同時にこれが原因で天之河光輝は周りからの信用と信頼が無くなりかけます
夕食後にメルド団長の部屋に行き、メルド団長が別室に念の為として案内し、そこで話し合いとなった。
そして恵里は自分達が天之河光輝に対してあそこまで否定的な理由として、最初に自分の名前が『南雲恵里』ではなく、旧姓の『中村恵理』の時の話をした。
そしてその当時の自分の家庭環境を話した後、自殺をしようと考えていた時に天之河光輝に出会った事を話した。
天之河光輝の行動が嫌になっていた恵里は、嘘を混ぜた自分の家庭環境を話し、その際に天之河光輝に《自分が守ってやる》と言われたと話した。
「あの当時は天之河君にそんな事を言われて、精神的にボロボロだった救いになり、そして天之川君を好きになったんだ。いや、愛していたと言える。それこそ親を脅して、学校の転校とかしたくないから周りを騙し、天之河君と自分が何時かは一緒に、いや、自分と永遠にいられるようにしたいとも考えてたんだ」
今の恵里からは考えられないと思う話を聞いた面々も、あまりのその当時の恵里の狂気とも言えるものに驚いていた。
だがしかし、恵里はある時凄くリアルで、当時の自分としては最悪の夢を見たと話し、その時の夢の内容を語った。
それは天之河光輝に対し、自分が天之河光輝に出会った時の事も含めて一世一代と言える告白するのであるが、天之河光輝はその告白を聞いた瞬間、恵里にとっては最悪な一言を言われたのだ。
「・・・夢の中で天之河君に何と言われたんですか?」
「『君は・・・誰?』だよ。流石の夢の内容とは言え、最悪の悪夢と言えたけど、同時に正夢でもあったからね」
「・・・正夢って、まさか同じ台詞を天之河に言われたのか?」
恵里の彼氏でもある清水が聞くと、恵里は頷いた。その夢を見た日は学校は休みで、流石に物凄いくらい嫌な悪夢を見たのもあり、恵里は気分転換も兼ねて外を歩いていたそうだ。
その際に天之河と偶然出会い、その時の服装は天之河と初めて出会った時と同じで、恵里は夢の内容は間違っていると思い、天之河に声をかけたのだが、天之河は自分が誰か全く分からなかったのだ。
その後恵里は天之河から離れ、突然雨が降って全身ずぶ濡れの姿で、自殺するみたいな雰囲気を出していた所を、偶然来ていた南雲和真に拾われたと話した。
「ずぶ濡れの私を家に迎えて、色々と世話もしてくれて、その上で当時の私の身の上話を南雲家の皆が聞いてくれたんだ。そして私が南雲家の人達との出会いから1年位経って、色々と法的な処置とかして私の元母親は親権とか全部剥奪された上に今は刑務所行き。私もその時の南雲家の人達との話し合いとかで、香織や雫と友達になり、正式に私が《中村恵里》から《南雲恵里》になったお祝いをしようみたいな話になったのよ。この点からはメルド団長とか一部の騎士団の人には和真お兄ちゃんが話してるって聞いてます」
流石に話を知らなかった面々はメルド団長に顔を向けると、メルド団長は頷いて『和真から話は聞いてる』とした。
このお祝いの事案に関しては、近くのデパートとかではなく、東京方面で買い物をする事案にし、南雲家兄弟は香織・雫・恵里と、和真が色々な案内等も頼んだ同世代の女の子を含めた女性陣の荷物持ち扱いで参加したらしい。
「まぁ本来なら、この時にクスハも来る予定だったんだけど、少し前に用事ができてこの時には来れなくなったんだ。それでも東京で買い物等を含めた友人同士の旅行って事で凄く楽しみにしてたんだ」
「そうね。まぁこの旅行に関しては、私も香織も、当時は幼馴染だった天之河や坂本にも秘密にしてたわ。何しろあの当時は二人がいつも一緒にいての行動が多かったし、女同士で東京で買い物旅行って楽しみだったのよ。荷物持ちである男の南雲君達は別だけど、南雲君達も義理の妹になった恵里を楽しませるって事で同行するみたいなものでもあったからね」
雫からもそう言われ、メルド団長を除くこの場にいた全員が話を聞いて納得はしていた。
だがしかし、この旅行が後で最悪とも言える悲惨なものになった事を知らされた。
それは当時幼馴染であった天之河と坂本の二人にも秘密にしていた筈のこの旅行が何故か天之川にバレ、更にその時に香織と一緒にいたハジメが天之河によって頭から血を流す大怪我を負わされた挙げ句、三ヶ月近く集中治療室で意識不明の重体であった事を言われた。
流石の内容に坂本が唖然とし、雫からこの事件が原因で天之河光輝に関しては警察から事情聴取も受けた。
だがしかし、その際の発言を聞いた白崎家・八重樫家は天之河家との交流を断絶し、天之河光輝は道場を破門され、更には剣道連盟からも永久除名処分が下されたと言うことを話した。
「な、なんでそんな事態になったんですか!?話を聞いた限りではまだ天之河君は中学2年くらいで、普通はそこまでの扱いはしないはずです!!」
「あぁ~、愛子やお前等には悪いがな、俺は和真からその時の光輝の発言等を聞いているんだが、俺から話していいか?」
メルド団長がそう言うと雫と恵里の二人は了承し、メルド団長が和真から聞いた話として語っていった。
「まずこの時の光輝のことなんだが、お前達の世界には俺達のように色んな騎士団のような部隊があるんだろ?その中で町とかの治安を守る人達が光輝と話し合いをしたらしいんだが、光輝は自分がハジメへ大怪我をさせた行為に関して、自分は全面的に悪くないと言った趣旨の事を言ったらしい」
流石のメルド団長からの発言に、事情を知らなかった面々は唖然とした。
何しろ恵里からの発言で、ハジメは集中治療室で三ヶ月近くも意識不明の重体になっていたのだ。
それを全面的に悪くないと発言すること事態がおかしすぎるからだ。
「俺も周りの団員達もその話を聞いて流石に唖然とした。その理由も和真から聞いた話だが、光輝がハジメに大怪我を負わせたのは、その時光輝は偶然香織達がいる場所にいたらしく、そこで香織が自分の知らない男と一緒にいて、それを見た光輝は相手の男が香織を脅迫して一緒にいると担当した人に話したらしいんだ」
「・・・えっ?何でそんな風になるの?ただ単にカオリンから道とかを聞いていたとか、偶然カオリンと同じ場所にいたって思うのが普通じゃないのかな?何でカオリンを脅迫していたになるの?」
鈴がいった言葉に大半が同意し、メルド団長や他の団員達もこの話を聞いた時には勇者である天之河光輝の頭はおかしすぎるとなったと話した。
「その後も怪我をしたのは相手が勝手にあんな風に怪我を負っただけだとか、こちら側が何を言っても自分の非を認めなかったらしい。最終的には光輝本人から話を聞くのは無理ってなったらしくて、お前達の世界にある場所とかを記録する道具や、事件当時その場所にいた人達から色々と話を聞いたらしい」
「・・・まぁそうなるよ、な。しかし、天之河の奴がそんな事したなんてな」
清水が驚いていたが、それよりも幼馴染である坂本は自分が全く知らなかった事実であり、自分の両親から天之河光輝と今後付き合うなと言われたと話したが、この時には両親からは付き合うなと言われた理由を教えてもらえなかったが、坂本は光輝は友達だから、間違っている行為をしたら友達として止める!みたいな事を親に言ったと話した。
「俺、光輝がそんな真似してたなんて全く知らなかった・・・」
「・・・仕方ないわよ。私も香織もだけど、あの時はあんたにこの話をする気が無かったのよ。何しろあいつと仲の良いあんたにこんな話をしても、絶対に信用しないって思ってたし、例えあんたがあいつに聞きに行ったとしても、あいつは絶対に認めない話でもあるから」
雫がそう言うと、坂本も何かを言いたそうになったが、雫から言われた事に反論できず、顔を下に向けるしかできなかった。
流石の内容に教師である愛子ですら沈黙した。
教師として生徒を導こうと思うが、流石の内容に口を挟めなかったのだ。
その後はメルド団長の話は続き、その後の天之河光輝の態度に変化は無いため、香織や雫の家からは絶縁されたらしく、被害を受けた和真の家からは被害を取り下げる代わりに、地球で法的に武器を所有する事が許されている場所へ行けないようにされたのと、今の高校生と呼ばれる状態からの支援打ち切りを条件にしたらしい。
「和真が言うには、光輝はハジメに対して怪我を犯さた事に関しては最後まで認めなかったらしくて、和真も特別に少しだけ話をさせてもらったらしいが、流石に光輝の言い分には呆れたらしい」
「だから和真お兄ちゃん、家族の皆と話し合って、天之川光輝には対しては《未来の天之河光輝》が被害を受ける処罰にするって事にしたのよ」
恵里がそう言うのだが、和真が示した処罰が分かりにくいのでどんなのかを聞くと、まず最初に天之河光輝に関しては高校卒業資格は得られても、そこから本人の態度の改善が無いと判断された場合、大学や就職に関しての学校からの支援は無くなるらしい。
因みにこれに関しては中学時代の校長等からも高校側に説明してある事案らしく、本人が少しでもマトモになれば、支援を受けられないみたいな事案にはならないとした。
「だけど、天之河光輝に関しては現時点でうちの学校から完全に進学と就職支援打ち切りが決まったらしいよ。しかも警察経由でハローワークとかの就職斡旋系列にもブラックリスト扱いで三十代くらいまで登録されてるらしいから、ほぼ完全に就職どころかアルバイトもできるか分からないね」
「オマケにメルド団長が言ったように、警察や自衛隊みたいな法的に武器を持てる場所に対しては、あれは一生資格除名扱いな上に、その他の国家公務員資格を得られるような仕事系列も同様の処分になってるらしいわ」
「つまり、天之河光輝はハジメお兄ちゃんに対しての殺人未遂罪を認め、更には反省の態度も姿勢も示さなかった事で、最悪の場合自分が死ぬまで一生仕事に就くことができない人間になった可能性が高いわけ。因みにだけど、知り合いの警察経由で聞いたけど天之河家の人達、息子が高校卒業したら、息子とは完全に縁を切った上に、今の家を捨てて何処かに引っ越すつもりだって聞いたわ」
雫と恵里からの告白に周りは唖然とし、天之河光輝の地球における現時点での待遇が余りにも悪過ぎたと感じたのだが、二人はこのトータスでも天之河光輝はいられないとした。
「このトータスでもいられないって、どういう事だ?」
「元幼馴染として言うけど、あれは《自分の都合の良い解釈に変更》しかしないからよ。他人が何を言っても、あいつにとって都合の悪い事案は無くて、都合の良い事案しか起きないってしか思ってないのよ」
「つまり、あれはこのトータスにおける戦争も【魔人族とも話し合えば大丈夫だ!】って感じのご都合主義みたいな感じでしか思ってないんだよ。このトータスでの戦争は話し合いとかで対応する事案ですら無いのに、そんな風にしか思ってないんだよ」
この告白を聞いて、この場にいる面々は魔人族との戦争で、自分達やクラスメイト、メルド団長達などの人達の命が失われるかも知れないと、再認識させられてしまった。
同時に天之河光輝のご都合主義思考にこの場にいた知らなかった面々が頭を抱えていた。
メルド団長が別で和真から天之河光輝をリーダーにするなら、魔物退治程度しか役に立たず、魔人族との交戦では全く役に立たないと断言されたとした。
「オマケにだが、和真はお前等が元の世界に帰れるかの部分で聞いた際に、教王様が《エヒト様の御意思次第》って言ったから、帰れる可能性はほぼ無いとしてる」
流石のメルド団長の言葉に雫と恵里を除く面々は驚いていたが、メルド団長は和真曰く『この世界に呼んだが、元の世界に返すための力が蓄えられていない』か、『エヒト様の使徒として、トータス以外での別世界に移動する』可能性が有るとしているし、確実にこのトータスでの事案が終わった後に帰れる保証が無いと見抜いていたらしいと話したのであった。
そして話は終わりとし、少しの沈黙の後で坂本が口を開き、自分の知らなさ過ぎる天之河光輝の部分に対して、友人としてなんとかしようと思うと口にしたら、雫と恵里の二人が怒気をはらんだ声で止めさせようとした。
まさか怒気まで含んだ声で止められるとは思わず、周りも不思議そうにすると、二人は勇者の天職をもつ天之河光輝を下手に刺激すると危なすぎるとした。
「このトータスじゃ私達はこの世界の主神であるエヒト様に呼ばれた神の使徒としているのよ?下手に今のあいつを刺激したら、この国での私達の扱いがどうなると思ってるのよ!!」
「私達は和真お兄ちゃんやハジメお兄ちゃんともこの世界に来てから色々と話もしてる!話し合いの中で下手にあいつを刺激したら、私達女性陣は対魔人族との交渉用に他の国の重鎮やこの国の貴族達に、絶対に逆らったら駄目な案件にされた挙げ句に、好きでもない奴等にこの身体を弄ばれなきゃいけない可能性が高いんだよ!!最悪の場合は神の使徒から反逆者扱いで、世間の扱い的には死亡になって、何処の誰とも知らない奴等の滅茶苦茶にされる玩具にされるんだよ!!そんな風になったら、お前に責任とれるのか!!」
「男の場合は勇者のあいつを除いて、逃げる事もできずに、勇者を何があっても守るように使われる肉壁よ!教会からすれば、勇者の天職をもつあいつを魔人族との戦いでのリーダーにしたいのよ。そのリーダーを守るために命を落とした素晴らしい仲間達って感じにされるわよ。それでもいいの!!」
話を聞いた面々はすぐさまメルド団長に顔を向けると、メルド団長も顔をしかめながら頷き、和真からも同様の話をされたとし、最悪の場合はこの可能性があるとされた。
その言葉を聞いて、今日まで何も考えていなかったとその場にいた全員が痛感し、同時にこれから先の未来で起きるかも知れない答えに何も言えず、沈黙するしか無かったのだった。
そして少し時間が経った後で今後に関しての話し合いを行うことにし、天之河光輝に関しては保留にし、今回のような事態にならないようにレベル上げとなった。
同時に天之河光輝の知らなかった部分に関しては他の面々にバレると色々と後で大変かも知れないから、ここにいる面々だけの秘密とした。
そして雫と恵里の二人から愛子先生は天職である作農師の力で力をつけてほしいとした。
「私に力をですか?」
「正確には愛子先生にはこのトータスにおける政治的な発言権を手に入れて欲しいんです。今のままじゃ教会の支援を受ける勇者のあいつが発言権が高いですが、愛子先生が頑張って知名度を上げてくれれば、教会も下手に愛子先生に対して変な真似もできませんし、私達の安全も確保できる可能性があるので」
「地球に帰れるかどうかは今は置いておいて、このトータスでの生活を考えると、魔人族とのこれからをどうするのかも愛子先生の活躍次第で、うまくいけば魔人族との和平交渉とかもあり得るかも知れないからね」
魔人族との和平交渉と言う言葉にメルド団長が驚くも、雫と恵里はあくまでも可能性とした。
魔人族でもこちら側に戦争を仕掛ける理由があるとし、最終的にお互いに大きな損害等はあるだろうが、和平交渉にもっていきたいとしているとした。
「とは言っても、これは私達の世界における歴史を基準にしたもので、戦争の大本の原因が分からないので、できるかどうかは分かりません」
「私達も話し合いの中で最終的にはこのトータスに平和と言える時間を作りたいなぁってなっただけです。例えそれが2年位の短い平和になってもです」
因みに何故2年としたのかと言うと、自分達の知る戦争を題材にした有名な物語の作品があり、それの続編の物語の始まりが前作の2年後だったからとした。
その後の話し合いで、愛子先生側には清水と優花の二人だけで、勇者側には残りの面々がいる事になった。
但し、遠藤・恵里・鈴は勇者と共に行動する予定の別パーティー扱いとし、何かあった際にはすぐさま別行動をとれる要員とした。
そして愛子達と別れた雫と恵里は、雫の部屋で少しだけ話をした。
「それにしても、よくまぁあんな嘘を使うわね」
「まぁ確かにね。けれど、あいつなら例え会っていたとしても、覚えてないだろうし、別にいいんじゃない?」
実は恵里の過去の話で嘘があり、それは天之河と出会ったという部分である。
何しろこの場にいる雫を除けば、恵里の事を知っているのはこの場にいない和真・ハジメ・香織・クスハの四人を除けば、南雲家の面々ぐらいしか知らず、和真の恋人でもある千束にも話していないのだ。
同時に話をそこまで広げないのは、流石に恵里が別次元のトータスの事を覚えている部分が少しなのと、変な子扱いを避けるためでもある。
「後は約束してくれたように、和真達と再会する為に、私達ができることを頑張ろうか」
「だね。まぁ私は友達である鈴を守りたいから、そっちは色々と楽しめば良いよ」
軽口を言いながら、雫と恵里は話をし、そして二人は明日からの訓練を頑張ろうとするのであった。
そして次の日から天之河光輝の知らなかった部分を知った面々も分かるほどに、天之河光輝との交流を少しだが他のクラスメイト達だけでなく、騎士団の面々も避けている様子なのに気づいた。
少しだけ他の面々から話を聞くと、天之河光輝が殺人を犯した檜山を庇った行為により、天之河光輝に対しての信頼や信用と言った部分ができないとなり、距離を置くようにしたと言われた。
この話を聞いた面々がメルド団長と話をしたら、騎士団に関しては対応はできるが、クラスメイト達に関してはうまく対応するようにして欲しいとなり、事実を知っている面々はうまく対応するように働きかける為に、何とか地球に帰るために天之河に力を貸そうとして頑張るのであった。
タイトルがウルトラマンレオのような感じになってますが、個人的にタイトル名を考えてたら、こんな風になりました。
天之川河光輝に関しては殺人を犯した檜山を庇う行為をした時点で、クラスメイト達や騎士団の面々から信用や信頼を失いかけていたので、クラスメイト達は地球に帰るためには天之河の力が必要として話をして対応した感じになります。
騎士団に関しては、割り切っての対応をすると思ってくれたら結構です