幼馴染が寝取られる小説書いたら売れたわwwwww 作:ナバラ
俺には幼馴染がいる。
まだ幼馴染の"お"の字も知らないようなガキの頃から一緒にいたそいつの名前は"
その名の通り、朝陽を一言で表すなら『光』という言葉がふさわしいだろう。
天真爛漫で人当たりも良く、皆に愛されるような人気者。そして俺の行動や言動の一挙一動にも、嫌な顔1つせず何でも笑顔で応えてくれる俗に言う"良いヤツ"だ。
そんな朝陽とは家が真横のいわゆるご近所さんで、親同士の仲も非常に良かったことから、家族ぐるみで旅行に行ったりもした。
当然触れ合う機会も多かったわけで、自然と俺と朝陽の仲は深まり、ガキの頃は常に一緒の時間を過ごしていた。
「おーい朝陽!その大量のフェアリータイプで俺の最強ドラゴンをボコすのいい加減止めろよォ!」
「えー…。だってヒロがいつまでも手持ち変えないから…」
遊ぶときも一緒。
「朝陽ー!その唐揚げは俺が食べようとしてたやつだぞー!!!」
「ふふふ…こういうのは早い者勝ちだよヒロ! 悔しかったら次は先に食べておくことだね!」
飯を食うときも一緒。
「朝陽の家のベッドってマジでデカくてフカフカだよなー。俺ずっとこのベッドがいい」
「そうかなぁ? 僕はヒロのお家のベッドも狭くて好きだけどなぁ」
寝るときも一緒。
「あーさーひー? さては60秒数えてないのに上がろうとしたな…? そんなやつはこうしてやる! おりゃ!」
「ちょっ…ヒロ…!?」バシャーン
風呂の時間だって一緒。
朝陽とは何をするにも一緒で
そう…あの日までは…。
忘れもしない小4の夏。
水泳の授業があったその日は、記録的な猛暑日だった。
水泳の授業といえば、自由時間で朝陽と水中プロレスごっこや泳ぎの勝負をするのが定番だったのだが、肝心の朝陽はこの日授業を休んで、日陰でポツンと1人見学していた。
見学の理由を体調不良や怪我での見学しか知らなかった当時の俺は、あの年中元気な朝陽に限って風邪の可能性はないと考え、何かあったのかと朝陽に尋ねた。
しかし返ってきた返事は"答えたくない"の一点張りで、気分が落ち込んでいるのか常に見せている笑顔も影を潜めていた。
ここから俺にとって人生で一番の黒歴史ともなる瞬間が訪れる。
朝陽の見学の理由を、暑さのせいだと勘違いした
そこからはよく覚えていないが、周囲の怒号と、初めて見た涙を流す朝陽の姿だけは鮮明に脳裏に焼き付いている。
この事件の後、俺は出会ってから数年経つにも関わらず初めて朝陽の性別を知った。
そんなことある?と思うかもしれないがそんなことがあったからこうなったのだ。
そして、朝陽の真実を知ったのと同時期に俺は周囲からいじめられるようになった。
「女子を泣かせた悪いやつ」
その噂が学校内に広まるのに、そう時間はかからなかった。
いじめの内容は割愛するが、まだまだガキだった俺にはまあそれなりに辛いものではあった。
そして俺と朝陽の関係は、親友から加害者と被害者の関係へと変化し、周囲は俺と朝陽が一緒にいることを良しとせず、お互いの距離は少しずつ離れていった。
『家族ぐるみの付き合いがあるから、そこで会えばいいじゃん』だって?
それはまあその通りなんだけど、これまで兄弟同然に過ごしてきたヤツが女の子だったと知ったらそりゃあ接し方も変わる。
いや、変わるというよりかは分からないの方が正しいか。
接し方も分からず、朝陽に近づこうものなら殴る蹴るなどお構い無しにいじめられる。
俺は朝陽を避けるようになり、気づけば向こうもこちらへ干渉してこなくなった。
時は進み、同じ中学校へと進学した俺と朝陽だったが、進学したからといって昔のように距離が縮まることはなかった。
それどころか、俺がいじめられる原因となった噂に更なる尾ヒレが付き、いじめは消えるどころか中学に入ってからは増すばかりだった。
常に明るい朝陽は中学校でもクラスの人気者、いわゆるカースト上位というやつで、片や俺の方はと言うと、いじめられっ子で友達もいないカースト最下位。
と、まぁこれが俺と幼馴染の間にあった一部始終となる訳だ。
我ながらカスみたいなことしてるなとは思うが、過去を悔やんでも仕方ないことだってある。…あるよね…?
…なんにせよ俺が引き起こしたことであるため、誰のせいだとか言うつもりはないし、その資格もない。
俺はきっとこの過ちを一生忘れることなく、この先の人生を過ごすことになるだろう。
しかし何もこの経験が悪いことばかりだったわけではないことも伝えておきたい。
いじめられ、相談に乗ってくれるような友達もいなかった俺だが唯一心の支えとなってくれるものがあった。
"インターネット"だ。
"初めて"のことだらけのネットは中学生の俺には劇薬だった。
授業を受けていない間はひたすらにスマホで掲示板を除き、家にいる間はアニメやYou〇ubeを見たり、ゲームをしたり、ハー〇ルンで小説を読んだ。
そして、順調にネト廃の道を進んでいった俺も気づけば高校生になっていた。
我が家は都内にあるため、進学先も都内にある普通の高校を選んだ。学校生活に
一番の決めては、家から近すぎず遠すぎない距離であること。
流石に中高をいじめられて過ごすのは嫌だったので、中学校が同じ人達と被らないような場所を選びつつ、実家から通える高校を探したところ、あら不思議ピッタリな学校があるじゃありませんか!
これまでの経験は一生忘れることのない教訓として刻み込むとして、それはそれ、これはこれである。
新しい環境でこれまでのことは一切忘れて、新たな人生を歩んでゆく。それが、俺の夢見る高校生活なのだ。
友達を作って、遊びに勉強にバイトに趣味!!!
本物の女の子はまだちょっと怖いけど恋もしたり…。絶対に健全なスクールライフを謳歌するのだ。
進学前に担任と
『ウチの学校から進学するやつはいないですよね?』
『もちろんだ!』
という会話も交わしたため、抜け目はない。
なかったはず…なんだけどなあ…。
*****
「ちょっと、そこ邪魔だから退いてくれない?」
「あっ…。ご、ごめん…」
とある高校のとある教室内での光景。
「はぁ…いつもいつも、私の邪魔ばかりして。本当にどうしようもない奴…」
苛立ちを隠そうともしない彼女は、怒りと軽蔑の籠った言葉と共に突き刺すような視線を向けてくる。それを受けて俺は考えるよりも先に、すぐさま机と机の間のスペースから離れて彼女が通る道を作った。
「こ、今度からは気をつけるから…」
「嘘ばっかり。どうせまた私への当てつけか何かなんでしょ?」
「…ち、違「朝陽〜!はやく〜!」
俺の弁明を遮るかのように鳴り響く大きな声。
その声の主が呼びかけるのは―――
「はーい。いま行くー」
目の前にいる"朝陽"と呼ばれる彼女だった。
「じゃあね」
「うん…」
そう言って彼女は俺から逃げるかのように去っていった。
彼女の名前は、"
俺の幼馴染だ。