色々とありふれないカズマの大冒険   作:ナハト・リコリス

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今回は前回から時間が経ち、高校生になった和真達になります。


天之河家への制裁が酷いと思う人もいるかも知れませんが、作者の予想として現実では多分このような事案はほぼ無理だと思いますので、小説の中の話として下さい


プロローグ3 ありふれ+リコリス

天之河光輝のハジメへの傷害事件から3年が経過し、同じ高校の同級生となった俺達なのだが、流石に唖然とする事態になってしまった。

 

因みに高校に入学して初めての休みになり、俺・ハジメ・香織・雫・恵理の五人に、俺とハジメの幼馴染である水羽楠葉(みずはくすは)を入れた六人で千束のいる喫茶リコリコに来て話をしていた。

 

客は時間的に良いのか悪いのか俺達だけだったので、千束も休憩ついでにカウンターの椅子に座って俺達の話を聞いていた。

 

 

因みに話の内容としては、何故か同じ高校に入学していたあの《天之河光輝》である。

 

学校内では恵理・香織・雫の三人が天之河と同じクラスで、俺達兄弟と楠葉が同じクラスであるが、天之河光輝は休み時間等に普通に香織と雫に話をかけに来るらしく、三人共話をする間ずっと嫌そうな顔をしていた。

 

「しかし、何であいつと同じ高校になるんだ?あいつとは香織も雫も完全に家族間でも関わりを絶ったんだろ?それでも学校内とはいえ付き纏うって、あいつの頭はどうなってるんだ?」

 

「僕もそう思うよ。確か前に彼以外の男の幼馴染がいるのは聞いたけど、その子とも行く高校の話はしてないんでしょ?」

 

「うん。そっちともあの事件から天之河君と一緒にいるから話をしなくなったの。まぁ今はそっちとも同じクラスなんだけどね。中学でも周りのクラスメイトには今いる学校よりも上で、他県にある有名な女学院の名前を言ったんだよ。私達も実力的に入れるってお墨付きもあったから」

 

「えぇ。私も香織もそこの受験を受けてるし、クラスメイトの大半がそこに入ると思ったはずよ。今の学校は念の為の滑り止め扱いにした話も念の為に周りにしたのよ。序に私のソウルシスターズなんて変な組織も解体させたから、バレる確率は相当無いはずよ?」

 

「僕も高校受験前に別の子達からそれとなく聞いたけど、皆二人に関してはその女学院に行くって思ってた子ばかりだったよ。序に二人の態度に剣道部の方面であの馬鹿が何かヤバい方面の事件を起こしたって噂を女子に関しては皆知ってたから、アレに対して何か言うとは思わないよ?」

 

「ここまで来ると二人に対しての凄い粘着質なストーカーと言うか、そういう風な変な運命があるのかなって思ってしまうわ。私も学校でその天之河光輝って人には関わり合いたくは無いし、別のクラスだから良かったと思ってるほどだもの」

 

「ふ〜ん。そうなんだ。因みに我がリコリコではその妹も含めて永久入店禁止対象にしてるからね。と言うか、リコリコの運営で初の入店禁止対象扱いだからね」

 

そんな風に話をしつつ、俺達は今後の話をした。

 

「まぁ天之河に対しては、来月から少しの間は良い夢見れるんじゃないか?母さんの作品で」

 

「アレも結構話とかの構想に時間かかったよね。まぁ天之河君に関しては、一応救済ネタはいれたけど、後々で最悪な構想にしてるからね」

 

「おまけに俺達を向こうは訴えられないからな。ハジメへの傷害事件の被害届の取り下げた示談交渉の内容で、後々で俺達が何をしても文句は言わないって公正証書に近い案件まで出してサインしてるからな。まぁ救済ネタも入れてるから個人への誹謗中傷にはならないだろうな」

 

「だよね。恐らく天之河君って感じた人がいても、最終的にはある種の救いのない哀れキャラにまでしたからね」

 

実は南雲家が天之河家に対して行った被害届の取り下げの交換条件がこの事案なのだ。

 

因みに白崎家と八重樫家の両家は天之河家との縁を切り、八重樫家の運営する剣道場【八重樫流道場】からは破門を言い渡されている。

 

あの事件以降、天之河家に関しては白崎家と八重樫家の両家は、挨拶や同じ町内等の行事連絡等での関わりは持っているが、それ以外での関わりは一切なく、年賀状等ももはや出さなくなっている。

 

その代わりに南雲家と水羽家に対して年賀状等を出すようになっているし、ハジメと香織の交際も家族間で正式に認められているのだ。

 

 

 

俺達南雲家の両親は、父親はゲーム会社の社長、母親は漫画家という家で、俺とハジメはアルバイトでも即戦力になるほどに実力がある。

 

天之河光輝のした事案に関しては警察から事前に言われたのだが、事件後の本人や香織の言葉、当時の監視カメラ映像等から天之河光輝に関しては殺人未遂事件として扱われる事案だったのだ。

 

もしもハジメが死亡していた場合、罪状を殺人事件として処理されるほどの事案だったのを、南雲家の総意として取り下げる示談交渉とし、天之河家からすれば息子が犯した罪により、周囲の人達から殺人者の親と見られずにすむならと何度も頭を下げながら了承したのだ。

 

 

だがしかし、俺達の家のことを知らないから、こんな落とし穴に気づかないのだ。

 

まぁ殺人者の親や妹と見られるよりもマシと判断した結果であろうが、短絡的な思考に成り果てていたのだ。

 

因みにこの際に弁護士の人からも書類や修正等のの再確認もあったが、そのままで進めた以上は仕方無いと諦めてもらおう。

 

「来週から母さんの新作のマンガのキャラとして自分の息子と似た存在が出る羽目になるんだ。当初は良い奴だと思ったら、みたいな感じで長期連載にするつもりだし、おまけにゲーム側でも当分使える新キャラ扱いで構成されてるからな」

 

「・・・うん。最低最悪な仕返しだよね、それ」

 

「まぁどっちにしても結末に関しても最悪にはしてるからな。キャラと物語の構想に時間をかけた分、良い作品にはなるだろうな」

 

そしてこの場にいる全員にのみ、天之河光輝をモチーフにした最悪なキャラの設定を掲示した。

恵理自身はこのキャラ作成の構想等には関わっていなかったのもあり、最終的になる扱いも含めて話すと全員が納得した。

 

「まぁ漫画やゲームのキャラの方は救いは有るけど、現実のあいつに救いがあるか、だな。あいつに関しては今の段階でも色々と終わってるからな」

 

「・・・どういう事?」

 

千束が不思議そうな声で聞いてきたので、他の面々も理解してない様子だったので、天之河家に対してこちら側から出した条件を教えたのだ。

 

まず第一が【この示談交渉の後で、天之河家が不利益ともとれる事案や事態等が起きても、その事案・事態に南雲家やその周りの人間が関わっていても、天之河家は法的に一切関わらない】というものだ。

 

これは天之河光輝をモチーフとしたキャラを作成する事はこの時点で両親や両親と共に仕事をする面々には話をしており、天之河光輝をモチーフとしたキャラによる不利益ともとれる事案や事態が起きても、天之河家は法的に南雲家やその周りに対して何もできないようにしたのだ。

 

 

次に学校側に対し、天之河光輝本人に対し《高校卒業》までは学校側として関わって欲しいとした。

 

だがしかし、天之河光輝本人が高校を卒業する際、彼の行動や態度が今回の事件を起こす前と変わらないと学校側で判断した場合、彼の大学進学並びに就職支援を一切しない事にしてもらった。

 

同時にこの事件後から警察や自衛隊などの日本国内で銃を扱える国家公務員への資格を永久剥奪するようにしてもらったのだ。

 

「あぁ~、なるほどね。確かにあいつのあの性格で、警察や自衛隊みたいな場所に行って合法的に銃を手に入れたら、自分の思いや言葉を理解しない誰かを平気で射殺してもおかしくないね」

 

「だろ?だからあいつ、警察や自衛隊と言ったこの国の平和と安全を守る国家公務員になれる資格は全く無いんだ。これにはあの時担当した警察の人や弁護士、雫の爺ちゃんとかも協力してくれて、正式に受理されたって連絡をもらってる」

 

「うわぁ〜、それはそれで最悪だね(汗)」

 

「あの事件に関しては、最終的な扱いを被害者と加害者の家族による弁護士も交えた交渉による事件解決の扱いにしてるからな。だが、案件内容としては警察のデータベースに正式な書類やデータで永久に残る案件だ。何しろあいつの発言や事件当時の態度等が原因で、傷害事件じゃなくて殺人事件として処理されるほどの事案だったんだ。これから先の人生で天之河が何かしろの事件や事故に巻き込まれたとしても、警察は天之河の証言は証拠能力が極めて低い扱いのものとして扱うだろうな」

 

序に言えばだが、天之河光輝に関しては事件前に剣道の段位で最年少とも言える《二段》の資格を保有していた。

 

これは事件前に全国紙の新聞のスポーツ欄に記載されていた事実である。

 

 

本来なら天之河の年齢的に剣道の段位は《初段》だけしか受けられないのだが、天之河本人が日本国内の剣道大会で優勝したりした経緯もあり、剣道の二段を受験できる期間が短くなり、事件が起きる約半月前くらいに昇段資格を有していたのだ。

 

そして本人は最年少で《二段》の資格を得たのだが、事件が原因で剣道連盟から天之河光輝は永久除名され、彼が習得した《二段》の資格も永久剥奪されたのだ。

 

 

それと香織達がいた中学を少しだけ調べたのだが、剣道部は天之河の事件後すぐさま活動休止となり、当時卒業を控えていた三年生の部員全員が理由を知って激怒したらしい。

 

それだけでなく、その剣道部に関しては天之河が卒業した後にすぐさま廃部となった。

 

 

廃部の理由に関しては、天之河光輝のような余りにも危険な思想を持つ存在をしっかりと指導していないとされ、教育委員会と剣道連盟から学校側に対して直接抗議が入り、天之河光輝が卒業した後に廃部にする流れになったらしい。

 

同時に部員達は天之河の起こした事件を知り、天之河が卒業する時まで残っていた部員達が、剣道部に新入生が一人も入らないようにし、天之河と同期や後輩になった事を後悔する部員達もいたらしい。

 

「あぁ~、それは私も道場の人達から聞いたわ。天之河が原因で相当学校側も大変だったらしいから」

 

「まぁあの事件が原因で、天之河光輝が起こした問題だけで結構色々と有るが、最終的には高校を卒業するまでの間だけだな。今の状態じゃこっちが学校側に頼んだ案件確定で、大学への進学も、就職活動も学校側は支援してくれないからな」

 

「それは言えてるねぇ~。あの性格じゃアルバイトしても長続きしないだろうし、あいつのヒモになってくれる相手でもいなきゃ無理だろうしね」

 

そんな話をしつつ、俺達は学校内での愚痴を言うのであった。

 

 

 

そして俺を除いた面々は先に家に帰るのであった。

というのも、事前に千束から彼女の家に泊まらないかと話があり、千束の仕事が終わるのを外で時間を潰しながら待っていたのだ。

 

そして千束と合流し、彼女の家に行くのであった。俺としてはハジメの事件以来なので、結構久々にこの場所に来るのだなと思ったほどだ。

 

そして俺と千束は男女の仲になるのであった。

 

 

 

同時に彼女の寿命の話も聞いていた。

彼女の心臓が人工心臓で、20歳まで生きられないことも教えられた。

 

あの事件の時に彼女がリコリスというこの国の裏で平和を護る存在なのも教えてもらった。

 

だがしかし、俺は一人の女の子〘錦木千束〙として、彼女の最後の時間まで一人の男としていようと思った。まぁ絶対に避妊だけはしっかりとさせてもらうつもりである。

 

「・・・千束。大丈夫か?」

 

「・・・和真・・愛してる」

 

そして俺達は熱い一夜を明かすのであった。

 

 

因みにだが、次の日に家に帰ったら両親からお赤飯を炊かれ、千束のほうもマスターからお赤飯を渡されるという、ある意味なんて言えばいいのか苦悩するのであった。

 

 

 

 

そして月日は流れ、俺達は高校2年生になり、全員が同じクラスとなった。

無論あの天之河も同じクラスになったのが最悪だと思うしかなかったが、それ以上に恵理の言っていた異世界転移に巻き込まれるとは思わなかったのであった。

 

 




剣道の資格云々に関しては調べた結果で、本来なら初段を得たら、習得日から1年は修行期間として剣道の二段の試験を受けることはできません。

ですが、試合等で優秀な成績を得ている場合は修行扱いの期間が短縮されるとなっているので、特例側の事案としてみました。
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