差し出した。

 

「夏油、これあげる」

「ん、なんだい?」

 

彼女が変なのはいつものことだが――と云ったら『お前に云われたくない』と反論されそうだが――この日は特に変だった。必要以上に周囲に誰もいないことを確認しているし、視線も忙しなくきょろきょろと落ち着きがない。

しかももじもじとしながら抱えた紙袋を差し出し、開けてみて、と云う。

別に今日は夏油の誕生日でもないし、付き合って一ヶ月記念日とかでもない。そもそも二人は付き合っていない。夏油的には付き合うのはやぶさかではないが、もう少しこの微妙な関係を楽しみたいという下心があるのでまだ告白するつもりはなかった。閑話休題。

これが五条や家入であれば、いたずらか悪ふざけを企んでいるんだろうと思うところだけれど、彼女はそういうことをする子ではない。

どうしたのだろうと不思議に思いつつそれを受け取って、夏油はあることに気付く。

彼女に渡されたこの紙袋。

 

――一週間前に見たメイド服の彼女の傍に落ちていたものと、同じである。

 

ハッとした夏油は、勢いよく彼女を見て叫んだ。

 

「え、まさか!?」

「うん、そのまさか」

 

挙動不審だと思われないよう一生懸命手が震えないように開いた紙袋の中身は、メイド服だった。

わざわざ出さずともわかる。

これは、間違いなくメイド服である。

視線を紙袋の中身に固定したまま動かなくなった夏油に、彼女は云う。

 

「最近さ、夏油疲れてるでしょ? 任務立て続けに入ってたし。だから、何かしてあげられないかなーって思ってたんだよね」

 

照れくさそうに頬を掻いて話す彼女の言葉を、夏油は信じられないものを見る目で見た。

そんな、まさか。

 

彼女が自分に対して少し甘いことは薄々感付いていた。

五条に対するものと、家入に対するものと、自分に対して友人としての優しさはもちろんあるものの、それ以外にも妙に甘いというか優しいというか、ほんの少し自惚れる程度には気にかけられているという自負が夏油にはあった。

だからちょっと調子に乗って距離感を詰めてみたり必要以上にスキンシップを取ってみたりしたのは、夏油の小賢しい計算だった。

でもまさか、こんなことってあるだろうか。

夢かもしれない。

そう思って彼女から見えない場所をこっそり抓ってみた。痛い。ということはこれは現実である。

 

「それあげるからさ、元気になってね!」

 

惚れた欲目で見なくとも可愛らしい満面の笑みでそう云われてしまい、補講の説明があるとかで学校に戻っていった彼女を見送った夏油は、胸の高鳴りを抑えられなかった。

元気?

そんなもの、元気いっぱいになるに決まっている。

 

だってメイド服。

メイド服!

 

夏油の名誉のために釈明するならば、別に夏油にはメイド服萌えはない。街でメイドにチラシを配られてもなんとも思わないし、むしろ媚びた格好と声で話しかけられるのは下品だと思っているところもある。そういうのが好きな人を否定はしないが、近寄らないでほしいというのが本音だ。

同じように、ナース服にも執着はないし、制服もスーツもチャイナ服も、男としてそれなりに食指が動くことはあっても、それをメインに考えたことは一度もなかった。

しかし、メイド服。

 

今回だけはちょっと違う。

何故ならこのメイド服は、彼女が任務で実際に着ていたものだ。

 

どうやら彼女は夏油がメイド服好きだと勘違いしているらしい。

確かに嫌いではないとあの時云ったけれど、まさかこんな形で恩恵にあずかれるとは思ってもいなかった。

最近の夜のお供はもっぱら妄想の中の彼女だったけれど、このメイド服は妄想ではない。

実際に彼女が身に着けているのをこの目で見たし、一週間毎日着ていたことも知っている。

 

彼女は元気になってと云う言葉と共にこのメイド服をくれたわけだ。

もう、やることは決まっている。

 

わくわくドキドキそわそわしながら紙袋からメイド服を取り出した夏油は、ヒュン、と息を飲んだ。

 

 

 

――そのメイド服は、明らかに夏油サイズのものだった。

 

 

 




主人公

何の因果かメイド喫茶で潜入調査をすることになり心が死んだ。でも気合いで乗り切って一週間で情報集めて呪詛師は取っ捕まえた。期間延長だけは絶対に嫌だった。優秀な補助監督
夏油がメイド服を見て顔を赤らめている=メイド服が好き?=もしやメイド服が着たいのでは!? というとんでも思考により、夏油に特注サイズのメイド服をプレゼントした。悪気なし、好意100%
自分が着てたメイド服は任務が終わったその日に燃やした


げとうくん

主人公が着たメイド服をもらえたと思ったら新品の自分サイズのメイド服をプレゼントされて泣いた。どうしてこうなった
いや別に彼女が着たメイド服をもらったところでどうするわけでもないですけど飾っておくだけですけど見てるだけですけど着るわけじゃないですし匂い嗅ぐくらいはするかもしれないしちょっと夜は枕元に置いたりするかもしれないけどそれだけですし犯罪行為ではないですし変態じゃないです仮に変態だったとしても変態という名の紳士ですし
とりあえず、このメイド服はどうすればいいですか? 主人公がくれたものだから捨てられないけど、かといって着れないので、クローゼットの奥にしまっておくしかない。いつかきっと五条に見つかって大騒ぎになる
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